低糖質おやつのお店「しまねこや」店主 遠藤かおり – 愛しいものたち

病気をきっかけに始めた「低糖質おやつ」作り

2018年6月に調布市の仙川に工房を持ちました。
お菓子は人の口に入るもの。
保健所の製造許可が必要なので、専用の自分の工房を持つのは長い間の夢でした。

でも、それ以前からもレンタルキッチンをして販売したり、
低糖質おやつの作り方や糖質制限の考え方を伝えるワークショップを開いたりして
「しまねこや」として活動してきました。
最初は前職と並行して、その後は独立して。

きっかけは不妊治療でいろいろな検査をしたときに、
自分が「境界型糖尿病」(糖尿病予備軍)だとわかったこと。

子どもの頃からお菓子作りが大好きだったけれど、
小麦粉や砂糖を使った普通のお菓子を食べると、
血糖値がとても高くなってしまう体質だとわかって、
でも、「おやつとお茶の時間」をあきらめたくなかったのです。

地域でのつながりを大切に

幸いにも恵まれた子どもは2010年生まれ。
20113月の東日本大震災を経て、
電車で通う遠いオフィスではなく、
自宅近くではたらきたい、という思いも強くありました。

糖質さえコントロールすれば普通に暮らしていける「糖質制限」と出会い、
低糖質おやつを作ることを自分の仕事にすると決めたら、
主に子どもを通じて得ていた、それ以前からの地域でのつながりが、
びっくりするほど大きくふくらんで、
つつじヶ丘のコミュニティハウスでワークショップを開いたり、
地元の仙川はちみつを材料にできたり、
仙川の自然食品のお店でお菓子を販売することまでできるようになりました。
だからきっと、自分の選んだ道は間違っていないのだと思っています。

「かわいくておいしくてカラダに優しいおやつ」を目指して

お菓子は食べればなくなってしまう、はかないものだけど、
食べた人の心を動かし、幸せな気持ちになってもらえる。

私にしか作れない、
糖尿病の人だけでなく、
大人にも子どもにもみんなに喜んでもらえる、
かわいくておいしい、
そしてカラダに負担のない優しいおやつを目指しています。

コンビニなどでも低糖質のお菓子は手に入るようになってきたけれど、
びっくりするほど添加物がたくさん。
しまねこやではベーキングパウダーなどどうしても必要な添加物しか使わず、
できる限り無農薬や国産などの安心安全な材料を使って、
心を込めて作っています。

ワンルームマンションを改装した小さな店舗は、
お客さま一組が入られたら一杯。
でも、その一組一組、一人一人との時間を大切に、
接客させていただいています。
季節ごとのおやつのほか、
大好きな熊本の無農薬茶も扱っています。

お店へのリフォームも、
子どもの保育園友だち一家の工務店に施工してもらい
壁の漆喰や床のモザイクタイルは、
みんなでDIYしました。
商品を載せている棚板は、
世田谷産のプラタナスと調布産のケヤキです。

月替わりで低糖質おやつ4~5種類とお茶を組み合わせた「おやつセット」の販売や
地方の方への通販・注文菓子の製造もしています(ご注文承ります)。
子どもにもまだ手が掛かるのでマイペースで仕事をしていて、
仙川のお店を開けるのは週に一度程度ですが、
お店限定のバタークリームのカップケーキやムースなども販売しています。
私が気に入って集めた小物たちや野の花で彩られた、
隠れ家のような空間にも、お訪ねくださったら嬉しいです。

● 低糖質おやつのお店「しまねこや」店主 / 遠藤かおり

工房住所:東京都調布市仙川町1-14-35 レモンビル302
(京王線仙川駅徒歩5分。不定期営業。ブログでご確認ください)

【ブログ】 http://shimanekoya.blog.fc2.com/

【Facebook】https://www.facebook.com/shimanekoya/

【Instagram】https://www.instagram.com/shimanekoya/

OPEN HOUSE 完成見学会《3/9》

OPEN HOUSE 完成見学会

エントリエのリノベーションを通じて「至福のひととき」を見つけ、自分らしいライフスタイルを実現した住まいを、実際に体感できます。
ショールームや相談会では見聞きできない、リノベーション経験者の声を聞くことや、そこに住むご家族ひとりひとりの想いとアイディアに触れることができる貴重な時間です。
リノベーションをご検討中の方や将来的に考えている方、自分らしさや理想の暮らし、これからのワクワクを一緒に発見しに行きませんか?

*完全予約制のため、お早めにお申し込みください*

■開催日
2019
年3月9日(土)

開催時間・場所
午前9時45分頃 都内某駅前集合
※詳細は希望者にお伝えいたします。

・10時から30分ほどの見学予定です。
・完成後、実際に暮らしているお家にご案内いたします。

 

参加費
 無料【完全予約制】

■お申込みについて
参加申込みをご希望される方は下記URLよりお申し込み下さい。
http://form.mag2.com/prejopisia
(お客様の大切なお家にご案内するため、お名前・ご連絡先をお伺いしております。)

ご質問等は下記のメールアドレスまでお問い合わせ下さい
info@entrie.net

 

男たちのエントリエ♯24

男たちのエントリエ

エントリエのリノベーションを通じて
「至福のひととき」を見つけ、
自分らしい住まいを手に入れた男たちの生活が、
どのように変わったのか・・・
日常のワンシーンをスマホで撮影、
その時の気持ちを一言でどうぞ!

 


■本日紹介してくれるのは・・・MIYAさん


30代 東京都在住 妻・長男・次男の4人家族
築38年中古マンションをリノベーション
趣味は野球
私が果たせなかった甲子園出場を
長男・次男に叶えてもらうことが、私の夢です!

本日のヒトコト

引越し祝いにもらった観葉植物が、すくすく成長

 




▼過去の男たちのヒトコトはこちら▼
https://entrie.net/category/men/




 

『男たちのエントリエ』のイラストを描いた人

酒井恵理イラストレーター/デザイナー

お得なことが大好き♡誰よりも男らしく生きたいと思っています。

instagram:@sakaisalie

 

りえさんのホームデコレーションセミナー
in Rie’s House《3/16土》

りえさんの
ホームデコレーションセミナー
in Rie’s House 壁紙編

今回はなんと、りえさんのリノベーションしたご自宅でのセミナー開催!壁紙編!

どんなインテリアや壁紙を選んだら良いか迷っている方、
今のお部屋の雰囲気を少し変えたいなと思っている方、
お部屋をより自分らしい空間にしてみませんか?

エントリエで2度のリノベーション経験を持つりえさんが、
ホームデコレーションのテクニックをレクチャーします!

大掛かりなことをしなくても今すぐできることがたくさん*。
自分の好きなポイントを取り入れてみましょう!

お部屋の様子が分かる図面または写真をお持ちいただければ、その場でアドバイスもさせていただきます!

■開催日  2019年3月16日(土)
開催時間   11:00~13:00
■会場  りえさんのご自宅サロン(横浜市内)
※参加申込者に詳しい場所をお伝えいたします。
■人数 6名 (先着順)
参加費 無料

■お申込みについて
参加申込みをご希望される方は
下記URLよりお申込み下さい。
https://www.secure-cloud.jp/sf/business/sp/1552284570lgQwbMVB

*りえさんのインテリアトリップ連載中!
【毎週土曜更新】
https://entrie.net/category/trip/

*家族とエントリエ /リノベーション事例
https://entrie.net/family/family3/

■講師
阿部 梨絵 / Rie Abe


ホームページ http://salongreen.net/
リノベーション事例 https://entrie.net/family/family3/

・子宮美容協会ユニバーサル認定「子宮美容セラピスト」
・発酵マイスター
・子宮ケアごはんインストラクター
・子宮インナービューティーセルフケアエクササイズ ティーチャートレーニングコース終了

ファッションスタイリストとして活動していた中、「女性の本当の美しさは、内からの健康からしか生まれない!」とセラピストへ転進。
都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。
体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。
プライベートサロン兼自宅を2回に渡りエントリエでリノベーションした経緯から、空間が女性の体や心に及ぼす影響も自ら実感。衣食住全ての角度から、女性が幸せになれるアプローチができるサロンにすべく、日々邁進中。

「人の営みの痕跡をたどる。変転の6年間で得た気づき」デザイナー 矢嶋瑛美さん | エイミーズトーク #19

エイミーことエントリエ編集長の鈴木 栄弥(すずき・えみ)が気になる人を訪ねて、自分らしい暮らし方や生き方のヒントをいただいてしまおうというこのシリーズ。第19回目のゲストは今年武蔵野美術大学を卒業し、この春よりデザイナー活動をスタートさせる矢嶋瑛美(やじま・えみ)さんです!

暮らしへのまなざしを大切に
モノが語る自分らしさ

矢嶋瑛美(やじま・えみ)さん。熊本県出身。武蔵野美術大学造形学部 視覚伝達デザイン学科学生。今春より地元熊本にてグラフィックデザイナーとして活動予定。個人ではイラストや絵画、アクセサリーなどの制作を幅広く行う。

人の営みの痕跡をたどる。変転の6年間で得た気づき

1月に開催された武蔵野美術大学の卒業・修了制作展。そこで偶然に見つけた「営むモノたち」と題された作品は、詩画集とともに、日常のアイテムが一つひとつ描かれた絵画が壁一面に展示されていました。共感したのは、暮らしを丁寧に見つめる視点と、そこから見えてくる人の営みの面白さ。作者である矢嶋さんがなぜこの作品を制作したのか、そして今後の活動についてお話を聞きました。

 

2019年1月に開催された武蔵野美術大学 卒業・修了制作展で展示された矢嶋さんの作品「営むモノたち」

――矢嶋さんの作品「営むモノたち」は、壁一面にずらりと絵が並び、とても印象的でした。

矢嶋さん:全部で150枚の絵があります。それに加え、描いた絵に言葉をつけてまとめた詩画集も展示しました。

――すごい数! 描かれているものは、日常を彷彿とさせる情景が多くありましたね。

矢嶋さん:そうですね、高校卒業してから卒業制作をするまでの6年間、生活に大きく影響する出来事がたくさんあったんです。2年間油画科で浪人したことや、地元の熊本に帰って通信教育でデザインを学びはじめたこと、そして大学3年生に進級するタイミングで武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科に編入しました。

変わったのはそれだけではなくて、病気を患った母の看病や死別、父と2人暮らしをするようになったり、熊本地震を経験したり、東京で友達とルームシェアをしたり……いろんな経験をしました。

――それは大変でしたね。

矢嶋さん:生活の変化に伴って引っ越しをすることも多かったんですが、「新しい部屋はきれいにしよう」と断捨離しても、結局新しいモノを買ってしまう。住む場所が変わり、モノを捨てても、私の性質自体は変わらないからモノは増え続けて……。いつの間にか「私の部屋」に戻ってしまいます。

――確かに、そういう経験あります。

撮影:齋藤ちづか

矢嶋さん:モノを増やしてしまう自分自身の生活を振り返っていくうちに、「買ったモノには買った理由があったはず。生活に馴染んでいるモノの姿を見つめ直すことで、なにか新しい発見があるんじゃないかな」と思ったんです。

そこで日々のことをまとめたいなと思い、「生活と人の営み」をテーマに日常のモノを一つひとつ描いていくことにしました。

――どんな発見がありましたか?

矢嶋さん:描くモチーフは、使用されて消耗していたり、部屋に置いて鑑賞したりしているものばかりだと気づきました。例えば、よだれのついた枕とか、耳かきとか、トイレの便座とか(笑)。

「営むモノたち」よだれのついた枕

「営むモノたち」耳かき

生活感があるものを描いていると、人がいなくても人の気配を感じることがあったんです。それが「人の営みの痕跡」だと気づいて。モノを通して垣間見える人間味みたいなものを表現したいなと思いました。

身につけた描写力は、本質を伝える手段に

――作品を見ると、日常にあるモノたちがバリエーション豊かに表現されていますよね。

矢嶋さん:予備校時代はデザインではなく絵画を勉強していたので、毎日20枚はドローイングをしていました。たくさん描くことで、自分が得意な表現以外にも挑戦していました。その経験があったから、ひとつのテーマからたくさんのバリエーションを出すことには慣れていて、卒業制作にも活かされたと思います。

ドローイング作品

――絵画作品とデザイン作品では、向き合い方も変わってくる?

矢嶋さん:絵画をやっていたときは、自分と向き合って描くからか、暗めの絵が多かったです(笑)。でもデザインは感覚じゃない。他者とコミュニケーションを取ろうとしたときに、感覚だけじゃなくどうやったら伝わるかを論理的に考えてつくるので、テイストはかなり変わりますね。

熊本動植物園のお土産企画によるブランディングデザイン作品

――確かに「営むモノたち」は、絵画作品とは違う印象です。

矢嶋さん:デザインとして他者とコミュニケーションを取ろうとしたときに、もうちょっとハッピーで、生活への愛を感じる作品を制作しようと思ったんです。飾らない自分らしさを伝えられるように描いていたら、テイストは自然と決まりました。結果的に明るい作品が多くなりましたね。

――デザインの観点が入ることで、絵を描く意味も変わってくるんですね。

矢嶋さん:実際に絵を描きながら「私がやっていることはデザインなのだろうか? 絵画なのだろうか?」と悩むこともありました。そういった葛藤から、「人の営みとモノとの関係」を一歩踏み込んで伝えるために詩画集として言葉を添え、デザインすることにしました。

「営むモノたち」詩画集。矢嶋さんが一番気に入っている作品のひとつ

――絵画だけではなく、言葉がつくことでまた伝わり方が変わります。

矢嶋さん:そこがデザインの楽しいところだったなと思います。

――詩画集を読むと、クスッと笑えて、しみじみとして……柔らかい気持ちになりました。日常を大切にしていることが伝わってきます。作品を発表して、どんな反応がありましたか?

矢嶋さん:この6年間で、普通に過ごせるだけですごいことだと思うようになりました。見てくれた方に作品をつくるに至った経緯を伝えると、「経験自体はつらいけれど、絵からはポジティブな感情が伝わってくる。ネガティブをポジティブに変えて人の心を打つというのは素晴らしいと思う」という意見もいただいて、嬉しかったです。

私自身も、絵の表現にデザイン的な視点を加えて制作をしたことで、つらかった経験をポジティブに考えられるようになりました。人からもらった新しい発見でしたね。

 

これからの6年間は修行をしながら、
好きな作品もつくり続けたい

――卒業後はどうされるのですか?

矢嶋さん:父が暮らす地元の熊本で、デザイナーとして働こうと思っています。東京ほどクリエイターが多いわけではないので、ディレクションや制作、イラストなど、手がける範囲も広くなりそうです。自分の実力をつける修行期間として頑張りたいです。

――自主的な制作活動も続ける?

矢嶋さん:卒業制作を通して自分のことをわかってもらえたという確かな手応えがありました。だからこれからも描き続けて、「営むモノたち」をシリーズ化したい。SNSなどもうまく利用して、発信していきたいと思っています。

矢嶋さんがつくるハンドメイドのアクセサリー

矢嶋さん:作品づくりってやっぱり楽しくて。グラフィックデザイナーやイラストレーターとして肩書きを限定するのではなく、立体や絵画など、自分が好きな作品をつくっていきたいですね。アクセサリーづくりも好きで、今後はフェスタとかにも出店していきたいです。

――今後の活躍を期待しています!

 

撮影:福島桃子

矢嶋さんにとっての至福のひとときは、友人を自宅に呼んでおもてなしをするとき。料理をつくって人が喜んでくれたときに、達成感を感じるそう。人とコミュニケーションをとることが好きだという矢嶋さんの根底には「誰かの喜ぶ顔を見たい」という優しい思いがあるように感じました。

 

卒業制作優秀作品展
期間:2019年4月3日(水)〜27日(土)10:00〜18:00(土曜日は17:00まで・日曜休館)

会場:武蔵野美術大学美術館

◾️矢嶋さんの作品ページはこちら!
https://emiyajima.tumblr.com/

 

 

 

お話を聞いた人

●エイミー編集長

鈴木・栄弥(すずき えみ)。小さな頃から建築士に憧れ、建築模型つくりやチラシの間取りを見て生活を想像することが好きな暮らし妄想系女子。現在のホームテック株式会社では、2級建築士として働きながら『ライフスタイルマガジン エントリエ』の編集長を勤めている。

この記事を書いた人

宇治田エリ

東京都在住のフリーライター&エディター。趣味はキックボクシングと旅行。ここ数年の夢は、海外でキャンプすることと多拠点生活。毎朝ヨーグルトに蜜柑はちみつをかけて食べることが幸せ。

●編集 細野 由季恵

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