SABOTENS まちのミカタ #02 府中編

#02 府中編

「まちのミカタ」第二回目はentrieでリノベーションをするお客さまが選ぶまちとしても一番人気の府中。歴史のあるこのまちは「古いものと新しいものとが融合し、旅行に来たような気分になれるまち」でした。

武蔵国の国府があった府中。
まちに残る歴史の名残。

この日の待ち合わせ場所は、京王線の府中駅。「あれ? 待ち合わせ時間になってもSABOTENSのよっちゃんこと藤田さんが現れないぞ……?」

実は府中には、京王線 府中駅とJR武蔵野線 府中本町駅があり(距離にして徒歩15分ほどの位置関係)、よっちゃんは集合場所を府中本町駅と勘違いしていたのでした。府中で待ち合わせをする際は、みなさまもどうぞお気をつけて。

▷錯綜する3人のグループLINE

藤田:お待たせ~!

村田:わーよっちゃん! やっと会えた! しょっぱなから感動の再会だ(笑)。

▷10年ぶりの再会といわんばかりに合流を喜ぶSABOTENSだけど、一週間前に会ったばかりとのこと

村田前回の記事を見て、自分の格好があまりに地味だったから、今日は黄色い帽子を被ってきたよ。

藤田:私は今日、散歩中の様子を動画に撮ろうと思って、自撮り棒を持ってきたよ。

▷不慣れな自撮り棒の持ち方に苦戦しつつも、新たな装備で、いざ出陣!

細野:今日は成人式だね(※取材日は1月13日)。

村田:きれいな着物を着た新成人の方がたくさんいるね。

▷駅前のケヤキ並木

村田駅前の大通りのケヤキ並木、立派だな〜。

細野:天然記念物なんだ。

▷駅前のケヤキ並木は国指定天然記念物!

▷駅前の地図をチェックするSABOTENS

村田:大正時代からあったみたい。古いんだ。近くに大國魂(おおくにたま)神社っていう大きな神社もあるね。

藤田:あっちに「国際通り商店街」があるよ。行ってみようか。

村田:商店街を通って神社まで行ってみよう。

細野:大通りじゃなく、早速路地に進むSABOTENS(笑)。

藤田:このへん、新しい建物と古い建物が入り混じってるね。神社があるってことは地盤がいいんだろうな。

村田:雰囲気のある小さなお店が色々あるね。

▷金額がすぐに分からない張り紙

村田:歳末たすけあい。はちじゅうきゅうまん、にせん…に…ひゃく……

藤田:全然読めない(笑)。

▷気になる注意書きを発見。「え、やばいやばい」「ゲロ注意だって」「こわいね……」

▷壁の色や素材の組み合わせにも、目を向けてみると発見がある

村田:あ、あの建物、トタンのパッチワークがかわいい。

藤田:いいね、すばらしい。このへんのいい感じの古い建物も、どんどん新しくなっていくのかなあ。

藤田:あれ、あの建物ってもともと蔵なのかな? きれいに改装されているけれど相当古そうだね!

村田:立派。へー、酒屋とカフェになってるんだ。

藤田:入ってみようか!

▷蔵を改装したカフェ、その名も「蔵カフェ」(東京都府中市宮西町4丁目2-1)

麹の香り漂う不思議な空間にうっとりしながら、少しだけお茶をすることにしました。集合してから30分程度しか経っていないけれど、気になった場所にはすぐに入ってみるSABOTENSです

▷古い木材が生かされた落ち着く雰囲気の店内

▷すっきりして飲みやすい府中の地酒・国府鶴(こうづる) (グラス 600円)

▷冷えた体がじんわり温まる酒粕ラテ(600円)

藤田:古いものを生かした空間っていいね。

村田前の道は旧甲州街道だって。昔は街道沿いに、こういう休憩できるお店が並んでいたのかな。

おいしいドリンクを飲み終えた一行は、お店のカウンターに座っていらしたお客さまと蔵カフェのオーナー石塚さんに、お話を聞いてみることにしました。

村田:お店はどれくらい前からされてるんですか?

蔵カフェ 石塚さん:私がやりはじめてからは5年目ですが、蔵自体は160年くらいですね。酒蔵なんです

カウンターのお客さま:彼女は府中小町なんだよ

蔵カフェ 石塚さん:嘘よ、嘘(笑)。

▷温かい笑顔で話してくださった石塚さん

カウンターのお客さま:今日は府中を歩いているんですか?

村田:そうなんです。この辺、神社の周りに古い建物が残っていていいなあって話してて、偶然このカフェを見つけて入ってみました。

カウンターのお客さま:この辺は面白いですよ。府中は武蔵国の国府で、大國魂神社は今でいう都庁。昔は秩父や大宮、東神奈川など武蔵国の各地から、当時の市長さんや区長さんに当たる人が朝廷へ献上するための絹糸や馬、農作物をお神輿で持ってきて、ここで品定めしていました。5月に府中で開かれるくらやみ祭は、それが起源になっています。ちょうどお店の向かいにある建物は「御旅所(おたびしょ)」っていって、お神輿が一泊する場所なんですよ。

藤田:わたし今日、大宮から来たんです。大宮と府中がつながった

▷知識が豊富すぎるお客様に府中の歴史について伺うことができたラッキーなSABOTENSと見守り役細野

カウンターのお客さま:多摩市の小野神社も武蔵国の神社です。

細野:え、聖蹟桜ヶ丘の小野神社、この間訪れました! (参考:前回の記事

村田:広々していい神社でした。

藤田村田聖蹟桜ヶ丘と府中もつながった! 貴重なお話ありがとうございました。

▷「今日、誰かがお帽子を落としていったのよ」とおっしゃっていた蔵カフェの石塚さん。「おとしもので〜す!」のメモとともに、入口脇の椅子にかけられていました。

創業90年のはきもの屋さんで、
三人レンジャーの変身アイテムを購入!

藤田:お、あのはきもの屋さん、いい雰囲気だね。

村田:行ってみよう。

▷はきもの屋さんの店頭で足が止まる。ふじやはきもの店(東京都府中市宮西町2丁目14−4)

藤田:あ、便サン(※「便所サンダル」の略)が売ってる。

村田:安いよ。650円だって。ベランダ用にほしいな。

藤田:可愛く見えてきた。わたしもせっかくだから買おうかな。ベランダで使おう。この便サン、メイドインジャパンですよ!

細野:おしゃれだね。

村田:色違いで欲しくなっちゃう。

細野:わたしもほしくなってきた。

村田:三人で買おうよ。

藤田三人レンジャーになろうよ!

色とりどりの便サンを真剣に選ぶSABOTENS

店内にはぞうりやサンダル、下駄などのはきものだけが並んでいます。いったいここは……!? 気になったことがあるとすぐに店主に話しかけてしまうのがSABOTENSです

村田:こちらのお店は開店されて何年くらいですか?

はきもの ふじやさん90年くらいですね。

村田:そんなに前から!

はきもの ふじやさん:このあたりはどのお店も古くて、うちはまだ三代目。一番新しいくらいですよ。

村田:この通り沿いは古いお店が多いんですね。

藤田:お祭があるから、下駄は需要がありそう。

さまざまな種類の履物が売られています

▷変わった下駄もたくさん!

村田高下駄や一本下駄もありますね!

はきもの ふじやさん昔は道がぐちゃぐちゃだったから、使う人がいたんですよ。

村田:へ〜。一本下駄はどういう時に使うんでしょうか?

はきもの ふじやさん:元々は山伏や山歩きをする人が楽で疲れないから使っていました。坂道でも平らに歩けるので。最近は体幹を鍛えたいっていって、スポーツをやる方が使われることもありますよ。

村田:そうか! だから天狗って一本下駄なんだ。

藤田天狗も考えてるんだねえー。

はきもの ふじやさん:ね、疲れないように(笑)。

村田 藤田:ありがとうございましたー!

色違いで購入。三人便サンレンジャー!

世のため、人のために落ちもんの写真を撮る!
大國魂神社での誓い

藤田:大國魂神社、せっかくだからお参りしようか。

村田:大國魂神社が、前回訪れた小野神社と繋がりがあったなんて、びっくりだね。

屋台で賑わう参道。参道の屋台に次々と目を奪われるSABOTENS

藤田:お祭りやってる。

村田:成人式だからかな。

細野:いいときに来れたね。

藤田:屋台の匂いってなんて魅力的なんだろう……。

細野:お腹すいてくるね。

木を囲む柵にトーマスが引っ掛けられていました

村田:あ、落ちもんが柵に引っ掛けられてるよ。

藤田優しさの塊だね。落ちもんのための迷子ステーションみたい。

▷すかさず落ちもんを撮影する落ちもん写真収集家

村田:向こうにおみくじがある。引いてみようか。

大吉でした

藤田大吉だ!「天の助けによって災難は消えます。正しい行いをし、人助けをすればさらに良くなります。」だって。

村田:よかったね!

藤田:人助け、します。世界平和のために落ちもんの写真を撮ります。よーし、世の中のため、人のために生きるぞ!

細野村田:あはは(笑)。

旅の記念にプリクラ撮影
府中砂場で美味しいお蕎麦に舌鼓

村田:お腹すいたね。

藤田:さっき府中本町駅から歩いてくる途中、この辺に美味しそうなお蕎麦屋さんがあったよ。

細野:行きたい。

すっかりお腹が空いた頃、気になる蕎麦屋「府中砂場」さんを発見するもお昼時ということもあって長蛇の列でした。

藤田:うわ、混んでるね!

細野:人気なんだ。

藤田:美味しそうだと思ったんだ。

トイレにも行きたくなってきたので、近くにあったROUND1さんでトイレを借りつつ、プリクラを撮ることにしました。

高校時代のプリクラ魂が蘇るも、現代のプリクラに四苦八苦するSABOTENS

村田:……これ、どうやってやるの?

藤田:どうやってやるんだろう。

村田:すごい、ボタンで目の大きさが変わるんだ!

藤田:怖いね(笑)。

美肌にデカ目。最新技術を駆使したプリクラがこちら!

藤田:面白かったね。全然散歩じゃないけど(笑)。

細野:本格的にお腹空いてきた。

村田:お腹空いて口が回らなくなってきた。

藤田:あ、さっきのお蕎麦屋さん、入れそうだよ。

村田:よっしゃー!!

藤田:心の声が出てる(笑)。

▷待ちに待ったお昼は、府中砂場(東京都府中市本町1丁目10−2)

▷砂場の盛上げそば(900円)をいただきました。2段に重なった井桁そばざるにたっぷり盛られた蕎。ツマが独特の食感!

全員:美味しそう〜! いただきまーす。

細野:大根のツマが乗ってる。

村田:天ぷらも付いて、このボリュームで900円って安いね。

藤田:美味しい。わたし実は3日前から蕎麦食べたかったんだよ。

村田:よかったね。

「根道」に十円玉ピカピカアイテム・カタバミ…
まちのはみだす緑は楽しい

お腹が満たされた一行は、府中本町駅を目指してぶらぶらと散策してみることにしました。

藤田:お腹いっぱいになったから元気になったね(笑)。

村田:食べる前は呂律も回ってなかったくらいお腹空いてた。食べ始めた瞬間、みんな無言で蕎麦をすすってたよね。

▷静かな住宅街をぶらぶらと歩くSABOTENS

細野:大國魂神社の周りの賑わった雰囲気とはまた違って、静かでいいね。

村田:あ、根っこがはみだしてる! 根っこの道だ。

藤田「根道(ねどう)」って名付けよう。

▷根っこが盛り上がる「根道」

村田:あ、こっちにもはみだす緑! 南天(ナンテン)が隙間から生えてる。

▷舗装の隙間から生える南天

村田:あ、あそこも壁の穴から植物が! 風で揺れた葉っぱが壁に模様を作ってる。赤瀬川 原平さん(※)が、こういうのを「植物ワイパー」っていってたよね。

藤田:ほんとだ、ワイパーになってるね。この道めちゃくちゃいいね。

※赤瀬川 原平さん……散歩の達人としても知られる、日本の美術家。

▷葉っぱがワイパーのように動き、壁に模様が描かれている「植物ワイパー」。路上観察学を確立した赤瀬川 原平さんの命名です

▷カタバミが生えた一角で急に立ち止まるふたり

村田:カタバミが咲いてる。これで十円玉ををこすると、ピカピカになるんだよ……ほら!

▷部分的に輝きを取り戻す10円玉。ドヤ顔で磨いた村田さんは、いつカタバミを見つけてもいいようにとポケットに十円玉をしのばせています

藤田:ほんとだ! きれい。

細野:なんで?

村田:シュウ酸が含まれてて、胴を磨くと綺麗になるんだって。十円玉は綺麗になるんだけど、自分の手が緑色になっちゃうのが難点(笑)。

藤田:へー、私もやってみる!

しばらく歩くと、笑顔でこちらを見つめるおばあちゃんが挨拶をしてくれました。こういった地元の方との出会いも散歩の醍醐味です。

▷優しげなおばあちゃんと立ち話をするSABOTENS

地元のおばあちゃん:こんにちは。

全員:こんにちは〜。

地元のおばあちゃん:今日は大國魂神社へお出かけですか?

村田:はい、府中駅から神社を通って、こちらの方まで来ました。

地元のおばあちゃん:まあ、ようこそ府中市へ。この辺は春には桜が咲いてきれいですよ。多摩川のそばの「郷土の森」のあたりもとてもいいですよ。府中はなかなか歴史が古いまちなんです。

村田:へー!

地元のおばあちゃん:よくお出かけでしたね。お揃いでありがとう。みんなの前向きが嬉しい。元気もらったよ。何十年前を思い出すわ。みんなは大学生かな?

村田:…いえ、結構いってます。

地元のおばあちゃん:あら、大学生に見えたわ。

村田:ありがとうございます(笑)。どうかお元気で。

旅情を味わえる府中のまち
府中本町・コーヒートップで旅の感想を語らう

府中本町駅の近くまできたら、段々と日も傾いてきました。心地よく疲れてきたので、散策しながら休める場所を探します。

村田府中本町駅の近くまできたね。

藤田:このあたり、いい雰囲気だね。あ、階段がステージみたいな園芸。

▷何気ない園芸の風景もSABOTENSにとっては宝の山なのです

村田:わ、このビワ、すごい、すごいすごい! 植木鉢から大きく育ってる! 根っこが沖縄のガジュマルみたいにすごい!

藤田:食べたビワがここまで大きくなったのかな。

▷植木鉢をはみだし森のように育ったビワに感動するSABOTENS

藤田:こっちも、看板の一部が食べられてるよ!

村田:わー! 抱きかかえてる! 今日イチのはみだす緑だ!

▷普段なら、ただただ通り過ぎてしまいそうな場所もよく観察すると魅力に溢れている。

細野:この辺面白いね。

村田:ね、園芸ストリートだ。あ、園芸がいい感じの喫茶店があるよ!

藤田:入ってみようか。

村田:こんにちは〜。

▷入り口の園芸に惹かれ入店した喫茶店・珈琲トップ(東京都府中市本町2丁目20−86)

▷ランプシェードがコーヒー豆でした

藤田:楽しかった、府中。

村田:盛りだくさんだったね。

藤田:今回、最高の旅じゃない?

細野:旅行にきたみたいだね。

村田:府中は神社を中心にした宿場町みたいな雰囲気で、非日常感がある

藤田:感覚的に、すごい遠くに来た感じ。それを味わえるまちっていいね。

村田:国府っていうくらいだから中心だったんだね。

藤田:栄えていて活気があるね。

▷一杯ずつサイフォンで淹れたコーヒーをいただきながら、旅の感想を語らいました

細野:じゃあ、いつもの質問。府中に住むなら、マンションか一軒家どっちがいい?

藤田一軒家がいいな。蔵のある古い家をリノベーションして住みたい

村田:最初に歩いた街道沿いの古い一軒家、良さそうだよね。

藤田:府中のまちは、古いものと新しいものが一緒になって揉みしだいてる、いや、まさぐりあってる……あれ、官能小説みたいになっちゃった(笑)。

細野村田:あはは(笑)。

本日の一コマ漫画

イラスト/藤田 泰実(落ちもん写真収集家)

まちのミカタ 心に残る府中の風景

村田のミカタ:藤田「この上に立ったら、私が破壊したみたいに見えない?」

藤田のミカタ:落ちもんとはみだせ緑の貴重なコラボ! 両足脱ぎ捨てられた靴は、証拠隠滅のため!? 犯人はこのはみだした植物のみが知る!

▷府中の豆知識

東京都多摩地域に所在する府中。駅周辺には商業ビルや高層マンションが立ち並ぶ一方、天然記念物に指定される「馬場大門のケヤキ並木」や「大國魂神社本殿」などの指定文化財が数多くあります。

2008年には「2008年 東京都民 生活実感ランキング~1位には「これからも住みたい」街(LIFE HOME’S HPより)」で1位となり、話題になったまちです。

●取材/SABOTENS・細野 由季恵
●編集/細野 由季恵
●執筆/村田 あやこ

▷こちらの記事もおすすめ

「路上の落とし物を撮り続ける落ちもんハンター」落ちもん写真収集家 藤田 泰実さん(前編) | エイミーズトーク #12

「路上からはみ出す植物に魅力を感じて」路上園芸学会 村田 あやこさん | エイミーズトーク #13

<<12/13 イベントレポート>> 『mayaさんの簡単おもてなし料理「彩りフィンガーフードづくり」』

mayamoon_fingerfood

12/14(土) にエントリエのHIROBAで行われた『mayaさんの簡単おもてなし料理「彩りフィンガーフードづくり」』。このLIFE STYLE MAGAZINE エントリエでも「日々の芽」を連載してくださっているMayamoonさんを講師にお招きし、お料理教室を開催いたしました。

フィンガーフードとは、写真のように手でつまんで食べられるお料理のこと。年末年始は、季節柄、大勢で集まる機会も多いのですよね。忙しい中でも、お客さまに素敵なおもてなしをしたいと参加してくださった方がたくさんいらっしゃいました。

mayamoon_fingerfood

イベント冒頭のワンシーン。自然体な振る舞いと笑顔が印象的なMayaさん。「今日、このメンバーとこの場所で集まるということは、もう二度と訪れない出会いなんです。楽しんでくださいね」。

参加者のみなさまからも自己紹介をいただいた後は早速お料理開! ……と思いきや、まずはフィンガーフードに使うピンづくり。つまようじにマスキングテープを巻きつける作業に、みなさん大盛り上がり。

△かわいいピンができあがりました!

そしてはじまったお料理。「私の料理は、決まった分量がないんですね」と話すMayaさん。季節によって変わる食材の味を活かし、また、料理を食べる相手や自分を思いやる気持ちで調理する大切さを感じます。ピンづくりで一気に、緊張のほぐれた様子の参加者のみなさんは4つのテーブルに分かれ、和気あいあいと調理を進めます。

△鮮やかな野菜が並ぶと、シンクが一気に華やか!

△実演するMayaさん。少しずつ、丁寧に味を確認しながらちょうどいい味に整えていきます。

△はじめは緊張していた様子の参加者さんも、どんどん会話が弾みます。

△続々と出来上がる本日のメニュー! 味見も盛り上がります(笑)。

さて、気になるこの日のメニューは……

  • 冬の温野菜
  • 人参ドレッシングサラダ
  • ディップ
    (ひよこ豆のフムス、アボガドディップ、味噌マヨ・梅マヨ・ツナマヨ、ナッツのはちみつづけ、ドライフルーツとクリームチーズとはちみつ)
  • ピンチョス
    (ブロックハムとプロセスチーズ、オリーブとスモークチーズ、ミニトマトとモッツァレラ、うずら卵ときゅうり、スモークサーモンと長いも、チーズ入り魚肉ソーセージ、干し芋クリームチーズ、ドライマンゴークリームチーズ、ドライいちじくクリームチーズ)
  • カナッペ
    (アボガドディップのせ、生ハムとカマンベール、ドライフルーツとクリームチーズ)
  • パン・バケット
  • クラッカー
  • グリッシーニ

盛り付けのアイデアや身近な食材にかけるちょっとした一手間。それだけで、パーティにぴったりな料理ができます。

フムス

△大人気だった「ひよこ豆のフムス」。はじめて食べたという参加者の方は「お家でもつくるわ!」と嬉しそうにお話ししてくださいました!

△みんなでつくったピンを使った「ピンチョス」が完成すると、かわいい〜〜! との声も。満足度が高い!

△温野菜は、中華蒸し器を使って。「わたしも買おうかしら」と、参加者の方。

△「カナッペ」は、刻んだ食材を乗せるだけ! 盛り付けのお皿との相性がバッチリでした。

1時間半ほどで料理タイムが終了。待ちに待った試食タイムに参加者のみなさんは「お腹すいた〜!」と思わず笑顔になる瞬間でした。一緒に料理から手伝ってくれた小学校低学年の男の子たち。いつもは苦手な野菜も「これなら食べれる!」。

△「こんなに食べきれるかしら」「でも、いくらでも食べれそうね」と参加者さん同士の会話も聞こえてきました(笑)。

△Mayaさんもテーブルに座って、ホッと一息……な瞬間です。

終始和やかに進んだイベントは、Mayaさんのさりげなくも、あたたかい気配りがあってこそのように感じます。 大盛況のうちにイベントは終了しました。

「お客さまをお家にお招きすると、どんなお料理でおもてなしをしたらいいのか悩ましい」とお話ししてくださった参加者の方もいましたが「これなら、挑戦できそう」とお話ししてくださる方もいましたよ。

やさしい笑顔でお料理を教えてくださったMayaさん、ありがとうございました!!

次回(2/1 sat)イベントのお知らせ
mayamoonの寒い冬にほくほく手料理ワークショップ
「手作り肉まんと中国茶」

寒い冬はお家でほっこり♪
日々の小さな喜びの芽を育てる暮らしを発信するmayamoonさんが自宅でさっとつくれる手料理のヒントをたっぷり教えちゃいます! 今回は、手作り肉まんと中国茶の会!家族とのごはんやお友だちとのティータイムにぴったりです。

*こんな方にオススメ!*

・おうちでティータイムを楽しみたい方
・家族にあたたかい料理を食べてもらいたい方
・作るのも食べるのも楽しみたい方

週末においしく素敵な時間を過ごしてみませんか?

*ワークショップ概要*

■開催日  2020年2月1日(土)
開催時間   11:00~14:0
0
■会場  エントリエ
〒206-0011 東京都多摩市関戸1-1-5 ザ・スクエア2F
■交通 京王線 聖蹟桜ヶ丘駅西口より徒歩3分
■駐車場 モデルルームがある『ザ・スクエア聖蹟桜ヶ丘ビル』の専用駐車場に
停めていただいたお客さまには、無料駐車券をお渡ししています。
■定員 8名様
参加費 2,500円/1名様(材料費込み)
一緒に料理をした後は、出来立てを召し上がれます!
■持ち物  エプロン,三角巾

■お申込みはこちら
https://www.secure-cloud.jp/sf/business/1578815421eTtHuOJv

みなさまのご参加、お待ちしております!

こちらの記事もおすすめ▷

<> Atelier entrie ハンドメイド作品販売会

「今できること」日々の芽 – 小さな喜びの芽を見つけ、育てる暮らし – #23

mayamoonさんのリノベーション事例はこちら


#23 今できること

人間はちっぽけな存在で
地球で暮らすただの動物
他の生き物と同じように
自然の摂理には抗えない

人の手でつくり出したものは
過剰に溢れコントロールできなくなり
大地を汚し自らを蝕み
まだ見ぬ未来をも奪う

それぞれが負担にならないことからはじめる
使い捨てをやめてみる
長く使えるものを取り入れる
過剰な買い物をしない
環境を配慮している企業から買う
プラスチックを避ける
地産地消
飲み物のボトルを持ち歩く

完璧にしようとしないで
できる範囲ですること
そのほんの少しの行為が日常に根付いたら
確実に小さな変化につながる

mayamoon暮らしのエッセンス
「エコラップ」

ラップは使い捨てが気になるもののひとつ
用途によって使い捨てとエコラップの両方を使い分ける
エコラップは蜜蝋やココナッツオイルを染み込ませた布ラップのこと
洗って何度でも使えて最後は土に返る
柄も可愛いものがあるので使っていて気分も良い
高温には弱くレンジには使えないので注意

2/1(土)mayamoonの寒い冬にほくほく手料理ワークショップ「手作り肉まんと中国茶」

2/1(土)mayamoonの
寒い冬にほくほく手料理ワークショップ
「手作り肉まんと中国茶

寒い冬はお家でほっこり♪
日々の小さな喜びの芽を育てる暮らしを発信するmayamoonさんが自宅でさっとつくれる手料理のヒントをたっぷり教えちゃいます!
今回は、手作り肉まんと中国茶の会!家族とのごはんやお友だちとのティータイムにぴったりです。

*こんな方にオススメ!*

・おうちでティータイムを楽しみたい方
・家族にあたたかい料理を食べてもらいたい方
・作るのも食べるのも楽しみたい方

週末においしく素敵な時間を過ごしてみませんか?

*講師プロフィール*
mayamoon

学生時代に国際文化を学び、バックパッカーとして東南アジアを旅する。商社で働きながら子育てしていた最中、東日本大震災を経験。食の安全、暮らしのあり方について勉強をはじめる。家庭菜園や保存食づくりなど、昔ながらの手仕事で感じることを大事に暮らす。2019年「日々の芽」を立ち上げる。日々の小さな喜びの芽を育てる暮らしを発信するコラム連載や手仕事のワークショップ開催予定。
【コラム】
https://entrie.net/category/kurashi/

【インタビュー】
https://entrie.net/amy/024/

*ワークショップ概要*

■開催日  2020年2月1日(土)
開催時間   11:00~14:0
0
■会場  エントリエ
〒206-0011 東京都多摩市関戸1-1-5 ザ・スクエア2F
■交通 京王線 聖蹟桜ヶ丘駅西口より徒歩3分
■駐車場 モデルルームがある『ザ・スクエア聖蹟桜ヶ丘ビル』の専用駐車場に
停めていただいたお客さまには、無料駐車券をお渡ししています。
■定員 8名様
参加費 2,500円/1名様(材料費込み)
一緒に料理をした後は、出来立てを召し上がれます!
■持ち物  エプロン,三角巾

■お申込みはこちら
https://www.secure-cloud.jp/sf/business/1578815421eTtHuOJv

みなさまのご参加、お待ちしております!


entrie公式LINE@
下記のボタンから、「友だち追加」毎日更新中のLIFE STYLE MAGAZINE entrieやイベント情報を配信中
※LINEアプリをインストールしている事をご確認下さい。

友だち追加

「ラグで広がる自分の世界」りえさんのインテリアトリップ #64

『インテリアだけは、流行とか無視して、ひたすら自分の好きなものを追求するべし。』という持論を持つ、りえさんがおうちのこだわりアイテムたちを紹介します。

りえさんのリノベーション事例はこちらリノベーション事例

#64 ラグで広がる自分の世界

今回のインテリアトリップ、ご紹介するアイテムは「ラグ」です。

どんなラグを選ぶのか。
選んだラグの面積が大きければ大きいほど、その印象は大きく変わります。

なのでなかなか買うにも勇気がいるアイテムかと思いますし、相談も良く受けます。

我が家にもラグはインテリアに欠かせないアイテムとなっていますので、選んだポイント含め、紹介させていただきますね(^_^)

まずは……

こちらは、ネットで購入した物で、モロッコキリム(平織りのラグ)です。面積のわりと大きいラグをずっと探していて見つけました。楽天でネットサーフィン中に見つけた掘り出し物です!(笑)

横140㎝くらいあります。

これくらいのサイズのラグを買うときのポイントは、ベースとなる色を床の色となじむ色にする、ということ。もしくは、置きたい部屋のメインにしたいインテリア(キャビネットやソファーなど)となじむ色味にすること…… ですかね。

中の柄は、色味が少ない家なら派手な物でも! わが家は多色なので比較的色が少ない物を選びました。結果、家のどこに置いてもそんなに邪魔にならないので正解でした!

続いて……

カラフルなモロッコラグ。横100㎝弱の小さなタイプ。玄関入ってすぐの洗面台用兼玄関マットとして購入。小さなラグに関しては、思い切って派手なタイプを選んでみても良いかと思います。

普段なかなか冒険できない方も、自分の直感に従ってピピッときた物を! 世界がグッと広がります。敷く場所を部屋の真ん中でなく、家具の下や前など部屋の端に近いところにすれば邪魔にならず、ポイントにもなります。

ラグはその大きさによってもいろいろな選択肢があると思うので、好きな柄を見つけたらどこに敷くかゆっくり考えてみて下さい! こちらのラグはマンゴロべさんで購入しました。

最後に……
先程のラグをイメージしてお願いした私のネイルです(^_^)

■今回の旅で紹介したお店
〇マンゴロべ
https://www.mangorobe.com/

 

○過去のインテリアトリップ一覧>>>https://entrie.net/category/trip/

▪︎阿部 梨絵 / Rie ABE

ホームページ http://salongreen.net/

家族とエントリエ /リノベーション事例 https://entrie.net/family/family3/

・子宮美容協会ユニバーサル認定
 「子宮美容セラピスト」
・発酵マイスター
・子宮ケアごはんインストラクター
・子宮インナービューティーセルフケア
 エクササイズ ティーチャートレーニングコース終了

ファッションスタイリストとして活動していた中、「女性の本当の美しさは、内からの健康からしか生まれない!」とセラピストへ転進。都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。プライベートサロン兼自宅を2回に渡りエントリエでリノベーションした経緯から、空間が女性の体や心に及ぼす影響も自ら実感。衣食住全ての角度から、女性が幸せになれるアプローチができるサロンにすべく、日々邁進中。

 

entrie公式LINE@
下記のボタンから、「友だち追加」毎日更新中のLIFE STYLE MAGAZINE entrieやイベント情報を配信中♩
※LINEアプリをインストールしている事をご確認下さい。

友だち追加

「まちの人たちが緩やかに集う本屋」 平井の本棚オーナー 津守 恵子さん | エイミーズトーク #28

エイミーことエントリエ編集長の鈴木 栄弥が気になる人に、自分らしい暮らし方や生き方のヒントをいただいてしまおうというこのシリーズ。第28回目のゲストは、東京都江戸川区平井で「平井の本棚」のオーナーを務める津守 恵子さんです!

まちの人たちが緩やかに集う本屋

津守 恵子(つもり・けいこ)さん。東京生まれ。編集業のかたわら、2018年に書店『平井の本棚』を開店させる。

東京都江戸川区平井で、ご実家のあった空間を本屋「平井の本棚」としてリノベーションされた津守恵子さん。一階は新刊書と古書の販売、二階はイベントスペースとして、さまざまなワークショップやイベントが開催されています。開店の経緯や、お店に集うユニークな人たちについて、お話を伺いました。

「本屋のなくなったまちで本屋はできるのか」

――現在お店がある場所は、もともとご実家だったと伺いました。

津守さん:はい、結婚するまでここに住んでいました。現在の書店がある場所には、もともと父が不動産屋を、また正面ではかばん屋を営んでいて。ほかにも、菓子屋や洋品屋と一族全員が平井で商売をしていたんですよ。

――開店のきっかけは?

津守さん:平井には、本屋が一軒もないんですよ。『ブックオフ(中古本のチェーン店)』も閉店になってしまって。だから最初は、「本屋のなくなったまちで、本屋はできるのか」と少し試験的な気持ちではじめてみようと。

それで、父が亡くなり不動産屋を畳んだあと、テナントに貸していたのですが、そこが空いたタイミングで1か月だけ古本市をやりました。もともと出版・書店業界に知人が多く、まちの本屋が成り立たない状況や大型書店の閉店やリストラについて、思うところがあったんです。

――そんなきっかけがあったんですね。古本市はどのような体制で運営されたんですか?

津守さん:当初は、知り合いの古本屋さんにバックアップしてもらいつつ、『一箱古本市(※)』によく出店している人たち数名に声をかけて交代で店番をしてもらいました。半分は古本屋さんの本を、もう半分は関係者各自が選んだ古本を売ってもらうという形態を取って。

そのときに来店したさまざまな方が、たくさんお話をして帰っていくという光景を目にして「あれ? いま本屋ってそういう場所なの?」と驚きました。そして、本屋を経営する難しさを実感するとともに、興味本位な姿勢と軽率さを反省しました。

※一箱古本市…各出店者が段ボール一箱分の本を持ち寄り販売する古本市。

――ビジネスとしても厳しさを感じたんですね。それでも『平井の本棚』をオープンしたのは、どうしてでしょう?

津守さん:駅前の立地なので、テナントとして募集をかければ多分確実に次のお店が入ります。でもあらためて周囲を見ると、チェーン店ばかり。個人の顔が見えにくく、まちに面白味がなくなっている。そして何より、本屋をやるのが面白かった。それで、えいやっと。

――もう少し、後先を考えたほうが……(笑)。

津守さん:そうですよね。これまでも、本当にたくさんの方々が心配して関わり支えてくださいました。ただ、複数人が交代で店番するという形態では、さすがに永続性がないなと。

そんなとき、松本で『おんせんブックス』という屋号で古本屋をやっていて、新刊書店での勤務経験もある越智 風花さん(以下、越智さん)が近くへ引っ越してきたことを知って「手伝ってもらえないか」と、声をかけました。

現在メインで書店業務を担っている越智風花さん(左)と、オーナーの津守恵子さん(右)。津守さんの前にある柱は、ご実家の大黒柱だったそう。

――越智さんに入ってもらい、どんなことが変わりましたか?

津守さん:なにより運営が安定しました。また本の見せ方、棚づくりも随分と変わりました。

現在は、買取や値付け、棚づくりなど、越智さんが主軸となって店をまわし、ほかの先輩本屋さんのサポートを得つつ、本屋としての実務的な経験を積んでくれています。他にも数名の方々が、店番やイベント企画など、さまざまに関わってくださっています。

「本屋ってなんでしょうね?」
まちに根付く持続可能な本屋を考えている。

ご実家の金庫についていたという家紋をお守り代わりに。

――津守さんご自身も面白いですが、お店の運営体制も魅力的。ガチガチに枠を固めすぎず、周りの人にある程度委ねている感じが、心地よいですよね。

津守さん:私はおおざっぱなので、「計画通りにやりたい」という人にとっては、苦痛な場所かもしれません。走りながら考える、見切り発車が多いので。

あと棚づくりにはスキルが必要ですし、本の知識に乏しく小売に慣れていないと辛い。本屋は体力仕事だから、身体が動き、目端がきくことも大事だと思います。

――本屋としての実務経験を主体的に獲得しようという意志がある人にとっては、すごくいい場所なんですね。

津守さん:そういう意味で、こうした場を活かしてくれたらと思っています。

――「平井の本棚」をどんな場にしていきたいですか?

津守さん:本屋ってなんなのでしょうね。いま、本はネットで手に入れるほうが簡単だし、電子本は便利でかさばらない。本に付随して企画を売り、いろんな可能性を提案して、とにかく食えるようにしないと。

また、まちに根付いていないと地元の人から本屋としての信用が保たれず、古本の買取もあがらない。そこを出過ぎずに、どうして支えていけるかを考えています。

――平井の本棚さんでは、イベントも多く企画されていますよね。

津守さん:これまで、南方熊楠と変形菌、縄文土器と岡本太郎など、本のフェアと連動するトークをやってきました。最近では『編集者/翻訳者と読む読書会』、異なるジャンルの人が対話する『スナック越境』のほか、関係者の興味がある地図やまち歩き、温泉や平井の銭湯などに関連するイベントを行っています。


昨年10月に開催した、銭湯をテーマとしたイベント

――企画はどう詰めるのですか?

津守さん:企画はかなり成り行きで決まります。飲みながら話していて「いいね、やろう」みたいな。たたき台を関係者の誰かが出して、それに興味のある人がアイデアを付加し、具体的な構成を詰めます。人によって観点が違うので、その過程にも発見があります。

――視点が違う人が一緒にいるのがいいですね。

店舗二階部分はイベントスペースとなっている。

津守さん:開店のオープニングパーティで参加者に、「平井の子どもに読ませたい本を一冊ずつ持ってきて、コメントと一緒に寄贈してください」という企画をしたことがありました。「本の種を蒔いてください」という趣旨で、寄贈していただいた本を「平井の本畑」として販売したところ、すごくいい本が集まって、ほぼ全て売れたんです。

――子どもに読んでもらいたい本という視点で選ぶと、ただ家にある不要な本を処分するという観点ではなくなりますね。

津守さん:そうですね。ただ、イベントが必ずしも本の売上に繋がらなかったり、集客こけたり、企画として孵化しなかったり、こちらも試行錯誤です。

「人は本屋に来て、こんなに話すのか?」
まちの面白い人たちが集う、日常風景

――開店後、印象的だったエピソードはありますか?

津守さん:いろんなお客さまがいらっしゃいます。例えば、鉱石にはまっている高校生、栞・ブックカバーのコレクションを持参される方、地元のご年配の方で「川端(康成)の『千羽鶴』あるかしら? それだけ読んでなくて」とか。サンダルばきで、しかもエプロンを着けたままやってきたりするんです。

お店にくる年配のお客さまは、総じてたくさんの本を読んでいらして、それが生活上で得た知見といい具合に組み合わさっている。こうした一見するとわからないことが、人の厚みや安定感につながるのかな、と考えたりします。

――人生の中で必要性にかられて読書されているんですね。

津守さん:文学が人生知の支えになって、すごく自然なのです。介護や看取りの話をなさる方も多い。亡くなった旦那さんが読書家で、はじめてプレゼントされた本の思い出をポロポロとお話してくださることもありました。古本を通じて、死を受容していく過程、グリーフケアのような役目を担っているな、と思うことがありますね。

さきほども少し触れましたが「人は本屋に来て、こんなに話すのか?」っていうことには、驚きました。

――津守さんだからこそ、つい色々と喋りたくなのかもしれませんね。

津守さん:あとは『ごんぎつね(※)』。達筆な字で「どなたかに読んでもらえると嬉しいです」っていうメモとともに、店内に本がそっと置いてあって。それからも同じようなことがあると「あ、ごんぎつねが来たね」って。失礼なんですけど。

※『ごんぎつね』とは…新美南吉作の児童文学。いたずらをした狐が、償いとして魚や山菜をそっと戸口に置いていく話。

――何回もあるんですか?

津守さん:はい、名前はなくてメモだけ。袋に入った本やさだまさしのCDがそっと置いてある。何人かいらっしゃるのかも。お声がけくださればよいのに。奥ゆかしいというか……。

――へ〜! まちの本屋では、静かに、だけど驚くようなことが起こっているんですね。

津守さん:「一人貸本屋」状態のお客さまもいらっしゃいました。『アドルフに告ぐ』の一巻を買われたあと、二巻目を買っていかれたんですが、いつの間にか書棚に一巻目が戻っていました(笑)。貸本文化の中で生きてこられた方たちなのかもしれませんね。

――津守さんから見たまちの人は、どんな雰囲気ですか?

津守さん:目新しいもの好きで熱しやすく冷めやすい。以前、袋に入った覆面本をくじで引く企画を行ったんです。第一号のお客さまは80歳くらいのおばあちゃまでした。「くじ引けるんでしょ」って開店待っていた。そのあと「母が引きあてた本がよかったから」と娘さんが買いにきて。

――新しいものを見つけると、体験しにきてくれるんですね。しかも、それをきっかけに人が人を連れてくる。

くじで本を選ぶイベント「文福文学」

この袋の中に本を入れ、くじ引き方式で販売したそう。

津守さん:平井は口コミがすごく早い。お店をはじめた当初、開店時間が一定しなかったのですが、「さっき親子連れが『今日は平井の本棚開いてるかな』って話しながら歩いていたから、開いてるよっていっといたわよ」とお客さまが教えてくれて。

――「平井の人はよくものをくれる」という話も聞きました。

津守さん:店番をやっていると、よく食べ物をもらいます。裏のスーパーで買った食パンとか冷やし中華とか、日用の食品。謎です。まちを掘っていくと、個性的な人たちが塊にならず点のまま面白いことをしています。

――平井の本棚さんのように集える場所があると、面白い人たちのハブになっていいですね。

津守さん:平井は地縁がすごく生きているまち。そこに若い世代が新しく流入してきて、古くからの住民と新住民がいる。中国系やインド系など、多国籍なのも特徴です。知り合いや用事がない限り降りることがない「ついでがないまち」。

だけど、コミュニティの力が強く、外から来た人にはすごくオープン。川に挟まれた島状のゼロメートル地帯、フラットなのも気質に影響しているのかもしれません。

――東京だと、台地の上に大名屋敷があって、低地に町民が住んでいたみたいなまちもありますよね。

津守さん:平井はその点、フラット。見下ろすことも、見上げることもしないし、できない。有名なものも自慢するものもないけど、地元愛が強くて、こだわらない。実利的で金銭にシビアですから、そうした場所での商売というのは、非常にしんどい。でも面白いです。ぶらっと散歩して喫茶店入ったり、買い食いしたり、銭湯に入ったり、土手歩いたりすると、そのゆるさを実感できるかもしれないです。

――平井の本棚さんは、それが凝縮されたような空間ですね。

津守さんの至福のひとときは「きっつい温泉にじっくり浸かった後に、布団にくるまって本を読むとき」。昨年10月発行の『平井の本棚通信』のメインテーマは「本と湯」でした。

イベントのお知らせ


「路上にはみだす園芸」をテーマに、園芸欲・生命力・感情・私生活など様々なはみだす園芸の写真を展示予定。25土午後は、平井を「飲み屋園芸」目線で歩く街歩き&はんこワークショップも。

■日時 2020年1月24日(金) – 26日(日) 13:00~20:00
*25日(土)は、平井を「飲み屋園芸」目線で歩く街歩き&はんこワークショップを開催
参加費 1,500円(飲み物+お土産付)、参加申込はこちらのメールアドレスまで
■場所 平井の本棚 2F(東京都江戸川区平井5丁目15)

「平井の本棚」
【WEB】https://hirai-shelf.tokyo/
【twitter】https://twitter.com/hirai_hondana

●インタビュー・写真 / 村田 あやこ
twitter ▷ https://twitter.com/botaworks
●編集 / 細野 由季恵

「おでん」日々の芽 – 小さな喜びの芽を見つけ、育てる暮らし – #22

mayamoonさんのリノベーション事例はこちら


#22 おでん

駅のホームに降り立つと
冷たい風が頬を差し
体が縮こまる寒さ
冬の長さに辟易しながら
コートで着膨れた人々も
足早にそれぞれの家に向かう

こんな日は湯気がもくもくあがって
心も体もあたたまるおでんが恋しくなる

子どもの頃 母がつくるおでんは
寸胴鍋になみなみと用意されていて
次の日に残された練り物は
火の通しすぎでグズグズになり
もはや原形をとどめていなかった
でもその出汁がしみた味が忘れられない

寒い日のおでんは幸せな家庭の象徴のよう
実際はそんな平和な家庭でなくても
記憶は勝手に塗り替えられる

大根と練り物とできれば牛すじ
こんにゃくとゆで卵と厚揚げ
大きい鍋でじっくり煮て
今夜はおでんにする

mayamoon 暮らしのエッセンス
「おでんのレシピ」

  1. 濃いめのだし汁、薄口醤油、みりん、砂糖、塩で煮汁をつくる
  2. 大根は下茹でする ゆで卵をつくっておく
  3. 煮汁に大根とお好みのおでんの具材を入れて煮る
  4. お好みで練辛子や味噌をつけていただく

2/15(土)パステルと指で描くチョークアート体験ワークショップ

2/15(土)パステルと指で描く
チョークアート体験
ワークショップ

パステルと指で描くオシャレなチョークアート*。
インテリアにもピッタリ!
絵が苦手な方でも、お子様でも、サンプルのようなアートが描けます。
下絵が描いてありますので、ぬり絵のような感覚でお楽しみください。

*こんな方にオススメ!*

・絵を描くことに興味がある方
・ものづくりが好きな方
・暮らしを彩るインテリアアイテムがほしい方

今回のモチーフ 【プロテア】

お子さま用モチーフ 【マカロン】

 

 

*講師プロフィール*
Yuna art design.
高橋 優菜

Yuna Art Design.主宰
CAA日本チョークアーティスト協会1級認定講師
チョークアートスクール運営

【HP】
http://yuna.shopinfo.jp

 

*ワークショップ概要*

■開催日  2020年2月15日(土)
開催時間   10:00~13:00
制作時間:1時間半〜2時間(制作後、コーティングに20〜30分かかります)
■会場  エントリエ
〒206-0011 東京都多摩市関戸1-1-5 ザ・スクエア2F
■交通 京王線 聖蹟桜ヶ丘駅西口より徒歩3分
■駐車場 モデルルームがある『ザ・スクエア聖蹟桜ヶ丘ビル』の専用駐車場に
停めていただいたお客さまには、無料駐車券をお渡ししています。
■定員 8名様
参加費 3,500円(税込)/1名様
お子様参加の場合1,500円(税込)/1名様

■お申込みはこちら
https://www.secure-cloud.jp/sf/business/1551083108JRbWXwqq
みなさまのご参加、お待ちしております!


entrie公式LINE@
下記のボタンから、「友だち追加」毎日更新中のLIFE STYLE MAGAZINE entrieやイベント情報を配信中
※LINEアプリをインストールしている事をご確認下さい。

友だち追加

【編集部のおすすめ】りえさんのインテリアトリップ – 家具・家電 編

こんにちは! エントリエ編集部です。これまで60回以上に渡ってお届けしてきた『りえさんのインテリアトリップ』。いくつものステキな旅と出会いました! 今回は、そんなりえさんの記事から編集部の心にグッときたアイテムをカテゴリ別に厳選します。本日は「家具・家電編」です。

りえさんのリノベーション事例はこちらリノベーション事例

 

No.1 ワゴン(IKEA)

IKEAワゴン

りえさんがIKEAアイテムを選ぶときの鉄則はずばり「モノトーン」。これまで購入してきた中でも、使い回しがきくというアイテムがこちらの『ロースフルト ワゴン(ブラック)』なのだとか。お子さんが小さい頃は、おもちゃ屋やオムツの棚として、そして現在はキッチン収納として活躍中です。

過去記事はこちら>> ♯20 モノトーンで、ずっと使えるIKEAアイテムたち

No.2 大同電鍋(大同電鍋日本公式売店)

こちらは#27で紹介された台湾の家庭でよく使用されている大同電鍋。スイッチひとつで、「蒸す」「炊く」「煮る」ことができるという万能な家電です。機能はもちろんデザインも色もかわいらしく、まさに飾れる家電です! キッチンが広ければ取り入れたいです……(笑)

過去記事はこちら>> ♯27 レトロでかわいい飾れる家電

No.3 保温ポッド(象印)

籐(ラタン)仕様の保温ポッドは、なんて温かみのあるデザインなのでしょうか。ずっと狙っていたそうですが、デッドストック品ということもありなかなか手に入らずにいたりえさん。しかし、旦那さまのおうちで発掘されたそうです!

過去記事はこちら>> ♯30 テーブルに置くだけで絵になるポット

No.4 古家具

古家具

扱いがすこーし大変そうな古家具ですが、こちらの食器棚はりえさんも絶賛の「そうすけ(鎌倉店・寒川店の2店舗)」さんで購入し、メンテナンスもバッチリなのだとか。昭和レトロな趣がありますね。左の棚は、もともと1段だったものをスタッキング(積み重ね)して使っているそうですよ。

過去記事はこちら>> ♯34 古家具は抜け感が大切

No.5 オーブントースター(バルミューダ)

バルミューダのオーブントースター

普段は、カラフルでポップなアイテムを選ぶというりえさん。このエリアだけはあえて、ステンレスの棚に合わせた無機質な色味をセレクトしているんです。そこで限定色だったというグレーのオーブントースターに出会うアンテナがすごい!(笑)アイテムの色の揃え方、アイテムの選び方、りえさんのおうちはアイデアで溢れています。

過去記事はこちら>> ♯46 スリッパからはじまるインテリアの旅

以上、【編集部のおすすめ】りえさんのインテリアトリップ 家具・家電編でした! 次回は、「水回りアイテム」をご紹介いたします。

>>>過去のインテリアトリップ一覧はこちら<<<

ボタン▪︎阿部 梨絵 / Rie ABE

ホームページ http://salongreen.net/

家族とエントリエ /リノベーション事例 https://entrie.net/family/family3/

・子宮美容協会ユニバーサル認定
 「子宮美容セラピスト」
・発酵マイスター
・子宮ケアごはんインストラクター
・子宮インナービューティーセルフケア
 エクササイズ ティーチャートレーニングコース終了

ファッションスタイリストとして活動していた中、「女性の本当の美しさは、内からの健康からしか生まれない!」とセラピストへ転進。都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。プライベートサロン兼自宅を2回に渡りエントリエでリノベーションした経緯から、空間が女性の体や心に及ぼす影響も自ら実感。衣食住全ての角度から、女性が幸せになれるアプローチができるサロンにすべく、日々邁進中。

 

entrie公式LINE@
下記のボタンから、「友だち追加」毎日更新中のLIFE STYLE MAGAZINE entrieやイベント情報を配信中♩
※LINEアプリをインストールしている事をご確認下さい。

友だち追加

「ファッションを通して、関わる人を豊かにしたい」デザイナー 安野広大さん | エイミーズトーク #27

エイミーことエントリエ編集長の鈴木 栄弥が気になる人を訪ねて、自分らしい暮らし方や生き方のヒントをいただいてしまおうというこのシリーズ。第27回目のゲストは2019年に自身のブランド「KODAI YASUNO」を立ち上げたデザイナーの安野広大さんです!

ファッションを通して、関わる人を豊かにしたい

安野 広大(やすの・こうだい)さん。東京都出身。専門学校でデザインとファッションビジネスを学ぶ。WEBマーケティング会社での勤務を経て、アパレルショップ店長へ転身。自身のブランド「KODAI YASUNO」をスタート。

2019年に、シルバージュエリーや染色をオーダーメイドで受ける自身のブランド「KODAI YASUNO」をスタートした安野さん。ブランドを立ち上げるまでのストーリーや今後について、ファッションへの想いを伺いました。

「絵が下手だから」と諦めていたファッションデザイナーへの道

Instagramで日々さまざまな洋服を公開されている安野さん。 (https://www.instagram.com/kodaiyasuno/)

――25歳にして独自のブランドを立ち上げた安野さんですが、個人のInstagramでは着まわしを公開されているなど、とにかく洋服が好きなんだなと感じます。ファッションに興味を持ちはじめたのはいつ頃からなのでしょうか。

安野さん:中学生の頃、いとこが考えてくれたコーディネイトを周囲に褒められ、「ファッションひとつで変われる」と感じた体験がきっかけで洋服に興味を持ちはじめました。それからは自分なりに気を使ってはいたのですが、大学に入りさまざまな人に出会う中で「こんな着こなしがあるんだ!」という衝撃を受けて……。そこからいろんなものを見るようになりましたし、市場にある服だけでは飽き足らなく「ファッションデザイナーになりたい」と思うようになりました。

――それから、すぐにデザイナーを目指したのでしょうか?

安野さん:いえ。僕、絵が下手なんですね……(笑)。だから実は、デザイナーは無理だと諦めていたんです。でも大学4年のとき読んだ『天職』(鈴木おさむ, 秋元康 著、朝日新書、2013)という本に「やったこともないのにやる前から諦めるのはもったいない。やってみてうまく行くかもしれないし、もしダメだったらその時諦めればいい」というような言葉があり、感銘をうけました。諦める前にまずはチャレンジしてみようと思い、翌日にはデザインとファッションビジネスを学べる専門学校に申し込んでいました。

洋服を通じて、人との関わりが「楽しい」ものに変わった

――専門学校卒業後はどのような道を歩まれたのでしょう?

安野さん:卒業後は一度、自身のブランドを立ち上げたときを想定して、集客を強化できるようにとWEBマーケティングの会社に就職しました。そんなある日、自宅の近くでアパレルショップのオーナーに突然声をかけられたんです。そこで連絡先を交換することになったのですが「もしかすると将来一緒に仕事をすることになるかも」という不思議な予感がしました。


その半年後、自分のブランドをつくりたいという思いが強くなってきたとき、ふと声をかけていただいたオーナーのことを思い出したんです。連絡すると「うちのお店を手伝いながらブランドもつくってみれば」ということで店舗のマネジメントの傍ら、ブランド立ち上げの夢が実現しました。

――ブランドの立ち上げにはどのような想いが込められているのでしょうか?

安野さん:僕は洋服を通じて人生が変わったと思っています。以前は自分に自信がありませんでしたが、好きな服を着て自分を表現することで自信となり、人との関わりが楽しいなと思えるようになりました。

過去にも未来にもいない、唯一無二の自分をもっと服で表現したい……そう思えるようになった自身の経験をブランドを通して多くの人に伝えていけたらと思っています。

「その人がいちばん輝ける服」をつくる

yasunokodai

――では、安野さんのブランドについて教えてください!

安野さん:僕のブランド“KODAI YASUNO”ではシルバージュエリーや染物のオーダーメイドを受け付けています。「個性を表現し続ける」「服に永遠の命を吹き込む」というふたつのコンセプトがあり、”Breathe eternal life into the mirror of personality”というタグラインを考えました。

決まったテイストはなく、その方に合う形でオーダーで作成しております想像力を膨らましながら、あくまでもお客様一人ひとりに合うデザインを提案し「その人がいちばん輝ける服」を目指して製作に取り組んでいます。

――「捨てる代わりに染める」ということですが、エントリエもリノベーションをしているので「再生」という共通点があるように感じました! ただ、そこで新しくつくるのではなく、染めることを選んだのはなぜでしょう?

安野さん:ファッションは人を高揚させて、人にポジティブな影響を与えるためにあるものだと思います。でも今は大量生産の末に服の廃棄や労働環境の悪さが問題になっています。

ファッション業界は世界で2番目に汚い産業と呼ばれるまでになり、人と地球に負の影響を与えているように感じます。そんな現状を変えたくて、まだまだ小さい力ですが、できるところからやっていこうと思いはじめました。

洋服の染色をオーダーすることで「この服、シミがついたから捨てよう」ではなく「染め直して、また着よう」という循環をつくりたいなと思っています。

染めた洋服を広げ、「お!」となる瞬間が好き

――現在は、どのようなオーダーを受けていますか?

安野さん:「気に入っているのにシミがついちゃった」とか「形はいいのだけど……」とか、オーダーの理由はさまざまです。愛着があるから捨てたくはないけれど、ずっとクローゼットの奥で眠っている服の再生は少なくありません。

――思い入れのある作品や心に残っているお客さまはいますか?

安野さん:立ち上げ当初、はじめてオーダーしてくれた友人です。「古いシャツを着たいけれど体型が変わり今着るとマタニティ服のようになってしまう。だから、かっこ良くしてほしい」と(笑)。そこで、その人の個性に合わせて「どんなテイストにするのか」を考え、製作しました。

そのときは「これだ!」という感覚があり、実際に仕上がった作品もイメージとぴったり合っていた。友人にもすごく喜んでもらえて2倍の喜びがありましたね。

――安野さん自身は染色のどんなところが好きですか?

安野さん:全然イメージ通りにならないこともあるのでトライ&エラーですが、染物を広げた瞬間ってすごく感動するんです。そのときが、好きだなと思いますね。また染め方、色使いによって柄や表現の可能性が無限にあるのでお客様に合う染め方や色を考える時間がとても楽しいです。

――これから、ブランドは大きく展開されていく予定ですか??

安野さん:実は、ブランドをそこまで大きくするつもりはなく、あくまで個人対個人と考えています。こじんまりでも、求めてくれる方に合ったデザインをていねいに提供して満足してもらいたい。人間味を強く持ちたいんです。

それとは別軸で、先ほどお話ししたファッション業界が現在抱える課題(服の廃棄や労働環境)と向き合っていく事業も考えています。大きな問題だし解決には相当の努力と時間が必要となりますが、取り組んでいきます。

――なるほど。これからの展望を教えてください!

安野さん:既製品として販売する商品は日本の伝統的染色技法である「ろうけつ染め」を中心に、リングは大人モードのテイストを中心に作成していきたいと思っています。

技術的には、師匠がいるわけでもなく独学でやっているので、これから学び続けなればいけない。それに、今後は古着を回収して、リメイクもしていく。染めるだけじゃなく切り合わせ、柄や色だけじゃなくシルエットやデザインでも一人ひとりにあった提案の幅を広げていきます。

ブランドを広げるためにマーケティングなどの戦略も必要ですし、やることは盛りだくさんです!


安野さんにとっての至福のひとときは「仕事をしながらベランダで音楽を聴いて、ビールを飲んでるとき!(笑)」とお話ししてくれました。熱くブランドについて語る眼差しがとても印象的な安野さん、今後のブランドの展開、楽しみにしています!

「KODAI YASUNO」
【Online shop】https://kodaiyasuno.stores.jp/
【Instagram】https://www.instagram.com/kodaiyasuno_official/

「中国茶」日々の芽 – 小さな喜びの芽を見つけ、育てる暮らし – #21

mayamoonさんのリノベーション事例はこちら


#21 中国茶 

丸まった茶葉に熱湯を注いで
ゆっくりと茶葉が開いていく

マグカップの中を茶葉は泳ぐ
透き通った甘い香り
黄金の液体は喉を通り
体と心に沁み渡る

大事な人がいることで
心強くなったり
失うのが怖くなったり
今この瞬間は二度ともどせない
砂時計の中を落ちる砂のよう

毎日手放せない毛布のような存在は
結局自分の息を苦しくさせる
その場しのぎで自分をごまかしても
結局また別の形で課題はやってくる

友人が集まったときは
本格的な茶器でいれるとみんな喜んで
キャッキャとまるでおままごとのよう
それぞれ辛いこともあるけれど
今は熱いお茶で飲み干すよ

暮らしのエッセンス「中国茶を楽しむ」

中国茶は格式が高いと思われがちだけど
紅茶と違って差し湯で何杯も飲めるのでお得

特別な茶器がなくてもマグカップに熱湯を注いで
お皿で蓋をして蒸らして飲む

透明な耐熱ガラスのコップだと中の様子も見られて楽しい

特におすすめは高山烏龍
標高1000m以上の高山で収穫された茶葉が原料
気品ある香りで透明感がある

1/25(土)ライフオーガナイザーによる1日5分でキレイを保つおそうじ講座

1/25(土)ライフオーガナイザーによる
『1日5分でキレイを保つおそうじ講座』

そうじは苦手、どちらかというと嫌い…だけど、いつでもキレイなキッチンでいたい。
そんな願いをかなえます!

今回はキッチンを中心に

・どんな汚れがあるのか
・汚れに対するそうじ方法
・どのくらいの頻度でそうじすればいいか
をまなび、無理なくキレイをたもつスケジュールをたてます。

*こんな方にオススメ!*

・そうじが苦手
・キレイなキッチンを楽して手にいれたい
・やる気が長続きしない
・もう大そうじをしたくない
・2020年はキレイなキッチンで過ごしたい
この講座を受けると…
・そうじの時間が減ります
・そうじに対するハードルが低くなります
・無理なく続けられるスケジュールをたてます
・キレイなキッチンで料理にすぐとりかかれます
・家族が喜んでくれます

 

*講師プロフィール*

こま田のぶ子 ホームページ
https://www.plus-hiyori.com/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0new/
山口ゆかこ ブログおかゆんち
https://ameblo.jp/greedylife-okayu/

*ワークショップ概要*

■開催日  2020年1月25日(土)
開催時間   10:30~12:30
■会場  エントリエ
〒206-0011 東京都多摩市関戸1-1-5 ザ・スクエア2F
■交通 京王線 聖蹟桜ヶ丘駅西口より徒歩3分
■駐車場 モデルルームがある『ザ・スクエア聖蹟桜ヶ丘ビル』の専用駐車場に
停めていただいたお客さまには、無料駐車券をお渡ししています。
参加費 4,400円
■持ち物 筆記用具
■特 典 LINEフォローつき

おすすめ洗剤サンプルプレゼント 

■お申込みについて
https://88auto.biz/rakulife/registp.php?pid=48

※お子様連れ方 キッズスペースがありますが託児等はございません。保護者の方の見守りをお願いいたします。

 


entrie公式LINE@
下記のボタンから、「友だち追加」毎日更新中のLIFE STYLE MAGAZINE entrieやイベント情報を配信中
※LINEアプリをインストールしている事をご確認下さい。

友だち追加

「手を洗うたび癒される、大切なインテリア」りえさんのインテリアトリップ #63

『インテリアだけは、流行とか無視して、ひたすら自分の好きなものを追求するべし。』という持論を持つ、りえさんがおうちのこだわりアイテムたちを紹介します。

りえさんのリノベーション事例はこちらリノベーション事例

#63 手を洗うたび癒される、大切なインテリア

今回のインテリアトリップのアイテムは「ハンドソープ」です!

というのも、ハンドソープを買い換えるときは吟味に吟味を重ねて選んでいる、私にとってはとても大切なインテリアのアイテム(だと思っている)の一つだからです。

ボトルのデザインから、香り、他のアイテムとのバランス……。
そんなふうにいろいろ考えて選んだ2品をご紹介したいと思います。

まずひとつめ。

こちら代々木にあるインテリアショップ「ブルペン」さんのオリジナルプロダクト「PALOS」の2作目のハンドソープで、ボトルのデザインもさることながら、香りもほんっとに良くて、この香りのために手を洗いたくなるほど。

1作目の商品と悩み、今回はこちらに。絶妙なピンクのラベルに、可愛すぎず、シンプル過ぎないデザインはさすがだなぁ……と感じます。

「そよ風に揺れる花々」という語源をもち、鎮静と興奮のバランスをとる作用があるといわれる植物[イランイラン]の持つ甘くエキゾチックな香りに加え、ローズマリーにも似た[ベイリーフ]、フレッシュな[セージ]の香りもブレンドしました。

参考: ブルペン オンラインショップ  より

すっきりしたハーブ、ほんのり甘いお花、深みのある樹木、少しスパイシーさも感じてもらえます。

純植物性原料(ヤシ油)がベースの石鹸に、天然由来のエッセンシャルオイルの香りを添えた身体にも自然にも優しいリキッドソープです。森林を思わせるウッディな香りが特徴的なPALOS第1作目[Abstract Plants]に続く自信作です。

他のアイテムとのバランスも良く、邪魔しないけれど存在感は抜群です!

続いて……

こちらインテリアショップ「IDEE」さんで購入した「LIGURIAN HONEY」のハンド&ボディウォッシュ。

オーストラリアのカンガルー島にあるワイルドフラワーから採取できる蜂蜜から低温で抽出されるLIGURIAN HONEY。保湿力、肌の柔軟力にも優れているのだとか……

他のアイテムとのバランスも良く、邪魔しないけれど存在感は抜群です! 以前にこちらのユーカリべースの香りのものを購入し、とても良かったので、今回はこちらを。

キッチン用として使用しています。オーガニックで、肌に優しく手荒れしません。何よりスタイリッシュなデザインが好きで。ステンレスのキッチンにすっと馴染んでくれます。

ハンドソープも、インテリアショップで取り扱っている商品というのは、やはりボトルのデザインなどもとても素敵で、そのインテリアショップのテイストに合ったものが売られているなぁ……と感じます。

ですので、ハンドソープ選びのポイントとしては、好きなテイストや目指しているテイストのインテリアショップで探してみると、しっくりくるものが見つかるのではないかと思います。

たかがハンドソープ。されどハンドソープ。毎日使うものだからこそ、妥協せずにお気に入りの一品を!

○過去のインテリアトリップ一覧>>>https://entrie.net/category/trip/

▪︎阿部 梨絵 / Rie ABE

ホームページ http://salongreen.net/

家族とエントリエ /リノベーション事例 https://entrie.net/family/family3/

・子宮美容協会ユニバーサル認定
 「子宮美容セラピスト」
・発酵マイスター
・子宮ケアごはんインストラクター
・子宮インナービューティーセルフケア
 エクササイズ ティーチャートレーニングコース終了

ファッションスタイリストとして活動していた中、「女性の本当の美しさは、内からの健康からしか生まれない!」とセラピストへ転進。都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。プライベートサロン兼自宅を2回に渡りエントリエでリノベーションした経緯から、空間が女性の体や心に及ぼす影響も自ら実感。衣食住全ての角度から、女性が幸せになれるアプローチができるサロンにすべく、日々邁進中。

 

entrie公式LINE@
下記のボタンから、「友だち追加」毎日更新中のLIFE STYLE MAGAZINE entrieやイベント情報を配信中♩
※LINEアプリをインストールしている事をご確認下さい。

友だち追加

編み物作家 PECO – 愛しいものたち

ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、
こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお訊きします。

《 編み物作家 / PECO 》

母の手芸道具を受け継ぎたいと思って

編み物も縫い物もとても上手で、器用な母。子どもの頃からいろいろなものをつくってもらっていたことを覚えています。

ある日、実家にあるたくさんの編み物道具を見て、ふと「母が亡くなったらこの道具を受け継ぐ人はいないよな」と自分でも編み物をはじめました。

それから1ヶ月、もともと不器用な私は何度も挫折しましたが、YouTubeを見ながらひたすら真っ直ぐに編む練習しました。今思えば、ちょうど育児が落ち着いてきた時期で、淡々とこなせる編み物がストレス発散になってたと思います。

喜んでいる人の顔をみること、「ありがとう」と伝えてもらうことの喜び


はじめての作品作づくりは、娘の鞄。下手くそで網目もガタガタな鞄をもってニコニコしている娘をみて、嬉しくなりました。

それからも、空いた時間を見つけては作品をつくる日々。デザイン(形)は、いろんな方の作品を参考にすることもありますが、最終的には「自分が編んでいて楽しい色の毛糸」を使っています。

趣味で続けていた編み物の販売をはじめたのは、葛飾区にあるカフェ Ohana Cafeさんが「お店に置いてよ」と声をかけてくれてくれたことがきっかけ。

以前、作品を購入してくださったお客さまに偶然お会いしたときに「孫も娘もとても喜んでたのよ!!」と伝えてもらいました。買ってもらった側なのに、まさかお礼をいわれるなんて思ってもおらず、そんな言葉にとても感謝しています。

「今は、だれかに手にしてもらったというだけで嬉しいんです」


お店に置いてもらうなら値札カードが欲しいな……と地元でデザイナーをしている友人に相談するととてもかわいいロゴをつくってくれました。

今は出来上がったものを直接見ていただいた方に納得して買ってもらうのが1番だと思うので、オーダーやネット販売は考えていませんが、知人から頼まれることも。今は、販売してくださるOhana cafeさんを通して、作品をだれかに手に取ってもらえること、それだけで嬉しい気持ちになるんです。

● 編み物作家 / PECO

作品が購入できる場所:Ohana Cafe
住所:葛飾区お花茶屋1-21-18
営業時間:9:00 – 17:00
定休日:火,金

● こちらの記事もおすすめ!

https://entrie.net/handmade/love08/

entrie公式LINE@
下記のボタンから、「友だち追加」毎日更新中のLIFE STYLE MAGAZINE entrieやイベント情報を配信中♩
※LINEアプリをインストールしている事をご確認下さい。

友だち追加

「新年」日々の芽 – 小さな喜びの芽を見つけ、育てる暮らし – #20

mayamoonさんのリノベーション事例はこちら


#20 新年

新しい年がはじまり
今年はどんな一年になるのか
忙しない日常にかき消されて
普段の生活に戻る前に
今年の抱負を紙に書く

どんなことをしたいのか
どんな自分になりたいのか
どうやって生きていきたいのか

自分に正直に生きること
そのために自分の心をよく観察すること
心が喜ぶように動くこと
愛のある行動をとること
私達はどんなふうにも生きていける

制限をかけているのは勝手な自分の思い込み
まだまだ知らない世界がたくさんある
これから出会う人がたくさんいる
経験こそが唯一の財産になる

自分の好きなことやりたいことを躊躇しているほど
人生に時間は残されてはいない

暮らしのエッセンス「今年の目標」

手帳でもメモでも今年の目標や抱負を書いてみる
紙に書くと可視化されて頭で思っているより実現化しやすい

生き方について、具体的にとりたい資格、行きたいところ、挑戦したいこと
絶対かなわないと思うことでもかまわない

自分の要望や決意を知って今年一年自分と付き合う
時々見返して自分の願望を思い出してあげる

2020年 新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます!
みなさまにとって健康で、幸せな1年になりますように。

皆様のお役に立てますようエントリエスタッフ一同
頑張ってまいります!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

エントリエは2020年1月6日(月)までの間、
お休みをいただいております*

なお、休業期間中も「お問合せ」フォームよりご連絡いただけますが、
返信は1月7日(火)以降の対応となります。

お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

「資料請求・お問合せ」はこちら

令和2年 元旦

来店予約・資料請求
LINEで相談