

mayamoonさんによるPodcast番組「月の庭チャンネル」
オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。



2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
ライターとしておよそ30年のキャリアをもつイトウヒロコさん。フリーランスになってからは、企業やそこで働く社員の魅力を伝える記事づくりを手がけてきました。その一方で、書籍『東京の生活史』(筑摩書房、2021年)やWEBサイト「今日の駒沢(駒沢こもれびプロジェクト)」で「聞き書き」形式によるライティングにも取り組んでいます。「市井の人の言葉こそ、心を動かす力がある」と語るイトウさんに「聞くこと」「書くこと」の魅力について伺いました。
*生活史とは……誰かの日々の記憶や出来事を、その人の言葉のままに聞き取り、記録していく手法のこと。かつては限られた領域で使われていた言葉ですが、いまでは暮らしの記録を見つめ直す手法として、少しずつ身近なものになりつつあります。
撮影協力:駒沢こもれびプロジェクト

──ライターになったきっかけを教えてください。
イトウさん: けっこう成り行きみたいなところがあるんですよ。私の学生時代はちょうど就職氷河期の真っ只中で、就活生にとっては本当に厳しい時代でした。
私もはじめは就活に励んでいたのですが、途中から嫌気がさしてしまったんです。大学4年の夏休みあたりから就活は諦めて、そのまま卒業。しばらくアルバイトをしながらふらふらと過ごしていました。でも、さすがにフリーターのままではいけないと思い、なんとなく興味があった「DTP」(パソコン上で印刷物のデータを制作する技術)の講座を半年ほど受けることにしました。
──意外です。最初の入口はDTPオペレーターでしたか。
イトウさん:そのつもりだったんですが、意外な方向に転がってしまって。DTPオペレーターとして制作会社に営業をかけていたんですが、そのうちの一社から「ライターやってみない?」と誘われたんです。結局そこに入社して、ライターデビュー。不動産広告に特化した制作会社だったので、マンションのキャッチコピーとかパンフレットのテキストとか書いていました。
──「〇〇に、堂々誕生」や「“上質”に住まう」みたいなキャッチコピーを?
イトウさん:はい、いわゆる“マンションポエム”ですね。使う言葉や言い回しでマンションのグレードを端的に伝えるひとつの技であって、意外と奥深い世界なんです。とはいえ、一般的なメディアのセオリーや文体がそのまま通用するわけではないので、いまとは仕事の内容がまったくちがいますね。
こうして振り返ってみると、昔から文章に触れる機会は多かったです。昔から読書好きで、子どもの頃は赤川次郎の「三毛猫ホームズ」の推理小説シリーズがお気に入りでした。小説を好んで読むのは、その頃から変わっていません。
──自分で小説を書いたりすることもあったんですか?
イトウさん:いえ、そもそも作文を書くのも苦手でした。はじめて「文章を書いた!」と実感できたのは高校三年生のとき。国語の授業で書いた短いコラムが専科の教師に褒められたんです。たしかテーマは「地球温暖化」で、きっちりと評論のように添削してもらえました。普段から尊敬している方だったので、うれしさもひとしお。「私、意外と書けるじゃん!」と、ちょっと自信がもてるようになりました。

──もともと文章力があったんですかね。
イトウさん:そんなことないですよ。不動産のキャッチコピーを書くのはずっと苦手でしたから。短い言葉で人の心を動かすのってすごく難しい。一度文章を書くことから離れたくなって、まったく業務の異なるPR会社に勤めていた時期もあるくらいです。
けど、そこでも文章を書けることがバレちゃって。販促物制作の一環でインタビューしたり、文章を書いたりするようになったのですが、コピーライティングよりもしっくりくるものがありました。これなら続けられるかもと思い、そんなこんなでフリーランスに。それが2010年頃の話になります。
現在、駒沢大学駅前周辺で、あるまちづくりプロジェクトが進んでいます。その名も「駒沢こもれびプロジェクト」。2025年11月に開業予定の商業施設「駒沢パーククォーター」(世田谷区上馬)を中心にして、地域の魅力を発信する交流拠点「駒沢こもれびスタジオ」や、WEBメディア「今日の駒沢」などを運営する試みです。イトウさんは「今日の駒沢」内のインタビュー集「駒沢の生活史」でライターを担当しました。

──「駒沢の生活史」について教えてください。
イトウさん:約40名の聞き手が、駒沢周辺に住む53名に話を聞き、1万字以内の原稿にまとめる企画です。商業メディアとは毛色が違っていて、こちらが聞きたいことを聞くというより、話し手が話したいことを記録していく。書き手が話し手を選ぶルールになっていて、私は40代の男性にお話を伺いました。
「駒沢の生活史」は、東京に住む150人のインタビュー集『東京の生活史』をベースにしています。私はその本を監修している岸政彦さんのファンで、X(当時Twitter)でライター募集の投稿を見つけて、すぐに応募したんです。ありがたいことにライターの1人に採用されました。
それからしばらくして、私が書いた記事を「駒沢の生活史」のディレクターである西村佳哲さんが読んでくださって、制作メンバーとして声をかけていただいたんです。なぜ私に?と思って、西村さんに何気なく聞いたところ「『聞くこと』『書くこと』をとてもユニークなかたちで実践しているから」と。そんな自覚がなかったので、驚きでした。でも、いくつになっても褒められるのはうれしい(笑)
──お仕事とは別に、エッセイストの紫原明子さんが主宰する「もぐら会」というコミュニティにも在籍していますね。紫原さんの公式サイトには「月に一度の【お話会】を通して、自分と世界とを“自分自身で”掘り深めていく集まり」とあります。
イトウさん:もともと、紫原さんの書くエッセイが好きで、一読者としてずっと憧れていました。どのエッセイもユーモアがあふれていて、育児や家族に関するさまざまな問題を思いもよらない発想で乗り越えていく。共感できる話題も多くて、読んでいて元気づけられるんですよね。
「もぐら会」の活動でとくに印象に残っているのが「書くことコース」での体験です。これは紫原さんによるエッセイ講座で、毎回自分自身にまつわることが執筆のテーマになります。これがもう想像以上に難しくて……。仕事で書く原稿とはまったく勝手が違っていて、自分の中のモヤモヤに真正面から向き合わなくてはいけない。いわば“人生の棚卸し”のような取り組みです。

──ライターって他者のことを書いてばかりで、自分のことを書く機会が滅多にないですからね。講座ではどういったエッセイを書いたんですか?
イトウさん:最初のエッセイは「私が日記を捨てたわけ」について書きました。じつは私、小学生の頃からずっと日記を書いていたんですよ。誰に見せるでもなく、そのときどきの感情を書き連ねるような内容でした。でも、子どもが生まれてから、ふと「この日記を子どもに読まれたらどうしよう……」と思う瞬間があって。想像するだけで恥ずかしさがこみあげてきて、日記はすべて処分してしまいました。
この話を紫原さんに話したら、すごく驚かれて。「将来、子どもといっしょに読んだらいいのに」なんて、恐ろしいことを言うわけですよ。その流れで、与えられたテーマが「私が日記を捨てたわけ」になったんです。
「もぐら会」では、創作活動にも力を入れています。2021年には、同人誌『もぐらの鉱物採集2 インターネットの外側で拾いあつめた言葉たち 二〇〇〇ー二〇二〇』(通称・もぐら本2)を制作しました。「2000年から2020年にかけて、どんな人生を送ってきたか?」というテーマで、世代も背景も異なる17人にインタビューを実施。生活史のスタイルに則ってまとめられています。イトウさんも書き手として、制作の一端を担いました。

──「駒沢の生活史」『東京の生活史』『もぐら本2』……と、いずれも「聞き書き」の手法をとられていますよね。話し言葉をそのまま文字に起こしたような文章が印象的です。
イトウさん:そうですね、できる限り話し手の語りに近いかたちで載せるようにしています。発した言葉や口調も極力残して、話の順序を入れ替えたりもしていません。これは商業ライティングではあまり見ない手法です。
というのも、テレビやマスコミなどの制作者は「取れ高(使える内容)」をいかに多く集めるのかが仕事ですから。ライターにも言えることで、インタビュー中もどこかで「キラーワードを引き出してやるぞ」と狙っていたりする。どうしたって制作側の「意図」が介入してしまうんですよね。
──生活史には妙に惹かれるものがあります。著名人ではない、市井の人々の何気ないエピソードに引きつけられるのはなぜでしょうか?
イトウさん:う~ん、難しい質問ですね。でも、岸政彦さんが『東京の生活史』を制作するときに「無意識にぽろっと出た言葉こそ尊い」と仰っていましたね。だから、話し手の言葉は「そのまま」がいいという考え方なんです。
私なりに言うと、結局みんな「人間が好き」ってことなんじゃないでしょうか。『生活史』や『もぐら本2』に出てくるエピソードはどれも取り留めがなく、日常の断片ばかりなんです。だけど、読んでいる人はどこかで自分の過去や気持ちと重ねてしまう。
村上春樹が『雑文集』(新潮社、2015年)の中で「小説を読むという行いは、自分の人生を物語に投影して、再構築することだ」というようなことを書いていました。私の解釈が多分に入っちゃっているのですが、これって『生活史』という考え方に惹かれる理由にも通じている気がしますね。

──たしかに他人の昔話なのに、読んでいて親近感を覚えます。話し手も気持ちよさそうに語っているのが伝わってくる。なにか聞き方にコツでもあるのでしょうか?
イトウさん:話し手の話題を奪わないとか、余計なツッコミをいれないとか、基本的なルールはあるけど、コツですか……。強いて言うなら、ちゃんと「相手に興味をもって聞くこと」ですかね。話し手だって、ただ話を聞いてもらって、相手にうんうんと共感してほしいときがあるんですよ。
小学生のときに担任の教師と交換ノートしていませんでしたか? 「先生、あのね」からはじまって、日々のことを報告する、あの感じ。聞き書きも、あの交換ノートに近いような気がします。
──話し手が心を許しているから、尊い言葉が生まれるのかもしれませんね。インタビュー記事を読んでいても、話し手の素が見えるとぐっと引き込まれてしまいます。
イトウさん:採用広報の社員インタビューをしていると、そういった場面に出くわすことが少なくありません。一見、控えめそうな人だけど、話していくうちにどんどん言葉の端々に情熱を帯びていくんです。なかには、自分の中に眠っていた熱意に気づく人もいる。そうなったら、聞き手としてはガッツポーズですよね。
逆に、喋り慣れている人の話って、意外と平凡な展開になりがちなんですよ。紋切型だったり、当たり障りのない話にまとまっていたりして。もちろん構成としては綺麗なんだけど、あまり心に残らないし、メールのやりとりで済んだのでは?と思ったりして。なんとか相手に揺さぶりをかけたくて、あえて素人質問を投げかけることもあります。
──あなたの素を見せてくれ!と(笑)
イトウさん:そうそう、あなたの「思い」が聞きたいんだよ!って(笑)
ライターにとって「聞くこと」と「書くこと」は、地続きの関係にあります。話し手の代弁者として、その人の言葉や思いを丁寧に紡いでいく――。それは決して一筋縄ではいかない、ときに苦しく孤独な作業です。それでもイトウさんが書き続ける理由とは?

──「聞くこと」だけではなく「書くこと」の魅力についても教えてください。
イトウさん:ライターの私が言うのもなんですが「書くこと」って、とても苦しい作業ですよね。
──そうですね。「生みの苦しみ」と言っては大げさですが、辛いことの方が多いです。
イトウさん:とくにインタビュー記事だと、ライターは話し手の代弁者になるわけです。その人の思考をトレースして、人格を自分の中に憑依させるような感覚。しかも、ただ言葉をつなぐだけじゃなく、読者にも伝わるかたちでまとめなくてはいけない。けっこう大変な作業だと思うんですよ。
──にも関わらず、なぜ「書くこと」を続けているのでしょうか?
イトウさん:理由は2つあります。1つは、インタビューや取材で得た感動を、できるだけ多くの人と共有したいから。たとえば取材のあとって、話し手の方から勇気や元気をもらえたり、刺激を受けたりしますよね。そういうほくほくした気持ちを誰かにも伝えたくて、ヒイヒイ言いながらパソコンに向かっているんです。
もう1つの理由はとてもシンプルで、自分の記事を褒めてもらえるとうれしいから。私は自己評価よりも他者からの評価を信じるタイプ。だから、少しでもポジティブな反応をいただくと、もうそれだけで舞い上がっちゃう。そして、次はもっと期待に応えたいと張り切ってしまうんですよね。
もし文章を書くことに興味がある人がいたら、ある程度、人の目にふれる場所で公開することをおすすめします。やっぱり、誰かからの反応がないと書いていても気持ちが乗らないと思います。
──いまは誰でも情報発信できる時代ですが、文章のセオリーに縛られてしまい「書くこと」を躊躇している人も多そうです。
イトウさん:そうかもしれません。けど、私はそのセオリーに抗っていくタイプ。文章術の本に「端的にわかりやすい文章で」とか書いてあったりすると、反抗心がむくむくと湧いてきて。だって、胸を打たれる文章ってうねうねと長文だったりするものじゃないですか。町田康さんや筒井康隆さんの小説なんか、まさにそうです。
そんな理由から、商業ライティングでもあえて一文を長くすることがあります。もちろん、しっかりと意味が伝わるようには工夫はしていますけどね。セオリーに倣うことも大切ですが「正しさ」にとらわれると、かえって心理的ハードルが上がってしまうかもしれません。

──気の利いたことを書かなくてはいけないと思っている人もいそうです。その点、イトウさんのnoteを読んでいると不思議な余韻を感じます。率直に言うと、明確なオチがなかったり、独り言のようにフェードアウトしたり。
イトウさん:noteは文章の筋トレの意味もあって、週に一回程度更新するようにしています。「もぐら会」のメンバーにも毎回楽しみにしてくれている人がいるんですよ。
とはいえ、いつも百点の記事を書こうとすると、あれこれ考えすぎて一文字も書けなくなってしまうから、変に気負わずに日常のことを書き綴るようにしています。正直なところ、出来としては20点くらいの記事もあったりするけど、自分がおもしろいと思えるならいいじゃないですか。反応があったらあったで、それはそれで素直に喜んだらいいと思います。
『生活史』に携わって改めて感じるのは、おもしろくない人はいないということ。商業的な価値があるかどうかは別として、市井の人たちが自分なりの言葉で書いたら、きっと魅力的な文章になるはずです。そこに文章力は関係ない。「書くこと」をはじめたい人は、まず自分の素を出すことを意識してみてほしいですね。


「ライブや音楽イベントは、私の人生には欠かせない時間ですね。」と話すイトウさん。日々、仕事で多くの情報に触れ、常に頭の中がごちゃごちゃしているというイトウさんにとって、音に身を委ねる時間はまるで心を解放する儀式のようなものだそうです。大音量に包まれると、思考がすっと消えて、ただその瞬間に没頭できるのだとか。「いい音が流れてくると声を出して笑っちゃったり、ごくたまに号泣したりしています。終わったあとは3日間くらい忘我の境地です」と、至福の時間を語ってくれました。
エッセイスト、紫原明子の主宰するオン/オフハイブリッド型コミュニティ「話して、聞いて、書いて、自分を掘り出す、もぐら会」有志によるエッセイ集と評論を「文学フリマ東京41」【もぐら会】ブースにて販売します。
開催日時:2025年11月23日(日)12:00〜17:00
会場:東京ビッグサイト 南1〜4ホール
ブース: 南3-4ホール | た-68
文学フリマ東京41の詳細は、公式サイトをご覧ください。



2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
古くなった実家をどう活かすか――その答えのひとつが、二世帯住宅という新しい暮らし方です。エントリエの建築士小林めぐみは、築年数の経ったお家をベースに、古さや間取り変更に伴う構造チェックや安全性はもちろん、それぞれの世帯が快適に過ごせるリノベーションをご提案しています。今回は、“実家を受け継ぎながら新しく暮らす”二世帯住宅をご紹介します。


祖父の代から続く住まいを、家族が再び集える二世帯住宅へとリノベーションしたIさまご家族。
お父さま・お母さま・息子さまご一家が、それぞれの生活に寄り添い合いながら空間を最大限に活かし、光と風を取り込む住まいを共につくり上げました。
長く受け継がれてきた思い出と、これから育まれていく日常が交差する、あたたかな住まいです。
「友人が子どもを連れて遊びに来ることも多くて、6人ほどで遊んでいたこともあります。リビングは広くて視界も開けているので、どこで子どもが遊んでいても見守れる。大人も子どもも安心して過ごせる空間になりました。」


ご主人のお母さまとの同居を決めたNさまご家族。構造上リノベーションが難しいとされるツーバイフォー工法の住宅でしたが、エントリエの提案により大々的な間取り変更を実現した事例です。空間を最大限に利用し、ご夫婦とお子さまふたり、お母さまと5つの寝室を作ることができました。1階と2階で世帯を分けつつ、必要なときにはすぐに駆けつけられる距離感が、安心感を生んでいます。
「普段はある程度の距離感を保って暮らしているけれど、必要なときはすぐに駆け付けられる。顔を見なくても元気でいることが分かるのがいいですね。」


祖父母の代で建てた思い出のあるお家を受け継ぎ、三世代での新しい暮らしを選んだKさまご家族。
重量鉄骨造という特殊な構造に不安を抱きながらも、エントリエの建築士・小林めぐみと二人三脚で、構造的制約を乗り越えたリノベーションを実現しました。
暮らしに合わせた収納や小上がり、照明計画など、細部まで丁寧に検討を重ねたお家は、家族それぞれの心地よい距離感と“つながり”を感じられる住まいとなりました。
「両親の部屋へもパジャマのままお醤油を借りに行けるんです(笑)。同じ建物に住めるようになって、助け合うことが増えました。」

娘さまのご実家である一戸建てを、二世帯で暮らせる家へとリノベーションされたTさま。「一緒に暮らすけれど、それぞれの暮らしはちゃんと守りたい」。3階建という特徴を活かし、個室を1階と3階に分けることで、それぞれのプライバシーが確保できるように。気掛かりだった耐震補強工事もしっかりと行い、安心の2世帯住宅が完成しました。
「やっぱり家に帰ってくると“いいな”って思うんです。思っていた以上に“ちょうどよい距離感”になっていて、ありがたいですね。」


築50年の鉄骨造4階建てという、特殊なご実家を受け継ぎ、お母さまと息子さまご家族が安心して暮らせる二世帯住宅へとリノベーションされたMさまご家族。2階にはお母さま、3,4階には息子さんご家族が暮らす住空間を配置。「この足音は誰かな」と、お孫さんの生活音で安心するというお母さまのやさしい言葉が印象的でした。
「朝起きてしばらくすると、上から足音が聞こえるんです。「これは誰の足音かな」って思ったり。それがね、なんていうんでしょう……一緒にいるんだなっていう安心感になるんですよね。」
「愛しいものたち」でお話を伺ったアパレルブランド Kana Kawasaki(カナ カワサキ) さんが、2025年10月10日(金)〜13日(月)の4日間、entrie times ebisu にて2026年春夏コレクション“PAUSE”の展示会を開催しました。

“PAUSE”は「一時停止」を意味する言葉。Kana Kawasakiさんは今回、「頑張りすぎず、立ち止まってもいい」というメッセージをコレクションに込めました。
「今の時代って、とにかく前に前に進めみたいな風潮があって、みんな忙しく生きていると思うんです。でもたまには一時停止ボタンを押して、止まってもいいんじゃないかなって。頑張りすぎなくてもいいよっていうメッセージを込めました」(Kana Kawasaki)

今回のコレクションでは、デニムのような見た目の生地を使用していますが、実際のデニムではありません。デニムよりもお手入れしやすい素材を選んでいるそうです。
「デニムって昔からあって、現代にずっと引き継がれている素材だなと思って。一時停止というテーマに重ねて、今回デニムライクな生地で全体的に作りました」(Kana Kawasaki)
メインの柄は“dusk(夕暮れ)”と名付けられたKana Kawasakiさんのドローイングをもとにしたオリジナルプリントで、仕事終わりに立ち止まって夕暮れの空を見上げる、そんな瞬間をイメージしています。

会場を訪れたお客さまからは、こんな声が聞かれました。
「デザインももちろん好きなんですけど、全部にポケットがついていて機能性もあるんです。一着でいろんな着方ができるので重宝しています」(お客さま)
機能面にも、細やかな工夫が。たとえば、裾を脱着できるスカートは、膝丈にもロング丈にも変えられます。3種類の組み合わせから、お客さまが好みに合わせて選べる仕様です。
「基本的には私の願望が形になっている感じです。スカートも、短いのを履きたい時もあれば長い時もありますよね。どっちも叶えられないかなと思って、そういう仕様を考えました」(Kana Kawasaki)

Kana Kawasakiさんがブランドを磨き上げたアトリエであり創業支援を行う台東デザイナーズビレッジは、来年春に惜しくも閉館が決まっています。約3年間の入居期間を終えて卒業した今は、台東区内に住居兼アトリエを構えて制作を続けています。(関連記事:ものづくりの現場と社会をつなぐ視点|台東デザイナーズビレッジ村長・鈴木淳さん)
「デザイナーズビレッジという後ろ盾がなくなって、一人で戦わなきゃいけないという重圧はありますけど、今後も展示会をメインに個人のお客さまにちょっとずつ広めていきたいと思っています」(Kana Kawasaki)
そして最後に、お客さまへのメッセージを伺いました。
「この服は一着で本当にいろんなバリエーションができるようになっているので、いろんなお客さまのいろんな生活のシーンにちょっと寄り添えるお洋服作りをしています。ちょっとあったら心強い一着として、お迎えいただけたら嬉しいです」(Kana Kawasaki)

「人生は“毎日がドラマである”という気づきに寄り添う」をコンセプトに掲げるレディースアパレルブランド Kana Kawasaki(カナ カワサキ)。平凡な日々にファッションで色を与え、何者でもないと感じているあなたも、着る服によってどんな役にもなれる。装うことで見えてくる視点で、ありふれた日常もドラマとして楽しんでほしいという思いを込めて制作しています。
10月は「自分と向き合い、人との関係を深め、そして新しい世界に飛び出していく」季節。占い師イルマーヤさんが綴る今月のコラムは、“癒しと再生”をテーマに、愛犬との出会いと家族に訪れたあたたかな変化について。秋のやわらかな光のなかで、日常に流れる小さな奇跡を感じてみてください。
➤ イルマーヤさんによる、10月の12星座別占いはこちら
出会いは、いつでも突然やってきます。
娘はいろいろな動物の動画を見つけるたびに、動物好きのわたしにも見せてくれます。犬や猫はもちろん、爬虫類やタランチュラまで。可愛い猫ちゃんの動画で実家で飼っていた猫たちの思い出が蘇り、動物と一緒のくらしへの憧れがふくらんでいきます。ただ、家族は猫アレルギーもちなのでペットを飼うことはなんとなく「ナシだな」と思っていたのですが、亀とかトカゲ、小型犬なら大丈夫なのでは?と考え、たくさんの種類の動物がいそうなペットショップに行ってみることにしました。

その日のペットショップは、イベント開催中で賑わっていました。わたしたちは、子犬や子猫のショーケースを眺めて「かわいいねぇ」と動物たちの仕草に胸をときめかせていました。すると、夫が「この子を見たい」と黒いミックス犬の写真を指差しました。
スタッフさんに声をかけると、その子を抱っこさせてくれるそう。ソファーでドキドキして待っていると、まんまるでキラキラの目、黒くてフサフサの子犬がやってきました。そっとわたしの膝に乗せてもらい、ゆっくりと手で包み込むようにすると、ガタガタ震えながらも体を寄り添わせてきます。
顔をあげると、目がハートになっている夫と子どもたち。子どもたちがそっと撫でたり、抱っこしてみたりしているうちに、小さな生き物に心を寄せる家族のあたたかい雰囲気。今までに感じたことのないような、やさしい時間が流れました。
短い時間でしたが、みんなで大切にすることを決意し、我が家に迎え入れることを決めました。

家族で話し合いを重ね、名前は「ロク」になりました。黒を逆さまに読んでロク。“天からの贈り物”という意味もあります。いよいよお迎えの日。みんなでドキドキしながら連れて帰りました。夜はずっと不安そうにキュンキュンと鳴いていました。
ケージの横の椅子で見守りながら「いつまで夜鳴きするんだろう?」と心配したものの、4日目くらいからはぐっすり寝てくれるように。フードをなかなか食べてくれなくて心配したり、トイレトレーニングで苦戦してネットで調べたり。なんだか、子どもたちが小さい時を思い出します。
ちょうど子どもたちが夏休みだったので、みんなでお世話をして、遊んで。動物を可愛がる子どもたちの姿にわたしの気持ちも和み、夏休みがとても豊かな時間になりました。新学期が始まる頃には、ロクもすっかり我が家の一員になり、みんなで仲良く過ごしています。

とんとん拍子でお迎えすることになったロク。占いを生業とする私にとって、やっぱり気になるのは星の巡り。答え合わせをしたくなって、ホロスコープを見てみました。
水瓶座のわたしの場合は、子育てやペットをテーマにもつ場所に喜びと革新を表す星が入っていました。既にわたしと子どもたちの関係性が今まで以上にお互いに心地の良い感じになっています。ロクは夫や子どもたちにとっても、それぞれに対して役割をもってやってきたようです。
犬を占うことはできるのかな?と思い、ロクの誕生日でホロスコープをだしてみると「癒しと愛」を大事にして生きていく星の配置でした。依存しやすい感じもあったので、甘やかしすぎに注意してあげないといけないかもしれません。
でも、わたしたち家族に「癒しと愛」を届けてくれる存在であることは、確かです。ロクが来てからまだ2ヶ月ですが、家族全員がロクから優しいエネルギーを受け取り、雰囲気が豊かで、あたたかく、柔らかいものになりました。

最近では、ロクのいる生活に慣れてきました。毎日のルーティーンも決まってきて、自然に過ごしています。ロクも、わたしたちの生活になじんできたようです。
リラックスして眠っている姿が愛おしい。子どもたちは家で過ごす時間の合間にロクをなでたり、匂いを嗅いだりして、癒されています。わたしや夫も家事や仕事の合間に、お世話や遊んだりして気分転換になっています。
家族になるべくしてきてくれたのだね、と感謝しています。これからも、我が家で幸せに生きていってほしいです。



2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
色も形も、選ぶ自由は誰の中にもある。けれど日々の暮らしの中で、その自由をどこかに置き忘れてしまうことも。「世界に1つの巾着BAG MAiKA」は、そんな“自分らしさ”をもう一度思い出させてくれる存在です。好きな布を選び、好きな形をつくる。デザイナーのMAiKAさんが歩んできた道のりには、「自分平和は世界平和」という想いが静かに息づいています。
子どものころから布が大好きで、手芸屋さんに入り浸っていました。気に入った服やアクセサリーがなければ自分で作り、踊るように生きていた少女時代。
デザインの学校を卒業後、いくつかの制作会社で働き、モロッコのデザイナーズ日本人宿でデザインアシスタント兼コンシェルジュも経験しました。その後、結婚・出産・育児の中で、自分の希望や本来の性質を見失い、自分にブレーキをかけ続けていた時期もありました。

そんなある日、ワークショップで「何も気にしなくていいなら、何をしたい?」と問われ、何も答えられませんでした。そして、その問いの意味を理解するのに6年かかりました。
“現実を創っているのは自分”と気づいたとき、心の中で稲妻が走りました。「誰にどう思われてもいい、自分のために好きな生地でBAGを作ろう」と。
出会った瞬間に“好き!”と感じたアーティストのハンドペイント生地を使い、デザイナーさんと型紙を作り、縫製をお願いしました。できあがったのは、私のための「世界に1つの巾着BAG」。
それを持って歩いていたら、「何そのBAG!私も欲しい!」と声をかけてもらい、少しずつ制作を始めたのがブランドのはじまりです。

世界に1つの巾着BAGは、ただの“バッグ”ではありません。
年齢や環境、さまざまな理由で「好きな色や形の服、アクセサリーを身につけることを諦めていた」方々が、このBAGを通して少しずつ自分を取り戻していく姿を見てきました。
私もあなたも、世界に1人の特別な存在。
自分らしくいることが何より大切だと、制作を通して教えられています。

自分の希望を聞き、選び、決め、行動する事で自分で自分を満たす事ができます。その満たされたエネルギーは、自分→家族→友人→日本→世界→宇宙へと水の輪のように広がっていきます。
まずは自分が満たされることが、世界を穏やかにする一歩だと思っています。
ある日、「やっと来月から仕事復帰できるの!自分で働いたお金でBAGを買うね!」と宣言され、実際ご購入いただいた専業主婦の方がいらっしゃったり
「仕事からクタクタで帰ったら、BAGが家にあって元気が出たよー」と言ってくださる方もいました。
BAGを通して、誰かの日常に希望やワクワク(=生活のスパイス)を届けられていることが、何よりの喜びです。

BAGを作りはじめた頃から、「時間と距離を気にしないで動きたい」という希望がありました。
夜だから。
都内だから。
他県だから。
母だから。
何歳だから——。
いろんな理由で、これまで諦めてきたことがたくさんあります。
けれどチャンスがあるなら、どこへでも行きたい。
さまざまな状況のなかで
“自分が自分でいること”が難しい方の
生活のスパイスになれたらと思っています。
あなたは世界に1人の特別な人。
生きているだけで、愛され、祝福されています。
好きな色、柄、形の服やバッグを、どうぞ自由に選んでください♡

MAiKAさんの巾着BAGに出会えるイベントが開催されます。
ぜひ実物を手にとって、その世界を感じてみてください。
10月11日(Sat) HELLOWEEN CAFE MARUCHE
@eight_dx.space(東京都渋谷区)
10月12日(Sun) Sundy Market
@sunday_market_xx (東京都三鷹市)
presents by @soap_elements
10月25日(Fri) 夜マルシェ
@cafeslow_9(東京都国分寺市)
エントリエは、“「会社」という漠然とした相手ではなく、「人」で選びたい”……そんなお客さまのために「相談する人を選べ得るリノベ会社」というコンセプトを掲げています。
何年も暮らすお客さまの大切な住まいを「誰と」つくるか、考えてみませんか? お客さまと出会ったその日からお引き渡しの後まで、伴走する専任スタッフをご紹介します。

三重県出身。子育て奮闘中の一児の母。名古屋の大学で建築を学んだのち、造作家具の設計や職人さんの手仕事に携わる会社に就職しました。
たくさんのデザイナーや設計士の方々と仕事をする中で、「お客さまの顔が直接見える仕事がしたい」「自分の手で空間をつくりたい」という思いが強くなり、リノベーション業界へ転身。
名古屋で7年、仙台で9年、東京で1年。初回のヒアリングから設計、施工管理まで一貫して携わってきました。
転職の際に大切にしていたのは、「きちんとお客さまと向き合っている会社かどうか」「新しいことにチャレンジできる環境かどうか」。
そんな思いで探していた中、エントリエと出会い、仲間に加わりました。


二級建築士/インテリアコーディネーター/インテリアプランナー
一からつくり上げていけるリノベーションだからこそ、お客さまが本当に叶えたいことを一緒に探る時間を大切にしています。
お住まいのことだけでなく、家族のこと、ご自身のこと、趣味やお仕事の話など、どんなことでもぜひ聞かせてください。
お話の中に“その方らしい暮らし”を見つけるヒントが隠れていると思っています。
「こんなお住まいならもっと楽しく過ごせそう」「子どもが勉強したくなるかも」
そんなふうにたくさん妄想しながら(笑)、一緒に楽しい家づくりをしていきましょう。


・家づくりを、お客さまに楽しんでいただく事(+私も楽しむ事!)
・安心して長く住める家を提案する
・時を重ねるほど“自分たちらしさ”が増す住まいをつくる
・「普通」や「常識」にとらわれない
・まずはやってみる
⚫︎味のあるもの集め
アンティーク家具や木・革など、風合いのあるものが大好きでつい買ってしまいます。
⚫︎建物・アート・気になるお店巡
時間を見つけては出かけています。
⚫︎読書
「いわた書店の一万円選書」に当選して以来、読書熱が復活。いいリフレッシュ時間になっています。
⚫︎キャンプ
10代の頃に音楽フェスをきっかけに始め、今でも続けています。おすすめのキャンプ場があればぜひ教えてください。


⚫︎観葉植物
家の中が少しジャングル化気味。娘も花に興味を持ち、一緒に花屋に通うのが楽しみです。
⚫︎動物モチーフの小物集め
特に鳥や白熊モチーフが好きで、見つけると思わず購入してしまいます。
⚫︎御朱印集め
気長にゆっくり集めています。


音楽:中村佳穂、坂本美雨、Nujabes、FISHMANSなど。ジャンルにとらわれず幅広く聴いています。
映画:『海街diary』『BLUE GIANT』
本:鹿子裕文『ヘロヘロ』、角田光代『予定日はジミーペイジ』



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家が変わると、ご近所付き合いも変わる。間取りから何から全部作り変えた後は、そこを起点に人間関係まで模様替えされる気がする。「今度おすそわけしようかな」とか「ちょっとあいさつに行ってみようかな」という気持ちも自然と湧いてくるから、きっと心の中にも、余裕ができたんだろう。
先日、ご近所さんの娘さんがバレエを習っていると聞き、舞台を観に行った。
子どもが頑張っている姿って、無条件で応援したくなるもんだなあ、としみじみ思った(表現する人を見ると、勝手に尊敬の念が芽生える)。この、我が子のように思える子も、引っ越してからできた友人の娘さんだ。
そうすると今度は、うちの娘の発表会にご近所さんが足を運んでくれることに。 お返しを考えたわけでもないのに、気づけば互いの子どもの成長を見守り合う関係になっていたのが嬉しい。互いに、「わが子のように思える存在が増えたね」という話をした。

全体的に見て、10月は「自分と向き合い、人との関係を深め、そして新しい世界に飛び出していく」という、とても充実した流れになりそうです。このエネルギーを上手に使って、一歩先へと成長できそうな1ヶ月になっていくでしょう。
「自分自身」や「自己表現」がテーマです。ずっと胸の奥に秘めていた情熱や、本当にやりたかったことが見えてきそうです。同じく7日、水星が蠍座に入ります。蠍座は深い感情や探求を司る星座です。人との表面的なやりとりよりも、もっと深く、心でつながるコミュニケーションを求めるようになる時期になるでしょう。
金星が天秤座へ入るとよりパワーアップします。誰かと一緒に過ごす時間を楽しんだり、新しい出会いもありそうです。
ここでのテーマは「繋がりを広げる挑戦」です。人と人、学びと実践、理想と現実。そのすべてを橋渡しする勇気を持つことで、新しい未来の道がひらけていきそうです。
これまでの天秤座の軽やかなエネルギーから、情熱的で集中力が高まる時期になります。「本質の追求」「深い結びつき」など、真実への探求心が高まっていきそうです。
自分自身とまっすぐに向き合うことは、簡単なことではありません。いままで知らないフリをしていた気持ちに気づいた時に受け入れること、受け入れるためには何か手放すことも必要です。私の場合、愛犬と過ごす時間は目の前にいる愛おしい存在にだけ集中するので、心がクリアになっていくような気がします。動物はいつでも気づきを与えてくれる存在!ということで、今月は、12星座別に「元気を与えてくれる動物」を書いてみました。ぜひ、動物園に行ってみたり、写真や映像などからエネルギーをもらってくださいね!

7日の満月はあなたの星座で起こります。自分の内側の情熱や「本当にやりたいこと」がはっきりと浮かび上がりそう。迷いよりも直感を信じて一歩を踏み出しましょう!14日ごろは人との関わりが優しい雰囲気に包まれ、心地よい関係性を築ける流れに。21日の新月は「人との架け橋をつくる」ことを意識すると、自分と相手をつなぐ調和の力が、未来の可能性を広げてくれそうです。
●あなたに元気を与えてくれる動物:犬

10月前半は、心の奥に眠っていた想いが静かに目を覚ましそう。無理に動くよりも、自分をいたわり整えることが大切です。14日に金星が調和的な位置に入り、日常や人間関係に小さな喜びを見つけやすくなります。後半からは大切な人との絆を深めたり、信頼を育てる時間となるでしょう。21日の新月は生活のバランスを整えるチャンス。心地よい習慣を見直すと、未来に安心感が広がります。
●あなたに元気を与えてくれる動物:猫

7日の満月は友人関係や仲間とのつながりを照らします。誰と共に歩みたいのかが明確になり、心が少し軽くなるでしょう。10月中旬には金星が楽しいことを運び、人との会話や小さなお出かけに喜びを感じられそうです。10月後半からは日々の仕事や役割への集中力が高まります。21日の新月は「創造する喜び」を後押ししてくれるタイミング。表現することに心を開くと、新しい出会いや学びへとつながっていくでしょう。
●あなたに元気を与えてくれる動物:インコ

7日の満月は社会的な場面やキャリアを照らし、これまでの努力がかたちになり、人から認められるような出来事があるかもしれません。10月中旬には金星が家庭や身近な環境を和ませ、安心できる居場所づくりが心を潤します。10月後半は創造的な活動や恋愛が活発になり、情熱が自然にあふれます。21日の新月は心と暮らしのバランスを整えるタイミング。小さな安心の積み重ねが、未来を支える力になっていきます。
●あなたに元気を与えてくれる動物:ハムスター

10月前半は、遠い世界や学びの扉が開かれます。視野を広げたい気持ちが高まり、新しい知識や体験に心がときめきそう。中旬には言葉や人との交流を和ませ、会話に温かさや楽しさを感じられるでしょう。10月後半、家庭や身近な場所に集中する時間に。心を許せる人との関わりが深まり、安心できる絆を築けるときです。21日の新月は、新しい学びやコミュニケーションのスタートにぴったりなタイミングです。
●あなたに元気を与えてくれる動物:金魚

10月は、心の深いところに光が当たり始めます。7日の満月は「受け継いできたもの」や「目に見えない支え」を意識させ、心の奥に眠る力を呼び覚ましてくれるでしょう。中旬には守護星・水星が蠍座に入り、さらに金星も調和をもたらしてくれるため、人とのやりとりが優しくスムーズに進みます。後半は言葉や学び、身近な関係性に情熱が注がれます。豊かさと安心感の基盤が整っていくでしょう。
●あなたに元気を与えてくれる動物:うさぎ

10月はあなたの星座に光が注がれ、自分らしさを取り戻す季節。7日の満月は人間関係を映し出し、誰とどう関わるかを見直すタイミング。14日には金星が天秤座に入り、魅力が引き立ちます。愛や喜びを素直に受け取れるときです。10月後半は心の安定や物質的な安心に関心が深まります。21日の新月は天秤座で起こり、新しい自分を始める節目。これからの未来に向けて、やさしく心を整えていきましょう。
●あなたに元気を与えてくれる動物:鳩

今月はゆっくりとエネルギーが満ちていく月です。7日の満月は、日々の習慣や仕事の中にある「改善のヒント」が見えてくるでしょう。10月中旬には金星が調和的な位置に入り、人との関わりに安心感が戻ってきます。23日からは太陽が蠍座へ入り、さらに火星のサポートもあり、あなた本来の輝きが強まりそうです。21日の天秤座新月は、心の奥を整理して新しいサイクルに備える時間。無理をせず、自分をいたわりましょう。
●あなたに元気を与えてくれる動物:鯉

7日の牡羊座満月は、遊びや創造性、恋愛の喜びを照らします。純粋に「楽しい」と思えることに心を向けると、エネルギーが自然に循環していくでしょう。10月中旬からは仲間や友人とのつながりを和ませ、心強いサポートを感じられそうです。10月後半は心の奥を整える時間が増えていきます。ひとりで静かに過ごすことが次の力につながるでしょう。21日の新月は仲間との新しい橋渡し。未来に広がるご縁を育てるチャンスです。
●あなたに元気を与えてくれる動物:馬

7日の満月は、家庭や居場所がテーマになります。自分にとって安心できる環境や大切な人とのつながりを見直すきっかけになる出来事もありそう。中旬は仕事や活動の場で評価を受けるチャンスに恵まれます。後半からは仲間やコミュニティとの交流が活発になってくるでしょう。21日の新月はキャリアの新しいスタートにぴったり。未来の方向性を静かに描いてみると、大きな実りが得られます。
●あなたに元気を与えてくれる動物:亀

この10月は、新しい風が心に吹き込むような月です。7日の満月は、学びやコミュニケーションにスポットが当たり、日常の中に小さな発見や気づきを運んでくれるでしょう。中旬からは遠い世界や専門的な学びを優しくサポートが入り、心を豊かに広げてくれます。後半は社会的な役割やキャリアに力が注がれる時期。成果を形にしやすくなります。21日の新月は視野を広げるきっかけに。未来を見据えた一歩を踏み出せそうです。
●あなたに元気を与えてくれる動物:フクロウ

7日の満月は、お金や豊かさがテーマ。自分にとっての「安心できる価値」とは何かを見直す良いきっかけになりそうです。10月中旬、人との深い結びつきが優しく整ってきます。心を開くことで安心感が広がります。22日には海王星が魚座に戻り、直感や夢の世界がいっそう鮮やかに。10月後半は学びや新しい体験への情熱が高まります。21日の新月は、心の奥に眠る力がリフレッシュされて、未来への扉が開くでしょう。
●あなたに元気を与えてくれる動物:イルカ
お楽しみいただけたでしょうか? 今月も皆さまが心地よい暮らしができますように。
またお会いしましょう!



2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
SABOTENS まちのミカタ、今回は都心・新宿にやってまいりました。SABOTENS・村田あやこの新刊『緑をみる人』(雷鳥社)が10月6日に発売されることを祝し、出来立てほやほやの本と一緒に新宿をお散歩。大都会・新宿のスキマではみ出す緑(※)たちを観察しながら、商売繁盛のご利益のある花園神社をお参りして、本がたくさんの方の手に届くよう祈願してまいりました。
はみ出す緑……SABOTENS・村田あやこが長年記録し続けてきた、本来植物が生えることを想定されていない場所に、自然の力で芽吹き成長する緑のこと。書籍出版のきっかけにもなった。

細野:今日は、あやちゃんの新しい本『緑をみる人』の目線で、新宿を歩きたいと思います!
藤田:出版おめでとう!
村田:ありがとう〜!嬉しい(涙)。ようやく二人にお渡しできるよ。


細野:『緑をみる人』は、どんな本ですか?
村田:「街のスキマの緑」をテーマにした本だよ。私自身、スキマから生えた草が気になって、ずっと写真を撮ってはInstagramに投稿してたんだけど、Instagram上で私と同じように、タイムラインが街角の草だらけのアカウントをいくつも発見して。この写真の向こうに、どういう方たちがいるのか気になって、2年にわたってインタビューを重ねて、お話と写真を載せました!
藤田:集大成だね!素晴らしい。
村田:住んでいる場所も、普段食べているものも、喋っている言葉も、年齢も違うのに、みんな不思議と街のはじっこやスキマばっかり見ているのはなんでだろうと思って。ニューヨークにもスキマばっかり見てる人がいるって知ると、遠く離れた場所でも一気に親近感が湧いちゃうよね。
いざお話を聞いてみると、みなさんすごく良い方々ばかりだった!

細野:今日も新宿で、都会の緑を探そう。
村田:探そう、探そう!朝の歌舞伎町は新鮮だな……あ、あそこに早速はみだしものを発見!

藤田:すごいね!ただ新宿だと、ちょっといろんなもんを吸い込んでいそうだから、触るのは危険だけど…

細野:インタビューを通して新たに得た視点はある?
村田:たくさんあるけど、お仕事上の経験が、スキマの緑への眼差しにつながっている方のお話は印象的だったな!例えば壁の水抜き穴の中の風景を撮っている方にお話を聞いたら、前は食品メーカーの研究者として、お菓子のサクサク感を出すためにスキマをいかにコントロールするか日々考えていて、街なかのスキマにも目が行くようになったっておっしゃってたよ。そんなきっかけがあるんだ!って。
藤田:面白い!
村田:他にも、大学でプロダクトデザインを教える先生は、街なかのスキマを見て、「こういう分割の仕方があるのか」ってインスパイアを受けることがあるって。日々、機械工学や人間工学に向き合ってるからこその視点で、新鮮だったよ!
細野:面白い!取材、楽しそうだね。
村田:すごい楽しかった!自分とは違った見方に出会えたり、反対に国を超えて共通点もあったりして。


細野:ここは、植えられている植物の下で、勝手に生えた植物がはみ出てる。
藤田:野性味あるね。あ、この下にもいるね。

村田:タバコにまみれて生えている。
藤田:さすが新宿。
細野:こんなところでも生きられるのに、いざ育てようとすると枯れちゃうから、不思議。
村田:ほんとほんと。
藤田:あ、なんか落ちてる。

村田:「魔芋爽」。これなに?
細野:これ、美味しいんだよ。
藤田:日本なのに日本じゃないものが落ちてる。
村田:新宿っぽい。
『緑をみる人』には、英訳版も巻末に収録されています。海外の方にもぜひ読んでほしい一冊です。そこで、「歌舞伎町もきっと有名なまちだろう」と考えた一同は、“緑をみる人”の目線で歌舞伎町を歩いてみることにしました。

細野:歌舞伎町にやってきました。
藤田:やっぱり午前中は人が少ないね。
村田:夜だとこの辺の人通り、すごいもんね。
藤田:新宿って、でっかいゴジラがいたり、お城みたいな建物があったり、海外の方から見るとわけわからないまちだろうね。
村田:「カオスなまち・TOKYO」って感じだよね。


村田:プランターの中に、勝手に生えてるっぽいシダが混ざってるね。
藤田:下からもはみ出してるね。植え込みから下にこぼれたのかな。

村田:あ、こっちはすごいとこから木が生えてるよ!
細野:生えてるね〜。
カラス:カーカーカーカー
村田:新宿は、カラスが元気なまちでもある。……わー、見て!案内所の看板の上でゴーヤを育ててる!新宿産のゴーヤだ。

藤田:すごいなあ。
村田:ザ・歌舞伎町だ。普段のまちあるきではなかなか見られない光景。いいねえ。
カラス:カーカーカーカー
藤田:カラスがまた鳴いてる。
村田:歌舞伎町のカラスは声がでかいな。

村田:TOHOシネマズのあたりにやってきました。
藤田:植え込みのへりに猫チク(猫よけのチクチクしたシート)が敷いてある。
村田:きっと歌舞伎町だと、人よけに使われてるんだろうね。
藤田:あ、野良イスだ。歌舞伎町っぽいデザインのイスだね。

村田:この付近のホストクラブとかキャバクラから出てきたのかな。植物にイスに。いろんなもんがはみ出してるなあ。

村田:うわ、こっちにはビルのスキマからでっかい木!
藤田:勝手に生えてきた木かなあ。
村田:きっとそうだね。すごい。あの空いた広告スペースに『緑をみる人』の広告を出したい。
細野:見て、前を歩く警察の後ろに、手錠デザインのベルトをした人が歩いてるよ……!

村田:とんでもないリンクコーデだ。……うわ、こっちにはでっかいコーンがある。

細野:これくらい主張しないと、酔っぱらいには見えないのかも。
藤田:確かに。

村田:こっちにはコーン群衆地帯。どうしても守りたいものがあるんだね。
藤田:何を守りたいんだろう。
細野:駐輪禁止……
村田:駐輪をどうしても防ぎたいんだ。

細野:うわ、ネズミだ!
村田:どこどこ?……いるいる!
藤田:でっかい!
村田:後頭部は猫みたいでかわいい。
藤田:本当だね。肌艶が良さそう。
村田:いいもん食べてそうだね。新宿の高級食材で栄養たんまり取ってるに違いない。

村田:酒とはみだす緑のセット、いいなあ。
藤田:いいねえ。
大歓楽街の雰囲気に疲れていたところ、新宿遊歩道公園(新宿区歌舞伎町1丁目1)が見えてきました。

細野:安心するねえ、緑があると。
村田:清涼感のある小道だ。
藤田:だんだんゴールデン街に近づいてきた。
細野:ゴールデン街は昔ながらの路地の雰囲気だね。すごい。お店、間違っちゃいそうなくらい密集してる。
村田:ほんと。一度外に出たら戻ってこれなくなっちゃいそう。


細野:いいスポット発見!
藤田:盆栽が好きな人が置いたんだろうね。壁の落書きと、その下からはみだす緑もいい雰囲気だよ。
村田:よっちゃんは前、ゴールデン街のお店で時々カウンターに立っていたよね。
藤田:そう。2年くらい働いてたよ。
細野:そうなんだ!
村田:よくやってたね。どんなお客さんが来てたの?
藤田:常連さんも一見さんも、来る人来る人、珍獣揃いだったよ。
村田:珍獣……(笑)
藤田:新宿三丁目にある中華料理屋さんでも、昔アルバイトしてたよ。ヤクザがいきなり来てケンカし始めて警察を呼んだこともあったな。
村田:ひー!
細野:そういえば、あやちゃんに始めて取材したのも新宿だったね。
村田:そうだった!
藤田:あのとき、あやちゃんまだ顔出ししてなくて、目を隠してたよね。

村田:会社勤めしていたのもあって、顔を隠してたよ。風俗の案内板みたいだったね。
藤田:あの時期、あやちゃん顔出しするかしないかの瀬戸際で、おもしろかったよね。
村田:中途半端に出したり出さなかったりして、揺らいでたよ。

村田:花園神社に着きました〜。
藤田:わーい。
細野:本が売れるようにお祈りしよう。
村田:ありがとう……ふたりとも優しい。

細野:無事に完成してよかったねえ。
村田:いやー、ようやくだよ。
藤田:よかったねえ。おめでとう。努力の結晶だね。
村田:去年の今頃はどうなることかと思ったけど。
藤田:素晴らしい一冊だよ。本が爆売れしますように。手に収まるちょうどいいサイズ感だね。
村田:ありがとう。カバーはエンボス加工で少し質感があって、見返しは芝が入った紙を使ってるよ。
藤田:とっても素敵。いいねえ。わくわくするね。
村田:形になると感慨深いね。
藤田:おみくじがあるよ。
村田:せっかくだから引いていこうかな。……わー大吉だ!

細野:最高じゃん!
藤田:おめでとう!あ、私も大吉だ!
村田:すごいすごい!……待って、「真の自由を得たければ、心中の奴隷を取り除くことから始めよ」って書いてある。奴隷……
藤田:あやちゃんの心の中には奴隷がいるのかな。
藤田:私は「金難あり」だって。悲しい。でも確かに最近、お金がすごい出ていくな。
細野:私も今年は、お金が出まくるんだよなあ。
村田:花園神社でいいパワーをいただいたから、きっと仕事によって出た分が戻ってくるよ!
藤田:いやあ、頑張ろう!
帰路に着こうとしたその瞬間、まさに新宿らしいビルの隙間から「はみだす緑」を発見。

細野:あ、見て。かわいい!
藤田:かわいい!壁からちょっと出てる。
村田:最後にいいやつに出会えてよかった!エントリエであたらしい暮らしを探す人も、こんなふうにおうちの近くのはみだす緑を探したら、きっと日々の暮らしが楽しくなることでしょう。
藤田:まとめたね!
本日の一コマ漫画




アスファルトのひび割れ、マンホール蓋のふち、側溝の奥底、室外機の下……。整備された都市空間の隙間で、人知れず芽吹き繁茂する植物たち。「路上園芸鑑賞家」として活動を続ける著者が、世界13カ国18人の”隙間植物愛好家”を約2年にわたって取材。日本、フランス、トルコ、メキシコ、韓国、台湾、イタリア、スウェーデン、ブラジル、シンガポール、アメリカ、オランダ、ニュージーランドの緑をみる人たち19人のストーリーと、総数800枚もの写真を通して見えてくる、日常にひそむ地球の「野生」を描いた一冊です。
『まちかどガードパイプ図鑑』(創元社)著者・岡元大さんをゲストにお迎えして、『緑をみる人』の中に登場する日本や世界の路上風景について語らいます。会場にて一足先に先行発売いたします。

日時:2025年10月2日(木)19:00 START
出演:村田あやこ(路上園芸鑑賞家)、岡元大(ガードパイプ愛好家)
会場:農文協・農業書センター
東京都千代田区神田神保町3-1-6 6建ビル2F
TEL: 03-6261-4760
アクセス: 東京メトロ神保町駅 A1出口から徒歩1分
入場:無料
申込:農文協・農業書センターまで
TEL:03-6261-4760
Mail:book@mail.rural.net.or.jp
『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑』(大和書房)を始め、街の植物を題材にした著書を多数出される樹木医・瀬尾一樹さんに、『緑をみる人』を題材に、都市の植物の生存戦略についてお話を伺います。植物目線でいつもの街の風景を見直してみたいという方、ぜひお待ちしています。

日時: 2025年10月11日(土)
開場 13:00 / 開演 14:00 / 終了 16:00頃
出演:村田あやこ(『緑をみる人』著者)、瀬尾一樹(特別ゲスト)
会場:本屋イトマイ(東京・ときわ台)
参加費:1,800円(当日現金またはクレジットカード)
定員:約15席
予約方法:本屋イトマイ公式LINEより受付中
LINE ID: 642thiin
友だち追加のうえ、以下を送信してください
1、イベント名
2、お名前
3、お電話番号
注意事項:
どちらのイベントでも、会場にて新刊『緑をみる人』(雷鳥社)を販売いたします。
街のすきまで逞しく生きる植物たちへの愛に満ちた時間を、ぜひご一緒にお楽しみください。
▷その他、刊行記念イベント(随時更新)
毎日の暮らしのなかに、大切な“好き”を組み込むことができたら。リノベーションは、そんな想いをかたちにする手段のひとつです。今回ご紹介するのは、スニーカー、漫画、アート、ホームパーティ、キャンプ、音楽、北欧雑貨、ワイン……自分たちらしい趣味の世界を住まいに取り入れた6つのご家族。暮らしをもっと楽しく、もっと自分らしくするヒントが詰まった事例です。


「靴と本がとにかく多くて。今の家だとどんどんモノが溢れてきて、もう限界だなと思ったんです」と話すHさまご夫婦。“自分たちの好きなもの”を前提にリノベーションを計画しました。玄関ホールの土間にはオープンなシューズクローク、リビングには家族で楽しめる漫画棚。各所に自分たちらしさが散りばめられた空間で、満足のいく住まいに仕上がりました。
「とにかく夫はスニーカーやアート作品、漫画など収集する趣味があるので、それらを並べるにはどうしたら良いか?というのは伝えました」(奥さま)

人を招き、一緒に食べたり飲んだりする時間を大事にしているというHさんご夫婦。来客が多いライフスタイルに合わせて、アイランド型のキッチンの正面には広々としたテーブルを。美しく整えられたテラスが見えるダイニング、ステージのような小上がりスペース、大勢で集まれるあたたかな場が完成しました。
「キッチンカウンターの目の前には、全長3.6メートルになる伸長式のテーブルを置いて、10人以上の来客があっても一人ひとりの食器を並べて、ゆったり座っていただけるようにしました。」(奥さま)


「キャンプ道具が多すぎて、以前は一部屋を収納部屋にしていた」と話すHさま。アウトドアギアをしっかり収納できるよう、広めの土間とパントリーを確保した設計です。さらに洗面や浴室の動線も見直し、帰宅後の片付けや洗濯がスムーズになるよう工夫されています。
「収納だけではなく、ここに椅子を置いて音楽を聴いたり、PCをしたりして、落ち着く場所ができました」(ご主人)

シェフを呼び、友人たちとワイン会を楽しむ時間を大切にされているOさまご夫婦。「スペインバル風に」というご要望をエントリエに伝えてくださいました。タイル仕上げの壁に、オリジナルのステンドグラスをはめ込んだ扉。住まいの随所に、お酒とともにある時間を楽しむ仕掛けが散りばめられています。キッチン横に設けたワインラック、グラスが並ぶオープン棚以外にも隠せる収納など機能面と共に、一貫したイメージを大切にして仕上げたお家になりました。
「アーチ型の曲線が入ったデザインを提案してくれたのも中田さん。しっかりとイメージを取り入れてくれました」(奥さま)


以前のお家ではコレクションは、収納していたと教えてくださったSさま。担当の二見 奈々絵と共にマリメッコのマグカップに、靴、お鍋……お気に入りのアイテムたちを飾りながら暮らすことを前提に住まいを設計しました。どこからみてもコレクションが視界に入ります。空間すべてが“好き”で満たされた住まいです。
「好きなものに囲まれて過ごすというのは、安心感があります。これまで住んだ家の中で集大成のような空間ができたと感じています。」(ご主人)

演奏を楽しむご夫婦は、住まいにしっかりと“演奏できる空間”を取り入れるため、防音室を設けました。マンションでの暮らしのため、近隣に気兼ねなく音楽を楽しめるよう上下階の間取りにも配慮。安心して趣味を満喫できるよう、担当の鈴木栄弥が防音室プランを提案しました。
「先日、そのリストを見返してみたんですけど、物件の構造上難しくて断念した設備以外は全部要望が叶っていて、改めてすごいなと思いましたね」(奥さま)



2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
「スーホルムランプ専門店 soon」は、デンマーク製スーホルムのヴィンテージランプを専門に扱い、オリジナルシェードとの組み合わせで理想の灯りを提案しているブランドです。今回は、アトリエにお邪魔して「1日の終わりに“自分だけの時間”をつくる灯り」をコンセプトに展開するsoonの店主としての想いについて伺いました。
*スーホルム……1835年にデンマーク・ボーンホルム島で創業した陶器ブランド。家庭用陶器を幅広く手がけましたが、特に1950〜70年代に作られた陶器製ランプは、温かみのある釉薬や北欧らしいシンプルな造形で高く評価されています。現在は閉業しており、ヴィンテージ品として根強い人気があります。

──soonのランプについて、あらためてご紹介していただけますか。
soon 店主:スーホルムはデンマークの陶器ブランドです。ブランド自体はもう閉業してしまったので、今出回っているのはすべてヴィンテージ品です。なかでもランプに特化して扱い、オリジナルのシェードを組み合わせて販売しています。
もちろんシェード付きで売られているものもあるのですが、電気系統は海外仕様になっていて、それを日本向けにつくり直す必要があるんですね。そうなると、海外の既製品を含めて、付け替えたソケットにぴったり合うシェードがないんです。だったらシェードをオリジナルでつくって販売しよう、と始めたのが今のスタイルになっています。
──必要だからつくろう、と始まったオリジナルシェードなんですね。スーホルムの土台もさることながらシェードがとても素敵で、こだわり抜いてデザインされているなと感じます。
soon 店主:大きさや生地の質感、プリーツのサイズ、光の透け具合など、細かに検討して決めています。それから、電球にシェードをはめる金具があるんですけど、実はこの金具の位置がけっこう大事で。ソケット部分が見えすぎても、深くはまりすぎてもバランスが悪いんですよ。この100点の位置を探るのが、いってみれば最大のこだわりですね。
──このフォルムの美しさは、そういった絶妙なバランスによって成り立っているんですね!大人気なのも納得です。

社会人になってからは、事務職として仲間と働く日々を大切にしてきたという店主さん。一方で、内装業を営む父の手がけた家で育った原体験から、インテリアへの関心をずっと抱き続けていました。 就職後もその思いは消えず、“どうすればインテリアに関われるか”と模索する中で、自らショップを立ち上げるという道を選び、スーホルムランプ専門店 soon をはじめることになったといいます。
──スーホルムランプに着目されたのはどんな経緯があったのでしょうか。
soon 店主:スーホルムに出会ったのは偶然なんですよ。自分の家のためのインテリアを探していたときに見つけて。リサーチのために北欧雑貨フェアに行ってみると、スーホルムの陶器の扱いはたくさんありました。
これだけファンが多いとライバルも多いのではとは思いましたが、ランプに関しては先ほどもお話ししたように、スーホルムに合うシェードは見つけられなかったんですよね。それでオリジナルシェードをつくって、仕入れたスーホルムと一緒に販売するというスタイルにしました。

──目の付けどころが素晴らしいですね……。シェードをいちからつくるのも簡単なことではなかったのではないでしょうか。
soon 店主:シェードについては、自分でいくつかリサーチしていく中で、いまお付き合いしている工房さんに出会えたのは幸運でしたね。少ない人数でやられている工房さんですが、大手の家具屋さんとも取引をしているくらい、クオリティが素晴らしいんです。
そんな工房さんが、まだお店をオープンしてもいない、右も左もわからないようなわたしにも丁寧に向き合ってくださって。シェードのデザイン画の描き方さえわからなかったので、教えていただきながら一緒に図を描いて、たくさん話し合いをして決めていきました。
──いい工房さんとの出会いがあったのですね。
soon 店主:はい。はじめの頃は義両親に子どもを預けて、車で2時間かけて工房まで行き直接打ち合わせをする、その繰り返しでした。そのプロセスは大変ではありましたが、思えばオンラインでデータのやり取りをしていたのでは、ここまで密に議論を交わすのは難しかったと思います。膝をつきあわせて一緒につくっていくことができて、こちらにお願いできて良かったなと思っています。
──soonさんがそうやって足繁く通ったことで、情熱も伝わったのでしょうね。工房さんとのやり取りで特に印象に残っていることはありますか?
soon 店主:いつもは口数も少なくて、しょっちゅう褒めてくれるみたいなタイプの方ではないんですが、電話で「これだけ売れましたよ」と報告すると「どうやってそんなに売れるの?」とか、イベントの様子などを気にかけてくださるようになったのは嬉しかったですね。
職人さんで、作品をつくった後の売れ行きなどはあまり気になさらないのかなと思っていたのですが、そうやってsoonというお店に興味を持ってくださる言葉を聞くと、ああ、少しずつ認めてくださってるのだなとしみじみ感じました。

──soonさんがクリエイター、オーナーではなく「店主」と名乗っているのが、なんともいい雰囲気ですよね。
soon 店主:ありがとうございます。これはもうシンプルに、わたしが手を動かしてつくったものではないからです。つくり手はスーホルムのデザイナーさんであり職人さんであり、シェードをつくる工房の職人さんであって。わたしはそれをお客さまにつないでいく人だという思いが常にあるので、一歩下がった存在としての「店主」なんです。
──その「店主」としてのsoonさんの存在も、お客さまにとっては重要で。購入にあたっては、単にお客さまがランプとシェードを選んで購入するのではなく、soonさんと相談しながら決めていくスタイルだとうかがっています。
soon 店主:それもわたしが決めたルールというよりは、お客さまが皆さん、相談してくださるからなんですよね。もちろんお客さまがあらかじめ買うものを決めていれば、オンラインショップでポチっと買うことはできます。でも、ショップを運営していてわかってきたことですが、ランプとシェードの組み合わせが幾通りもあるからこそ、迷われることも多いんです。
オンラインショップの写真だとこの組み合わせだけれど、こっちにしたらどんな感じになるのかな、ご自分の部屋のこういうインテリアに合わせるにはどうしたらいいだろう、と悩まれる要素はいくつもあって。そういったご質問に応えると、次の質問が生まれてご相談になって、お客さまが納得できるものを選んでゴールになる、という感じです。
──多くのお客さまとお話しする中、印象的だったことはありますか?
soon 店主:実は、「soon」がオリジナルシェードの販売を開始する直前、これから販売しますと告知したタイミングでお問い合わせをくださったのが、エントリエの建築士二見 奈々絵さんなんですよ。

──オリジナルシェードの初めてのお客さまだったんですね。
soon 店主:そうなんです。二見さん、すごく悩んでくださったんですよ。そもそも二見さんのお部屋はすごく素敵で、そこに「soon」のランプを加えたいとおっしゃっていただいたのがすごく嬉しくて。「この部屋のここに置きたいんだけどどれがいいですかね?」と相談してくださって、一緒にシミュレーションしながら決めていった初めてのお客さまでした。今の相談スタイルが定まっていったきっかけの一つになったという意味でも、特別なお客さまですね。

──一つひとつ、お客さまの暮らしに似合うスーホルムランプを選んでいただく「つなぎ手」として活動しているsoonさんですが、「soon」のランプを通じてどんな暮らしをお届けしたいですか?
soon 店主:やっぱりランプという“モノ”を手渡して終わりというよりは、「soon」のランプがあることで、お客さまの暮らしにちょっとでも楽しみが加わるといいなと考えています。ランプってただの置物ではなくて、光が灯る、というところに意味があって。

夜、家に帰ってランプをつける時間が楽しみになったり、仕事から帰って夕食や家のことをするバタバタとした時間が、ランプの光で少しでもなごやかになったらいいなと。
「soon」というブランド名は、太陽の「sun」と月の「moon」を掛けあわせてつくったんです。太陽と月が入れ替わる薄暗い時間にランプを灯して、ちょっと一息ついてほしい。そんな時間を提供できるお店でありたいという思いを込めています。
──そんなあたたかい思いがブランドの名前に込められているんですね……!soonさんも本業のお仕事や子育てで、ほんとうにお忙しい日々を過ごしているのではないでしょうか。
soon 店主:そうですね、まだ子どもが小さいですし、保育園や家族の協力あって成り立っています。朝、夫が出勤する前の時間に子どもたちの支度を任せて、ちょっと2階で商品の撮影をしたり。まとまった時間をとることが難しいので、日々の10分、20分の積み重ねでなんとか乗り越えている感じですね。
大変ではありますが、 だんだんとお客さまとのやり取りを楽しめるようになったり、デンマークのセラーさんとの信頼関係ができてきたりと『楽しむ』ことができるようになってきたと実感しています。
インテリアの仕事をするのは夢だったので、今やるしかないという気持ちですね。
──今後は「soon」の展開を含め、挑戦したいと考えていることはありますか?
soon 店主:今は個人向け販売のみの展開ですが、ありがたいことにインテリアショップからのご要望も増えてきました。今後はショップへの卸しも見据えて、オリジナルシェードの展開を広げていきたいですね。
あとは、この仕事を続けてきて気になる窯元さんをたくさん知ったので、スーホルムにもテイストが合う、オリジナルの陶器をつくってみたいですね。それが今のわたしの夢かな。
──暮らしを豊かにするランプやインテリアの展開、楽しみにしています!今日はありがとうございました。


soon 店主さんの至福のひとときを伺いました。
「よく早朝から車で遠出をする我が家。 朝陽がのぼっている景色と、 後部座席で寝ている子どもたちを見ながら 車で朝ごはんを食べる時間が大好きです。だいたい食べてる時に子どもたちが起きてきて、『パン食べるーー!』と言い出すのですが(笑)、それもまた旅の始まり感があって好きです!」
神奈川県でオリジナルデザインの注染てぬぐいを制作する「アトリエラヒヨ」。デザインから型紙の手彫りまでを手がけ、三重と東京の職人さんとの協働により生み出される作品は、日本独自の染色技法「注染」ならではの美しいボカシと手仕事の痕跡が魅力です。現在は手ぬぐいに加え、B反*を使った裂き織りや染め重ねなど、新しい表現にも挑戦を続けています。
*B反(びーたん)とは…織りむら、染めむら、色焼け、異物混入、糸切れによるキズなど、生地にわずかな難点があるものの、用途によっては問題なく使用できる和服用織物や生地のこと
私が小さな頃から、そして今も住んでいる市のシンボルの花が紫陽花で、あちこちに紫陽花が植えられています。子どもの頃からあの美しいグラデーションが気になる、憧れる存在でした。活動名は、紫陽花の別名のひとつ「四葩(よひら)」を逆から読んでいます。
注染てぬぐいの制作をはじめたのも、紫陽花のグラデーションによく似た注染ならではの美しいボカシに惹かれたから。あの綺麗な色合いを私も表現したいという想いがあります。

“何かをつくったりデザインしたり、そういった表現をしたい”。
そんな思いを抱えながらも、自分にしっくりくるものに出会えずにいました。
色々なものを見たり経験しながら探す中で、紙、染織、版画、デザイン、手仕事といった自分の好きな要素が全て集まっている注染の技法を体験した時に、出会えた!と思う感覚がありました。
そこからは自然といろいろなアイデアが浮かんできて、頭の中はつくってみたい手ぬぐいの柄でいっぱいになりました。

注染は1枚の型紙を使って同じものを何枚も染めることの出来る技法ですが、柄の出方が全く同じにはならず、個性が生まれるところが面白いです。型紙と糊から生まれる柔らかな線や形は、時にはかすれたり滲んだりと、味わいがあります。
特に異なった色同士が接している境目は、くっきりとしていたりぼんやりとしていたりと、その時々の表情が豊かです。
制作過程において、型紙の手彫りは私が直接行なっている手仕事の部分で、特に大切です。

例えばパソコンでデザインをした規則正しい文様の場合、型の手彫りをする時に出力した下絵から少しズレたり歪んでしまったりします。それが結果的に機械的になりすぎず人間味となるのですが、その微妙なズレを大切にしています。
彫る時に下絵通りきっちりとではなく、わざとラフな感じに彫ることも。下絵はあくまでも彫る時のガイドの役割で、彫ることによって絵柄が完成するようなイメージかもしれません。手で彫った線ならではの魅力があると思いますし、手仕事の痕跡を大切にしています。

B反を使った裂き織りや、染め重ねの制作では、手ぬぐいという素材の可能性をもっと知りたい、広げてみたいと思っています。裂き織りの場合は他の糸と組み合わせて、新たな質感を持った布を創り出せる事が面白いです。厚みや硬さ、織りで文様を出したりと、薄くてサラッとした手ぬぐいの生地を大きく変化させる事ができます。
染め重ねは、注染で染めた元の色に藍やベンガラなどが重なり生まれる、複雑な色合いが好きです。最近は藍でのかご染めなど、今まで試していなかった染め方にも挑戦中です。

注染や染色に向き合う中で、私自身も手ぬぐいをよく使うようになりました。注染てぬぐいは色落ちがあり、使い込んで育てていくという側面も。そのテストを、自分の暮らしの中で常に行なっているような感じです。
ドラマやCMなんかで手ぬぐいが映ると、どうしても注目していろいろ見てしまいます。新品なのか、使い込んでいるものなのか、特に切り口のほつれの様子が気になって注目してしまいます。
和裁や刺し子、刺繍やポジャギなど、手縫いの技法にとても興味が湧いてきていて、昨年から少しずつ調べたり練習をしています。現在は手ぬぐいがメインの活動ですが、ゆくゆくは裂き織りや染め重ねに手縫いの技法なども加えて、手ぬぐいから制作したものの発表の場を増やしていきたいです。
POP-UP 開催中 アトリエラヒヨ 手ぬぐい展 2025
日時:2025年8月30日~10月3日
場所:実店舗 テヌグイ区ザカイ
オンラインショップ 手ぬぐい専門店 こっさ。
さらに、9月20日・21日に日本橋の綿商会館で開催される 「手ぬぐいマーケット」 にテヌグイ区ザカイさんが出店。ブース内でアトリエラヒヨの手ぬぐいも一部ご紹介いただきます。全国の個人作家さん、メーカーさん、職人さん、そして手ぬぐいファンが集まるイベントです。ぜひお気軽にお立ち寄りください。



2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
今回は戸建て2階にあるシステムバスを交換するために行った配管工事についてご紹介します。

システムバスを解体すると、2階部分はこのように筒抜けの状態になります。
浴室はシルバーの金物に支えられ、梁に固定されていました。この金物を「梁架台」と呼びます。
ただし、梁架台はシステムバスのメーカーや仕様によって形状が異なるため、基本的に再利用はできません。
それでもすぐに撤去しないのは、これが無くなると設備屋さんが作業できなくなるためです。

今回、設備屋さんが行ったのは新しいシステムバスに合わせて水・お湯・排水の配管を移動する工事です。

水やお湯の配管はホースのように柔軟に動かせますが、排水配管は角度や位置の制約があるため正確な施工が必要です。そのため、あらかじめシステムバスの組立業者に現場を調査してもらい、配管の位置を確認・指示してもらいます。



こちらの指示に合わせ、工事を進めてもらいます。



その内容に基づいて設備屋さんが配管を切り回し、延長していきます。あわせて、必要に応じて補強工事も行います。たとえば柱と柱の間に斜めに入れる「筋交い(すじかい)」は、建物が地震や風で横からの力を受けたときに、ぐらつきを防いでくれる部材です。ほかにも、壁全体を板で補強する「構造用合板」を取り付ける場合もあります。
戸建てリノベーションの一コマをご紹介しました。システムバスの交換ひとつをとっても、解体から調査、配管、組み立てまで多くの職人さんが関わります。小さな工程の積み重ねこそが、安心して暮らせる住まいをつくっていくのだと感じます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
普段、私はインタビューの仕事をしている。人の話を聞くのは仕事だ。質問して、答えてもらって、また次の質問。そういうものだから、いただいている時間で私のことはもちろん話さない。けれど、インタビュー後に「今度はあなたの話も聞かせてください」これまでに何度かそう言われたことがある。
自宅のリノベーションをしたとき、建築士の鈴木栄弥さんには、ひたすら自分たちの話をした。 「こんな暮らしがしたい」「ここは絶対いや」「これが好き」「あれは嫌い」、愚痴のようなものまで。普段なら恥ずかしくて出さない部分も、暮らしの話となるとむしろ出さざるをえない。
当然そこに「インタビュアー」とか「ライター」みたいな肩書きが入り込む余地がなく、友人といるとき以上に素に近い自分だったかもしれない。
鈴木さんは「うん、うん」と相づちを打ちながら、ときどき、いつもながらのきれいな字でメモをとっていた(その字を見て「きっと勉強もできるんだろうな」なんて余計な想像までしてしまった)。
そうやって話した帰り道はやっぱり、「鈴木さんの暮らしも知りたい」と思い始める。
どんな部屋に住んでいるの?休日は?好きな音楽は?ただ、普段おしゃべりしない方なので、質問したら迷惑かなと、勝手に気をまわす。そもそも、打ち合わせでそんな雑談をしていたら鈴木さんが残業することになってしまう。
でも、聞いてもらうと、自然と相手のことも知りたくなるのかもしれない。

そういえば、つい先日のインタビューでも、また言われた。「わたしばかり話しちゃって。次はあなたの話を聞きたいです」。
単なる社交辞令かもしれないし、仕事だからと平静を保ちつつも、私は毎回その言葉にちょっと救われるような気持ちになる。やっぱり話すことは、一方通行ではないのではと。「仕事」という枠組みの中でもそんな人間的な関係が生まれると嬉しい。
わたしはいつでも、「話したい」「聞きたい」がぐるぐる回っていく人間関係が好き。肩書きとか役割を外して、ただの人として向き合える関係を、私はもっと増やしたいといつも思っている。名刺ではなく、話すことと聞くことの循環でつながっていけたらと思う。



2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
標高1000メートルの軽井沢で生まれる陶器のアクセサリー「天陶虫(Tentoumushi)」。四季折々に表情を変える浅間山や高原の風景を映し込んだ作品は、ひとつとして同じものがない唯一無二のかけら。制作するのは、20年間この地に暮らし、病気と向き合いながらも土に希望を見出した一人の女性です。「身につける人が、自分らしく、自信をもって前を向けるように」という願いを込めて、今日も静かなアトリエで土と向き合い続けています。

いつも作業している家の庭には、毎年満開のたんぽぽが咲くんです。そこにはいつもたくさんのてんとう虫がやってきて、1番上を目指してたんぽぽを登っていきます。その明るく元気な姿と、上を目指して飛び立つ前向きな力にあやかって、天陶虫と名づけました。
陶(とう)の文字を重ねることで、「土から生まれたぬくもり」と「空に向かう希望」が重なり合う。何より、自分自身がそうなりたいという願いを込めています。
陶器のアクセサリーという表現にたどり着いたのは、人生の大きな転機がきっかけです。20歳で難病を患い、少しでも環境のよいところで療養を兼ねて仕事をしたいと軽井沢に移住してから20年。
3年前、病気が悪化し、いつ死んでもおかしくない状況から開胸手術を乗り越えた時、心境に変化が生まれました。長く病気と向き合う中で、自信をなくした日も、うまく笑えない日も。病気で顔が変わってしまったとき、鏡を見るのも嫌でした。

でも、たまたまプレゼントでもらったイヤリングが私を笑顔にして、自信をくれたんです。「自分も、誰かにとってそんな存在になれたら」と思ったのが、陶器のアクセサリーを作り始めるきっかけでした。
人生は一度しかない。
今しかできないことを後悔しないよう生きる。病気が教えてくれた「今を大切に生きること」、「自分らしさ」は、何ものにも代えがたい宝物になりました。
“均一ではない、美しい不完全さ”。同じものは二度と生まれない。けれど、だからこそその一瞬の出会いに意味がある。不完全さは、人間そのもの。身につける人の心にそっと寄り添うような存在になってくれたらと作陶しています。
軽井沢の四季折々の風景は、作品すべてのインスピレーション源です。
雪どけの春先。
浅間山にうっすら残る雪と、溶岩石の大地。黒と白が織りなすマーブル模様の姿は、静寂と躍動、力強さといった活火山ならではの迫力と雄大な姿を見せます。この風景をみて、「残雪シリーズ」が生まれました。
凛とした雰囲気の中にも、包み込むようなやさしさと温かみを感じます。少しずつ春へと向かうように、前を向いて進む日々のそばにいつもそっと寄り添ってくれる存在になるよう

高原の夏。
標高1000mの空は、どこまでも青く澄んでいます。白く美しい形の入道雲とのコントラストは、自然が作り出す絵画のようです。刻々と表情を変える空、同じ瞬間は二度と来ない、だからこそ一瞬一瞬を大切に過ごしてほしいという思いを込めています。
濃い霧の神秘的な世界になる朝。
キャベツ畑に広がるベール、その隙間から差し込む朝日が、やさしく世界を照らし始めると、白のなかに淡い水色のニュアンスが混ざり、自然のグラデーションが生まれます。静けさのなかに息づく、幻想のベールのような風景から着想を得ています。

森の木々のあいだから差し込む光。
夜霧で生まれた小さな水の粒が、葉先にそっとたまり、朝日を受けて輝く。それはキラキラ輝くガラスの宝石。軽井沢の森の雫は、移ろう自然の透明感と静けさ、そして生命の瞬きを思わせます。

こうした瞬間を、艶やかな透明釉やリサイクルガラス釉で、光を受けてふわりと輝く質感で表現しています。
「ほんの一瞬の美しさ」を見逃したくなくて、心に留め、土や釉薬で表現するようにしています。
「身につけることで、自信がもてる、私らしくいられる気がする」そんなふうに感じられるアクセサリーをつくりたい──そう思うようになったのは、自分自身がそういう”支え”をずっと求めてきたからでした。
あるお客さまから、こう言っていただいたことがあります。「このブローチをつけると不思議と元気が出て笑顔になれます」。
それを聞いたとき、「もの」がただの「もの」ではなくなる瞬間を感じました。アクセサリーという小さなかけらが、誰かの心に寄り添い、静かに勇気を渡すことができるのだと。
私の作品は華やかさよりも、そっと寄り添う温かさを大切にしています。それはまるでお守りのように、「大丈夫、あなたはあなたのままでいい」と伝える存在であってほしいのです。

制作は、森の静かなアトリエで、ひとつひとつ土と向き合うところから始まります。特別なことをしようと思っているわけではなくて、日々の暮らしの中に、もうすでにある美しさを形にしている、そんな感覚です。

私にとって暮らしと作陶は、切り離せないひと続きのもの。土を触っているとなんだか自然と一体となって心が落ち着くのです。
これからは、もっと多くの方に《天陶虫》のアクセサリーを届けていきたいと考えています。これまでイベント販売が中心でしたが、現在はネット販売の準備を進めているところ。軽井沢という土地で生まれる、自然の色彩や空気感をまとった一点ものの作品が、地域を越えて、誰かの日常や大切な瞬間に寄り添えたらと願っています。
「アクセサリー」という枠を超えて、人と自然、人と人がつながる”きっかけ”を生み出す存在になれたら。これからも、《天陶虫》にしかできない表現を、丁寧に育てていきたいと思っています。
一人ひとりの心にそっと寄り添い、「私らしくいられる」と感じられるような、お守りのような存在になりますように。
これからも、自然と人、心と心をつなぐものづくりを、丁寧に続けていきます。

会場:信濃追分文化磁場油や
日時:2025年10月12日(日)10:00〜16:00
2025年10月13日(月・祝)9:00〜15:00
詳細はこちら
| 天陶虫 標高1000m、軽井沢から生まれた陶器アクセサリー。四季折々に表情を変える自然の色や空を映し込み、ひとつとして同じものはない唯一無二のかけらを作り出す。「病気や困難があっても、人は輝ける」という想いと希望を、ひとつのアクセサリーに託し、身につける人の心にそっと寄り添うお守りのような存在を目指している。 |
限られた面積でも、工夫しだいで広がる豊かな住まいのかたちがあります。今回は、子どもの個室やワークスペース、二世帯での住まい方など、60㎡台のマンションを自分たちらしくリノベーションした6つの事例をご紹介します。
スペースの使い方のヒントとしても、ぜひご参考ください。



| 面積 | 64.0㎡ |
| 暮らす家族 | ご主人 、奥さま、ご長男 |
限られた空間に、家族の今とこれからにぴったりの間取りを実現したAさま邸。特徴的なのは、玄関ホールから続く動線上に、脱衣室・洗面・浴室がコンパクトにまとめられていること。朝の支度や帰宅後の手洗いがスムーズにできる、暮らしにフィットした配置です。
「引っ越す前よりサイズダウンしたので、個室を削ってLDKに。ただし、4歳の子どもが大きくなって個室が欲しくなったときのために、仕切れるようにしています。」(奥さま)


| 面積 | 68.0㎡ |
| 暮らす家族 | ご主人 、奥さま、ご長男 |
それぞれの個室をきちんと確保しながら、家族みんなが心地よく過ごせる空間を実現したNさま邸。お子さんの個室、夫婦それぞれの個室を68.0㎡の中で叶えています。収納力や生活動線の工夫にも満足されている様子が伝わってきます。
「じつは、今回のリノベーションで3人それぞれの個室ができたらいいなって思っていたんですが、間取り的に無理だろうってあきらめていたんですね。それが「できますよ」って、最初の提案時にしてもらって。」(奥さま)



| 面積 | 61.0㎡ |
| 暮らす家族 | ご主人 、奥さま |
5年間住みながら感じた不具合や暮らしにくさをリストアップし、一気に解消すべくリノベーションを決意したAさまご夫婦。海外での暮らしの経験も活かし、温度差のない快適な室内環境や、動線を考慮した家事動線、コンパクトながらも居心地のよい空間構成を実現しました。リビングの一角から心地よくつながるワークスペースも設け、在宅ワークにも対応できる工夫が光ります。
「細かいことも含めると、100個以上の課題を解決しているはずなんですよね。担当してもらった二見さんには、その実行力や賢さがあるなと改めて感じました。」(奥さま)



| 面積 | 64.0㎡ |
| 暮らす家族 | ご主人 、奥さま |
ウォークスルークローゼットやホテルライクな照明設計、リビングと寝室をゆるやかに仕切る造作壁など、空間全体に美意識と機能性が融合しています。寝室の一角に設けたのは、奥さまのワークスペース。窓を新設し、自然光が差し込む心地よい空間で、オンライン講演などにも対応できるようライティングも自由に調整可能に。暮らしと仕事がスムーズにつながる工夫が詰まっています。
「私はリモート講演もあるので、ライトの角度が調整できるのはとても便利でした。自然光も入ってきて、本当に気持ちがいい場所です」(奥さま)


| 面積 | 64.0㎡ |
| 暮らす家族 | ご主人 、奥さま、お母さま、ご長女 |
二世帯で住むことを前提に、共有と分離のバランスを丁寧に計画したWさま邸。玄関からリビングまでの動線は、小上がりをいれるとなんと3通り。生活時間がバラバラでもお互いが気を使わないような設計にこだわりました。暮らしやすさを大切にしながら、親子の距離を心地よく保つ工夫が詰まっています。
「夫の希望していた動線。玄関からリビングへの間は、廊下とウォークインクローゼットの2つの通り道があります。おかげで限られた空間でもお互いに気を使わずに過ごすことができます」(奥さま)


| 面積 | 60.0㎡ |
| 暮らす家族 | ご主人 、奥さま、ご長男 |
子ども1人と暮らす家族の“今”と“将来”を見据えたアイデアが丁寧に詰め込まれています。家族がぐるりと回れる回遊動線と、造作で仕立てた小上がりの寝室。お子さまが自由に遊べるだけでなく、将来は仕切って個室にもできる設計です。また、ご主人の希望でつくられたワークスペースは、家族の睡眠を妨げないよう光漏れにも配慮され、集中できる居場所に。
「しっかり区切られているから、家族が寝ているときに仕事をしていても光が漏れることもなく、いいですよね」(ご主人)