古くなった住まいを新しくする <Re>だけでなく、住まいを通して、ご家族の「こうありたい <Be>」という願いまで実現したい……そんなエントリエのコンセプトに共感してくれた、ファッションデザイナーKODAI YASUNOさんによる連載。愛着のある洋服を染色することで、新たな命を吹き込み、クローゼットの中に眠っていた相棒を再びあなたのお気に入りの一着に。そんな一人ひとりの物語を紹介していただきます。

KODAI YASUNOとは
安野 広大(やすの・こうだい)さんが立ち上げた染色とシルバーアクセサリーのオーダーを受けるアパレルブランド。専門学校でデザインとファッションビジネスを学んだ後、WEBマーケティング会社での勤務を経て、アパレルショップ店長へ転身。2019年より自身のブランドをスタート。

#01 体型の変化はスタイルを変えるチャンス!

「大学生の頃にお気に入りだったこの一着。社会人になり、好みが変化しました。また、今着るとマタニティウェアのようになってしまうので、今の体型でもカッコよく着ることができるように染色して欲しい 」。

今回いただいたお客さまからのオーダーです。学生時代の旅行や大切な人との飲みの席などで着用されていたという、たくさんの思い出が詰まったお洋服をただ捨てるのは忍びないですよね。

社会人になったお客さまが、今まで以上に大人らしい落ち着いた雰囲気を出せるように、そして、好きな色合いや現在お持ちの服を伺いながら、“今のお客さまらしい”デザインをご提案させていただくことになりました。

シルエットを活かし、匠の雰囲気を演出

学生から社会人になる時期に、クローゼットの中を刷新される方も少なくはないかもしれません。ただ、今回のオーダーは“学生時代の服を社会人になったお客さま”のテイストに合わせてリデザインするということ。

では「お客さまにとっての”大人らしい落ち着いた雰囲気”とは何か?」、そして「世間一般的な大人らしさとは何か?」をすり合わせます。

完成した洋服がこちらです!

ただのストライプではなく、染色ならではの不規則な縦模様を作ることで個性の出る一着に。

「大人っぽい雰囲気」があっても、お客さまに似合うデザインにしなくてはいけません。普段は丸メガネをかけていらしたお客さまを思い浮かべ、明治時代の文豪のような落ち着いていて洗練された雰囲気を出すために日本の伝統的な染色方法に現代要素を取り入れたデザイン、色合いを選定することに。また大きめのシルエットのシャツの野暮ったさをなくし、スタイルをよく見せるために、ストライプ(縦の柄)を取り入れました。

体型変化を、イメージチェンジへとつなげる

お客さまの声「普段の服に合わせて作ってもらえたため、今持っているアイテムに合わせることができイメージチェンジもできた。愛用させてもらっています!」

“捨てる”ではなく“デザインを変えて再び着る”という選択をして下さったお客さま。お気に入りの一着として、長く着て頂けるよう、また、ご自身が一番輝く服を目指して製作をしました。

リデザインした服を着ることによって誰かとのコミュニケーションのきっかけになってほしい、そして“世界に一人しかいない自分だから、世界に一着しかない服を着ている”という自信に満ちた日常を送っていただければと考えています。

服にも魂が宿っています。作り手の思いや着用していたあなたの思い出など……さまざまな思いや魂がこもった服を捨ててしまうのは、非常にもったいなく、悲しいこと。 もしも今あなたが捨てようと思っている服があるのであれば、その服に再び命を吹き込み、“世界に1着しかないお気に入りの一着”に生まれ変わらせます。

● KODAI YASUNO

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