リノベーションを成功させるヒント満載!
エイミー編集長の師匠である、建築士HIKOさん。
中古物件を自らリノベーションし、家族4人で暮らしはじめるも、
二度目のリノベーションをすることに!!
なぜ? どうして? どうなった?
家づくりのプロが、わが家に起こった物語をお伝えします。
#5 施主たちへのヒアリング、無理難題はリノベーションのヒントに。
一度目のリノベーションは、施主であり建築士のHIKOさんがその全てを担いました。しかし数年後、1号くんという立派な施主が加わり「自分の部屋が欲しい」という夢を叶えるために二度目のリノベーションを決意したHIKOファミリー。そうと決まれば一から、家族全員へのヒアリング……! がんばれHIKOさん! |
HIKO:HIKOファミリー一度目のリノベーションは、施主として、そして建築士として私がプランを全て決めてしまったというお話を前回はしましたね。そうなれば、この失敗を活かし、今回はしっかりヒアリングをしようと決めた私です。
お父さんのご要望
- リビングの広さはそのまま
- キッチンは、今より使いやすく
- 北側の部屋にエアコンを配置できるように
- 仕事や勉強の本や資料がリビングに置けると便利
- ターンテーブルが置きたい (←これは無視)
ふむふむ。なるほど。料理好きの夫。今までの作業スペース、激狭キッチンは使いづらそうだったしな。本や資料も今まで北側の部屋に置いてあったから、新しい場所考えないとね。 了解です。
1号くんのご要望
- 自分の部屋
で……ですよね。もちょっとヒント下さいませ。
1号『えーっだって1番叶わなそうな希望だよ。これ以上望んで叶えてくれるの?期待ばっかさせてできなかった時の僕の気持ち……。』
す……すみません。承知いたしました。
2号くんのご要望
- かいだん‼︎
一応聞いてみましたが……初志貫徹ですね! 了解です。
そして次は私、じつは1番厄介なんです。
HIKOさんのご要望
- とにかく収納!
・子ども達個人の持ち物置き場
・夫くん、HIKOの仕事道具置き場
・書類、薬箱、日用品などをまとめて置きたい
・パントリーが欲しい!
・大きなクローゼットは今回も欲しい! - キッチン
・食洗機! (食器洗いが家事の中で1番キライ!)
・複数の人でも使えるようにしたい
・食器棚が欲しい (今まではキッチンの引き出しに入れてました) - リビング
・今と同じくらいの広さは確保したい
・子ども達のおもちゃをなくしたい
・いつかはソファを置きたい - 子ども部屋
・自己管理がいずれできるように、自分の持ち物は自分の部屋に置いて欲しい
・布団は敷きっぱなしになりそうだから、ベッド
・部屋の広さは狭くなるので、どーしよう(これは心の声)
本当はもっともっともーっとありますが、なんせこの広さ。以上が、最低限の要望です。こうしてHIKOファミリー全員へのヒアリングが終了しました。ということで、みんなの意見をまとめると……
HIKOファミリーからのご要望
- 個室3室の3LDK
- 適材適所の収納
- 使い勝手の良いキッチン
- 今と同じ広さのリビング
ふむふむ……。ハードルたかっ! 何平米のお家にお暮らしですか!? でも、1回目の失敗を教訓にせねばなりません。全員が納得の間取り考えます。
やりましょう、建築士HIKOの脳内テトリス
現在の間取りはこちら。ここに、HIKOファミリーのご要望全てを詰め込みます。こんなとき、私の頭の中ではテトリスのゲーム画面が出現。決められた範囲の中に、必要なブロックをいかにうまくはめ込むか。
できる! 私なら! うーん……ゔ―ん…………でないー………………と、ウンウン唸りながらも。
今回のリノベーションの肝は、なんと言っても子ども部屋が欲しいという1号くんからのご要望でした。では、子ども部屋に必要な物って、なんでしょう? ベッド、学習机、衣類収納、本棚などの学用品収納……うん、足りない。スペース足りない。じゃあ、どうする? といった形で私は脳内テトリスを進めます。
……テーテッテレー‼︎(←閃きの音)
そうだ階段! 2号くんご要望の階段です。子ども部屋として取れるスペースが足りないならば、二階建てにしてしまえばいいじゃんっ! それに気がついた瞬間このゲームは私の勝ち!(ぴったり揃うテトリス) 子ども部屋にロフトベッドをつくり、その下を学習スペースと収納にする。そうしたら、狭い部屋も有効活用できるじゃないですか。(そして、散々ないがしろにしてきた2号くんの夢も叶う!)
こうして進む建築士HIKOのプランニング。家族一人ひとりの無理難題……いえ、ご要望が、ヒントになり、答えになるのです。だから、この記事を読んでいるお客さまにも、想いのたけを担当の建築士には伝えてみて欲しいのです。
次はプランの全貌公開……としたいところですが、次回はお客さまに向け、「担当建築士とヒアリング」について大切なお話をしたいと思います。
この記事を書いた人
●建築士 HIKO
HIKO(ひこ)。東京都内に住むホームテックの建築士でありentrie編集長エイミーの師匠であり、2児の母。訳あって、二度目のリノベーション中。
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