こんにちは。イルマーヤです。夏本番。今年の夏も体調を整えるのがちょっと大変なくらいの暑さですね。だからこそ、心も体も健やかに過ごしていきたいものです。
わたしのお気に入りの時間は、涼しい場所で体が喜びそうなドリンクを片手に読書をすること。そんなわけで今回は、読書についてのお話をお届けします。
双子座から吹く天王星の風
7月に天王星が双子座に移動しました。(※牡牛座に戻る期間もありますが)ここからおよそ7年間の“天王星双子座期”の始まりです。
天王星は「古い構造や常識を打ち破り、新しい価値観やシステムをもたらす」天体で、集団意識や社会全体にも影響を与えます。そして双子座は「学び」「好奇心」「コミュニケーション」「言語」「知性」「交通」「情報」などの領域を担う星座です。
つまりこの期間は、言葉や学び、情報伝達、移動やネットワークのあり方などに、新しい変化がもたらされるとき。実際、わたしたちの暮らしのなかでもAIやテクノロジーの発展が、日々の学びやコミュニケーションの形を大きく変えつつあります。
そしてどうやら、わたしにもその風が吹き込んできたようです。

「読むこと」を、AIと一緒に
みなさんは、本を読むことが好きですか?
わたしは好きなのですが、難しい本は途中でお休みしてしまったり、買って満足してしまう、いわゆる「積読」状態になったり。最近は大きな文字で、イラスト多めの本ばかり読んでいたのですが、やっぱり長編の物語にも挑戦したくなってきました。
そんな時思いついたのが、「ChatGPTに読書をサポートしてもらおう」ということ。
ためしに、こんな風に話しかけてみました。
「『侍女の物語』を読み始めたんだけど、サポートしてもらえる?」
すると、
「どこまで読んだかも教えてくれたら、内容の補足もできるよ✨」
という返答。
登場人物の整理や表現の確認、読んでいる中で湧いてきた疑問などをChatGPTとやりとりしながら読んでいくと、まるで読書会に参加しているような感覚に。読みながらメモをとるのが苦手なわたしでも、このやりとりが後で読み返せるので、学びや気づきを深めやすいのです。
そして時々、ChatGPTが問いかけてくれるのです。
「どんなところに違和感を感じたの? このシーンで何が印象的だった?」
その問いかけが、自分の思考や感情に気づかせてくれます。わたしの好奇心や学びは、そんな対話から広がっていきました。

文学の恵みと天王星双子座時代
本を読むことの大切さは分かっているのに、つい「今すぐ役に立ちそうな本」ばかり選んでしまいがち。ですが、ふと昔読んだ本をもう一度読んでみたくなったり、誰かの紹介やメディアをきっかけに、新しい本を手に取ってみたりすることも。そんな再会のような出会いを感じられるのも、本の魅力だと思います。
そしてAIのサポートを取り入れて読み始めたことで、本を読む楽しさがぐっと身近になりました。
実用書やエッセイ、ユニークな視点の本や写真集なども大好きですが、文学作品はどこまでも想像力を広げてくれる存在。今読んでいる『侍女の物語*1』『誓願*2』の作者、マーガレット・アトウッドさんはこう語っています。
「文学は、”かもしれない・ありうる・ひょっとしたら・たぶん”ということを書くものなのです。プロパガンダはどちらの極に振れるか決まっていますが、文学とはその間にあるものを書くのです」
正解・不正解だけで物事を判断せず、さまざまな視点から世界を見て考えていく。
そんな態度こそが、天王星双子座時代のわたしたちに必要な感性なのではないかと思いました。
*1『侍女の物語』マーガレット・アトウッド著/斎藤英治訳(ハヤカワep文庫)
*2『誓願』マーガレット・アトウッド著/鴻巣友季子訳(ハヤカワepi文庫)
本を読むことで、自由を選ぶ

読んだ本の内容を少し、共有しますね。
『侍女の物語』とその続編『誓願』は、近未来アメリカが舞台のディストピア小説です。環境破壊や経済悪化、出生率低下などを背景に誕生した「ギレアデ」という宗教国家で、女性たちは文字を読むことを禁じられています。
彼女たちは聖書の一部だけを聞かされ、それを「正しきもの」として受け入れるしかありません。
翻訳者の鴻巣友季子さんは、解説の中でこんなことを書いています。
現実世界でも女性が読み書きを抑制されていた時代、男性が
「聖書にはこう書いてある」
「哲学書にはこう書いてある」
「○○という偉い学者が書いた本にはこう書いてある」と言って丸め込むことが当たり前だったのだろうと思います。注:鴻巣友季子著(NHKテキスト100分で名著 アトウッド 侍女の物語 誓願)より
この一節を読んで、あらためて「自分で本を読めること」「自分で考えられること」の尊さを感じました。
今の時代、情報があふれている一方で、切り取られた一部の言葉だけが都合よく使われている場面にも出会います。情報の質や真偽を見極める力が、ますます大切になっていますよね。
鴻巣さんはまた、「〜からの自由」と「〜への自由」についても言及しています。
「〜からの自由」とは、死や貧困、暴力などから逃れるための自由のこと。見た目では“選んでいる”ようでも、その選択肢は限定的です。
それに対して「〜への自由」とは、自分の意思で、何を望むのかを選ぶこと。
私たちは自由を手にしているようで、気付かないうちに「〜からの自由」にすり替わっていることもあります。たびたび立ち止まって考える必要があるのかもしれません。
想像の世界から、創造の世界へ
ディストピア小説は、遠い未来の話ではなく、すぐそばにある現実の影が描かれています。読み終わると「ある視点からみると、それはとんでもない悲劇になるかもしれないんだ」ということに気付かされます。「知ること」や「考えること」という小さなアクションを積み重ね、「幸せに生きる」とはどんなことだろうかと問いをもちつづけたいと思います。
どんなジャンルの本でも、さまざまな想像の世界を旅してくることで、自分自身の“創造”の感覚も育っていきます。
ちなみに、私はディストピア小説や社会問題を描いた本が好きですが、ユーモアのあるファンタジーや幸福感あふれる物語も大好き。時にはゲラゲラ笑いながら読書タイムを楽しんでいます。
みなさんも、自分にぴったりの1冊との出会いの中で、豊かな読書の時間を味わってみてくださいね。

全体運:静かに、確かな前進を感じる8月
夏の陽射しが眩しいこの季節、星空では静かに、しかし大きな転換が続いています。 8月は外に向かうエネルギーと、内側で揺れる本音。その両方を感じながら、「何を育て、何を手放していくか」を見極めていく時間になりそうです。
9日は水瓶座の満月。この満月では、まだ未完成かもしれないけれど、“誰かに合わせる”のではなく、自分の内側から湧き上がる本物の声を信じることがテーマになりそうです。
12日には、愛と豊かさの象徴である金星と木星が感受性豊かな蟹座で重なります。心のあたたかさや人とのつながりが、ふとした瞬間に幸せを運んでくれる日。「あなたがいてくれてうれしい」そんな気持ちが、やさしく広がっていきそうです。
23日は乙女座の新月。何を考え、何に取り組むかという意思を形にしていくために、現実を整えていく一歩に。理想や情熱を、実際の行動に変えるタイミングです。
小さな喜びや心地よさに気づいたら、それを惜しまず受け取ること。たとえ表向きの変化がすぐに現れなくても、静かで確かな前進のときです。
情報やコミュニケーションのあり方が大きく変わる天王星双子座期。 テクノロジーに注目が集まりがちですが、誰かとじっくり話すこと、本を読むこと、そして「自分の感じ方や考え方に気づくこと」も、これからの時代を生きるための大切な灯りになるはずです。
そこで今回は12星座別に「おすすめの書籍ジャンル」を書いてみました。図書館や書店めぐりのご参考にしてみてください。
♈ おひつじ座

理想と現実の間で、思い通りにいかないもどかしさを感じることがあるかもしれません。でも、それはあなたが本気で“叶えたい未来”に向き合っている証拠。焦らず、自分のペースで一歩ずつでOK。10日過ぎから、住まいや生活の環境が整って、心が落ち着く時間が増えます。本当に安心できる場所が見えてきます。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:リーダーシップや起業系のビジネス書
♉ おうし座

身近な人との関わりの中で、ちょっとしたすれ違いに戸惑うことがあるかもしれません。でもそれは、あなたの世界が広がるサイン。言葉にしづらいことも、丁寧に向き合えば通じ合えるはず。10日過ぎ、楽しい予定や創造的な活動が増えます。好きなことに夢中になる時間が、心に大きな癒しと力をくれるでしょう。
●おすすめの書籍ジャンル:料理・クラフトなどのライフスタイル本
♊ ふたご座

心の奥にあった小さな違和感や、本当は気になっていたことに、ふと気づく瞬間がありそうです。忙しさの中で見過ごしていた「ほんとうの気持ち」を大切に。整理することで、新しい風があなたの中に吹き込んできます。10日過ぎからは、身近な人とのつながりが支えに。素直な言葉が、関係を優しく育みます。
●おすすめの書籍ジャンル:エッセイ・対談集・短編集など
♋ かに座

やりたいことが少しずつ具体的になってくるときです。自分の価値を信じ、小さなステップから始めてみて。あなたのペースで大丈夫。12日前後は、金星と木星があなたの星座で重なります。心を満たしてくれるような出来事があるかもしれません。あなたの魅力や優しさが、自然と周りに伝わっていくときです。
●おすすめの書籍ジャンル:絵本・写真集・詩集など
♌ しし座

あなた自身のエネルギーが高まるとき。新しいことにチャレンジしたり、光が差してきたように感じられる瞬間があるかも。自分の可能性を信じてOK。周りにどう見られるかよりも「どうありたいか」を大切にして。月の後半からは、強みを活かし、現実的な形にしていく流れに。小さな達成感が自信につながります。
●おすすめの書籍ジャンル:伝記や自叙伝
♍ おとめ座

少しずつ霧が晴れていくように、自分の進む道が見えてきそうです。今月後半には、太陽も月も乙女座に入り、新しいサイクルがはじまります。理想を形にするために「今できること」を整えるタイミング。完璧じゃなくていいから、小さな一歩を踏み出して。心と身体を整えることも運気アップのカギに。
●おすすめの書籍ジャンル:いろいろな生活用品を紹介する本
♎ てんびん座

静かな場所で自分の内側と向き合いたくなるようなとき。周囲に応えながらも「本当はどうしたいのか?」という問いが心に浮かんできそうです。答えは焦らなくて大丈夫。小さな違和感も大切に。月の後半にはエネルギーが高まり、動きたくなる流れがやってきます。心と身体の準備を整えておきましょう。
●おすすめの書籍ジャンル:建物やデザインの本
♏ さそり座

「本当に大切にしたいもの」が、はっきりと見えてくるような時間。心が揺さぶられるような出来事があるかもしれませんが、その揺れこそが大切なヒントです。自然に手放していけるタイミングがきます。23日の新月から、仲間とのつながりが広がっていくでしょう。信頼できる人との対話を大切に。
●おすすめの書籍ジャンル:哲学的な小説
♐ いて座

「もっと自由に生きたい」そんな気持ちが強くなるとき。同時に、現実とのバランスや身近な人との調和も大切にしたいという思いもでてきます。今月は、学びや旅、インスピレーションの源を探すのにぴったり。後半は、目標に向けて具体的な一歩を踏み出せる流れも。あなたらしい未来への道がみえてくるでしょう。
●おすすめの書籍ジャンル:旅行の本・サバイバルの本
♑ やぎ座

目の前の責任ややるべきことに追われながらも、「ほんとうはどうしたい?」という内なる声が浮かび上がるとき。心の奥にある小さな願いを見つけます。今月は、自分の土台を見直し、信頼できる人との関係性を育てていく時間。後半には視野が広がり、旅や学び、仕事に関する新たなヒントが得られそうです。
●おすすめの書籍ジャンル:ノンフィクション
♒ みずがめ座

「本当の自分を生きる準備ができたよ」というサインを感じそうです。9日の満月は水瓶座で起こります。今まで抑えていた想いや、新しく生まれつつある願いに光が当たりそう。言葉にできなくても、その感覚を大切に。後半は自分の軸を持ちながら人とつながります。あなたの光が、だれかの希望になるでしょう。
●おすすめの書籍ジャンル:ディストピア小説・SF
♓ うお座

夢やビジョンが、現実味を帯びてきそうな予感。あきらめていたことも、誰かの言葉や日常のなかのヒントでふたたび希望の光が差し込みます。後半は、大切な人との関係にあたたかい変化が。ひとりで抱えすぎず、信頼できる人に話してみることで心の霧が晴れていきます。目の前の優しさを受け取っていきましょう。
●おすすめの書籍ジャンル:ファンタジー・癒し系エッセイ
お楽しみいただけたでしょうか? 今月も皆さまが心地よい暮らしができますように。
またお会いしましょう!