「季節の行事アイテムは自分サイズで選ぼう!」りえさんのインテリアトリップ♯37

『インテリアだけは、流行とか無視して、ひたすら自分の好きなものを追求するべし。』
そんな持論を持ち、エントリエで2度のリノベーションを経験をした、りえさん。
そんなりえさんが、
おうちのこだわりアイテムたちを紹介します。

○りえさんのリノベーション事例>>>https://entrie.net/family/family3/

*毎週土曜日更新*
○過去のインテリアトリップ一覧>>>
https://entrie.net/category/trip/

♯37 季節の行事アイテムは自分サイズで選ぼう!

今回のインテリアトリップ、少し早いですが
「子どもの日」 のアイテムです。

ウチは息子がいますので
「5月人形」「兜」
が行事のアイテムになりますかねー。

女の子ならお雛様になるのかと。

息子が産まれたときから、
そういった行事に全く興味がなく、
お宮参りもサクっと夫婦で私服ですませましたし、
お食い初めもしませんでした……。

もちろん5月人形もスルーしていたのですが、
先日何気なく見ていた器のネットショップで、
ビビビと出会ってしまい、
我が家にやって来ました!

アロマオイルを収納している木箱に乗るほどのサイズ感です!(笑)

とてもリーズナブルだったのですが、
変なテカテカ具合とかがなく、
色使いもなかなか上手です!

なにより我が家のインテリアに
サラッと馴染んでくれたのが嬉しい!


クリスマスのタペストリーもそうでしたが、
行事が過ぎたら2分で仕舞えます。

これ、大事!

岐阜県多治見市にある、
器と雑貨のお店のネットショップで購入したのですが、
器もかわいくて、一緒に購入しました。

常に新商品が入荷されるので、
こまめにチェックしています^_^

鯉のぼりも、
最近はオシャレなタペストリータイプなどもあり、
そちらも別の作家さんにオーダーしたので、
届いたらまた紹介させていただきますね!^_^

こういった行事アイテムは、
何よりライフスタイルに
無理なく溶け込めるのが大切だと思います 。

我が家はスペースもないし、
このサイズ感と手軽さが無理なく続きそうです。

広いスペースがあり、
出したり片付けたりまで含めて楽しめる方なら、
大きい物を購入しても良いかと思いますし。

無理なくインテリアも行事も楽しめる……。

そんな生活が私の理想です^_^

蔵ショップ
https://kurashop.com/

 

阿部 梨絵 / Rie Abe


ホームページ http://salongreen.net/
家族とエントリエ /リノベーション事例 https://entrie.net/family/family3/

・子宮美容協会ユニバーサル認定「子宮美容セラピスト」
・発酵マイスター
・子宮ケアごはんインストラクター
・子宮インナービューティーセルフケアエクササイズ ティーチャートレーニングコース終了ファッションスタイリストとして活動していた中、「女性の本当の美しさは、内からの健康からしか生まれない!」とセラピストへ転進。
都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。
体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。
プライベートサロン兼自宅を2回に渡りエントリエでリノベーションした経緯から、空間が女性の体や心に及ぼす影響も自ら実感。衣食住全ての角度から、女性が幸せになれるアプローチができるサロンにすべく、日々邁進中。

プラスチックアクセサリー作家 hundred – 愛しいものたち

愛しのものたち

ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお聴きします。

プラスチックアクセサリー作家 / hundred

イメージを自由自在につくり出せる素材の魅力

4年半ほど前、偶然ネットで見たプラスチックアクセサリー。「子どもの頃遊んだプラ板でアクセサリー!?」と驚愕。「つくりたい」という衝動からその日のうちにプラ板を買いに行ったことは、今でもハッキリ覚えています。

それからは、あっという間にプラスチックを使ったものづくりの虜。プラスチックは、軽くて丈夫、そして劣化しづらいアクセサリーにすごく適した素材だという発見もありました。

はじめは趣味の一環でしたが、手軽で大掛りな材料もいらず、自由自在に形も色も創り出せる素材の魅力にどんどんのめり込みはじめました。そうして、多くの人に手に取っていただきたいと願うようになり、作家として活動開始しました。

「楽しい」が制作のエッセンス


カラフルな作品は、例えば春霞だったり、海だったり、夕焼けだったりと、日々の中での景色や香りをイメージしています。

他にも週末家族と出かける美術館や博物館、キャンプなどでインスピレーションを得ることも多くあります。例えば昆虫や両生類、亀、キノコ…。

一見両極端に見えるカラフルな作品とモノトーンのイラストの作品。でも、どちらも私の「楽しい」で繋がっているんです。そういう気持ちが作品をイキイキさせる1番のエッセンス。そう、制作している時は、いつもワクワクしています。

変わりゆく作風も全て私自身だから

普段の日常、特別ではない毎日に寄り添いたい。身に付けて、ニコリでもニヤリでも笑顔になって頂けたら嬉しいです。

今後も、制作していて楽しい! を貫いてゆきたい。だから、作風が変わることもあるかもしれませんが、その時の、その作品が、その時のhundred自身なのだと思います。

*イベント情報

1.「TOKYO Mountain Festival
■日時 | 2019年3月23日(土)-3月24日(日)  
■場所 | 昭島 モリパークアウトドアビレッジ(昭島市)
2.「手仕事アートマーケット」
■日時 | 2019年4月13日(土 )
■場所 | 八王子富士森公演(八王子)
3.「春の玉響」
■日時 | 2019年4月14日(日)
■場所 | ポッポ町田(町田市)
4.小野路やまいち
■日時 | 2019年4月20日(土) 
■場所 |家具工房KASHO、やまの広場(町田市)
5.アートムーチョ
■日時 | 2019年5月18日(土 ) 
■場所 |家具工房KASHO、やまの広場(町田市)

● プラスチックアクセサリー作家 / hundred

【Instagram】https://www.instagram.com/hundred0716/

Tokyo Birthdays #13 森の萌芽

  Tokyo Birthdays  

リクツで説明するのはむずかしい、
けれど「至福」を感じる場所と時間がある

私たちを芯からぐっと強く、
時に優しく包み込み、引きとめてくれる風景。

東京で日々生まれるエントリエ的な一瞬を
言葉と写真でお届けします。

#13 森の萌芽


最初に東京タワーを見たのが何年前だったか、もう忘れてしまったが、末広がりで真っ赤な巨体がふいに視界に飛び込むと、今でも無性に心踊ってしまう。
巨大なタワーの周辺には、アップダウンのある地形の上に、ビルに混ざって神社や寺をはじめさまざまな宗教施設が点在する。日常から異界がちらちらと顔を見せているような、独特の雰囲気のまちだと思う。

大通りをぶらぶら歩いていると、通り沿いに廃業した美容院があった。以前は入口を囲むようにずらりと植木鉢がならび、ちょっとした花畑状態だったが、今はきれいさっぱり片付けられてしまった。
建物の向かいをふと見ると、歩道の植栽部分に、元の家主が置いたらしき植木鉢から花が咲いていた。きっとかつての家主は、この植栽エリアを自分の庭のように使っていたのだろう。ここで営まれていた暮らしの名残を感じる。

 

大通りから一歩なかに入ると、ピカピカのビルやマンションと、さっきの美容院のように古くからここにありそうな建物とが、同じ視界のなかに混在している。あちこちで建物が壊されては建てられており、ちょっと歩くと工事現場の真っ白な囲いに出くわす。工事現場の囲いの下では、アスファルトの隙間からいろんな種類の植物が顔を覗かせていた。
その向かい側には古い民家があり、軒先に置かれた植木鉢から植物の根っこが地中に根ざし、大きく成長していた。

火山の噴火などで生物がまったくいない裸地の状態から森が形成されるまでのプロセスを、植生遷移という。
植物にとって、人工物に覆われたまちの環境は、岩場のような環境という話を聞いたことがある。アスファルトの隙間から顔を出す植物は、パイオニア植物と呼ばれる、遷移のはじめに見られるような植物が多いそうだ。
環境や条件さえバッチリ合えば、わずかな隙間に生えた植物から、巨大な森ができる可能性だって秘めている。

植木鉢からはみ出し地中に根差す根っこを見ると、そんな森の兆しを感じ、無性に興奮してしまう。
まあ、はたからみたら、しゃがみこんで根っこをまじまじと見る私は、不審者以外の何者でもないことだろう。

ビル群の中にたたずむ寺社仏閣や古い民家。建物の新陳代謝に呼応するようにまちの隙間から生え、根差す植物。
何気ないまちの風景のなかには、いろんな時間軸を背負ったものがぐちゃぐちゃと混在している。まちに現れたものから、ふとそれを感じると、良く見知ったような場所が、また違って見えてくる。

 

Ιスポットデータ
東京都港区虎ノ門界隈

■プロフィール■
文、写真 / 村田あやこ
福岡出身。路上で威勢よく生きる植物に魅せられ「路上園芸学会」名義にて、その魅力を発信。

https://botaworks.tumblr.com/profile

entrie gallery 落ちもんアート ♯11 パソコン逆エビ固め

エントリエギャラリーへようこそ!
路上の落とし物を「落ちもん」と名づけ、
ポケモン感覚で撮影し続ける藤田さんの『OCHIMON ART』。

“今日もだれかがどこかで落としてしまった
「落ちもん」。
図らずとも生まれてしまった瞬間を切り取ることで見えてくる、
さまざまな妄想ストーリーをお届け。
「落ちもん」を探せば、きっと、
あなたもまちの見方が変わる・・・!(はず)”

♯11 パソコン逆エビ固め

 

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パソコン 逆エビ固め💻 #落ちもん #エビ固め #プロレス技 #pc

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“これは、持ち主がパソコンに対する憎悪が如実に出ている落ちもんです。
一体、この人とパソコンとの間に何があったのか(笑)。
たまったストレスとハプニングが重なった時、人は狂気的な行動に走ってしまったりする…。
人と物との関係が亀裂の末に最悪の結果にいたってしまった一件です。”

 

この記事を書いた人

落ちもん写真収集家
藤田泰実

茨城県出身、埼玉県育ち。多摩美術大学造形表現学部デザイン学科卒業。普段はフリーのグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活動しながら、「落ちもん写真収集家」として落ちもんから見えてくる人間の余韻や、その背景を感じ取り ながら人間劇場を妄想。その特異な視点が注目され、テレビやラジオにも出演。また、路上園芸観賞家・村田あやこさんとのユニット「サボテンズ」としても活動の幅を広げている。

|instagram @fujitayoshimi
|twitter @f_yoshimix

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「フラワーべースで楽しむ生花ライフ」りえさんのインテリアトリップ♯36

『インテリアだけは、流行とか無視して、ひたすら自分の好きなものを追求するべし。』
そんな持論を持ち、エントリエで2度のリノベーションを経験をした、りえさん。
そんなりえさんが、
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♯36 フラワーべースで楽しむ生花ライフ

今回のインテリアトリップ、テーマの主役は「生花」です。

ドライフラワー愛好家の私にとって、生花ってハードルが高く、
かつてサボテンさえ枯らしてしまったトラウマから(笑)

「花は生である必要がない!」と長いこと思ってきました。

それでも、歳のせいか(笑)
春先になるとキレイな色の花が
たくさん花屋さんの店先に出回り、ウズウズして……。

今年はチャレンジしてみることにしました!

我が家の生花コーナー……どん!!

ミモザが旬で、どうしても飾りたく……。

いちばん手前のガラスのフラワーべースにはあえて花を入れてません。

その方がバランスがいいかと……。

まず、こちらのウルフのフラワーべース。

maltoさんのネットショップで購入。

他にも何種類かあり、迷いましたが、
花とのギャップがかわいいと思うので、
より怖そうな(笑)物をセレクト。

本当に小さいサイズなので、
一輪挿しみたいに使ってもかわいいと思います。

続いて……

ガラスのフラワーべース。
こちらは、フランフランさんで購入しました。

よーく見ると、イエローのドットが。
蓋が付いてるのもツボ!

こちらも他にレッド、ブルーがありましたが、
インテリアとのバランスでイエローにしました。

置いてあるだけでかわいいので、今は花を入れずに使ってます。

そしてこちら。なんとお値段¥700!

ビーカンパニーさんで購入。素材と色が上下で違い、かなりお値段以上です!

他にない微妙な色合いが、どんな花とも相性が良いです。

ミモザを入れてるモロッコ陶器は、以前にも紹介したイブーさんで購入。

コップとしてでなく、私はフラワーべースとして使用。

柄物ですが、モノトーンなので、
主張し過ぎず、かつ地味になり過ぎません。

生花は毎日水を変えるのがネックだったのですが(笑)
今はこの水を変える時間が、忙しい毎日のリセット時間になっています。

ほんの少しの手間と時間。
これくらいの余裕がない生活を私はずっと送っていたのだなぁ……。

小さいフラワーべースに一輪だけ。

それだけでも、心が落ち着くし、生花のパワーはすごいです。

私みたいに枯らしてしまうのがトラウマ!
という方も、生花生活、一輪から始めてみるのはいかがでしょうか?

可愛いフラワーべースを見つけて、それを生かすために花を飾る……
という逆転の発想もアリです!

夏になるまで生花ライフ、楽しみたいと思います!

 

阿部 梨絵 / Rie Abe


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家族とエントリエ /リノベーション事例 https://entrie.net/family/family3/

・子宮美容協会ユニバーサル認定「子宮美容セラピスト」
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都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。
体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。
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「デザインの力でminneらしい場づくりを」GMOペパボデザイナー 小林舞さん | エイミーズトーク #20

エイミーことエントリエ編集長の鈴木栄弥(すずき・えみ)が気になる人を訪ねて、自分らしい暮らし方や生き方のヒントをいただいてしまおうというこのシリーズ。第20回目のゲストはGMOペパボのデザイナー・小林舞(こばやし・まい)さんです!

デザインで“関わり方“を考え抜き
作家が成長する場をサポート

小林舞(こばやし・まい)さん。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。広告制作会社を経て、2017年に様々な個人向けインターネットサービスを提供するGMOペパボに入社。国内最大級のハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」のグラフィックデザイナーとして、ロゴやWeb用のバナー、イベントで配布するチラシなど、グラフィック全般のデザイン制作を行う。個人ではSNSでイラストや写真作品も発表。

デザインで大切なのは
ユーザーに伝わるかどうか

エントリエに登場する作家さんたちも利用する、ハンドメイドマーケットのプラットフォーム「minne」。2018年12月に開催されたイベント「DesignScramble」では、minneの運営会社GMOペパボも参加。イベントを通して、ハンドメイド作家たちとの連携を大切にしていることがわかりました。さらに「アワードロゴのデザインプロセス」という展示では、多くの人がデザインの仕事を理解しやすいよう、途中段階も細やかに見せてくれました。今回は、アワードロゴのデザインを担当した小林さんにデザインへの取り組み方を伺いました。

――このハンドメイドアワードのロゴを小林さんが担当されたんですよね。以前、完成に至るまでの制作プロセスを展示で見たとき、とても丁寧にデザインされていて、作家さんをサポートしたい気持ちやみんなでベースアップをしようとする意識を感じました。

小林さん:私たちが大切にしているのは、「伝えたいことがちゃんとユーザーに伝わるかどうか」。そこがブレないように気をつけながらデザインをしていきました。

――小林さんは以前からこのような制作スタイルだったのですか?

小林さん:前は広告制作会社にいて、その頃から制作過程は残すようにしていました。でも、丁寧にデザインを振り返ったのはGMOペパボに入社してからのことです。「学ぶ時間もゆくゆくは資産になるものだ」と考え、育成してくれる環境だからこそ、今回のロゴ制作もじっくり取り組めたのだと思います。

――今回アワードのロゴが変わることになった経緯は?

小林さん:元々のアワードロゴは王冠をモチーフにしていたのですが、minneがアワードでやりたいことは、作家さんを発掘したり支援したりすること。つまり、一番を決めるというスタンスではないんです。そこから「王冠ではないモチーフがいいのでは?」というディスカッションがあり、メインのモチーフを「宝石」と「手」にすることにしたんです。

余計なものを削ぎ落とし、
雑味のない表現に

――どのように制作が進みましたか?

小林さん:まず関係者全員が納得できるものをつくるために、参考となる画像を集めて、イメージのすり合わせをしました。ディレクターやデザイナーとして関わる制作チームも初期段階からプロジェクトに入ってもらい、コンセプトを詰めて。みんなで手を動かしながら、相談も重ねて、つくり上げていきました。

ロゴデザインがfixするまでには、数多くの案出しが行われました

――モチーフの意味は?

小林さん:「手」は、作家さんの手や購入者の手、私たちスタッフの手を表していて、「宝石」はこれから発掘される作品や作家さんのことを表しています。最初はモチーフの形をそのまま描いていましたが、先輩デザイナーの助言をきっかけに、強度のあるロゴをつくるためには、全て描き切る必要はないことに気づき、抽象化して今の形にしていきました。

――具象と抽象のバランスを取るのは大変ですか?

小林さん:大変でした(笑)。手を描くのが苦手で。性別に偏らないようにしながら、手の柔らかさをどの程度出せばいいのかと、試行錯誤しました。

「手」の角度や位置を微調整し、完成までに試行錯誤を重ねた小林さん

――こちらですね! 繊細な調整がこんなにも行われているんですね。一つのアイデアをいろんな角度から検討するのは苦しそうです。

小林さん:苦しいですけど、良い過程があることで私自身も満足できるので、手を入れた形跡は全て残すようにしています。そして残していったものを比較して、どのように見え方が変わるかを比べていきます。

――展示でもそのプロセスを見ることができましたね。

小林さん:通り過ぎたところにいいものが残っていたり、一周回って元に戻ったりすることもありました。意外と副産物が財産になることが多いなと思って。プロセスを残しておくことで、他の人のデザインの参考になるというメリットがあることも、GMOペパボで働いていて気づきました。

――デザインの良し悪しを決める基準はあるのですか?

小林さん:そこは難しいところなので、よく他のデザイナーに見てもらって客観的な意見をもらうようにしています。そのときに、なんとなくではなく、なぜ選んだか理由を言語化してもらうことで判断の参考にしています。

個人的には感覚的な部分も大きいです。デザインを詰めていく作業は、隙間や曲線など気になるところに手を入れていって、余計なものをひたすら取り除いていくようなもの。最終的に制作物に「雑味がなくなったな」と思えたら「ある程度できたもの」と判断します。

――制作期間は?

小林さん:昨年の7月頭からスタートして20日間くらいでしょうか。

――意外と早いですね!

小林さん:エントリーが昨年の8月1日からだったのでギリギリでした(笑)。それでも、「原石の発掘」であることやアワードが成長してほしいという思いを込めてデザインができたと思います。

デザインシステムで
よりminneらしい場づくりを

――最近こだわって取り組んでいることはありますか?

小林さん:「デザインシステム」づくりです。デザインをする上で大切なのは、私たちデザイナーの個性ではなく「minneらしさ」。デザインの力で場を盛り上げながら、作家さんの作品に注目してもらえる状態をつくるため、色数や要素を入れる判断基準などを言語化して、ルール決めをしています。

――グラフィックデザインとは違った難しさがありそうですね。これからのminneが目指していることはなんですか?

小林さん:現在、minneの作家さんは老若男女問わず、様々な方がハンドメイド作品をつくっています。多様性がある場として、より作家さんの作品を引き立たせる立場になれることを目指しています。数年前にはリブランディングもして、ロゴデザインも立ち上げ当初からだいぶ変わりました。

――比べてみるとかなり違いますね! 以前は手芸や女性的なイメージが強かったのですね。

小林さん:リブランディング後、それまで大半を占めていたアクセサリー以外のカテゴリーの展示・販売も増えました。ちなみにminneでは現在188カテゴリーの作品が販売されています。また近年では作家さんのブランド力が高まってきているので、minneという場の色はなるべく消して、作家さんの色を見せていきたいですね。

――minneはオンライン上の場だけではなく、オフラインでの場も設けていますね。

小林さん:毎年大規模販売イベント「minneのハンドメイドマーケット」も開催しています。作家さんを支援することを考えると、作家さんの活動を広げるためにはオフラインでのイベントも大切だと考えています。皆さんもぜひご来場いただきたいです!

 

小林さんにとっての至福のひとときは、バルドルとミーとメイという3匹の猫たちと戯れている時。そして、イラストや写真など個人制作をしているときだといいます。仕事に打ち込みながらも、自分らしさの表現も大切にする。そんなバランス感覚があるように感じました。

◾️小林さんの作品はこちら!
イラスト:https://www.instagram.com/sziaoreo_artworks/
写真:https://www.instagram.com/sziaoreo/

【2019.3.30-31「minneのハンドメイドマーケット」のお知らせ】

大規模販売イベント「minneのハンドメイドマーケット」が今年も開催されます。

今回は2019年3月30日・31日の月末最後の土日2日間で、さいたまスーパーアリーナで開催します。普段はminneのサイト上でしか販売していない作品も直接見て、触って、お買い物ができます。その他、ご来場者いただく皆さまに楽しんでいただけるようなイベントも多数ご用意しております。入場チケットはセブンチケットをはじめとした各プレイガイドで好評発売中です。

チケット情報を含め、詳細は特設サイトをご覧ください。

お話を聞いた人

●エイミー編集長

鈴木・栄弥(すずき えみ)。小さな頃から建築士に憧れ、建築模型つくりやチラシの間取りを見て生活を想像することが好きな暮らし妄想系女子。現在のホームテック株式会社では、2級建築士として働きながら『ライフスタイルマガジン エントリエ』の編集長を勤めている。

この記事を書いた人

宇治田エリ

東京都在住のフリーライター&エディター。趣味はキックボクシングと旅行。ここ数年の夢は、海外でキャンプすることと多拠点生活。毎朝ヨーグルトに蜜柑はちみつをかけて食べることが幸せ。 

●編集 細野 由季恵

entrie fan! ♯9 おいしく食べてダイエット!

リノベーションの他にも
ウェブマガジンやイベント、バスツアーと
さまざまな挑戦をし、ファンを増やしているエントリエ。

どんな人がファンになるの?
エントリエの魅力ってなに?

このコーナーではファン自身が登場し
エントリエのこと、自分の生活のこと、自由に語ってもらいます!

entrie fan!! ♯9
おいしく食べてダイエット!

本日、お話しするエントリエファンは…

Maru合同会社代表 / 食べ痩せ食事トレーナー
田京よしか


はじめまして、田京よしかです。

現在は食べ痩せ食事トレーナーとして、たくさんの人に「おいしく食べて、人生を変える」お手伝いをしています。

ダイエットというと、低カロリーで味気のない食事をイメージする人もいますが、食べ痩せダイエットは「おいしく食べて痩せる」こと。

しっかり栄養をとってもらうので痩せるのは当然のこと、重くてだるい身体が元気になるレシピや知識をお伝えしています!

トレーナーとして活動していると・・・

・3年悩んでいた喘息が消えた!
・12年履き続けた着圧タイツが脱げるようになった!
・食べ痩せダイエットプログラムで家族みんなが仲良くなった!

など、その方の「人生が変わっていく様子」を目にすることがたくさんあります。

そんなお声をいただくと、嬉しい気持ちでいっぱいになります。

エントリエの“Re→Be「家族のこうありたい」を応援する。私は「人生のこうありたい」を応援する。”というコンセプト。

食事を通して、ありたい姿を実現させるという点が同じであることに、とても共感しています。

そんな私の「至福のとき」は、子どもたちのとびっきりの笑顔を見ること!

家族が笑っていること以上の幸せはないですよね。

だから、食べ痩せトレーナーとして産後ママで体調がすぐれない方を担当することがありますが、「笑って過ごせるように」心と食事のサポートアドバイスをしています。

人生を楽しく、笑って過ごす。エントリエとやっているは違うけれど、根本は同じではないかな? なんて思っています♩

エントリエファンの一言・・・

食事を通して「人生のこうありたい」を応援します!


【食べて痩せるダイエットレシピ配信中!】

*LINE@
ダイエットで悩むのが何を食べたらいいのか?ダイエット中の食べて痩せられる美味しいレシピを、無料で配信中!
https://line.me/R/ti/p/%40vrv3541fQRはこちら。


*食べ痩せダイエットホームページ
http://maru-make-smile.bambina.jp/

*食べ痩せダイエットInstagram
https://www.instagram.com/yoshika.j/

entrie gallery 落ちもんアート ♯10 軍手開花

エントリエギャラリーへようこそ!
路上の落とし物を「落ちもん」と名づけ、
ポケモン感覚で撮影し続ける藤田さんの『OCHIMON ART』。

“今日もだれかがどこかで落としてしまった
「落ちもん」。
図らずとも生まれてしまった瞬間を切り取ることで見えてくる、
さまざまな妄想ストーリーをお届け。
「落ちもん」を探せば、きっと、
あなたもまちの見方が変わる・・・!(はず)”

♯10 軍手開花

 

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軍手開花 #落ちもん #軍手 #開花

pick ups on the street 落ちもんさん(@fujitayoshimi)がシェアした投稿 –


“軍手や手袋などは、
よく平らに落ちていることがあるのですが、
この軍手の落ち方は、
花びらのように広がり
周りの草の生え方と大変マッチしています。
草と軍手の白さのコントラストもバッチリです。”

 

この記事を書いた人

落ちもん写真収集家
藤田泰実

茨城県出身、埼玉県育ち。多摩美術大学造形表現学部デザイン学科卒業。普段はフリーのグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活動しながら、「落ちもん写真収集家」として落ちもんから見えてくる人間の余韻や、その背景を感じ取り ながら人間劇場を妄想。その特異な視点が注目され、テレビやラジオにも出演。また、路上園芸観賞家・村田あやこさんとのユニット「サボテンズ」としても活動の幅を広げている。

|instagram @fujitayoshimi
|twitter @f_yoshimix

「おもてなしの名バイプレイヤー」りえさんのインテリアトリップ♯35

『インテリアだけは、流行とか無視して、ひたすら自分の好きなものを追求するべし。』
そんな持論を持ち、エントリエで2度のリノベーションを経験をした、りえさん。
そんなりえさんが、
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○過去のインテリアトリップ一覧>>>
https://entrie.net/category/trip/

♯35 おもてなしの名バイプレイヤー

今回のインテリアトリップ……。

タイトルからして、 一体何なのか!?

疑問に思った方も多いかと思いますが、
わりと地味です(笑)

まずはアイテムから紹介しますね。

タイル……?

半分正解です!

こちら、
タイルのコースターです!

といっても、
タイルとして販売されている物を、
私がコースターとして
使っているだけなのですが。

かわいくて、かわいくてコースター必要なさそうなときまで
出してしまいます(笑)

こちら全て代官山にある
「decor tokyo」で購入しました。

オリジナルだそう。

まだ販売されていると思います。^_^

もちろん壁や床に使っても
かわいいと思います。

続いて……

え、ガーランド!?

いえいえこちらもコースターです!

随分前にnico andさんで購入しました。

女性誌のライターをしている
センスの良い友人が、
購入しているのに一目惚れして、
あとを追って購入(笑)

1枚ずつメッセージも書いてあり、
そこもまたツボです。

そして……最後は

え、お店で普通に売ってるやつ?

と思った皆さん。

まだまだスタバマニアへの道は遠いですよ。
(誰も目指していないかもですが)

このコースター、旧ロゴなのです!

今の新しいロゴに切り替わる寸前、
マグと共に大人買いしました。

このロゴのが
かわいかったのに……(涙)

実は……
かなり昔スターバックスで、
3店舗働いた経験があり、
スタバを見ると母校のような
懐かしい気持ちになります。

このコースターや、マグを出す度に、
胸の奥がくすぐったいような気持ちになります。

もうレシピを覚えられる自信が
全くないのですが(笑)

65歳くらいになって
高齢者採用とかあれば
また働きたいな……。

私にとって、コースターは、
なくてもいいけれど、
やっぱりあると何か違う……。

そんな存在なのです。

今回のアイテムは、
過去に買った商品ですので、
紹介は割愛させて頂きます。

 

阿部 梨絵 / Rie Abe


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・発酵マイスター
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Tokyo Birthdays #12 アメリカンラプソディ

  Tokyo Birthdays  

リクツで説明するのはむずかしい、
けれど「至福」を感じる場所と時間がある

私たちを芯からぐっと強く、
時に優しく包み込み、引きとめてくれる風景。

東京で日々生まれるエントリエ的な一瞬を
言葉と写真でお届けします。

#12 アメリカンラプソディ 

 

空港に行くことになると、いつも思い出す出来事がある。
それは、自分がアメリカへ留学へ行く日の駅でのことだ。

20歳になったばかりの夏の日、ウキウキと空港へ向かう自分と、いつも通り仕事に向かう母親と同じタイミングだったので駅まで一緒に行くことにした。別の電車になるから、軽く「じゃーね」というと、駅のホームで母親が号泣しはじめた。

20歳の男にとっては、とても恥ずかしくて逃げるように「なんで泣いてんだよ」と言い放ちその場を去ってしまった。

自分には、見送りに来てくれる彼女に会いに行き、しばらく会えなくなる事になるほうがよっぽど一大事だった。

留学生活はとてもエンジョイしていたので、家族の心配なんぞ気になることもなく、たまに電話したとしても、

「お金足りなくて、振り込んでくれる?」が常で、親は息子に不憫な思いはさせまいと翌日にはいつも補充してくれていた。

アメリカで骨折した時も、何も助けてあげられない事が悔しいと手紙をくれたり、励ましの言葉をかけてくれた。

その手紙にも、とくに返事はしなかったと思う。なぜか、姉がくれた手紙の中に父親から「帰りに使え」と特急列車のグリーン席券が入っていた。

当時は心配されることがうっとうしく感じていたけど、父親のグリーン席券から、なぜか愛されているんだと思えるようになった。

強がってはいたけど、どこかで無理をして疲れていたのかもしれない。

帰国の日が迫ると母親のご飯が無性に食べたくて仕方なかった。

帰ってきた自分を家族はあたたかく迎えてくれて、リクエストした料理は全部作ってくれていた。

自分が親になって、はじめて気が付くことが多い。

当たり前なのかもしれないけど、あの時の母親の涙は、今は自分が子供に流す立場になった。帰りたいと感じてくれる場所を用意する番だ。

空港は羽田にしろ成田にしろ、当時の勇ましい自分の思い出と、お母さんごめんなさいそしてありがとうの感情が入り混じる場所だ。

 

Ιスポットデータ
羽田空港

■プロフィール■
文、写真 / Kosaku Nango
1979年生まれ、東京出身。現在、会社員として働くかたわらで、写真家としても活動中。

低糖質おやつのお店「しまねこや」店主 遠藤かおり – 愛しいものたち

病気をきっかけに始めた「低糖質おやつ」作り

2018年6月に調布市の仙川に工房を持ちました。
お菓子は人の口に入るもの。
保健所の製造許可が必要なので、専用の自分の工房を持つのは長い間の夢でした。

でも、それ以前からもレンタルキッチンをして販売したり、
低糖質おやつの作り方や糖質制限の考え方を伝えるワークショップを開いたりして
「しまねこや」として活動してきました。
最初は前職と並行して、その後は独立して。

きっかけは不妊治療でいろいろな検査をしたときに、
自分が「境界型糖尿病」(糖尿病予備軍)だとわかったこと。

子どもの頃からお菓子作りが大好きだったけれど、
小麦粉や砂糖を使った普通のお菓子を食べると、
血糖値がとても高くなってしまう体質だとわかって、
でも、「おやつとお茶の時間」をあきらめたくなかったのです。

地域でのつながりを大切に

幸いにも恵まれた子どもは2010年生まれ。
20113月の東日本大震災を経て、
電車で通う遠いオフィスではなく、
自宅近くではたらきたい、という思いも強くありました。

糖質さえコントロールすれば普通に暮らしていける「糖質制限」と出会い、
低糖質おやつを作ることを自分の仕事にすると決めたら、
主に子どもを通じて得ていた、それ以前からの地域でのつながりが、
びっくりするほど大きくふくらんで、
つつじヶ丘のコミュニティハウスでワークショップを開いたり、
地元の仙川はちみつを材料にできたり、
仙川の自然食品のお店でお菓子を販売することまでできるようになりました。
だからきっと、自分の選んだ道は間違っていないのだと思っています。

「かわいくておいしくてカラダに優しいおやつ」を目指して

お菓子は食べればなくなってしまう、はかないものだけど、
食べた人の心を動かし、幸せな気持ちになってもらえる。

私にしか作れない、
糖尿病の人だけでなく、
大人にも子どもにもみんなに喜んでもらえる、
かわいくておいしい、
そしてカラダに負担のない優しいおやつを目指しています。

コンビニなどでも低糖質のお菓子は手に入るようになってきたけれど、
びっくりするほど添加物がたくさん。
しまねこやではベーキングパウダーなどどうしても必要な添加物しか使わず、
できる限り無農薬や国産などの安心安全な材料を使って、
心を込めて作っています。

ワンルームマンションを改装した小さな店舗は、
お客さま一組が入られたら一杯。
でも、その一組一組、一人一人との時間を大切に、
接客させていただいています。
季節ごとのおやつのほか、
大好きな熊本の無農薬茶も扱っています。

お店へのリフォームも、
子どもの保育園友だち一家の工務店に施工してもらい
壁の漆喰や床のモザイクタイルは、
みんなでDIYしました。
商品を載せている棚板は、
世田谷産のプラタナスと調布産のケヤキです。

月替わりで低糖質おやつ4~5種類とお茶を組み合わせた「おやつセット」の販売や
地方の方への通販・注文菓子の製造もしています(ご注文承ります)。
子どもにもまだ手が掛かるのでマイペースで仕事をしていて、
仙川のお店を開けるのは週に一度程度ですが、
お店限定のバタークリームのカップケーキやムースなども販売しています。
私が気に入って集めた小物たちや野の花で彩られた、
隠れ家のような空間にも、お訪ねくださったら嬉しいです。

● 低糖質おやつのお店「しまねこや」店主 / 遠藤かおり

工房住所:東京都調布市仙川町1-14-35 レモンビル302
(京王線仙川駅徒歩5分。不定期営業。ブログでご確認ください)

【ブログ】 http://shimanekoya.blog.fc2.com/

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【Instagram】https://www.instagram.com/shimanekoya/

entrie fan! ♯8 面倒だけど、なんか好き!

リノベーションの他にも
ウェブマガジンやイベント、バスツアーと
さまざまな挑戦をし、ファンを増やしているエントリエ。

どんな人がファンになるの?
エントリエの魅力ってなに?

このコーナーではファン自身が登場し
エントリエのこと、自分の生活のこと、自由に語ってもらいます!

entrie fan!! ♯8
面倒だけど、なんか好き!

本日、お話しするエントリエファンは…

ライター 安田あゆみ
ライフスタイルマガジン エントリエでライターをしています。
entrie fan歴 : 6か月


こんにちは!
ライターの安田あゆみです。

ライターとしてエントリエ内の記事を書いています!

ライティングのお仕事を続けていると
子育てや美容、ライフスタイルなど
幅広いジャンルにふれることができるので
自身の好奇心や知識欲が満たされます・・・!

 

知り合いの方、そのまた知り合いの方・・・と
新たにお仕事をいただけることもあり、

「人の役に立っている」「評価されている」と実感できるのが
うれしい、そして楽しいです!

 

そんな私の至福のときは
「図書館で本を借りること」です。

本を読むのはもともと大好き。

しかし、なぜ図書館なのかというと
「借りて、返す」というのが
アナログな感じがして好きだからです。

 

ネットで注文すれば
ほとんどのものは翌日に届く時代ですよね。

 

図書館だと自転車や徒歩で向かって、
読みたい本を探して、借りて、
読み終わったらまとめて返しにいく・・・

 

という一連の作業が必要になります。

 

正直、面倒くさい・・・(笑)

 

でもなんだか、好き!

心地よい時間をつくってくれる気がしています。

 

(返却期限をとうに過ぎてから気付き、
慌てて返しにいくことも多いですが・・・)

 

エントリエファンの一言・・・

面倒くささが、心地よい

「古家具は抜け感が大切」りえさんのインテリアトリップ♯34

『インテリアだけは、流行とか無視して、ひたすら自分の好きなものを追求するべし。』
そんな持論を持ち、エントリエで2度のリノベーションを経験をした、りえさん。
そんなりえさんが、
おうちのこだわりアイテムたちを紹介します。

○りえさんのリノベーション事例>>>https://entrie.net/family/family3/

*毎週土曜日更新*
○過去のインテリアトリップ一覧>>>
https://entrie.net/category/trip/

♯34 古家具は抜け感が大切

今回のインテリアトリップは、
またまた「
古家具」です。

ハマるとどっぷりな性分で……。
ごめんなさい!(笑)

いつか「水屋箪笥」が欲しいと思っているのですが、
それを迎えるにはまだ空間の土台が整っていないので、
その前の予行練習として、
古いガラスの食器棚を迎えることとしました。

まず、全貌から……

向かって左は
以前の記事でも紹介した棚を
スタッキングして使っています。

そして、今回我が家にお迎えしたのは
向かって右の赤茶の食器棚。

このゴチャっと感が
ようやく少し理想に近づいてきたような……。

実際見ると
画面で見るより濃い赤茶です。

少しずつ和の古家具を増やしていきたく、
古民家のテイストもミックスしていきたいと思っているので、
あえて色は少し周りのバランスから外しました。

合わせるなら、もう少し色の薄い、
足場板の色味やテイストに寄せていくほうが良いのですが、
悩んでこちらに決めました。

置いた当初は
「やっぱり合わせておいたほうが良かったかも……」
と後悔したりしましたが、
今では馴染んでくれています。

今回は鎌倉の「そうすけ」さんの
ネットショップから買わせて頂きました。

こちらのお店、
ダントツで価格が良心的な上、
メンテナンスがとても丁寧にされているのを感じます。

古家具って、ガタつきがあったり、
引き戸がスムーズに開かなかったり、
それもまた味なので仕方がないのですが、

表面の手触りも本当に素晴らしく、
ガタつきや引き戸の突っかかりも一切ナシ!

プロフェッショナルの仕事を
ヒシヒシ感じました!

「昭和レトロ」タイプの商品ラインナップが多いので、
好みもあるかと思いますが、
我が家にも馴染んでくれている家具もありますので、
是非店舗やネットで探してみて下さい!

■今回の旅で紹介したお店
〇そうすけ(鎌倉店・寒川店の2店舗)

http://www.so-suke.com/

 

阿部 梨絵 / Rie Abe


ホームページ http://salongreen.net/
家族とエントリエ /リノベーション事例 https://entrie.net/family/family3/

・子宮美容協会ユニバーサル認定「子宮美容セラピスト」
・発酵マイスター
・子宮ケアごはんインストラクター
・子宮インナービューティーセルフケアエクササイズ ティーチャートレーニングコース終了ファッションスタイリストとして活動していた中、「女性の本当の美しさは、内からの健康からしか生まれない!」とセラピストへ転進。
都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。
体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。
プライベートサロン兼自宅を2回に渡りエントリエでリノベーションした経緯から、空間が女性の体や心に及ぼす影響も自ら実感。衣食住全ての角度から、女性が幸せになれるアプローチができるサロンにすべく、日々邁進中。

entrie gallery 落ちもんアート ♯9 イエローラインを走るPUMA

エントリエギャラリーへようこそ!
路上の落とし物を「落ちもん」と名づけ、
ポケモン感覚で撮影し続ける藤田さんの『OCHIMON ART』。

“今日もだれかがどこかで落としてしまった
「落ちもん」。
図らずとも生まれてしまった瞬間を切り取ることで見えてくる、
さまざまな妄想ストーリーをお届け。
「落ちもん」を探せば、きっと、
あなたもまちの見方が変わる・・・!(はず)”

♯9 イエローラインを走るPUMA

 

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黄色ラインを走るPUMA ほんとはピューマ #路上 #落ちてる #puma #streets

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“黄色いラインが
まるで灼熱のサバンナの大地のよう。
その地平線を颯爽と走るピューマ。
飼いならされた都会のピューマは
野生の本能を取り戻し、
自由の大地に恋い焦がれ走っているかのようです。

 

この記事を書いた人

落ちもん写真収集家
藤田泰実

茨城県出身、埼玉県育ち。多摩美術大学造形表現学部デザイン学科卒業。普段はフリーのグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活動しながら、「落ちもん写真収集家」として落ちもんから見えてくる人間の余韻や、その背景を感じ取り ながら人間劇場を妄想。その特異な視点が注目され、テレビやラジオにも出演。また、路上園芸観賞家・村田あやこさんとのユニット「サボテンズ」としても活動の幅を広げている。

|instagram @fujitayoshimi
|twitter @f_yoshimix

Tokyo Birthdays #11 晴海埠頭

  Tokyo Birthdays  

リクツで説明するのはむずかしい、
けれど「至福」を感じる場所と時間がある

私たちを芯からぐっと強く、
時に優しく包み込み、引きとめてくれる風景。

東京で日々生まれるエントリエ的な一瞬を
言葉と写真でお届けします。

#11 晴海埠頭

玄関を出ると北風が冷たく、
やっぱりやめない?
と喉元まで出ました。

そういえば
行きたくなるのはどうしてかいつも冬で、
寒い時にわざわざ冷たい風に吹かれます。

日曜の午後、
車はにぎやかな新宿や銀座を

思いの外すんなりと抜けました。

勝どき橋を渡ると、急にしずか。

「夜には夜景がきれいだろうね」とは、
言われて初めて気がつきました。

たしかに、
恋人たちが通った形跡もあります。

車を出してくれた夫には悪いけれど、
1人で来るならバスがおすすめです。
できたら前方のタイヤの上の席に座って。

何もしない時間に向かって
運ばれていくのは気持ちのいいものです。

初めてここへ来たのは15年前。

周りは広大な空き地で、
消防庁の訓練所だけがポツンとありました。

今は建設中の建物とクレーンが連なっています。
オリンピックの選手村になるようです。

ちょっと大げさで、
好きな言い方ではないですけど、
アイデンティティを守るというのか。

1人になる時間を大切に思っています。

以前にここへ来た理由は、
ぜんぜん、おもしろくありませんから
書かないほうがいいでしょう。

アイデンティティが、アンティディイテに
なってしまったというようなことです。バラバラと。

海風に乗って、
答えも何も聞こえてきやしません。

少し、
来る前よりもすっきりしたかもしれませんね。

Ιスポットデータ
中央区、晴海埠頭客船ターミナル

■プロフィール■
文、写真 / 野上せい子
埼玉県生まれ。結婚を機に東京に住み始めて7年。写真学校卒業後、生花店勤務を経て昨年デスクワークに転職。出不精です。

作家 totoganashi(近藤百恵)– 愛しいものたち

至福の瞬間をイメージに

日々の暮らしの中で出会ったものをモチーフに、
水彩絵の具と色鉛筆でイラストを描いています。

描きあげたイラストをテキスタイルや刺繍にして、
ブローチやかばんなど、身の回りの小物などをつくることも。

色や光、音や空気にふれ、
心の奥底がふるえる瞬間。

窓を開けた時、夜風に花の香りがまざり、
「ああ、今のこの気持ちをカタチに出来たら」
なんて思えた瞬間。

そういった日常のひとときで出会った感覚を
イラストにしています。

自分の心と向き合った日々


一時期、どうしても制作ができないことがありました。

自分の今まで生きてきた価値観がまるっと変わり、
何をつくりたいのか、どうしたいのかも
わからなくなってしまったんです。

その期間は、
パン屋で早朝から働きながら、
空いた時間は体を鍛えながら(笑)、

「どう生きたいのか」を問い続けました。

自分の心をひとつひとつ
確認しなおしているようでした。

そんなある日、道端の椿がふと目に入ったんです。

とっても鮮やかで美しくて、
本当に輝いて見えた。

「ああ、これ、描きたいなあ」
自然と湧き上がってきた気持ち。

今のものづくりは、そこから始まったのです。

イラストをもとに、
テキスタイルや刺繍に展開していく作業は、
自分のためであったり、
時に、ご注文頂いた方のためであったりします。
当たり前ですが、みなさん、
それぞれお選び頂くイラストが違います。

「この方は、こういう感じがお好きなんだ」
と、その時々の出会いを楽しんでいます。

手に取っていただいた方の暮らしや心に、
ふわりとあたたかな風をおくるような、
そっとやさしく寄りそうものをつくりたいと思います。

心を揺さぶる大切な存在が、
新たな作品づくりに

最近は、昨年生まれた我が子の日常をイラストにした
「すう日記」を描いています。

totoganashiの作品づくりとはまた違う感覚のものなので、
すごく新鮮で楽しくて、
(それから、我が子が可愛くて可愛いくて(笑))

ついには、自分用にイラストを編集した本まで
つくってしまいました。

何だかとてもワクワクするので、
いずれ、totoganashiの作品と混じり合ったものが
生まれるといいなあと思います。

これから先も、日々の暮らしを大切に、
出会ったたくさんの光の粒たちをカタチにしていけたら、
それだけで、本当にしあわせだなあと思います。

● 作家 / totoganashi(近藤百恵)

【HP】 www.totoganashi.com
【online store】https://totoganashi.thebase.in
【Instagram】www.instagram.com/totoganashi_momo
【Facebook】www.facebook.com/totoganashi/

「やっぱり肉が好き!」りえさんのインテリアトリップ♯33

『インテリアだけは、流行とか無視して、ひたすら自分の好きなものを追求するべし。』
そんな持論を持ち、エントリエで2度のリノベーションを経験をした、りえさん。
そんなりえさんが、
おうちのこだわりアイテムたちを紹介します。

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*毎週土曜日更新*
○過去のインテリアトリップ一覧>>>
https://entrie.net/category/trip/

♯33 やっぱり肉が好き!

今回のインテリアトリップは、
お馴染み「カゴバッグ」です!

なんだ、またか……。
いくつカゴバッグ買えば気が済むのだろう……と呆れた皆さま。

今回のカゴバッグは
一味違います(笑)

出会った瞬間、
ADD CARTせずにはいらなかったデザインのカゴバッグなのです。

キーワードは「肉!!!!」

どうですか?
かわいいですよね?

肉の部位が刺繍されたカゴバッグ。
なかなかお目にかかれない逸材です。
チュニジアの刺繍カゴバッグです。

英語なのかな……?

よく読み取れないですが、
何だオシャレで、シュールで、
インテリアとしてもかわいいなあ、と思い購入。

お値段もとてもリーズナブル!

持ち手の部分はレッドとグレーがあり、
悩んだ結果グレーにしました。

こちらのバッグは
以前にも紹介させて頂いたお店、
mangorobeさんで再度お買い物させて頂きました。

今回はもったいぶって掲載しませんが、
かわいい器類も!(また次回)

こちらのお店は、
チュニジアのカゴバッグやセネガルのカゴ、
モロッコフェズの陶器など……。

エスニックで
カラフルなものが好きな方にはたまらないセレクト。

チョコチョコ見ているのですが、
商品の入れ替わりや、新入荷も頻繁にあり、
いつも欲しいものがあります。

特にコップや器類は、
いきなりインテリアに取り入れるより
ハードル低いのでおススメです。

カゴバッグも、
他にはない珍しい刺繍の物がたくさんあり、
私もまだ欲しい……(笑)

春に向けてお気に入りのバッグ、
見つかって良かった!

・mangorobe
http://www.mangorobe.com/

 

阿部 梨絵 / Rie Abe


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・子宮美容協会ユニバーサル認定「子宮美容セラピスト」
・発酵マイスター
・子宮ケアごはんインストラクター
・子宮インナービューティーセルフケアエクササイズ ティーチャートレーニングコース終了ファッションスタイリストとして活動していた中、「女性の本当の美しさは、内からの健康からしか生まれない!」とセラピストへ転進。
都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。
体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。
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Tokyo Birthdays #10 ニコライ堂

  Tokyo Birthdays  

リクツで説明するのはむずかしい、
けれど「至福」を感じる場所と時間がある

私たちを芯からぐっと強く、
時に優しく包み込み、引きとめてくれる風景。

東京で日々生まれるエントリエ的な一瞬を
言葉と写真でお届けします。

#10 ニコライ堂

一時期、目を悪くして病院に通っていたことがある。

都内のいくつかの眼科で診察してもらっても、
どこも原因がわからないと言われ、
最後に紹介されたのが
御茶ノ水にある眼科だった。

およそ眼科専門とは思えないほど、大きくて立派な病院に驚いた。

 

 

結局ここでも原因は不明と言われたが、
緩和する方法はあるとのことで定期的に通うことになった。

母親に会った時に、御茶ノ水の眼科に通院していると言ったら、
「おじいさんが入院してたとこだ」と言われ
ハッとした。

隣にある教会に何か見覚えがあると思ったら、
じいさんの病室から見ていたあの教会だったからだ。

じいさんは目が悪かったから「遺伝であんたも悪くなったのかな」と、
とても心配そうな顔をしていたけど、
行きついた場所がじいさんと同じだった事に何かうれしさを感じた。

その教会はニコライ堂とよばれていて、
なかなか由緒ある建物だ。最初は窓越しのこの教会と、
お見舞いの帰りに母親に買ってもらった
変なエスニックデザインのTシャツの事だけ思い出した。

小学校に着ていったら、
バカにされ笑われたので、お出かけ専用になった。

何度か通っていると、だんだんと当時のことを思い出してきた。
ほとんど目が見えなくなっていたじいさんが、
やさしく自分の名前を呼んでベッドに座らせてくれたこと。
ばぁさんの文句を言って好物の落花生をたべていた事。

思い出の教会に引き出してもらった古い記憶は、
バカにされたTシャツと優くて目が見えなくなったじいさんとの
会話だった。

Ιスポットデータ
ニコライ堂(JR 御茶ノ水駅 聖橋口より徒歩2分)

■プロフィール■
文、写真 / Kosaku Nango
1979年生まれ、東京出身。現在、会社員として働くかたわらで、写真家としても活動中。

「リノベーションされた空間に飾られたリノベーションアイテム」りえさんのインテリアトリップ♯32

『インテリアだけは、流行とか無視して、ひたすら自分の好きなものを追求するべし。』
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そんなりえさんが、
おうちのこだわりアイテムたちを紹介します。

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♯32 リノベーションされた
空間に飾られたリノベーションアイテム

今回のインテリアトリップは、
私が最近足繁く通っている大好きなお店「casica」
で購入した「リノベーション」アイテムです。

まずは、お店の入り口から

新木場にある「casica」さんです。

コンセプトは
「生きた時間と空間を可視化(かしか)する」
という素敵な空間です。

工場をリノベーションされた空間は、
遠くから見ただけで存在感があり、
入り口のドア付近からワクワクします。

中にはセレクトされた古道具やグリーン、
インテリアが所狭しとディスプレイされています。

そして続いて……

もうひとつの目的が併設された
カフェでのランチ!

薬膳の考えを取り入れた
身体に優しいランチです!
こちらもおいしかったです。

古い工場をリノベーションした空間に、
これまた古道具、古家具を
メンテナンス(リノベーション)して置かれている、再生空間。

誰かには必要無くなった物でも、
手を加えて生かすと、
別の誰かにはすごく価値のある物になる……。

最近「古い物」に惹かれるのは、
「リノベーション」が家にとどまらず、
家具や、日用雑貨にもとても意味のある物だからなのかな、と感じます。

今回はこちらの古いザルを
お持ち帰りしました。

新品にはない味がたまらないです。

野菜を干したり、
トレー代わりに使ったり……用途を考えるのも楽しいです。

こんな風にかけて
ディスプレイしています。

我が家の古家具にも
しっくり馴染んでくれました。

お店の空間と、
置かれているもののバランスが良いこと。

それが
「いいお店」「居心地の良い店」なのかなと感じました。

 

*今回の旅で紹介したお店
■ casica(東京都)| https://casica.tokyo/

 

阿部 梨絵 / Rie Abe


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・子宮美容協会ユニバーサル認定「子宮美容セラピスト」
・発酵マイスター
・子宮ケアごはんインストラクター
・子宮インナービューティーセルフケアエクササイズ ティーチャートレーニングコース終了ファッションスタイリストとして活動していた中、「女性の本当の美しさは、内からの健康からしか生まれない!」とセラピストへ転進。
都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。
体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。
プライベートサロン兼自宅を2回に渡りエントリエでリノベーションした経緯から、空間が女性の体や心に及ぼす影響も自ら実感。衣食住全ての角度から、女性が幸せになれるアプローチができるサロンにすべく、日々邁進中。

ガラス作家 FUKUSHI HARUKA GLASSWORKS – 愛しいものたち

愛しのものたち

ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお聴きします。

ガラス作家 / FUKUSHI HARUKA GLASSWORKS

愛しい日々の風景をガラスに

白い砂のある海岸、窓からのぞいた空の色、
塗装ムラのある壁、カラータイルの並び…
身近な風景の記憶に、
はっとさせられることがよくあります。
これらの風景は、人々の生活のそばにあり、
長い年月を経てより美しく見えたりして、
時にはキッチュで愛おしく感じます。
そんな情景を思い返していてふと、
すりガラスのようにマットで
細かい泡がやわらかく光るガラスの印象と結びついた瞬間がありました。
そのあたりからずっと日常の風景や
その記憶をイメージして、ガラスで作品をつくっています。

やわらかいガラスの質感を探して

ガラスは、多彩な色数に加え、
素材の調合や仕上げによって

透明感を操ることができる点が大きな魅力です。
実はすごく時間のかかるやり方なのですが、
ぼんやりした光をため込み
少しざらついたこの質感を使い作品をつくりたい。
そう決めてからは、日々試行錯誤です。
粒や粉のガラスをそれぞれの色ごとに調合し、
まぜ合わせ、石膏などの型に詰め、
電気炉の中で熱をかけて溶かしてつくってゆきます。
ガラスが空気を混ぜ込んで溶けていくので、
柔らかく、優しい質感になります。
お菓子づくりのような、理科の実験のような感じで、
仕上がるまでいつも期待と不安でいっぱいです。
日常のそばにあるもの

昨年、カフェの窓辺に作品を
設置させていただく機会がありました。
しばらく経って、お店の関係者の方が
「作品のおかげで、あたたかさが増しています」
営業時の写真を送ってくださいました。
人のそばで作品が生きているような気持ちになって、
すごく胸が熱くなりました。
わたしがすくい上げた風景が、
別の場所になじみ、

その場の人々の体験や記憶と重なって
また繰り返す日常のいち風景になっていく、
というのが目指す理想のかたちなのかもしれない。
これからも、人々の日常に寄り添い
そっとひかりが差すような作品をつくってゆきたいです。
(写真 : いしかわみちこ)

*イベント情報

【個展「composition」2箇所巡回展】
1.茨城県
■日時 | 2019年3月21日(木/祝)-3月31日(日)  
■場所 | 笠間の家(笠間市)
2.東京都
■日時 | 2019年5月22日(水)-5月27日(月) 
■場所 | dessin(中目黒)

● ガラス作家 / FUKUSHI HARUKA GLASSWORKS

【Instagram】https://www.instagram.com/fukushiharukagw/

【HP】 https://www.fukushiharuka.com

entrie gallery 落ちもんアート ♯8 失恋ドラマ

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「落ちもん」。
図らずとも生まれてしまった瞬間を切り取ることで見えてくる、
さまざまな妄想ストーリーをお届け。
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あなたもまちの見方が変わる・・・!(はず)”

♯8 失恋ドラマ

 

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落ちてるシリーズ 言わぬが花 の美しさ 散りゆく花 の麗しさ #落ちもん #路上 #花 #flower

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“落ちもんで、花を見ることはよくあるのですが、
この落ちもんのいいところは、左上のタバコです。

このタバコがあることで、
待ち合わせに現れなかった相手や
恋などの夜ドラ的
人間ドラマが妄想できます。”

この記事を書いた人

落ちもん写真収集家
藤田泰実

茨城県出身、埼玉県育ち。多摩美術大学造形表現学部デザイン学科卒業。普段はフリーのグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活動しながら、「落ちもん写真収集家」として落ちもんから見えてくる人間の余韻や、その背景を感じ取り ながら人間劇場を妄想。その特異な視点が注目され、テレビやラジオにも出演。また、路上園芸観賞家・村田あやこさんとのユニット「サボテンズ」としても活動の幅を広げている。

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「お味噌と一緒に熟成させたい木桶」りえさんのインテリアトリップ♯31

『インテリアだけは、流行とか無視して、ひたすら自分の好きなものを追求するべし。』
そんな持論を持ち、エントリエで2度のリノベーションを経験をした、りえさん。
そんなりえさんが、
おうちのこだわりアイテムたちを紹介します。

○りえさんのリノベーション事例>>>https://entrie.net/family/family3/

*毎週土曜日更新*
○過去のインテリアトリップ一覧>>>
https://entrie.net/category/trip/

♯31 お味噌と一緒に熟成させたい木桶

今回のインテリアトリップは……
「木桶」です。

木の樽」とも言うのですかね。

念願叶って
ようやく我が家に迎えることができました!

私は自宅で、
「女性を子宮から健康にする、発酵食品づくり」
という教室を開催しているのですが、
自家製の味噌を仕込むのに、
白木の桶がずっと欲しいなあ……と思っていました。

いいお値段なので、
これまで購入を見送ってきましたが、
今年はようやく!!

ステキな商品をお迎えすることに。

なんと言っても、
届いた瞬間から木の香りがスゴい!!

ずっと嗅いでいられます!(笑)

酒井産業さんという長野にある会社の商品なのですが、
こちらの商品は食材の宅配の「生活クラブ」さんから購入。

中はこんな感じです。

キレイな木目!!

今はキレイな白木ですが、
日焼けして少しずつ色が変わっていったり、
味噌を漬けて、いい菌が染み込んでいくのが今から楽しみです。

味噌や漬物用の重しに使う
木の蓋も付いています。


ありがたい!(涙)

これからお味噌を仕込むのですが、
この真っさらな状態はもう見れないかと思うと少し悲しいです。

けれど、天然の木桶自体にいい菌がたくさん住んでいるので、
やはりプラスチックのタッパーや、ビニールより
格段においしいお味噌ができると思うし、

毎年仕込むことで、更に色々な菌が増え、
どんどん深みが増すだろうなあ……とワクワクしています。

天然木の桶は我が家のインテリアにもすっと馴染んでくれ、
家の無垢のフローリングや、足場板の壁と共に、
味わいを増していってくれると思っています。

お味噌を自宅で仕込む方が増えている昨今、
皆さんもいつか天然木の桶で仕込む機会をつくってほしいなあ……と思います。

 

阿部 梨絵 / Rie Abe


ホームページ http://salongreen.net/
家族とエントリエ /リノベーション事例 https://entrie.net/family/family3/

・子宮美容協会ユニバーサル認定「子宮美容セラピスト」
・発酵マイスター
・子宮ケアごはんインストラクター
・子宮インナービューティーセルフケアエクササイズ ティーチャートレーニングコース終了ファッションスタイリストとして活動していた中、「女性の本当の美しさは、内からの健康からしか生まれない!」とセラピストへ転進。
都内某マッサージサロン、スパ、エステサロンなどで勤務後、「子宮美容トリートメント」というオリジナルメソッドに基づくトリートメントを学び、子宮から女性の体のあらゆる不調を取り除く「子宮ケア」のプライベートサロンを横浜市都筑区にてオープン。
体のトリートメントをしていく中で、発酵食品が女性ホルモンへ及ぼす影響力を知り、体外側だけでなく、内側からも子宮ケアが可能!と発酵食品作りや通年作れるキムチの教室を主宰。
プライベートサロン兼自宅を2回に渡りエントリエでリノベーションした経緯から、空間が女性の体や心に及ぼす影響も自ら実感。衣食住全ての角度から、女性が幸せになれるアプローチができるサロンにすべく、日々邁進中。

「日本とメキシコをつなぎ、好きなことで助け合う」事業家 神田亜美さん | エイミーズトーク #17

エイミーことエントリエ編集長の鈴木栄弥(すずき・えみ)が気になる人を訪ねて、自分らしい暮らし方や生き方のヒントをいただいてしまおうというこのシリーズ。第17回目のゲストは、メキシコで暮らす神田亜美(かんだ・あみ)さんです。

好きなことがあるから、誰かを応援できる。国際結婚を通して見えた社会と私の在り方

神田亜美(かんだ・あみ)さん。 慶應義塾大学から武蔵野美術大学へ編入・卒業。広告プランナーからデザイナーに転身後、雑貨、ファブリック等のデザイナーとして勤務。現在の夫である彼と出会い、メキシコへ移住。数年後に、結婚生活を開始。現在は、イラストやパッケージデザインなどの仕事をメキシコの自宅で行いつつ、日本とメキシコをつなぐ事業を画策中

憧れのままにするのではなく、
可能性を信じて挑戦する

いつも明るく笑顔が魅力的な神田さん。ご自身の好きなことや直感を大切にしながら、持ち前の行動力と優しさで社会と向き合っています。

今回はそんな神田さんに、メキシコ生活を通してのご自身や社会を捉える視点の変化、そしてこれからの活動についてお話を聞きました。

 

――すてきな写真……! 昨年、日本で結婚式を挙げたんですよね。旦那さまは、メキシコの方ですが神田さんはもともとゆかりがあったのでしょうか?

神田さん:いえいえ、まさか自分が国際結婚するなんて思ってもいませんでした……(笑)。現在の夫と出会って一緒にメキシコでの生活を始めるまでは、1か月くらいかな。

――早い(笑)! 不安はなかったのでしょうか?

神田さん:そうですね。母国語レベルで話せる共通の言語がないと細かいニュアンスまで理解できないのでは……と思うことはありました。つまり、精神的に深いところまで分かり合えない、という先入観ですね。初めて夫と話したとき、それまで誰かと英語で会話する時に必ず感じていた不安とか、わからなくてもやもやする感じがなぜか一切なくて、不思議な相性を感じました。あまりに強く惹かれ合って最初から激しく喧嘩もしていたので「実はメキシコに帰らなくちゃいけない」って言われた時、これは“行くか・別れるか”の二択だなって(笑)。

それに、「外国で暮らしたい」という気持ちも小さな頃からなんとなくあって。ずっと憧れのままにするのではなく、少しでもチャンスがあるならやってみちゃおう、という主義で。進路に関しても、慶應大学に入って、それも3年生になった頃にやっと「やっぱり美大に行きたい」と気づいたのですが、「一生後悔するよりは」と、両親にダメもとでお願いして、大学生なのに高校生にまじって予備校に通わせてもらって美大に入り直したんです。

――決断に迷ってしまいそうなことにも、潔く、気持ちに素直に行動にうつされていますよね。メキシコでの暮らしや人との関わりで、ご自身にどんな変化がありましたか?

神田さん:学校や部活、会社などの社会的なコミュニティといったものに所属している、という考えから離れることを学んだことです。「何かに所属することへの依存を断ち切って、自分自身でいること」、とも言えるかもしれません。

――例えば……?

神田さん:
「同じ高校や大学を出た仲間と同じでいるためにどういう会社で働かなきゃいけない」、「同期の女の子たちに負けないようにどういう学歴や職業の人と何歳までに結婚しなきゃいけない」とか……。

そういった暗黙の縛りから、はみ出したり、乗り遅れて後ろ指さされるのを恐れて生きていたのかな。こういったことは、日本から離れてみて気づくことができたし、解放されたというのがひとつです。

もうひとつは、メキシコ人との関わりの中で気づいたこともあります。

日本では仕事が第一優先という人が多いと思います。私もそうでした。でも私の場合は、自分で考え抜いて仕事を家族や恋人より優先しようって決めたわけではなくて、勤めている会社や業界、日本社会に所属する一員として、“そうするのが当たり前”という雰囲気、または義務感に流されていたんです。

家族と旅行に行くための休暇がとれないのは仕方ない、平日は午前まで仕事をするから友達に会えなくて当たり前、だってここ(会社や部署、業界などのコミュニティ)に所属している人はみんなそうだからって。

そうすることで「私はみんなと同じに頑張っている」、「ここに所属しているから、私は価値のある人間なんだ」、っていう安心感が自動的についてくることに依存してしまっていて。自分自身で何が大切か考えようとしなかったんだと思います。

メキシコ人は「家族や趣味が大事」という人が多いんです。仕事の優先順位は後手に回っていることは珍しくない。「娘の誕生日なので帰っていいですか?」と言える寛容な社会があります。ただし、反対に家族と過ごす時間がとれない場合など「仕事なんだから仕方ないだろ!」と言っても、「はぁ?」と言われますよ。家族と過ごすことを考えて、この時間帯の仕事選ぼうっていうように仕事を選んでいる人も多いんです。

――まずは、身近な人を大切にできる環境があるんですね。

神田さん:夫も夜中まで働くことが多い職に就いていたんですね。でも私と暮らすことが決まったときに、「学校の先生(二部制)になる。そうすれば、午後は家にいられるから」と言って職を変えてくれました。朝5時に家を出て、早ければ16時頃に帰ってくる。私が仕事するようになってからは、私が17時に終わると迎えてにきてくれます。

つい仕事に夢中になっても彼が迎えにきてくれるから私も終わらせようって思うし、会社も「家族がいるんだからみんな帰りなよ」っていう雰囲気。メキシコにきてああ、私にとって本当は家族がすごく大切で、仕事は2番か3番でよかったんだ」と初めて気づきました。

――すてきですね。確かに日本では、周りに遠慮して本当に大切な人やコトに気づけないケースも多いかもしれない。

生活格差がすぐそばに見える国で問う、自分の生き方
 

神田さんの住むグアダラバラ、ある日常の風景。

――日本とメキシコ、「仕事」だけでも個人の価値観の違いはたくさんありそうですね。社会全体ではなにか気づきなどありましたか?

神田さん:例えば、日本にいると貧しい人がいるとか、子どもの貧困率が高い、ということをメディアを介しては見聞きしていましたが、子ども食堂の記事なんかを読んでも、貧困の問題を自分の目で見て、体感する機会はなかったんです

以前、メキシコでアジア食品を輸入する会社で働いていたのですが、食品展示会に出展することがよくあって。各会社がサンプルの食品を配っているんだけど、終わりの時間になると食べ物を求めて、外で待っている子どもたちがたくさんいるんです。「余ったサンプルをくれ」って。

試食を捨てようとする傍らで、「食べ物をください」っていう人たちがいる。その光景がどちらも日常にあるんです。だから自然と、お腹を空かせている人たちにできることがあるかもしれないと思うようになりました。

――言葉を失ってしまいます。無関心ではまず気づかないし、知っていても実体験がないとそういうことを考えていてもどこか他人事になってしまう。

神田さん:そうですよね。夫からは「どうして日本のホームレスには大人しかいないの?」って言われました。そうやってメキシコの社会を知る夫の気づきを伝えてもらい、ディスカッションをすることで視野が広がるんですよね。

こういう日常のなかで、食べ物だけじゃなく洋服なども同じで売るために余るくらいつくるという大量生産や大量破棄に疑問も感じるし、私はそうじゃないことをしたいなって思うようになりました。

課題を全て背負わなくてもいい、
好きなことで助け合えば。

神田さんの作業机

――メキシコでの暮らしで感じたことで、ご自身のお仕事や作品づくりに対するスタンスは変わりましたか?

神田さん:日本の広告代理店で働いていた時に「こんなに一生懸命働いて、私はどんなことで社会に貢献できているんだろう」ってふと疑問に感じて、頑張って働くからこそ、そのエネルギーを、誰かの幸せに役立てたいなと思い始めたんです。

社会には解決すべきと言われている問題は本当にたくさんありますよね。先の食品展示会の話題で触れた、フードロスの問題は恵方巻きの大量廃棄問題で日本でも最近話題ですね。その一方で起きている食料不足、貧困や、人身売買、人種・ジェンダー・宗教など様々な要因で起きる差別、難民、環境汚染に、動物虐待などなど言い尽くせないところか全てを知ることすらままならないくらい……。

ひとりでは全部に向き合いきれないけど、社会全体で見た時に、ひとりひとりが、自分が関心を持ったことに対して向き合ったり自分の得意だったり好きだったりすることを生かした活動をして助け合えばきっとうまくまわると思っています。

私もわがままなので社会のために何かしたいという気持ちがある一方で、自分の好きなことがしたい気持ちも強いんです。だから最終的には、どちらの思いも繋げて行きたいし、その方法を見つけて行動して行きたいなと思っています。

――日本で感じた疑問や現地での暮らしを通し、情報発信も行われていますね。

神田さん:はい、私の好きなことって絵を描いたり、ものをつくったりすることなんです。だからコミュニケーションの手段として絵を使い、コンテンツをつくり、メッセージを伝えていくのも良いな、と。

そこで最近出会ったのがチャリツモ」という社会問題を分かりやすく、小学5年生でもわかるように伝える、というウェブメディアです。早速、会いに行ったらとっても素敵な方々なんです)色々お話する中で、メキシコで社会科の教員をしている夫と、私との会話をイラスト付きで書いてみては、と言っていただき、連載を始めました

1回目では、日本の校則について、2回目では「外国人と英語でわかり合うには?」ということを話しています。ちなみに、英会話の上達方法とかじゃなくて、外国人同士のコミュニケーションについての話です。

――旦那さまとの出会いがお仕事や生活に活かされていますね。

神田さん:そうなんです! 夫や家族、友達はもちろん、これまでに出会った人や経験の全てが、私の仕事というか、これからやっていくこと、生き方にリンクしていくと思っています。無理に生かすつもりはなくても自然にどこかで生きてくるものだなと、最近よく感じます。

夫と出会う前、偶然、メキシコや中南米でつくった衣料を扱うエスニック系のアパレルブランドで仕事をしていたんですが、それでメキシコの伝統的な刺繍が大好きになったんです。

こういった刺繍をはじめとする民芸品は、メキシコのインディヘナ(ネイティブメキシカン)の人たちの昔から伝え守ってきた文化で、今でも伝統的な暮らしを続けて、民芸品を作っては売って生活している人たちがいるので、今私の暮らしているグアダラハラでも、道端の屋台や市場、色んなところで目にします。

ただし、こうした伝統的な暮らしをするインディヘナの中には自分の暮らす村から遠くの都会まで売りに行く交通費が捻出できず生活に困窮する人たちもいるし、赤ちゃんを背負い子どもたちを連れて道端で物を売っているお母さんたちも、生活が安定しているか、という視点で見ると結構大変そうです。

別の仕事を求めても、インディヘナの言葉が母国語だとスペイン語が第二言語ということもあり、読み書きが不得意なことも。かといってお金のことだけを考えて、子どもたちが皆スペイン語だけを話すようになり、村を出て都会に住んで大企業で働くようになったら伝統は失われてしまうので、状況はなかなか複雑です。

――伝統を守るための課題がたくさん見えてきたんですね。

神田さん:私の大好きなものと、その周辺の解決すべき課題がここにあることを知り、「やるべきこと」は、きっとここにある気がしました。

すごくラッキーなことに私には信頼できて全面的に協力してくれるメキシコ人の夫や家族、友達もいます。以前日本で働いていたアパレル会社の仲間たちとは今でもすごく仲良しですし、同じ志をもっている……と、色んなピースが揃ってきた感じです。

皆と力を合わせてメキシコの可愛い刺繍や民芸品を日本に届ける、お金が回る仕組みを維持して伝統を守るお手伝いをする、そんなプロジェクトを画策中です。これは、とっても欲張りな私の、やっていきたいことの一つ、という感じです。

 

――ありがとうございます。神田さんの前向きに社会に向き合う姿やパワー、とてもすてきです……。それに、全部実現していきそう。これからも神田さんの活動、注目させてください!

 

「家族といる時間」が至福のときと答えてくれた神田さん。現在は夫ファミリーとも仲良し! お誕生日にはみんなで集まってお祝いをするそう。神田さんのすてきな笑顔は、どこへ行っても周りを明るくしているようです……!

 

お話を聞いた人

●エイミー編集長

鈴木・栄弥(すずき えみ)。小さな頃から建築士に憧れ、建築模型つくりやチラシの間取りを見て生活を想像することが好きな暮らし妄想系女子。現在のホームテック株式会社では、2級建築士として働きながら『ライフスタイルマガジン エントリエ』の編集長を勤めている。

この記事を書いた人

●文 すだ あゆみ

1984年東京都生まれ、横浜市在住のママライター。活字中毒で図書館と本屋が最高の癒しスポット。すき焼きの春菊が苦手。ここ数年、筋トレにはまっている。

 

●編集 細野 由季恵

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