
今回は、マンションのリノベーション現場での「タイル貼り」の様子をご紹介。
システムキッチンまわりや玄関土間、洗面台まわりなど、家の中でも目を引く場所に使われることが多いタイル。
ひとつひとつ手で貼っていく、職人さんの丁寧な仕事ぶりをのぞいてきました。
まずは貼る場所の確認から


この日は、タイル職人さんが現場入り。
あらかじめ決まっていた場所のシステムキッチンの立ち上がり、玄関の土間、洗面台まわりなどを一緒に確認していきます。「ここは段差があるので、まずは左官で下地を整えてからですね」といったやりとりも交えながら、仕上がりのイメージをすり合わせていきます。
下地調整と“墨出し”
たとえば玄関の土間タイル。もともと段差がある場所は、左官作業で平らに整えてから貼るのが基本です。三枚目が完了の様子です。



その後、タイルをどこから貼り始めるかを決める“墨出し”を行います。
これは、墨壺という道具を使って、床にまっすぐなガイドラインを引く作業。

この線があることで、全体がまっすぐに、均等に仕上がるんです。


仮置きもして、タイルの枚数や目地幅、端の収まりなどを事前に確認しておくのもポイント。最後まで美しく貼るための、大切な準備です。
タイルをカットして、のりを塗って、いよいよ貼りつけ
場所によっては、タイルをぴったり収めるためにサイズを調整する必要があります。
専用の機械で寸法通りにカットして、タイルの形を整えます。


接着には専用ののりを使用。乾いてしまう前に貼る必要があるため、広い面積を一気に貼るのではなく、少しずつ丁寧に進めていきます。

そしていよいよ貼りつけ。
最初に引いた墨線を頼りに、1枚ずつ、ていねいに、水平を見ながら並べていきます。
熟練の職人さんはこの段階ですでに美しい仕上がりに。
“職人技”という言葉がぴったりの光景でした。


仕上げに目地材を入れて完成!



タイルをすべて貼り終えたら、最後に目地材(グラウト)を入れて仕上げます。
タイルの隙間を埋めることで、見た目が整うだけでなく、水はねや汚れの入り込みも防げます。
ふき取りも終えたら、タイル貼りの完成!
まとめ
今回は、マンションリノベーションの現場から「タイル貼り工事」の様子をお届けしました。
目に見える美しさの裏には、たくさんの下準備と、細やかな職人さんの技が詰まっています。
完成後の空間を見るのもワクワクしますが、こうして工程を知ると、タイル一枚一枚がより愛おしく感じられるかもしれません。
リノベーションの醍醐味、ですね。

澤 雄太 / Sawa Yuta
2級建築士、福祉住環境コーディネーター、愛犬家住宅コーディネーター
神奈川県出身の1987年生まれ。
東海大学工学部建築学科を卒業。…
幼いころから建築、特に日本家屋が好きで近所の民家園によく遊びに行ってました。
縁側でまったり過ごす時間が大好きでした。
人のことが大好きで、その人の頑張ってることを聞くとつい応援したくなってしまうお人よしです笑。
好きな建築を通して沢山の人の幸せ応援が出来るように頑張っています。
その人の大切な想い出がカタチになるように
その人の幸せな時間がより豊かになるように
その人の人となりが浮かんでくるような
そんなご提案を心掛けています。
是非お気軽に色んなお話を聞かせて下さい!
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