エントリエ編集部
記事を書いた人
エントリエ編集部 / entrie
Editor
エントリエマガジンの編集部です。

「愛しいものたち」でお話を伺ったアパレルブランド Kana Kawasaki(カナ カワサキ) さんが、2025年10月10日(金)〜13日(月)の4日間、entrie times ebisu にて2026年春夏コレクション“PAUSE”の展示会を開催しました。

「一時停止」をテーマにしたコレクション

“PAUSE”は「一時停止」を意味する言葉。Kana Kawasakiさんは今回、「頑張りすぎず、立ち止まってもいい」というメッセージをコレクションに込めました。

「今の時代って、とにかく前に前に進めみたいな風潮があって、みんな忙しく生きていると思うんです。でもたまには一時停止ボタンを押して、止まってもいいんじゃないかなって。頑張りすぎなくてもいいよっていうメッセージを込めました」(Kana Kawasaki)

デニムライクな素材を使ったアイテム

画像提供 Kana Kawasaki

今回のコレクションでは、デニムのような見た目の生地を使用していますが、実際のデニムではありません。デニムよりもお手入れしやすい素材を選んでいるそうです。

「デニムって昔からあって、現代にずっと引き継がれている素材だなと思って。一時停止というテーマに重ねて、今回デニムライクな生地で全体的に作りました」(Kana Kawasaki)

メインの柄は“dusk(夕暮れ)”と名付けられたKana Kawasakiさんのドローイングをもとにしたオリジナルプリントで、仕事終わりに立ち止まって夕暮れの空を見上げる、そんな瞬間をイメージしています。

展示会場で見つけた、とっておきの一着

会場を訪れたお客さまからは、こんな声が聞かれました。

「デザインももちろん好きなんですけど、全部にポケットがついていて機能性もあるんです。一着でいろんな着方ができるので重宝しています」(お客さま)

機能面にも、細やかな工夫が。たとえば、裾を脱着できるスカートは、膝丈にもロング丈にも変えられます。3種類の組み合わせから、お客さまが好みに合わせて選べる仕様です。

「基本的には私の願望が形になっている感じです。スカートも、短いのを履きたい時もあれば長い時もありますよね。どっちも叶えられないかなと思って、そういう仕様を考えました」(Kana Kawasaki)

画像提供 Kana Kawasaki

デザイナーズビレッジ卒業後の活動

Kana Kawasakiさんがブランドを磨き上げたアトリエであり創業支援を行う台東デザイナーズビレッジは、来年春に惜しくも閉館が決まっています。約3年間の入居期間を終えて卒業した今は、台東区内に住居兼アトリエを構えて制作を続けています。(関連記事:ものづくりの現場と社会をつなぐ視点|台東デザイナーズビレッジ村長・鈴木淳さん

「デザイナーズビレッジという後ろ盾がなくなって、一人で戦わなきゃいけないという重圧はありますけど、今後も展示会をメインに個人のお客さまにちょっとずつ広めていきたいと思っています」(Kana Kawasaki)

そして最後に、お客さまへのメッセージを伺いました。

「この服は一着で本当にいろんなバリエーションができるようになっているので、いろんなお客さまのいろんな生活のシーンにちょっと寄り添えるお洋服作りをしています。ちょっとあったら心強い一着として、お迎えいただけたら嬉しいです」(Kana Kawasaki)

Kana Kawasaki(カナ カワサキ)

「人生は“毎日がドラマである”という気づきに寄り添う」をコンセプトに掲げるレディースアパレルブランド Kana Kawasaki(カナ カワサキ)。平凡な日々にファッションで色を与え、何者でもないと感じているあなたも、着る服によってどんな役にもなれる。装うことで見えてくる視点で、ありふれた日常もドラマとして楽しんでほしいという思いを込めて制作しています。

■ SHOP
https://kanakawasaki.stores.jp/
■ Instagram
https://www.instagram.com/kana_kawasaki_/
■ X
@KKawasaki_