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エントリエマガジンの編集部です。

2026年1月25日(日)、entrie times ebisuでは、かぎ編み物作家・日々編人さんによるpop upとワークショップが開催されました。

会場は穏やかな空気に包まれ、来場者は女性を中心に、おひとりで参加される方の姿も多く見られました。ただ静かに「手を動かす時間」を過ごしたくて、この場所を選んで来た人たちが、ゆるやかに集まっているような一日でした。

糸なのに、アクセサリーの存在感

pop upのスペースに並ぶのは、かぎ針で編まれたアクセサリー。糸でできていると聞くと、やわらかく軽やかな印象を思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、日々編人さんの作品は、どこかシルバーアクセサリーのような質感と存在感をまとっています。

実際に手に取ってみると、その印象はよりはっきりします。編みのリズムが生み出す陰影や、糸ならではのやわらかさ。その一方で、金属のようにも感じられる質感があって、身につけたときに自然と肌になじむ理由が伝わってきます。

ワークショップで使われている糸も、アクセサリー制作と同じ素材です。「つくる」と「身につける」が同じ素材でつながっていることを、感じることができました。

「編み暮らしはじめ」の時間

イベント告知後、すぐに満員となったワークショップ「編み暮らしはじめ」では、参加者がテーブルを囲み、それぞれ静かに手を動かしていきます。表情は真剣で、自然と視線は手元へ。会話も最小限になり、会場には心地よい集中の空気が流れていました。

張りつめた雰囲気になることはありません。日々編人さんがときどきやさしく声をかけることで、場がふわっと和み、笑顔がこぼれます。迷ったときや不安になったときに、すぐ近くで支えてもらえる距離感が、あたたかく感じられました。

参加者さんにはなしかける、かぎ編み物作家・日々編人さん

完成したあとには、ふっと肩の力が抜けたような表情が広がります。

「楽しかった」「時間があっという間でした」

「日々編人さんが配信している動画などで見る編み物は、スイスイと軽やかに手が動きます。ただ実際にやってみると、なかなか簡単には進まないんです」という声もきかれました。

そんな言葉とともに、ワークショップ終了後には達成感とほっとしたような笑顔が会場を包んでいました。

同時開催|たんざわさちよさんによる、「お片づけはじめ」

整理収納アドバイザー・たんざわさちよさん(左)

またこの日同時開催されたのは、エントリエでの連載「たんざわさちよの暮らしのひとしな」の著者で整理収納アドバイザー・たんざわさちよさんによるワークショップ「お片づけはじめ|自然素材の収納タグをつくる」でした。

たんざわさんは、収納タグづくりを「切り替えのきっかけ」として捉えていた参加者さんに驚かされたといいます。「収納タグが、暮らしの中で切り替えのきっかけになる」という言葉があり、それを聞いたたんざわさん自身が「逆に教わったようだった」と教えてくださいました。

ただタグをつくるだけではなく、暮らしのスイッチを入れ直すための入り口として、この時間が設計されていたことが伝わってきます。

編むこと、片づけることを共に。

後日、日々編人さんからはこんな感想をいただきました。

東京遠征が終わり、今もなお余韻に浸りながら編んでいます。
限られた時間の中でも、目が合い、言葉を交わせる対面の時間はやっぱり特別でした。
ワークショップでは、同じ空間に「好き」が流れているのを感じられて、とても心地よかった。
対面の場は、届けるだけでなく、今の在り方や進む方向を確認する場所。
ワークショップを通して、私はやっぱり「編む時間」を大切にしたいと再認識しました。
事前のエントリエさんの取材をはじめ、東京開催が決まってから当日まで、周りの方と一緒に進めてきた感覚があります。
そしてこの遠征をきっかけに、「編みびとの集いチャット」という新たな取り組みも始まりました。
感謝の気持ちを胸に日々編んでいきます。また来るね、東京。

編むこと、片づけること。編むこと、片づけること。ふたつの異なる行為が、同じ「暮らしを大切にする時間」として、この場所で静かに重なっていました。

日々編人さん、たんざわさちよさん、そしてご参加いただいたみなさま。ありがとうございました!

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