10月は「自分と向き合い、人との関係を深め、そして新しい世界に飛び出していく」季節。占い師イルマーヤさんが綴る今月のコラムは、“癒しと再生”をテーマに、愛犬との出会いと家族に訪れたあたたかな変化について。秋のやわらかな光のなかで、日常に流れる小さな奇跡を感じてみてください。
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出会いは、いつでも突然やってきます。
娘はいろいろな動物の動画を見つけるたびに、動物好きのわたしにも見せてくれます。犬や猫はもちろん、爬虫類やタランチュラまで。可愛い猫ちゃんの動画で実家で飼っていた猫たちの思い出が蘇り、動物と一緒のくらしへの憧れがふくらんでいきます。ただ、家族は猫アレルギーもちなのでペットを飼うことはなんとなく「ナシだな」と思っていたのですが、亀とかトカゲ、小型犬なら大丈夫なのでは?と考え、たくさんの種類の動物がいそうなペットショップに行ってみることにしました。

その日のペットショップは、イベント開催中で賑わっていました。わたしたちは、子犬や子猫のショーケースを眺めて「かわいいねぇ」と動物たちの仕草に胸をときめかせていました。すると、夫が「この子を見たい」と黒いミックス犬の写真を指差しました。
スタッフさんに声をかけると、その子を抱っこさせてくれるそう。ソファーでドキドキして待っていると、まんまるでキラキラの目、黒くてフサフサの子犬がやってきました。そっとわたしの膝に乗せてもらい、ゆっくりと手で包み込むようにすると、ガタガタ震えながらも体を寄り添わせてきます。
顔をあげると、目がハートになっている夫と子どもたち。子どもたちがそっと撫でたり、抱っこしてみたりしているうちに、小さな生き物に心を寄せる家族のあたたかい雰囲気。今までに感じたことのないような、やさしい時間が流れました。
短い時間でしたが、みんなで大切にすることを決意し、我が家に迎え入れることを決めました。

ようこそ、我が家へ!
家族で話し合いを重ね、名前は「ロク」になりました。黒を逆さまに読んでロク。“天からの贈り物”という意味もあります。いよいよお迎えの日。みんなでドキドキしながら連れて帰りました。夜はずっと不安そうにキュンキュンと鳴いていました。
ケージの横の椅子で見守りながら「いつまで夜鳴きするんだろう?」と心配したものの、4日目くらいからはぐっすり寝てくれるように。フードをなかなか食べてくれなくて心配したり、トイレトレーニングで苦戦してネットで調べたり。なんだか、子どもたちが小さい時を思い出します。
ちょうど子どもたちが夏休みだったので、みんなでお世話をして、遊んで。動物を可愛がる子どもたちの姿にわたしの気持ちも和み、夏休みがとても豊かな時間になりました。新学期が始まる頃には、ロクもすっかり我が家の一員になり、みんなで仲良く過ごしています。

ペットと家族の星のこと
とんとん拍子でお迎えすることになったロク。占いを生業とする私にとって、やっぱり気になるのは星の巡り。答え合わせをしたくなって、ホロスコープを見てみました。
水瓶座のわたしの場合は、子育てやペットをテーマにもつ場所に喜びと革新を表す星が入っていました。既にわたしと子どもたちの関係性が今まで以上にお互いに心地の良い感じになっています。ロクは夫や子どもたちにとっても、それぞれに対して役割をもってやってきたようです。
犬を占うことはできるのかな?と思い、ロクの誕生日でホロスコープをだしてみると「癒しと愛」を大事にして生きていく星の配置でした。依存しやすい感じもあったので、甘やかしすぎに注意してあげないといけないかもしれません。
でも、わたしたち家族に「癒しと愛」を届けてくれる存在であることは、確かです。ロクが来てからまだ2ヶ月ですが、家族全員がロクから優しいエネルギーを受け取り、雰囲気が豊かで、あたたかく、柔らかいものになりました。

すっかり、家族の一員に
最近では、ロクのいる生活に慣れてきました。毎日のルーティーンも決まってきて、自然に過ごしています。ロクも、わたしたちの生活になじんできたようです。
リラックスして眠っている姿が愛おしい。子どもたちは家で過ごす時間の合間にロクをなでたり、匂いを嗅いだりして、癒されています。わたしや夫も家事や仕事の合間に、お世話や遊んだりして気分転換になっています。
家族になるべくしてきてくれたのだね、と感謝しています。これからも、我が家で幸せに生きていってほしいです。