11月は「深い変容から新しい冒険へ」の季節。占い師イルマーヤさんが綴る今月のコラムは、”眠りと目覚め”をテーマに、心のざわめきを静め、穏やかな一日を迎えるための小さな習慣についてです。晩秋の静けさのなかで、自分をいたわり、未来へと歩みを進める準備をしてみてください。
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眠りの儀式

ソルフェジオ周波数は数種類あり、その周波数によって期待できる効果がいろいろあるようです。例えば、528Hzの周波数を含むと心と体を癒す効果があるとか。わたしはちょっと低めの音が心地よいので174Hzの楽曲をスリープタイマーをつけて流しています。効果を調べてみると「不安の軽減、精神の安定、意識の拡大」とありました。
どのくらい効果があるのかはわかりませんが、わたしは音に意識をゆだねていると、頭の中のざわめきが少しずつ遠ざかり、自然な眠りへの合図になるのを感じます。
また、お気に入りのぬいぐるみ(ペンギンのねぼちゃん)をぎゅっと抱いて眠るのもすっかり習慣になりました。柔らかさやフワフワの肌触りで安心できるのです。
目覚めの言葉

朝は、目覚めた瞬間に不安や心配が大きくならないように、安心できる言葉を耳に入れるようにしています。心理学では「セルフトーク」と呼ばれ、自分に声をかける習慣が気持ちを安定させる効果があるそうです。わたしはこの心の合言葉によって、明け方の不安や朝の憂鬱から解放され、安心して一日を始められる気がします。
この心の合言葉は、肯定的な言葉が良いみたいです。例えば「病気になりませんように」ではなく「わたしは健康なエネルギーに満ち溢れています」という感じです。
わたしが聞いている言葉は
「わたしは、ありのままの自分を愛しています」
「わたしは、幸せと成功を受け入れます」
「今日も心地よく、わたしのペースで過ごすことを許可します」
みたいな感じです。
はじめはなんだか気恥ずかしいような感じですが、何度も聞いているうちに、そういう気持ちになってくるので不思議なものです。やさしい言葉を聴きながら朝をゆったりとした気分で迎えると、穏やかな一日を過ごせます。
自分を大切にするということ

どうやらわたしは感受性が強く、心が揺らぎやすいみたいです。他人より弱く、みんなができていることができない気がして、なんとか強くならないかと思ったこともありましたが、わたしはわたしのままで生きていくのだな、とそんな自分を受け入れることにしました。
それでも、小さな出来事や、心がゆらぐようなトラブルなど、きっかけはいろいろあるのですが、心の内側に潜っていくような時があります。それは、わたしの心のリズムみたいなものなので避けることはできません。でも、その潜って行った先には必ず大切な気づきがあります。
そして、気づきの後に“手放し”が必要になってくることもあります。もう役割を果たした考え方やこだわりとお別れする時、それに支えられた自分をねぎらうことはとても大切なプロセスなのだということも分かってきました。そういうときには「今までの努力を感謝とともに手放します」「わたしは自由を選びます」という合言葉を使います。“自分を大切にすること”って、どういうことなんだろうと考えることがあります。ご褒美に美味しいスイーツを食べることも、綺麗な景色を見にいくことも外せないけれど、過去の自分を受け入れて、今の自分を感じ、未来の自分に夢をみることが、自分を愛しているっていうことなのかな、と思います。
眠りと目覚めの時間を整えることは、心と体のリズムをやさしく支える方法。音や安心できるもの、そして言葉を味方にすることで、毎日を少し軽やかに始め、やさしく終える。そうやって、小さくできることをちょっとずつやりながら、わたしは暮らしています。

