芸術性と実用性を兼ね備えた、唯一無二の洋服ブランドMerci DIEU(メルシーデュー)。コンセプトは「Wearable art [着用できるアート]」。生地のデザインから服のデザイン、型紙、縫製まですべての工程をデザイナー自身で行っているファッションブランドです。

服の魅力は、身につける実用性と自己表現の両立

子どもの頃から絵を描いたり裁縫が好きで、手先が器用だったので、自然とものづくりをしていました。特にものが組み立てられていく工程が楽しく、将来は手を使う仕事がしたいと思っていたんです。

中学生になると、洋服そのもののデザインや形の面白さに惹かれるようになり、服そのものを芸術としてとらえるようになりました。着ることができる実用性や、着ることで自己表現につながること。絵画や彫刻などの美術品とは違い、その人の個性を主張できます。その面白さが好きで、美術の道ではなく洋裁の道に進みました。

「個性的でユニークな洋服を着たい、作りたい。でもハイクラスのラグジュアリーブランドのようなとても高価な物にはしたくない。ファストファッションのように製造過程に正当な対価が払われない安価な大量生産品のようにもしたくない」。

そんな想いを込め、作り始めた1点もののお洋服。着るだけでおしゃれになれる、何通りかの着こなしができる、それでいてお手入れが楽、着やすさや着心地がいい。それらのことを念頭に、そのときどきで自分の作りたいと思うものを販売していました。

Merci DIEUとしての活動をスタートしたのは、2023年。

1点物のような感覚は残しつつ、生地のデザインに自身で手掛けたデジタルアートを使ったり、手描きで生地に直接絵を描いたりして、服そのものの形にもこだわりながら完全にオリジナルなお洋服に仕上げています。

オリジナルのプリント生地やペインティング、刺繍は、あらゆる時代の芸術作品から刺激を受けています。美術品に限らず、映画、音楽などジャンルもさまざまで、ときには、自然の美しい景色や色などからも刺激を受けています。

もともと世界中のさまざまな文化や歴史、宗教、人々やその暮らし、それに付随する物たちに興味があり、大学では国際分野の勉強をしましたし、海外生活の経験もあるので、それらもベースになっていると思います。

「着た時にスタイルが良く見え、楽しいと思える物を作るように心がけています。私自身背が低いので、ウエスト位置を高めにして脚が長く見えるようにしたり、袖を長めにしたり、スタイルが良く見えるような工夫をしています」。

好きなことを続ければ、共感も生まれる

好きなことを突き詰めてやれば、必ずそれに共感してくれる人が出てくるし、私のクリエーションを喜んでもらえるので、楽しんでもらえる作品作りをしていきたいと改めて感じています。

その中でも自分自身に足りないものもまだまだあるので、日々勉強すること、向上心や好奇心を持ち続けながら、色々な事に挑戦してみるように努めたいです。

Merci DIEUは、はじめたばかり。もっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。

自分で製作できる範囲でユニークなスタイルはキープしながら、いろいろな場所での出店やオンライン通販の強化など、国内外関係なく世界中に広がったら嬉しいです。

Merci DIEU
Instagram : @mercidieubysato

イベント出展のお知らせ : ラフォーレ原宿『愛と狂気のマーケット』

Merci DIEUとしてラフォーレ原宿『愛と狂気のマーケット』に出展します。

期間:10月1日〜31日
場所:ラフォーレ原宿B0.5F
営業時間:11時~20時 
※毎月月末は18時閉店/毎月1日は16時開店

詳細は愛と狂気のマーケット ラフォーレ原宿の公式Instagramご覧ください