2022年頃から「時空族」として土偶を作り始めたクワバラナミさん。博物館や文献にあたり、縄文時代とほとんど同じ手法でひとつひとつ作品を作り上げているといいます。不思議な魅力が宿る土偶たちが、どこか優しい表情をしているように感じるのは、ナミさんが制作を始めたきっかけにあるのかもしれません。
土偶に込められた思い

2万年後の平和な地球で、誰かに出土してもらえたらいいなという思いから、この土偶たちは誕生しました。
ずっと昔から日本に住んでいた人たちと、ほぼ同じ工程で、ひとつひとつ時間をかけてつくり、おひさまの下で野焼きしています。博物館に通って縄文時代の土偶を全方向からじっくり観察したり、参考書や図鑑をめくり、縄文時代と同じ道具を製作し、当時の人たちに想いをはせながら作ります。
はるか昔の土偶にときめき、つながっていく

電気も道具も揃っている現代でも、土偶を一体つくるのはとても難しく、時間も根気も必要だと日々感じています。
だからこそ、縄文時代に一定の法則で形や模様を考え、膨大な数の土偶を生み出した人たち、そしてそれを大切に残してくれた人たちへの感動と感謝の気持ちは、最初からずっと変わりません。
過去の人がつくった土偶にときめき、今の私が土偶をつくって、それが誰かのそばに置かれて、遠い未来でまた誰かに見つけてもらえるーー。役には立たないかもしれないけれど、誰かの心のそばにいる存在になれたらいいなと思っています。
私にとって「つくること」は、時間と人とをつなぐことだと思っています。
いまの生活にそっと寄り添う時空族の土偶

お迎えしてもらった土偶たちが、お家の前で家族の帰りを待っていたり、植木鉢のそばで植物に寄り添っていたり、勉強机の上で誰かを励ましていると聞くことがあります。
Instagramで「#時空族」とタグ付けしてもらえるたびに、大切にしてくれているんだなと感じて、すごく嬉しくなります。
目標は縄文時代に出土している土偶の数を超えるくらい、つくり続けること。
今後はみんなで作るワークショップなどにも挑戦していきたいです。
| 時空族(じくうぞく) クワバラナミ 時空族|二万年後の平和な地球で発掘される土偶をつくる人 @jikuzoku_nami |

