こんにちは。
秋が深まり、なんだか少し切ない季節になりました。
この季節はいつも日本に生まれて良かったな…としみじみと感じます。四季があるって素敵ですよね。
さて、今回はまさにそんな秋を満喫すべく、525年の歴史がある日本を代表するお宿についての投稿です。
今回の舞台は、伊豆修善寺にある「伊豆・修善寺 あさば旅館(以下、あさば)」さんです。死ぬまでに一度は行ってみたいお宿のひとつで(大げさ)、なかなか行くタイミングがなく…でしたが、満を持して!
「あさば」は、浅羽 弥九郎幸忠氏が開いた宿坊に端を発します。厳格な審査をクリアしたレストランやホテルのみが加盟できる権威ある会員組織「ルレ・エ・シャトー」の宿としても知られています。
7歳以下は宿泊できないので、今回は夫とふたりでの宿泊です。
ロビーの壁には、韓国に生まれ日本を拠点に活動する世界的な美術家・李禹煥氏の作品が掲げられています。
館内は古き良き面影も残しながら、現代的に改装されています。
今まで、こういった歴史ある宿にいくつか伺いましたが、あさばさんが一番シンプルで、一番モダンな印象。
無駄なものが一切なく、かといって寂しいわけでなく。
シンプルだからこそ、それぞれが引き立て合って、素晴らしいバランス。
これはかなり学びになりました。
今回泊まらせてもらった「山吹」というお部屋は、改装されたばかりだそうです。
庭園の素晴らしい眺めに向かって椅子が置かれていて、こちらに座って寛ぐ時間が至福でした。
春には桜が満開だそうで、こちらの部屋目当てに予約される方も多いそう。
聞こえるのは川のせせらぎの音と鳥のさえずりのみ。館内は他に誰かいる?と思うくらい静かでした。
食事も温泉も、その素材を活かして余計な手を一切加えておらず、とにかくシンプルイズベスト!
これだけの歴史があると、ついそれに見合った重厚な家具や骨董などを散りばめたくなると思うのですが、館内は拍子抜けするほどシンプルモダン。でも、それが余計に価値を増していると感じました。
宿泊客にとって常に居心地の良い空間を追求するために、常に建物や設えを改装し、細やかなおもてなしを心がけているそうです。
一流の空間におもてなし。
日本人に生まれて良かったと改めて感じる旅になりました。
「あさば」
本日ご紹介したお宿
伊豆・修善寺 あさば旅館