
こんにちは!
春は出会いと別れの季節。新しい始まりの季節でもありますよね。
そんなこの時期に、不安や緊張からバランスを崩してしまう人もまた多く。私は、色々頭がぐるぐるしてきてしまったら本を読みます。
その時に元気あれば本屋さんに行き、気になったものを。その気力も無ければ、家にある中から。
本って、作者の方が心血注いで自分の中にあるものを絞り出して、伝えてくれているのに1冊1500円くらいで購入できる最高コスパのよい商品だと私は思うのです。
悩んだら私は小説でなくエッセイ的な作品を手に取る傾向が。最近読んだ中でのオススメを少し。
1冊目は、一田憲子さんの『小さなエンジンで暮らしてみたら(大和書房, 2025)』。

一田さんの本は大好きで他にも何冊か持っているのですが、こちらはまずタイトルに惹かれて。
年齢を重ねて、「もっともっと!」と大きなエネルギーを使って、自分の外に何かを取りに行く人生から、
身の回りにある半径1メートルをまず満たそう! という言葉に共感。
「人を思いやるという事は、自分の幅をそこまで拡張すること」や、
「なんかちょっと違うなと思う中からあえて選んでみる」
「休みと休息は違う」
など、色々諦めて小さく生きていこうよ!という内容ではなく、
今の自分のあり方や、考え方の中で不必要にエネルギーを使っている事を見直して、
より豊かに生きよう、という指南書みたいな本です。
何事も考え方一つで豊かになれる事をこの本は教えてくれました。
そしてこちら僧侶である南直哉が書かれている『心が楽になる生き方(アスコム, 2017)』

タイトルは良くある自己啓発本的な感じなんですが、内容はとっても深い!
つけるタイトルが他にもっと合うものがなかったのかな、と思ってしまうくらいです(笑)。
無意識に刷り込まれている「人生の中で夢や希望を持つべき」「やり甲斐のある仕事につくのがよい」みたいな考えが覆され「人生に意味などない」所からのスタートです(笑)。
僧侶の方ならではの考え方だなぁと思う所が沢山あり、人の摂理を鑑みながら、「自分らしいなどというものはそもそも存在しない」「夢や希望など持たなくても生きていける」など、今自分が悩んでいる事など、大して意味はないのだな…と、スッと軽くなります。
自分も含め、みんな充分頑張ってるし、背負い過ぎてるのだな、、と空を見上げたくなるような気分になるので、悩みが深い時ほどオススメです。
家族の意見がスッと入ってこないとき。
他人にはなかなか話せない事があるとき。
本は、いつでも側にあり、半径1メートルから支えてくれる誰かの言葉です。
誰かと言っても、本を出版できるくらいの人なので、その意見、考え方はなるほどな….と思わせるくらいのずっしりとした説得力のあるものです。
活字離れが進む昨今ですが、是非文字からのエネルギーを受け取ってみて下さい!