#04 西大井編
まちのミカタ4回目。今回はentrie web magazineの副編集長がSABOTENSと行ってみたいまち、西大井です。はじめて降りた西大井は、「猫とパワースポットに癒されるまち」でした。
猫のまち!? 西大井。93歳のおばあちゃまに、散歩のお守りをいただく
今回の目的地はJR横須賀線 西大井駅。駅前に集合した3人は、皆なんとなく疲れ気味。SABOTENS・藤田さんは本業が激務で睡眠不足、SABOTENS・村田さんは肩こりがひどく体中に鍼のシールを貼って参上。見守り役・細野さんも最近食欲がないとのこと…… 3人ともグロッキーだけど、果たして今日はどんなお散歩になるのでしょうか。
▷ピザまんを食べながら登場した藤田さん。二人ともお疲れモードで、いざ出発!
藤田:今日はみんなじゃっかん疲れ気味だけど、行くぞ!
村田:実は今日、小道具を持ってきました。
藤田:あー、ちゅーる(※)だ! いいね!
※ちゅーる……いなば食品が発売している猫用のおやつ
村田:猫を見つけたらあげたいなと思って……。あとは、ルーペと図鑑。
藤田:散歩道具じゃん!
▷「ちゅーる」に「ルーペ」に「図鑑」。盛りだくさんな散歩セットをドヤ顔で紹介する村田さん
駅前にあった地図をスルーし、本日もあえて嗅覚のみで進みます。
村田:あ、早速猫だ! 土管から出てきてる。
▷駅前の花壇から生えていた猫のオブジェ
▷猫のオブジェを独特のスタイルで撮影する藤田さん
村田:高架下を抜けて、駅の反対側に出るといい感じの住宅街があるね。
藤田:あ、向こうに猫がいる!
村田:行ってみよう。
少し歩いたところにある駐車場で猫発見。猫のすぐ近くで、三人のおばあちゃまが立ち話をしていました。
▷駐車場に住む猫たち
藤田:かわいい〜!
村田:兄弟かな?
おばあちゃま①:兄弟だよ。二歳くらいかな。
村田:いつもここにいるんですか?
おばあちゃま①:飼ってるわけじゃないんだけど、いつもここにいるよ。みんな去勢してて。猫ってあまり粗末にすると良くないって言うからね。
村田:早速猫に会えるなんて。ちゅーるあげてみようかな……。
おばあちゃま①:あげてみたら。
▷「おーい、ちゅーるいる?」と猫に話しかける村田さん
藤田:あ、きたきた!
おばあちゃま①:あら、夢中になってしゃぶってるよ。美味しかったかい?
村田:かわいいな。元気で生きるんだぞ。
おばあちゃま②:猫がここにいるもんだから、この辺の子どもは学校から帰ってくると、この駐車場に寄って猫と遊んでいるんですよ。
おばあちゃま③:あら、まだ待ってるわよ。
おばあちゃま①:(猫に向かって)またちょーだいっていいなさい、アンタ。アハハハハ。
ここで、一人のおばあちゃまが「今あなたたちにいいものあげるから」とおもむろに家の中に何かを取りに行きました。戻ってきたその手には、なんと箱いっぱいの手づくりストラップ。
▷着物やわらじがモチーフの散歩にぴったりなストラップ。一つひとつ手づくりだそうです
藤田:すごーい! かわいい〜!
村田:どうしよう。キュンキュンくる。
おばあちゃま②:40個以上つくったんだけど、みんなにあげてこれだけになっちゃった。
細野:器用ですね〜。
おばあちゃま②:死ぬまでやってますよ。
おばあちゃま①:つくっても売らないで、みんな人にあげちゃうのよ。
藤田・村田:うれしい。ありがとうございます!
散歩のお守りに、ありがたく頂戴することにしました。
藤田:会ってすぐの私たちに、こんなに素敵なプレゼントをありがとうございます。
村田:ね、猫に餌をやっている怪しげな女たちに……。早速つけます。
細野:ちなみに、お三方の写真って撮らせていただいても……?
おばあちゃま①:えー! 私は、だめよ。あなた(おばあちゃま②)、写真撮ってもらえばいいじゃないの。
おばあちゃま②:いやよ〜。写真を見ると「あ〜、歳だな」って、自分で顔見るのもいやになっちゃうのよ。みんな93には見えないって言うんだけど。
▷路上で話し込む、おばあちゃまたちとSABOTENS
村田:え……93? どなたが?
おばあちゃま②:私よ。
藤田:うそ! ほんとに!? めちゃくちゃ背中、シャキーンとしてるじゃないですか。
おばあちゃま①:私は83。
藤田:どうして? なんで若いの? 教えてください。
おばあちゃま②:どうしてだかね。アーハッハ。
藤田:信じられない。びっくりした。
おばあちゃま①:私も負けないように、若くて元気でいようって思ってるのよ。
村田:いいなあ。元気もらえた。
おばあちゃま①:またいらしてくださいよ。気をつけてね。
藤田・村田:ありがとうございました。
路上で猫ミュージカル開幕
藤田:やっぱりさ、ああやって歳を重ねても、写真撮られるのを恥ずかしいって思うとか、そういうのが若さの秘訣だと思う。
村田:たしかにね。
出会ったばかりのおばあちゃま達との会話をしみじみと反芻しながら、再び歩きはじめます。
村田:こっちの細い道も楽しそうだね。
藤田:行ってみよう。こういう路地ってわくわくするよね。
細野:あ、また猫だ。
藤田:白猫だ! 素敵な目をしてるね。
藤田:美人。君は素敵な顔して〜るね〜♪ とーても、とーても、目がきれい〜♪(いきなり歌い出す藤田さん)
村田:ミュージカルがはじまった……。
藤田:これが路上版カッツ……あ、キャッツ。言えてない(笑)。
▷「ちゅーるの匂い嗅ぐかい?」とひたすら話しかける村田さん。藤田さんは、家で飼い猫のむーちゃん相手に、アラジンの曲を熱唱するそうです
▷すぐ近くには、猫の家らしきものもありました
細野:猫のまちだね。
藤田:猫がこれだけくつろいで安心していられるって、いいまちなんだろうね。
軒先に路上園芸が溢れる西大井。路上の風景をゆっくり楽しみながら歩きます。
▷段差を生かした見事な園芸
▷路地で満開!早咲きの桜
▷村田さん「小人パラダイスだ」。7人……いや、よく見ると8人
▷小さな靴下の落ちもんに一同「かわいい〜!」と絶叫
▷「これは……?」はじめてみる物体に好奇心がくすぐられるSABOTENS
藤田:これ、なんだろう?
村田:なんだろう。『街角図鑑』(※)著者の三土 たつおさんに聞いてみようかな。
細野:そんな本が! こういうとき、すぐに専門家を頼れるSABOTENS……!
藤田:すごい発見だったらどうしよう! 縄文時代からある遺跡とか。
※『街角図鑑』(三土 たつお 編・著、実業之日本社)……パイロン、マンホール、送水口、段差スロープなど、身近なまちに存在するけれど、わざわざ視界に入れることがなかったものたちを集めた図鑑。SABOTENS・村田も「路上園芸」の項目で寄稿しています。
三土さんにメールで質問したところ、「なにかのための専用の重りでは」とのことでした。唐突すぎる質問にもかかわらず、すぐにご回答いただいた三土 たつおさん。ありがとうございました!
白蛇が祀られた神社で、商売繁盛を願う
藤田:今日も晴れてるね。やっぱり晴れ女だね、うちら。
村田:あ、電柱の看板見て。この先に「蛇窪神社」っていう神社があるみたい。行ってみようか。
藤田:いいね!
▷蛇窪神社(東京都品川区二葉4-4-12)
村田:お邪魔いたします。鳥居が新しい。
細野:いい感じ。
藤田:空気が気持ちいいね。最近パワーが足りてないから、充電しよう。
藤田:あ、見て。「お供えしたおさがりです。」だって。お供えしたものを持って帰っていいって、すごいね。
細野:すごーい。りんご、いただいていこう。
藤田:あ、「撫で白蛇」だって。かわいい。撫でさせてもらおう。仕事にプライベートに、いいご縁がありますように……お願いします……。
▷白蛇に龍。ハンドメイドの神々たちが出迎えてくれる、弁財天
村田:看板に縁起が書いてある。鎌倉時代に神社の洗い場に白蛇が住んでいたけど、住処の洗い場がなくなってしまった。それで、白蛇が地元の方の夢枕に出てきて「もとの場所に戻してほしい」とお願いして、この弁天社がつくられたんだって。
細野:この辺は昔、「蛇窪」っていう地名だったらしい。
藤田・村田:へえ〜!
▷神社のすぐ近くに建てられていた看板によると、かつてこの地は「蛇窪村」と呼ばれていたとのこと
お守りや絵馬を購入した後、おみくじも引いてみることにしました。
村田:タンタカターン、大吉です!
藤田:前回(※)は、私が大吉で、今回はあやちゃんが大吉!
※「まちのミカタ 府中編」の大国魂神社では、藤田さんが大吉を引きました。
村田:よし、頑張るぞ〜。うれしい。
白蛇がデザインされたかっこいい絵馬に、商売繁盛と無病息災の願いを託します。
村田:商売繁盛、無病息災、健康第一。よろしくお願いします。
藤田:あやちゃんの隣の絵馬、「宝くじ高額当選しますように」だって(笑)。
村田:欲望丸出しだ。
藤田:こっちは「自分が強くなれますように」。頑張れ! みんな叶うと良いな。
細野:今日はいいね。最初におばあちゃまからわらじのストラップもいただいたし。
村田:お守りが色々増えている感じ。おばあちゃまから長生きのお守りと、蛇窪神社で商売繁盛のお守りと。
藤田:ホクホクするね。あのおばあちゃまたちも、神様だったのかも。あー、いい神社でした。
村田:ありがとうございました。
ドラえもんに出てきそうな原っぱで、駄菓子タイム
出発時はグロッキー状態でしたが、猫と白蛇の力でエネルギーが徐々に回復してきた三人。散歩を続けながら、食べるところを探します。空腹が我慢できない細野さんは、神社でいただいたりんごを早速パクリ。
▷村田さん「かっこいいね。ニューヨーカーみたい」、藤田さん「私も今度やってみよう」
藤田:あ、また猫だ!
村田:こんにちは。美人だね。
▷「ちゅーるの匂い嗅ぐかい?」とまたもや話しかける村田さんと、興味なさそうな猫
藤田:本当に猫が多いね、西大井は。
細野:あ、ドアに猫のための穴が空いてる!
村田:周りの草も、猫のための草だよね。こっちのお宅には水とかお皿もある。
細野:まち全体で猫をかわいがっているね。
▷猫の通り穴と、猫用の草
▷猫のための餌と水なども
道行く人に訪ねながら戸越銀座方面を目指し歩いてみることにしましたが、なかなか昼食にありつけない一行。空腹のあまり、道中見つけた駄菓子屋さんでお菓子を爆買い。我慢ならず、歩きながら栄養補給します。
▷パチパチする駄菓子で口の中が泡だらけの藤田さんと、ラーメンを手に真顔の村田さん。空腹がピークです
しばらく歩いていたところ、いい雰囲気の原っぱを見つけました。
藤田:ここ、ドラえもんに出てきそうな空き地だねえ。せっかくだから入ろうか。
村田:原っぱでお菓子食べよう。
藤田:食べよう。
▷原っぱで駄菓子を広げるSABOTENS。入り口ではアロエが見事に咲き誇っていました
▷爆買いした駄菓子。子どもの頃からすると夢のような光景ですね
藤田:あー気持ちがいい。何もない原っぱって、なかなかないよね。
村田:よかったな、この原っぱ。
タイの伝統施術「トークセン」で疲労回復
駄菓子で少しお腹が満たされた一行は原っぱを出て、散歩を続けることに。そして何やら気になる看板を発見……。
▷日本トークセン協会(東京都品川区豊町6-12-9-103)
村田:「タイに伝わる木槌療法・トークセン」……なんだろう。
細野:10分1000円だって。……やってみる?
藤田:……やってみる?
「トークセン」という聞き慣れない単語にドキドキしながら、何事も経験だ! とドアを開けてみることに。一行の不安をよそに、笑顔で出迎えてくれた、一般社団法人 日本トークセン協会の発起人であり代表理事 森田 純二先生(以下、森田先生)と、先生にトークセンの指南を受けたという生徒さんのお二人。
村田:失礼します。今、お願いできますか? 三人なんですけど。
森田先生:どうぞどうぞ。
村田:「トークセン」ってなんでしょうか?
森田先生:タイ式マッサージの一種で、タイの北部に伝統的に伝わる、木槌を使った施術方法です。
▷木槌を使って施術する「トークセン」。道具は樫の木で手づくりされているそう
森田先生:タイの北部では7〜800年前から行われていた記録があるんですよ。当時は医療がまったくない時代だったので、具合が悪いときに家族で叩きあっていたんだそうです。
村田:民間療法なんですね。
森田先生:そうです。チェンマイの古いご家庭に行くと、百数十年前から家庭に伝わる道具が未だにあるんです。私たちも元気がない人がいると「大丈夫ですか?」って叩くじゃないですか。それに近い感じで、ちょっと具合が悪くなると叩いているそうです。
藤田:最近疲れすぎているので、治していただきたいです。
森田先生:どこが気になりますか?
藤田:腰と肩と首ですね。
木槌を使って施術をはじめた森田先生。コンコンコンコン……と、心地いい木の音が響きます。
▷SABOTENS藤田さんを施術する森田先生曰く、「トークセンの振動で、負のエネルギーが解放される」そう
村田:よっちゃんどうですか?
藤田:気持ちいいです。
生徒さん①:音と反応で、どこの部位が悪いか分かるんですよ。
細野:先生がトークセンをはじめて、何年になるんですか?
森田先生:10年です。その前は北千住で整体院と整体スクールをやっていました。当時、整体スクールの生徒さんがタイに古式マッサージを習いに行ったことがあったのですが、トークセンも習ってきて。それではじめてトークセンというものを知り、自分も現地で学びながら、一般社団法人を立ち上げたんです。
村田:へー。
森田先生:はい、次の方どうぞ。
生徒さんお二人も加わり、三人がかりで叩いていただきます。
▷最近食欲がない、見守り役・細野。三人がかりで叩いていただきます
▷肩こりがひどいSABOTENS村田さん。まな板の上の鯉状態です
森田先生:トークセンは、簡単な割にはやる方も疲れないし、二時間講座を受ければ誰でもできるようになります。私としては、家族や夫婦でやっていただきたいなって。そうすればコリも取り合えるし、コミュニケーションも取れるんじゃないかなって。
村田:子どもでも簡単にできそうですね。トントンやるのが楽しそう。
生徒さん②:音もいいでしょ。
村田:聞いていると落ち着きますね。
▷血行が良くなったのか、顔もほんのり赤くなりました
代わる代わるトークセンの施術を受けたおかげで徐々に疲れが解放。さらには「30秒でお腹がぺったんこになる体操」まで教えて頂きました。すっかりリラックスできた三人はルンルン気分でお店をあとにしました。森田先生、生徒さんたち、ありがとうございました!
散歩の締めは、戸越銀座で健康ランチ
藤田:入る前はドキドキしたけど、よかったね。
村田:面白かった。「トークセン」って初めて聞いたから、怪しかったらどうしようって思っちゃったけど。何百年も伝統がある民間療法なんだね。
藤田:蛇窪神社も、トークセンも、導かれた感じ。三人とも不器用なりの動物的カンがあると思うよ。
細野:元気が出たね。
藤田:身体がポカポカする。最初は疲れがある状態でスタートしたけど、最後に疲れが取れてよかった。
村田:上半身が軽くなった気がする。
藤田:元気になったぞ、イエーイ!
トークセンを終えた頃にはすでに15時を過ぎていました。駄菓子の効力も切れ、いいかげんにお腹が空いてきたところ、「お食事処」ののぼりをようやく発見! 一目散に入ります。
▷お食事処「しずく」(東京都品川区戸越5-11-7 光ビル1F)
▷福島から取り寄せたお米を使ったおこわと、野菜たっぷりの「温野菜セット」(1100円)
▷いい塩梅の目玉焼きが乗ったナポリタン(850円)
▷鉄板のオムライスは、店長自慢だそう。野菜が添えられているのが嬉しい(850円)
▷笑顔が素敵な店長・深沢さん。開店12年目だそうです
藤田:今日は癒やされてよかった〜。ここ数日、仕事で辛かったもん。
村田:心身ともにパワーをもらう散歩だったな。
藤田:毎回変わるもんだね、まちによって。
細野:いやー超元気が出た。いい散歩でした。いつも聞いている質問だけど、このまちだとマンションか一軒家、どっちに住みたい?
村田:長屋のような一軒家に住んで、路上園芸をやりたいな。ドアに猫用の通路もつくって。
藤田:いいね! 猫も路地もよかったよね。
細野:住んだら楽しそう。
藤田:いい意味で、みんながグレーな部分を許している感じがした。
細野:猫にも寛容だったね。
村田:めちゃくちゃ猫対策している車もあったけど(笑)。
藤田:すっごい嫌だったんだろうね。
細野:事件がいっぱいあったんだろうね。
本日の一コマ漫画
イラスト/藤田 泰実(落ちもん写真収集家)
まちのミカタ 心に残る西大井の風景
村田のミカタ:釜飯のふたがぴったりハマったブロック
藤田のミカタ:臓器には感情が溜まるらしい。。。
▷西大井の豆知識
今回SABOTENSが歩いたのはJR 横須賀線 西大井駅〜東急電鉄 大井町線 戸越公園付近。B級グルメや下町として人気の戸越銀座は、関東大震災(1923)以前には農家が散在した静かな農村地帯でした。当時、日本一の商業地であった「銀座(中央区)の賑わいにあやかりたい」という思いや「震災によって壊滅的な被害を受けたまちで出た瓦礫のレンガを譲り受けた」ことから、元の地名と結び「戸越銀座」と名乗ったそうです。
●取材/SABOTENS・細野 由季恵
●編集/細野 由季恵
●執筆/村田 あやこ
▷こちらの記事もおすすめ
SABOTENS / SABOTENS
2016年結成。「落ちもん写真収集家」の藤田 泰実(よっちゃん)と、「路上園芸学会」の村田 あやこ(あやちゃん)による路上観察ユニット。室外機やアロエ、選挙ポスターなど、組み合わせると路上あるあるな風景が作れる「家ンゲイはんこ」をはじめ、路上をテーマにしたグッズ制作や国内外での作品展を行う。… 会」の村田 あやこ(あやちゃん)による路上観察ユニット。室外機やアロエ、選挙ポスターなど、組み合わせると路上あるあるな風景が作れる「家ンゲイはんこ」をはじめ、路上をテーマにしたグッズ制作や国内外での作品展を行う。