
ゆーさんの現場からこんにちは。 今回は、団地のキッチン組み立て。そのなかでも「換気扇の取り付け」にひと工夫が必要な現場だったので、そのお話をさせてもらいます。
団地の換気扇、昔ながらの位置が悩みどころ
まずキッチンの組み立てで確認するのは、しっかりとキッチンが入る寸法であるかどうか。それと、お水やお湯の排水配管をどう通すか。そして換気扇をどうやって外に排気するか、この3つが大事になってきます。
団地は壁式構造で、元々のキッチンにはカセットコンロと、壁付けのプロペラファンがついていました。この換気扇の位置が、今の設計からするとかなり低め。つまりそこにレンジフードをつけると、さらに低くなってしまいます。
※レンジフードと換気扇の主な違いは、フード(覆い)とダクト(排気管)の有無、そしてファン(羽根)の形状です。です。レンジフードはシロッコファンでダクトを通し排気するため静かで設置自由度が高く、従来の換気扇はプロペラファンで直接外に排気するため安価で強力ですが壁面に限られます

じゃあどうしようか、というのが今回のポイントになります。
既存の穴を生かして、ダクトを上へ・左へ
解体してみると、外への出口になる穴の位置が見えてきました。写真右側のピンクのテープを貼った箇所が、換気扇を出す場所となりますが……

ここで注意なのは団地など集合住宅によっては躯体をいじることができないので、新しく穴を開けるわけにはいかないということ。そのため「今あるこの穴をどう生かすか」が大事になってきます。そこで、既存の穴にステンレスの板を取り付け換気扇を上に持ち上げ、ダクトを左側へ繋ぐ方法をとりました。


コンロの位置を左に変えた理由
もともとコンロは右側にありましたが、今回は左側に変更しています。
コンロが右側のままだと、既存の換気口(右壁の低い位置)に合わせてダクトの通り道となる箱をキッチンの中央付近に作らなければならず、コンロとシンクの間が極端に狭くなってしまいます。お客さまから食洗機を入れたいというご要望もあったので、これでは作業スペースも食洗機の設置場所も確保できません。


そこで、コンロを左側に移動。ダクトの箱をキッチン左端にまとめることで、コンロとシンクの間に十分なスペースが生まれ、食洗機も設置できるようになりました
レンジフードを左側まで持ってくることで、コンロとシンクの間を広く取り、食洗機を入れるスペースを確保できました。
完成したキッチンはこちら!
職人さんがキッチンパネルを貼ったりしながら下準備を進め、いよいよキッチンの組み立てへ。


キッチンはダンボールに包まれてバラバラの状態で届きます。シンク単体を見る機会なんてなかなかないんですが、こんな感じで部品が届いて、組み立てることでキッチンが出来上がっていきます。


完成した写真を正面から見ると、右側にダクトの通り道を箱型で作り、吊り戸棚の裏側をダクトが通っています。コンロの上にレンジフードがつき、その右隣にダクトボックスがある形です。

コンロとシンクの位置が左右で変わるだけでも、工夫できることもあるんですね。非常に使いやすいキッチンになったんじゃないかなと思います! ここまで読んでいただきありがとうございます。

澤 雄太 / Sawa Yuta
2級建築士、福祉住環境コーディネーター、愛犬家住宅コーディネーター
神奈川県出身の1987年生まれ。
東海大学工学部建築学科を卒業。…
幼いころから建築、特に日本家屋が好きで近所の民家園によく遊びに行ってました。
縁側でまったり過ごす時間が大好きでした。
人のことが大好きで、その人の頑張ってることを聞くとつい応援したくなってしまうお人よしです笑。
好きな建築を通して沢山の人の幸せ応援が出来るように頑張っています。
その人の大切な想い出がカタチになるように
その人の幸せな時間がより豊かになるように
その人の人となりが浮かんでくるような
そんなご提案を心掛けています。
是非お気軽に色んなお話を聞かせて下さい!
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