たじぃーこと、北島一広を一言で表すと、“過ぎ”が付くほどのこだわり人間。とにかく自分が興味あることへののめり込み具合が半端ありません。そのこだわりぶりは、仕事でもいかんなく発揮され、ときにはお客様から「北島さん、そんなところ、誰も見ていないですよ」と飽きられるほど。ブログでは北島ならではの目線を通して、素材、建具、家具など建築のディテールにまつわる話を事例を交えて紹介していきます。

 

#13「良いものにこだわりたいシリーズ①ダークミラーの扉

コストを抑えながら、こだわりのあるところはしっかり良いものを使いたい。

 そんなお客様の要望に応えて「こだわりたいシリーズ」をお届けします。

 今回は

 ・広々としたリビングを家族で楽しみたい
・タイル張りのかっこいい家にしたい

そんな要望に応え「ダークミラーの扉」をご提案しました。

こちら左手にあるのが、4枚のミラーの扉です。

 床から天井までの、引き戸タイプの扉になっています。

こちらのお客さまからは「タイル張りのかっこいい家にしたい」というご要望があったので、基本的に石以外の存在は無機質となるリノベーションを進めていました。

 

扉部分はどうしようか、と考えたとき。

このお部屋は白や黒といったカラー、石という要素が大事でした。

お部屋全体のバランスを考えると、扉がすべて黒では重すぎ、白では安っぽくなる懸念がありました。

 そこで思い浮かんだのが「ダークミラー」です。

(奥にある鏡が、ダークミラーです)

ミラーには「クリアミラー」と「ダークミラー」があります。

 クリアミラーは一般的な「鏡」のイメージに近いものです。
クリアミラーは「映すこと」を目的に使われることが多く、鏡に映ることで景色が繋がってるように見えます。

一方のダークミラーは、ガラスに少し色がついています。
車の後部座席のガラスには薄暗い色がついていますが、そのガラスに近いです。

 

今回、扉があったのはキッチンの内側です。

キッチンの内側って、あまり人に見せたくないですよね。

はっきり鏡に映ってしまうと困る。
そんなときダークミラーを使うと薄暗く映るので、はっきりとは見えません。

あまり目立たないようにすることができるんですね。

 

実はこのお宅には、素敵なお庭がありました。

ミラーを室内に使うことで、部屋の中に目を向けても鏡に映ったお庭の様子が伺える。

 

鏡としての機能をはたしながら、目立たせたくないところは目立たせない。
そんなところが、ダークミラーの魅力のひとつです。

 

今回のダークミラーは4枚で150万円ほど。
木製の扉をオーダーすると4枚40万円ほどなので、4倍ほどの差があります。

 

こだわりを表現するなら、良いものを使いたい。
そうはいっても、やはり費用が気になる…。

 

それなら本物を使いながら、ほかでコストを下げる。
そんな「コストの強弱」をつけることが、とても大切です。

 

こだわるところはこだわり、コストをかけないところはかけない。
そんなメリハリも大事にしています。

 

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・北島  一宏 /kazuhiro kitajima/ たじぃー
設計営業

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インテリアコーディネーター・インテリアプランナー・2級建築士

ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞

好きな本:指輪物語
好きな映画:スターウォーズ 新たなる希望EP4
好きな場所:パークハイアット東京の41Fのエレベーター出たところ
趣味:トライアスロン、トレイルランニング、ロードバイク、ウルトラマラソン。大会前日にレースのことをイメージしながらツールやウエアを選んでいる時間が好きです。

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