春と秋がもっと長ければいいのに、と思う。
だってなぜ夏はあんなに暑くて、冬はこんなに寒いのか。
夏の暑さを冬に溜めておいて、冬の寒さを夏に溜めておきたい。風船のような伸縮性のあるものの中に、「季節」をたくさん溜めておいて気温に合わせて風を送り込める装置を作れたら儲かるかもしれない。
いや待て、空気の体積って?AIに聞いてみると、「6畳の部屋の空気だけで30キロある」らしい。なんて2割くらいの理解だけど、置き場所に困るのが目に見えたのでそのアイデアは没としよう。
などと、どうでもいいことを考えながらゴロゴロしていた。寒いとどうしても布団から起き上がれない。適当にスクロールしていたタイムラインで、友人宅の猫たちがホットカーペットの上で気持ちよさそうに過ごしている写真を見た。そうか、ホットカーペットだ。
うちの猫「おいどん」が、寒くなってからすっかり1階に降りてこない(2階の方が暖かいらしい)。それに私もここ数年は分厚い靴下やら、名前のわからない肩と首に巻くやつとか、暖かくなる装備品ばかり増やしていたけどなぜ、思いつかなかったのか。
ニトリで2畳分のホットカーペットを買い、早速敷いてみるとすぐに猫が寄ってきた。

おいどんはその日その日の居心地の良い場所をいつも知っている。好きな季節とか、あるのだろうか。電気代のこと、知っているんだろうか。何を考えているのか聞いてみるけど、いつも返事はない。
くつろぐおいどんを撫でながら今日もどうでもいいことを考えて、結局ゴロゴロしている。
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鈴木 栄弥 / Suzuki Emi
2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー
静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。…
小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。気軽に「エイミー」と呼んでください!
わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!
●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2024年 玄関・ホール部門 全国最優秀賞 受賞
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞
●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞
●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞


