こんにちは。イルマーヤです。
6月といえば、夏至。一年で最も日の出から日の入りまでの時間が長い日で、「陽が極まる日」と表現されるようです。なんだか、陽が極まると「ポジティブ全開!」という印象を受けます。
今回は、そんな陽の季節はどう過ごすのが心地よいのだろう?ということを、わたしが最近注目している「薬膳」と「漢方ごはん」をヒントに考えてみました。
陽極まって陰に転じる
太陽が蟹座のエリアに入る6月21日に夏至を迎えます。西洋占星術でも、東洋の暦でも重要な日。陽のエネルギーが一番強まり、この日を境に弱まる方へと転じます。逆に陰のエネルギーは一番弱まり、強まる方へと転じます。エネルギーの転換期ですね。
陽っていうと、ポジティブで明るい感じなので気持ちも上向きに。陰はなんだか暗い感じがするし、あまり良い感じのイメージではありませんが、陰がなければ陽もないのです。昼と夜、上と下、暑いと寒い、男と女、のように「反対」があり、どちらか一方では成り立ちません。

そういえば、最近ハマっている「漢方ごはん」や「薬膳」にも陰陽の表現がありました。
からだを作る食材について
なぜ「漢方ごはん」や「薬膳」に注目し始めたかというと、どことなく感じる不調や疲れってどうにかならないのかな、と思っていた時に、「薬膳」がテーマのNHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」を見たのがきっかけの一つです。
また、自分のからだを作る食べ物を意識して、自分のからだを労りながら生きていきたい!という思いもあり、せっかくなので参考になりそうな本を探しました。
とはいえ、ご飯の支度が嫌すぎて買い物も億劫に感じるようなわたしにもできることはあるのかな……と少し心配でしたが、自分の感覚や季節で食材を考える「漢方ごはん」や「薬膳」の本には、その時のからだ調に合わせて食材を選ぶのに知っているといいことがたくさん書いてあり、自分のペースで取り入れることができそうです。
目指せバランスの良さ
「漢方ごはん」や「薬膳」の基本である中医学(中国伝統医学)では、自然界のあらゆるものは陰陽に分けられ、それらが「中庸」という偏りのないバランスのとれた状態であることが重要だとされています。どこかに偏りがあると、不調を感じやすかったり、病気になりやすいのだそう。「漢方ごはん」や「薬膳」は食事を通して中庸を目指し、不調を和らげていくための知恵です。
例えば薬膳では、からだが陰に傾けば冷えや疲労を感じやすく、陽に傾けば火照りやイライラを感じやすい。そこで、食材を「からだを冷やすとされるもの(寒性、涼性)」と「温めるとされるもの(温性、熱性)」、そして「どちらでもないもの(平性)」のように区分します。
冷えを感じる時には温める性質の食材を、からだに熱がこもりがちな時には冷やす性質の食材を選ぶという考え方があります。そして、毎日の食事では平性の食材を中心に、バランスを意識して取り入れることが大切とされています。
難しく考えず「毎日を健やかに過ごすため」の食事の参考として、取り入れてみるのも楽しいかも!と思い、少しだけ意識して食事を考えるようになりました。本には「5月から7月の夏に食べたい食材は赤いものと苦いもの。アスパラ、ごぼう、梅、みょうが、みつば、あずき、トマト、ピーマン、パプリカ、マグロなど…」と書いてあります。その中で思い出したものを買い物リストに加えていきました。
それだけのことなのに、自分や家族の健康のためにすごく良いことをしている気分になり、自信満々で食事の支度をすることができるようになったのです。
「陽」の季節の過ごし方
季節や暦を意識することは「社会人」とか「集団生活」の中ですっかり薄れてしまって、だんだん面倒になってきて、置き去りにしてしまった感覚。でも、占星術を学ぶことで季節や暦を感じながら生きることの大切さを思い出しました。
そして、占星術でなくても、日本には季節や暦を感じる風習がたくさんあったり、薬膳のことを知ろうとすれば、そこにも自然の中で生きることの大切さを感じます。窓の外には、巡る季節があり、スーパーに行けば旬の食材が手に入ります。ほんの少し意識をむけるだけで、豊かさは十分感じられる。
「漢方ごはん」や「薬膳」を調べていると中庸であることの大切さが幾度も書かれています。
そうか、ここでもニュートラルが大事ってことなのか。
気持ちをニュートラルにしていると、いろいろなことがいわゆる「うまくいく」ことにつながるって、「わかっちゃいるけど、そんなんできるかい!」というのがわたしの本音。気持ちも揺らぐし、体調も揺らぐ。それも丸ごとわたし。心のどこかに、「そろそろ良い気分になりたいなぁ」という気持ちが出てきたら、ヨイショと立ち上がり、季節のおやつと、体調に合わせたお茶を入れてみよう。
「陽」の季節は、日照時間も長いので植物がぐんぐんと成長していきます。それと同じようにわたしたちにも「成長したい!」という意欲が出てきやすい時期。自分のペースで枝葉を広げていきましょう。暑い時にはトマトやきゅうり、湿度が高い時には豆類やきのこ類が良いみたいですよ。
快適な夏を過ごせますように。
参考書籍:
「毎日の食事で心と体をととのえる漢方ごはん」(永岡書店)中医学監修:櫻井大典
「薬膳食事帖」(主婦と生活社)著者:リョータ
全体運:「善きこと」を意識する6月。
6月は、自分の中にあるものを外側へと表現していくエネルギーがますます強まる時です。春から始めたこと、学んだことを何かの形にして表現する機会があるかもしれません。
10日に「拡大、発展」を象徴する木星が、双子座から蟹座へと移動することで、どんな舞台でどう成長をしていくかの課題が変わっていきます。他にも木星は、幸せのありか・道徳・正義という「善」を意味するので、意義を感じるものにも変化を感じていきそうです。
11日の双子座の満月では、情報をしっかり整理し、マルチタスクをこなしていく「頭の回転の良さ」を活かし、高い目標に積極的にチャレンジしていくような「出来る感じ」を実感するでしょう。このエネルギーを有効に使って、夢を現実的なものにしていきましょう。
21日は夏至。この時期には意識が「個人」から「集団」に広がっていきます。周りの人を見ることで自分のことも理解していくような感覚です。自分にとっての安心の場所も見つけていくでしょう。さらなる自己成長を遂げる時期です。
25日は蟹座で新月を迎えます。いつも以上に仲間や家族を意識して行動することになりそうです。個人的な目標達成というよりも、家族や仲間のために何かできることをする方が満足感が大きいでしょう。
人は、集団になると見えてくるものと見えなくなるものがあります。対立しているかのように見えても、目指すゴールは一緒かもしれませんし、多数派と少数派はいつひっくり返るのか分かりません。どちらかが絶対的に正しいことはあるのでしょうか?いつでも始まりに立ち返ったり、客観視できるような冷静さを忘れないように、「中庸を目指すこと」をいつでも心に留めておくのが良いのかもしれません。
そこで今回は、12星座別に「おすすめ薬膳の飲み物」を書いてみました。普段何気なく飲んでいるものにも「はたらき」があるのですね。その時のからだの調子にも合わせてお試しください。
♈ おひつじ座

理想をどこまでも追っていきたい情熱と、それを叶えるために乗り越える必要のあるものとでの葛藤がありそうです。慌てずにしっかり向き合うことで、大きな成長を遂げることになるでしょう。10日くらいからは住まいなど、身の回りが充実し、豊かな場所へと変化していきます。
●おすすめ薬膳の飲み物:ミントティー(薬膳では涼性とされ、暑い季節のリフレッシュに)
♉ おうし座

6日に金星が牡牛座に。守護星である金星が、調和をもたらし、キラキラとした豊かな期間になりそうです。10日からは、いろいろな場所に行く機会が増えたり、人とのやりとりが活発になっていく中で多くを学び、これからのステップへと活動範囲を広げていくでしょう。
●おすすめ薬膳の飲み物:ジャスミンティー(薬膳では平性とされ、心地よい香りでリラックスしたい時に)
♊ ふたご座

あれこれとやることが山積みで忙しく過ごしていた方も、10日頃には成果を受け取り、落ち着きと静けさを取り戻します。そして、今手元にあるものを整理し、次のステップへと進んでいくでしょう。思いがけないところからの情報を得ることができ、新しい気持ちで過ごせそうです。
●おすすめ薬膳の飲み物:甘酒(薬膳では気を補うとされ、エネルギーチャージしたい時に)
♋ かに座

10日木星はあなたの星座、かに座に移動します。あなた自身に「幸福・拡大・発展」のエネルギーが巡ってきます。多くの幸福が受け取れるように活動やお仕事の範囲が広がったり、視野が広がるような出来事も起こりやすい時期になるでしょう。どんな出来事も未来の希望につながっています。
●おすすめ薬膳の飲み物:ココア(薬膳では温性とされ、心も体も温まりたい時に)
♌ しし座

中旬くらいまでは、何かにつけ熱くなりやすいでしょう。10日からはマインドに変化が起こり、徐々に器が大きくなっていくような成長を感じます。もっと広い範囲で多くのことを学ぼうという気持ちも出てくるので、遠くまで足を伸ばして感性を磨きたくなるかも。
●おすすめ薬膳の飲み物:はと麦茶(薬膳では涼性とされ、暑い日の水分補給に)
♍ おとめ座

小さなことは自動運転でスムーズに流れていくような時期になりそうです。周りの人たちのサポートも受けつつ自分のことに集中し、結果を出していきます。20日以降はチームワークでもっと大きなことに挑戦していく機会も増えていくでしょう。心地よいコミュニティが見つかります。
●おすすめ薬膳の飲み物:緑茶(薬膳では寒性とされ、すっきりしたい時に)
♎ てんびん座

10日からは「今までの学びを活かして社会で大活躍する」というような、大きなテーマに取り組んでいくでしょう。行動範囲も広がり、自分の役割をしっかりと果たしていくような満足感が得られそうです。金銭的な心配もなく、夢を叶えていく時になりそうです。
●おすすめ薬膳の飲み物:金木犀のお茶(薬膳では温性とされ、体を温めたい時に)
♏ さそり座

視野が広がる時期になりそうです。今までの見方や考え方がしっくりこないと感じたら、行く場所を変えてみるとか、いつもは通らない道をあえて通ってみてください。新しい風が吹き込み、新しい世界が見えてくるかもしれません。身近な人からの言葉からも、新しい価値観へのヒントがもらえそう。
●おすすめ薬膳の飲み物:ハイビスカスティー(薬膳では涼性とされ、美容を意識する方にも⚪︎)
♐ いて座

人と人を同士を繋ぐような役割を果たしていたら、いつの間にかあなたがサポートメンバーたちに支えられていく、というような流れが出来ていきます。あなたが、あなたらしく振る舞えば自然とその流れに乗っていけるでしょう。やる気、行動力も絶好調です。
●おすすめ薬膳の飲み物:ビール(薬膳では寒性とされ、暑い日のリフレッシュに)
♑ やぎ座

10日からは対人関係に恵まれていきます。普段通りのあなたを大切にしてくれるような人との出会いがあったり、身近な人の優しさを再発見して嬉しく思うような場面もあるかもしれません。同時に、等身大の自分を受け入れて、あたたかい気持ちで過ごせそうです。
●おすすめ薬膳の飲み物:紅茶(薬膳では温性とされ、温まりたい時のお供に)
♒ みずがめ座

ライフスタイルが充実していきます。自分のスタイルを守りながらも、理想的な日々を過ごせるようになっていくでしょう。7月くらいまでは行ったり来たりしながら足元を固めていくような場面もあるかもしれませんが、行くべき道を進んでいるということを信じて、一歩ずつを大切に。
●おすすめ薬膳の飲み物:カモミールティー(薬膳では平性とされ、穏やかな気持ちになりたい時に)
♓ うお座

自己表現や創作活動が広がっていきそうです。自己満足していただけのものが、発表の機会が巡ってきたり、誰かからの評価を受けたりと、あなた自身にスポットライトが当たる時期になるでしょう。秘められた才能にも気づきやすく、自分自身の可能性に驚かされるかも。●おすすめ薬膳の飲み物:ラベンダーティー(薬膳では涼性とされ、心を落ち着けたい時に)
お楽しみいただけたでしょうか? 今月も皆さまが心地よい暮らしができますように。
またお会いしましょう!
※本記事は薬膳の伝統的な考え方をご紹介するものです。体調不良を感じる際は医療機関にご相談ください。また、食材の性質や飲み物の選択は、あくまで薬膳の理論に基づく一般的な考え方であり、医学的な効果効能を保証するものではありません。