愛しのものたち

ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお聴きします。

テキスタイルアート作家 / 森川彩(Soupetole)

絵画、工作……そばに在った“わくわく”が日常に染み込んで

テキスタイルアート作家 / 森川彩

染色の技法を応用した絵画や彩色した布をつかったアクセサリーなどのテキスタイルアート作品を制作しています。幼い頃からものづくりが好きでした。絵を描いたり工作をしたり、わくわくすることややってみたいことをしていたら「つくること」がいつの間にかあたり前のようにそばにありました。

テキスタイルアート作家 / 森川彩

試行錯誤した表現手法と、「想い」を込めた作品づくり

以前は、キャンバスや紙に絵の具やペンで絵を描くことが多かったのですが、美術の短大で染織と出会ったことがきっかけで、現在の表現にたどりつきました。さまざまな素材に触れ、技術を学び、試行錯誤する中で見つけたのは「筒がき」という手描き友禅の手法。現在は、刷毛染めなどと組み合わせて制作しています。

テキスタイルアート作家 / 森川彩
作品をつくる時は、日々の中で心が動いた瞬間やできごと、美しいと感じたものなどからインスピレーションを得ます。感情や感覚などの内面性、そして深みや躍動も重ね合わせ、イメージを手探りで模索しながら形にしていきます。

どの作品も思い入れが深いのですが、ふと振り返ると、“希望の祈り”を含んだ作品には思い入れが強くあるように感じます。それは、私自身が日々を過ごしていく中で大切にしたい気持ちを表現しているからだと思います。

“制作は、世界と出会うこと、つながること” 

現在は彩色した布をつかったアクセサリーなどのテキスタイルアート作品も制作しています。ブランド名の『Soupetole(スプトール)』のコンセプトは“じんわりしみこんで内側から満たされるような、やさしく包まれるような心地よい感覚”です。そうやって誰かの日々が少しだけ豊かになったり、日々に彩りを添えられたら幸せなことだと思います。

制作はわたしに取って、自分を見つめたり、辿ったり、心を表現する手段。遊びであり学びです。世界と出会うこと、つながることができる大切な存在です。

今後はギャラリーでの絵の展示・催事にてSoupetoleのアイテムの販売を行っていく予定ですが、まだまだ定まりません。やりたいと思ったことを素直に表現していきたいです。

● テキスタイルアート作家 / 森川彩 (Soupetole)
【instagram】https://www.instagram.com/morikawaya/

 

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