ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお訊きします。
《小さな作品が、会話のきっかけや毎日の楽しみになるように / 革小物 techichina – 愛しいものたち 》
会話のきっかけがうまれるようにという願いをこめて
子どもの頃から、手芸好きで10歳離れた妹のスカートをつくっていました。結婚し、我が子が幼稚園に通うようになったとき、気の合う手芸仲間と出会い、小さなハンドメイドマーケットに出るようになりました。
当時は、布小物中心につくっていましたが、ほかの出店者さんで革小物をつくられている方がいて、革のよさに魅了されたのです。それからは「革を使い自分の好きなモチーフでブローチをつくってみたい」と思うようになりました。
モチーフは、日常的なモノの中で「こんなのあったらかわいい!」と思うけど、“意外とないもの”を選んでいます。こだわりのポイントは、常に真っ白のシャツにつけたときのイメージをすることです。
大切にしているのは、毎日がちょこっと楽しく、暮らしに彩りをそえられるようなものづくり
ブローチって小さな存在だけど、つけてるとそ人を表すというか、そのものを好きな人たちの会話のきっかけになったりつながりが生まれたりすることがあるんです。そういうものになればなぁ、という思いをこめています。
作品は一つ一つ手づくりなのでどれも思い入れありますが、その中でもこれまでで思い出となっているエピソードは、ピアノのブローチ。お子さんのピアノの発表会向けに購入してくださり、つけて本番に望んで下さったとのこと。「#techichinaさんありがとう」という投稿を見たときはジーンと来てしまいました。
私自身、手づくり市などでいろんな作家さんの作品を見たり買ったりするのが大好きで、いろんな作家さんにワクワクやほんわかした気持ちをもらうこともあります。だから私も、作品を手にとっていただいた方に、ちょこっとのhappy やちょっとだけど気持ちが上がる感じを感じてもらえればと思います。
ものづくりはヒトとヒトのつながり
私にとって作品づくりは、心の拠り所のように思っています。
実はモノづくりとは別に仕事を持っているのですが、仕事で疲れたときなども、手を動かしたりつくりたいもののイメージを膨らませたりすることで、大変なことが忘れられることがあります。
仕事の合間に作品づくりをする日々ですが、継続的に作品を置かせて頂いている委託先さん、声をかけてくださる店舗さん、オーダーしてくださるリピーターさんがおられます。私の作品を楽しみにしてくださっている方に少しでも新しいものやワクワクするものをお届けできたらなと思っています。
今はコロナで特に対面の販売などはしづらい状況ですがものづくりは、「つくって売る」だけの作業ではなく、ヒトとヒトのつながりのように感じることが多いです。また、世の中が動き出したら出店などもしていきたいと思ってます。
革小物 techichina
【Instagram】https://www.instagram.com/techichina/
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