もともとものづくりや、絵を描くことが好きで友人への贈り物として制作していました。ヴィンテージボタンアクセサリー URAH-C(ウラウシー)として活動することになったのは、2017年に友人が主催したイベントの出店がきっかけ。

はじめは寄せ集めの什器にショップカードもない状態でのスタートとなりましたが、それまで細々と続けてきたアクセサリーが人の手に渡り喜んでもらえたこと、今でも鮮明に覚えています。

ボタンを探し、歩くことからはじまるURAH-Cのアクセサリー

URAH-Cがアクセサリー制作に使うのは、ヴィンテージのボタン。以前、頻繁に足を運ぶ洋裁店があり、そこには国内外問わず、素材もメタルやシェル、ガラス、古いボタンが天井まで壁一面に積み上がっていました。

今は閉業してしまいましたが、そのお店の店主からボタンの奥深さを聞くことでボタンの魅力に惹きこまれ、徐々にアクセサリーに使用するように。選ぶボタンは、華やかすぎず、独特の雰囲気を持つものが好き。多少の傷や色褪せがある素材も多少は磨きますが、経年変化の風合いも魅力のひとつとして考えています。

ボタンの流通量は年々減っており、在庫があっても仕入れは停止している店舗がほとんどです。そのため、ここに行けば必ず購入できるということも約束されていません。

だからこそ自分の足で歩いて「探す」。その過程で人やボタンに「出会う」。それも制作過程の楽しみのひとつであり、原動力となっています。

イベント出展では、お客さまに直接ボタンへの熱い思いをお話することがあります。後日、「家に眠っているだけでは、もったいないから使ってほしい」とボタンを譲っていただいたり、「あの町にたしかお店あったはず」など、インターネットには載っていないローカルなボタン情報が寄せられたりすることが増えました。そんなつながりに、感謝しています。

好きを楽しむを忘れない

アクセサリーにする際はボタンの持つそれぞれの魅力を最大限引き立たせるデザインにするための、組み合わせを考えています。

鮮やかなボタンにはダークカラーのパーツを合わせ、逆にロートーンのボタンには合わせるパーツで異素材の輝きを加えるなど、全体のバランスを大切に。そして、何より自分がつけて気分が上がるようなものを作ることをこころがけています。

販売を始めて7年。イベント出店を重ね、ものづくりを通して人とのつながりが増えたことは以前に比べると大きな変化です。友人のイベントに出展して以来、自分の住む町での委託販売、少しずつ活動範囲を広げ、東京、横浜、埼玉でのPOPUP、京都に1店舗常設で作品を置かせてもらっています。

現在は他に仕事を持っているため、ローペースの活動ではありますが、制作は好きを楽しむ自分にとってのご褒美の時間。この気持ちを忘れずに、これからも活動を続けていきたいです。

ヴィンテージボタンアクセサリー URAH-C
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