ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、
こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお訊きします。

暮らしをちょっと華やかに / kura_ci_to– 愛しいものたち 》

ステキな 素材を暮らしに取り入れ
シンプルな日常に華を

パタンナーとして洋服の仕事をする傍ら、「こんなものがあったらいいな」と、日々の暮らしで浮かぶアイデアをもとに、ポーチやミニバッグなどの小物を手づくりしています。

一つ一つ丁寧につくった小物は、ハンドメイドの通販サイトで販売しています。

学生の頃から、友人へのプレゼントとして小物をつくったりすることが好きでした。最近は小物だけでなく子ども服に挑戦してみたり、お裁縫を教えたりして喜ばれる機会も増え、気付くと「ものづくり」は暮らしの一部になっていました。

作品は、シンプルな日常が少しだけ華やかになる、暮らしに馴染むものがテーマです。

長年手にして使っていくうちに、素材や風合いが馴染んでいく、そんなものづくりを目指しています。

ものづくりのアイデアは、素敵な素材との出会いから生まれます。表情のあるインドシルク、しっくり馴染むリネン、繊細な刺繍のブレード……。テイストに縛られず、自分が良いと感じるものを使って制作をしています。

たくさんのモノにあふれる今の世の中で、皆と同じでは物足りない。そんなことを感じている方に、ハンドメイドで一点物の「kura ci to」の商品が届くと嬉しいですね。

つくるものにもよりますが、アイデアを思いついてから大体一か月程度かけて制作しています。逆に、熱中すると数日で完成してしまうこともあります(笑)。

忙しいときは時間がかかってしまうこともありますが、ものづくりも私の「暮らし」の一部なので、無理せず自分が納得できるように制作しています。

頭の中にあるイメージを、実際に手を動かすことでモノに組み立てていく過程が、ものづくりの楽しさ・醍醐味だと感じます。

憂うつな日を少しでも和らげるものづくり

仕事では洋服を主に扱っているので、小物の縫製や仕様はとても細かく感じ、慣れるまでは大変でした。また、通販サイトを開設して、はじめて「発信する側」になってみると、商品の写真撮影や説明文の作成、SNSへの投稿など、制作以外にもやることが多く、商品が完成してもアップするまでが大変です。

通販サイトへの掲載にあたっては、素材の種類や各パーツの長さなどはもちろん、実際の使用イメージが湧くような写真を必ず載せるなど、なるべく商品の魅力が伝わるように心がけています。

昨年の5月に活動を始めましたが、商品を購入いただいた方からの「コロナ禍ですが、素敵な作品と出会えて幸せです」というコメントが、とても嬉しくて印象に残っています。

商品をただ届けるのではなく、受け取った方の日々の暮らしや気分が、きらっと華やかな日常になりますように……と思いながら制作しています。

最近は「レディースポーチ」というタイトルで、サニタリー用品を持ち運ぶのにちょうどいいサイズのポーチをシリーズ展開しています。

女性にとって月に一度来る、気分の上がらないあの日。市販のポーチのようにかわいくなりすぎない大人なデザインで、憂うつな日が少しでも華やかになることを思ってつくっています。

ただ見た目が良かったりオシャレなだけではなく、暮らしの中でのちょっとした悩みや憂うつを和らげる、そんなものづくりを今後も続けていきたいと思っています。

 

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