リノベーションをしたいけれど、わからないことがたくさん……そんなみなさまに向け、entrieがリノベーションの基礎知識をお伝えするコーナー「リノベをマナブ」。 

リノベをマナブ。 #09
断熱リノベーションで実現する、健康的な暮らし

断熱リノベーション、なぜ必要?

現在の住宅では、断熱の考えが普及し当たり前になっていますが、30年前の住宅では、断熱材が普及されはじめたばかりだったため、厚みも薄く、現在ほどすぐれた性能の商品はありませんでした。
そのため、古い住宅では、壁の中で結露が発生し、カビの原因や建物へ負担を与えているケースも多くあります。

適切な断熱によってこれらの問題を改善し、生活者にも建物にも負担が少ない家にすることが重要です。

健康に過ごすための、断熱リノベーション

寒い季節になると、「ヒートショック」という言葉をよく耳にしませんか?
「ヒートショック」とは、室内の温度の急激な変化で、血圧が上下に大きく変動することなどで起こる、心筋梗塞や不整脈、脳梗塞などの健康被害のこと。
とくに冬場、高齢者や生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)の方に多く見られます。

入浴中にヒートショックを引き起こし、失神し溺れて亡くなるケースは、入浴中の死亡事故の典型で、年間の交通事故死亡者4,611人を大きく上回る、17,000人(※)もの方が亡くなっています(※東京都健康長寿医療センター平成25年報告による)。

浴室以外では、暖かい部屋から寒い廊下、暖房の効いたリビングからトイレなど、温度差が5度以上ある部屋への移動でも、ヒートショックの発生率は高まります。

「家の断熱性を高めることは、循環器系の病気を予防するためにも有効」という調査結果もあることから、断熱リノベーションの需要は高まっています。

断熱リノベーション、どんな種類があるの?

断熱には大きく分けると、内側から施工する方法・外側から施工する方法という、2種類の工法があります。

壁や床下、天井に断熱材を充填する場合は、グラスウールなどを使用します。
窓は特に熱の出入りが多い箇所で、冬場は室内の暖気の48%が逃げていきます。

そのため、窓を二重にしたり、「ペアガラス」と呼ばれる二枚のガラスの間に中間層を持つものを使用することで、断熱性能向上に寄与します。

事前チェックで、効果的な断熱対策を!

断熱には、性能のいいエアコンや電気カーペットの導入などの比較的簡単なものから、断熱性能の高い家にリノベーションして季節を通じ根本的に改善するものまで、さまざまな対策が考えられます。
冷暖房器具だけで間に合うのか、断熱改修のほうがより効果的なのかは、断熱性能が低い原因を知ってからのほうが、無駄なく効率的に行なえます。

自治体によっては、断熱に関する補助金を出している場合もあります。

エントリエのプランナーにご相談いただけば、現地調査で断熱・省エネ状況を診断した上で、効果的な断熱プランや、断熱対策後の光熱費削減シミュレーションまで提案させていただきます!

※この記事は、グループ会社であるリフォームプライスの「断熱リフォーム」が元となっています

 

*entrieの公式Instagramでは施工事例を掲載しています*

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