リノベーションをしたいけれど、わからないことがたくさん……そんなみなさまに向け、entrieがリノベーションの基礎知識をお伝えするコーナー「リノベをマナブ」。 

「せっかく購入する新しい住宅。せっかくなら、こだわりを詰め込みたい!」といった時に選択肢に上がるのは、「新築住宅」か「中古住宅」かという2択。

特に、コロナ禍移行の世界情勢の影響によるウッドショック(※)からはじまり、今年3月には住設建材メーカーの値上げが発表されるなど不安定な状況がつづき悩まれる方も多いのではないでしょうか。

「新築注文住宅を考えていたけれど、中古住宅でのリノベーションも新たな選択肢として検討したい」。今回はそんな方へ向け、新築住宅と中古住宅の違いを解説していきます。

※参考記事
新型コロナがもたらす供給制約 ; ウッドショックの影響|その他の研究・分析レポート|経済産業省

新築注文住宅の特徴

注文住宅とは、購入した土地(または持っている土地)に、構造や設備を1から自分で決めて建てられる戸建て住宅のことです。

新築注文住宅は、間取りや設備を完全に自由に作れることが魅力です。中古住宅では柱や排水など制限のあるなかで設計をしなければいけない一方、複雑な間取りやデザインも実現可能なため、独自性のある戸建てを建築できます。また、もちろんのこと「誰も住んだことない」ということは大きなメリットです。特に屋根裏や床下、屋根など「普段は見えない部分」の老朽化に関して不安はつきもの。そういった点は、中古物件には持つことのできない絶対的な魅力です。

資金面では、国土交通省の「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅の価格は土地付きで平均5,112 万円とされております。

中古住宅リノベーションの特徴

こだわりぬいたリノベーションをすれば注文住宅に匹敵する価格となる恐れもありますが、一般的には中古住宅をリノベーションしたほうが価格は安い傾向が強いです。工事内容によって大きく変わりますがエントリエでは1,000円前後からのリノベーションのご依頼が多くなっていますが以下のようなデータもご紹介いたします。

中古戸建住宅と中古マンションの取得世帯でそれぞれ2,959 万円、2,990 万円。また、リフォーム資金は平均201 万円。

国土交通省の「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」P.41

中古住宅を選ぶ際は、リノベーションをどの程度するかを検討して業者に見積もりを出してもらってから購入を決定しましょう。

また都心部など立地がよい場所は既に建物が密集しているため、希望の場所に新築用の土地を見つけるのはなかなか難しいです。その点、中古物件であれば、都心部や駅の近くであっても既にある戸建てを購入して住むことができるのも魅力かもしれません。

中古住宅のリノベーションで注意したい点は、先にもお伝えした通り建物の構造上、制限のあるなかで間取りを決めなければいけません。

そして、新築に比べると、中古住宅のリノベーションでは住宅ローンで借りられる上限額が低いこともあげられます。中古住宅の購入とリノベーションにかかる費用によっては、自己資金が注文住宅よりも多く必要となるケースがありますので、心配な方はその点をリノベーション業者と相談してから進めましょう。

住宅に何を求める? 希望を膨らませて、それぞれの選択を

注文住宅か中古リノベーションかが良いか……どちらが良い・悪いではなく、何を重視するか、どんな希望があるかによって、答えは変わっていきます。みなさまにとって理想の家が見つかることが大切ですね。

エントリエの建築士 北島 一宏(きたじま・かずひろ)が開設しているリノベーションのメリットデメリットの動画もあるのでぜひ参考にしてみてください!

※この記事は、グループ会社であるリフォームプライスの「新築注文住宅と中古住宅リノベーションのメリットとデメリット」が一部 元となっています

 

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