今回の舞台は水道橋・神保町周辺です。待ち合わせは、水道橋駅。東京ドームシティにて、ロープを登っててっぺんを目指すアトラクション「パワータワー」に登って今年の運気上昇を願った後、思いつくままに路地をお散歩。猫好きにはたまらない、猫の本を多数取り扱った書店「神保町にゃんこ堂」で猫本沼にハマりました。
「パワータワー」でみなぎりマッスル!
村田:今日は水道橋駅周辺をお散歩しまーす! 目がショボショボしてる。
藤田:ぽわーんとしてる。
細野:午後の一番眠い時間帯だね。
村田:シャキっといこう。今日の目的地は、ゆきえちゃんのおすすめで東京ドームシティ。なんでここにいこうと思ったの?
細野:運気上昇を願って、「上がる」系の乗り物に乗ろうと思って!
村田:楽しみだな。
水道橋駅の目の前にある東京ドームシティ内に、早速足を踏み入れます。
藤田:鳩がいっぱいいるね。
村田:全然警戒しないな。おい、鳩たちよ、元気か。
SABOTENS村田が鳩に話しかけてる途中、背後で「大丈夫ですか!?」とびっくりしながら呼びかける、ゆきえちゃんの声。近くを通りがかった人がスッテーンと転ぶプチ事件が発生したのでした。
細野:アニメみたいな転び方をしていた。
藤田:ゆきえちゃんがよろけたから、誰かに襲われたのかと思ってびっくりしたよ。
細野:転んだ人、無事でよかった。
村田:鳩に気を取られて全然見てなかった。申し訳ない……。
転んだ人は何事もなく立ち上がって、東京ドームシティへ消えていきました。無事で何よりです。
気を取り直して目的地である「パワータワー」を目指します。
藤田:東京ドームだ! 大きいな。よく「東京ドーム何個分」っていうよね。平日なのに人がたくさんいる。
細野:イベントがあるみたいだね。
村田:コンサートのグッズ売り場に長蛇の列! すごいな。
この日はとあるアーティストのコンサートがあった模様。平日の昼間に関わらず、人でごった返しています。これだけの人を動員できるなんてすごいね、と感心しながら人波を抜けていくと、目的地の「パワータワー」が見えてきました。
細野:あった、パワータワー! ……あれ、思ったより小さい? 周りのものが大きいから小さく見えるのかな。
藤田:確かに。懸垂しろって言われて、この距離はできないよね。
村田:家ぐらいの高さはあるもんね。
「パワータワー」は、ロープをつかみながら上まで登っていくアトラクション。
制限時間内に登れた回数に応じて、「はじけるマッスル」「みなぎるマッスル」「よくできマッスル」などのマッスルレベルが分かれています。
藤田:サスケみたいだね。
細野:これで一番上までいって、今年の運勢を占おう。
村田:わー、登れるかなあ……頑張ろう!
いざ、SABOTENSが登頂。
ドキドキドキ。
ロープを掴んで、ぐいぐいと上まで登って……
てっぺんまでたどり着くと下までスルスルと降下するので、もう一度登っていきます。
もう必死です。
藤田・村田:よくできマッスル! 2回登れました〜!
村田:思った以上に手がプルプルしてる。
藤田:3回くらい余裕で登れるって甘く見てたら、1回目できつかった。手が真っ赤だ。
村田:4回登れる人、すごいね。
藤田:次は我らがゆきえちゃん、3人の中で、体力みなぎる若手ホープだ。
細野:いってきます! 3回を目指します!
村田:私の分も託した!
藤田:頑張りマッスル! 応援しマッスル!
村田:ゆきえちゃん、頑張れ〜! 速い速い、すごいよ!
藤田:1マッスル達成!
村田:さすが!
藤田:わー、あっという間に3回!
藤田:すごい、予告通り3回!
村田:おめでとう! かっこいいよ。
細野:みなぎりマッスル達成!
藤田:みなぎってるよ。おつかれさマッスル!
細野:楽しかった〜。というわけで、これで今年は運気アップだね。
村田:イエーイ!
藤田:ゆきえちゃんが大吉で、SABOTENSは吉だ。
細野:皆さん、お疲れさまでした〜。
落ちもんレンジャー誕生?
無事に運気上昇を祈願できたので、東京ドームシティを後にし、水道橋エリアをぶらぶらとお散歩します。
村田:このへんはビルが多いね。
細野:不思議なY字路があるよ。
村田:いってみよう。
村田:このあたりは「外記坂」っていうんだ。
藤田:石川啄木もこの辺に住んでいたんだね。有名な文人が通ったかもしれない道に、自分が立ってるのが不思議。「この坂つらい」とか、現代人と同じようなことを考えたのかな。
村田:坂の一帯は「弓町」と言われていて、弓の稽古が行われたお屋敷もあったんだって。
藤田:へえー! 弓ができる人、かっこいいよね。
村田:本当に。弓道部とか憧れだったな。
藤田:町内の掲示板をチェックしてみよう。
村田:町会のツイッターやFacebook、ホームページまであるんだって。SNSやネットをちゃんと運用してる。
細野:80歳になったらお祝いもしてくれるんだ。
村田:いいまちだね。
細野:一軒家が多いね。東京ドーム、大規模な遊園地があるすぐ近くのエリアなのに、意外だ。
村田:印刷会社や出版社の看板がかかった建物も多いね。土地柄かな。
藤田:坂道も多いね。自転車で登るのは結構たいへんそう。
藤田:見て、窓辺に小人!
村田:7人揃ってる!
細野:ウサギと犬と……
村田:動物ワールドだ。
藤田:犬の植木鉢だ。
村田:なんとも言えない表情をしてるね。
村田:パンクな鉢だ。
藤田:守られてる。ビルばかりかと思ったら、結構色々あるね。
細野:あれは、落ちもんかな?……「盗みもん」?
村田:「○○もん」シリーズができそうじゃない?
藤田:落ちもん、置きもん、盗みもん、捨てもん。「ドラえもん」みたいにキャラクター作ろうかな。このキックボードは「置きもん」かな。
村田:あと一匹いたら5レンジャーになる。
藤田:ドラミちゃんみたいな、かわいい女の子のキャラがほしいな。
村田:盗みもんを、くのいちの格好で「ぬす美」にするのはどう?
藤田:見て、シールがたくさん。
細野:エイブルにリラックマに。
村田:シールの亡霊みたいだ。
藤田:シールは「貼りもん」だ!
村田:これで5匹揃った!
路上のありがたいメッセージ
ぶらぶらと歩いていたら、お寺の前に掲げられた筆書きに目が留まります。
細野:「今できること、少しずつ」
村田:ほんとだね。
藤田:身に染みるな。
細野:水道橋駅に近づいてきたね。
村田:学校も多いね。
藤田:こんな都会の学校に通ってたらどうなるんだろう。
村田:帰り道の誘惑が多すぎるね。
細野:毎日ジェットコースターに乗ったりして。
細野:あ、落ちもんだ!
村田:漫画の1ページだ。
細野:なにかのメッセージ?
村田:「長かった…ここまでの道のり…」
藤田:「実に長く感じた…」
村田:なんでこのページだけが落ちてるんだろう。
藤田:おみくじみたいに、いま必要な言葉かもしれない。
すぐそばに、なんともう一枚漫画が落ちていました。
藤田:あれも漫画っぽくない?
村田:ほんとだ! まさか続きのページ?
藤田:同じ漫画だ。
村田:こっちには「ひるむな!!」って書いてある。今日は色んなメッセージを路上から受け取ったね。
細野:今できることから、少しずつ。
藤田:長い道のりだった。
村田:ひるむな。
細野:全部つながっていたりして。
猫好きにはたまらない! 猫本だらけの「神保町にゃんこ堂」
水道橋を抜けて、神保町方面へと向かっていきます。もともと出版社や出版関連の卸売業者が集まっていたエリアです。そのため、現在も大きな書店さんから個人書店さんまで、多様な書店が軒を連ねています。
細野:大学の卒論で古い洋書の表紙デザインを研究してたとき、神保町に毎週通ってたな。神保町大好き。
村田:そうだったんだね!お気に入りのお店はある?
細野:「エチオピア」っていうカレー屋さんかな。「さぼうる」もよく行ったな。
村田:学校もオフィスも多いから、食べるところがたくさんあっていいよね。私も前にこのへんで働いていた時は、昼休みが楽しかったな。
細野:この辺、いいよねえ。
村田:そういえば神保町って、猫専門の本屋さんあるよね。
藤田:そうなんだ! 行ってみよう。
猫好き3人は、神保町交差点にある「神保町にゃんこ堂(姉川書店内)」へ。
店内には猫の写真集に、猫が登場する小説、絵本など、猫をテーマにした書籍のほか、手ぬぐいやクリアファイルなど、猫の絵柄のグッズもたくさん並んでいます。
快く取材に応じてくださった店主さんに、お話を伺ってみました。
村田:お店は最初から猫の本をテーマにされてたんですか?
にゃんこ堂さん:いえいえ、もともとは普通の本屋さん。
10年くらい前に猫好きの娘が、「猫の本ってたくさんあるし、猫の本を置くとおもしろいかもしれないからやってみようか」っていうので任せてみたら、自分で調べてきて、最初50点ぐらい並べてみたんですよ。猫の本だから表紙が見えたほうがいいねってことで、なるべく表紙が見えるように置いて。
そしたら色んな方が目に留めてくれるようになって、地方からも結構来てくれてます。
村田:猫好きにはたまらないお店ですね。猫を飼ってると「うちの猫と似たような柄の猫、いないかな」という視点で見ちゃうから、表紙が見えてるのは嬉しいです。
にゃんこ堂さん:最初は棚の一角にだけ置いていたら、猫の本は見るけど他の本は見ないお客さんが増えてしまって。それで一年間で、全部猫の本に切り替えちゃったんですよ。一つのテーマに特化したほうが分かりやすいし、一箇所にお客さんが固まらないように、店内を回遊できるようにして。
村田:書店さんが多い場所柄、ジャンルを絞るのはよさそうですね。
にゃんこ堂さん:他の書店さんにもだいぶ知れ渡って、「猫の本屋がここにあるよ」って、お客さんに聞かれたら教えてくれるようになって。
猫の本だから、一冊じゃ終わらないんですよね。地方から来た方も、なかなか買えないからと、何冊も買っていってくれます。
藤田:なかなかないですもんね。唯一無二。
にゃんこ堂さん:大きい書店でも、猫の本は趣味のコーナーにちょこっとあるだけだもんね。こんだけ猫の本が見れるってなかなかないもんだから、けっこう足を運んでくださっています。
なるべく大きな書店では置いてないような本も置こうってことで、大きい書店では返品してしまうような昔の本も並べています。見ていると、そういう本も結構売れてますね。不思議だなと思いながら。
細野:おすすめの一冊はありますか?
にゃんこ堂さん:よく売れたのは『わたしのげぼく(上野 そら, アルファポリス 2017/7/31)』っていう本だね。POPも全部娘が描いてくれてるんだよ。
細野:これは泣いちゃうな。
藤田:猫って泣けるんだよな。
細野:ありがとうございました!
にゃんこ堂さん:またいつでも来て、楽しんでいって。
3人それぞれ、猫の本屋グッズを購入。ホクホク気分でお店を後にしました。
村田:いやー、楽しかった。優しいご店主さんだったね。
細野:いいお散歩になった。
藤田:猫を見てると時間忘れちゃうね。
細野:猫、素晴らしいな。
本日の一コマ漫画
心に残る明治神宮の風景
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