たじぃーこと、北島一広を一言で表すと、“過ぎ”が付くほどのこだわり人間。とにかく自分が興味あることへののめり込み具合が半端ありません。そのこだわりぶりは、仕事でもいかんなく発揮され、ときにはお客様から「北島さん、そんなところ、誰も見ていないですよ」と飽きられるほど。ブログでは北島ならではの目線を通して、素材、建具、家具など建築のディテールにまつわる話を事例を交えて紹介していきます。
#15「良いものにこだわりたいシリーズ③リサイクルガラス」
コストを抑えながら、こだわりのあるところはしっかり良いものを使いたい。
そんなお客様の要望に応えて「こだわりたいシリーズ」をお届けします。
今回は
・明るい玄関にしたい
・玄関のスペースを広くとりたい
・エントランスで「自分たちの家」感を出したい
そんな要望に応え「柿渋のオーダーキッチン」をご提案しました。
この扉は間仕切りに「リサイクルガラス」という素材を使っています。
リサイクルガラスはブラウン管や蛍光管などの廃材ガラスを熱処理し、柄のあるガラスになるよう加工したものです。
3cmほどの厚みがあり、ボリューム感があるのが特徴的で、なおかつちょっと柔らかい素材です。
表面は少しザラザラ感があり、網の目のような柄があるので、間接照明で光を出したり、取り込んだりしたいときに光をあてると柄が浮き立ちます。
普通のガラスだと味気なくなるときも、リサイクルガラスだと表情が加わるんですね。
こちらのおうちでもリサイクルガラスの柄を強調するために、上下にライトをあてて柄を浮き立たせています。
普通のガラスだと3~4万ぐらいですが、リサイクルガラスは80万円ほど。
20倍くらいの差があります。
なぜ高額なリサイクルガラスを選んだのか。
それには理由がありました。
今回のリノベーションはマンションでしたが、マンションは一戸建てと違い、門構えなどのアプローチがありません。
だから、家の特徴を表現するなら「エントランス」になります。
「コストがかかっても、玄関で『自分たちの家』を表現したい」
そんな要望を受け、建材としてはあまり使わないリサイクルガラスを提案しました。
「こうしたい」をすべて叶えようとすると、どうしても費用がかかります。
こだわりの演出を叶えるためには、コストを下げられるところでしっかり下げる。
どこでコストを下げられるか考える。
お客さまの「こだわり」と「コスト」の強弱をつけることを、いつも大事にしてます。
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・北島 一宏 /kazuhiro kitajima/ たじぃー
設計営業
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インテリアコーディネーター・インテリアプランナー・2級建築士
ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞
好きな本:指輪物語
好きな映画:スターウォーズ 新たなる希望EP4
好きな場所:パークハイアット東京の41Fのエレベーター出たところ
趣味:トライアスロン、トレイルランニング、ロードバイク、ウルトラマラソン。大会前日にレースのことをイメージしながらツールやウエアを選んでいる時間が好きです。
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