たじぃーこと、北島一広を一言で表すと、“過ぎ”が付くほどのこだわり人間。とにかく自分が興味あることへののめり込み具合が半端ありません。そのこだわりぶりは、仕事でもいかんなく発揮され、ときにはお客様から「北島さん、そんなところ、誰も見ていないですよ」と飽きられるほど。ブログでは北島ならではの目線を通して、素材、建具、家具など建築のディテールにまつわる話を事例を交えて紹介していきます。
#18「良いものにこだわりたいシリーズ⑥ダークミラーの扉」
コストを抑えながら、こだわりのあるところはしっかり良いものを使いたい。
そんなお客様の要望に応えて「こだわりたいシリーズ」をお届けします。
今回は
・友人が訪れたとき、バーのような空間でお酒を楽しみたい
そんな要望に応え「ダークミラーの扉」をご提案しました。
こちらのお宅では、ダークミラーの扉をキッチンの一部に埋め込んでいます。
なぜこうしたかというと、夜のバーの雰囲気が好きなお客さまだったからです。
ホームパーティーが好きなこのお客さまは
「パーティー後に、1人ずつお客さんが帰っていって。最後に仲のいい人たちが3、4人だけ残ります。そんな人たちとバーのような空間でお酒を飲みたい」
という夢がありました。
家のキッチンをバーのように使いたいということで、夜の雰囲気を出すためにキッチンにダークミラーを入れました。
薄暗い空間で、影が鏡に映り、バーのような雰囲気を演出することができます。
ただダークミラーは全面ではなく、腰から上が映る部分のみ。
腰から下の部分にはダークミラーを入れていません。
それはコストを下げる目的もありますが、キッチンの下にはゴミ箱などもあるので見せたくありません。
鏡に映らないようにするために、上半身の位置だけにミラーを埋め込むご提案をさせていただきました。
もうひとつのポイントとして、バーのような雰囲気にしたいときはキッチンの天板を暗い色にすることです。
なぜ暗い色にするかというと、白い天板にした場合、反射で鏡に映りこんでしまったり、色の対比がきつすぎたりしてしまうからです。
シチュエーションに合わせて「どう見えるか?」を考えながら素材を選定する必要があります。
また天板のカラーバリエーションも、白はありますが、黒がなかったりします。
天板は特殊な面材で費用がかかるため、安い素材になると、そもそも黒が選択肢になかったりします。
それでもこだわりを叶えるために、良いものを使いたい。
本物を実現したいという気持ちを大事にするために、かけなくていい部分でコストを下げる。
アイデア次第で、抑えられるところは抑える。
そんな思いも、設計の中では大事かなと思っています。
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・北島 一宏 /kazuhiro kitajima/ たじぃー
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インテリアコーディネーター・インテリアプランナー・2級建築士
ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞
好きな本:指輪物語
好きな映画:スターウォーズ 新たなる希望EP4
好きな場所:パークハイアット東京の41Fのエレベーター出たところ
趣味:トライアスロン、トレイルランニング、ロードバイク、ウルトラマラソン。大会前日にレースのことをイメージしながらツールやウエアを選んでいる時間が好きです。
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