たじぃーこと、北島一広を一言で表すと、“過ぎ”が付くほどのこだわり人間。とにかく自分が興味あることへののめり込み具合が半端ありません。そのこだわりぶりは、仕事でもいかんなく発揮され、ときにはお客様から「北島さん、そんなところ、誰も見ていないですよ」と飽きられるほど。ブログでは北島ならではの目線を通して、素材、建具、家具など建築のディテールにまつわる話を事例を交えて紹介していきます。
#19「良いものにこだわりたいシリーズ⑦間取り」
コストを抑えながら、こだわりのあるところはしっかり良いものを使いたい。
そんなお客様の要望に応えて「こだわりたいシリーズ」をお届けします。
今回は
・家を広く使いたい
そんな要望に応え「間取りをつくり直す」という方法をご提案しました。
このおうちは、40平米ぐらいの古いマンションです。
実はこのお部屋、以前は天井がもっと低かったんですね。
それが調査してみたら1階だったこともあって、天井にスペースがあったんです。
そこで、もともとの天井を壊し、できるだけ天井の位置を高く設定し直しました。
調査してみると、このように、今まで知らなかった事実が判明することもあります。
だから「そもそも部屋が狭いから」と諦める必要はありません。
リノベーションの見積もり費用は、大きく分けると3つあります。
1、間取りをつくるための費用
一度壁や天井を壊し、理想の間取りをつくるための費用
2、水回りの設備費用
キッチン、お風呂、トイレを良いものにしたいときの費用
3、仕上げに質の良いものを使うための費用
仕上げ材に上質なものを使いたいときの費用
コストは大きくこの3つに分けられ、費用をかければかけるほど良いものになっていきます。
ただ3つすべてに費用をかけようと思うと、値段はどんどん上がっていきます。
そこで、優先順位をつけていきます。
こちらのおうちは、できるだけ壊す範囲を広げて、間取りにお金をかけることにしました。
「間取りにお金をかける」とは天井を高くつくり直したり、リビングを広くとるなど
「間取りの変更」
にコストをかけて、満足度を高めていく方法です。
どこにコストをかけることが、お客様の満足に繋がるか。
ここは、綿密に打ち合わせをします。
こちらのおうちは「間取りを理想通りにすること」が、自分たちの幸せになるとに気付いたので、間取りの変更提案をたくさんさせてもらいました。
その中のひとつとして「そこまで工事するなら、天井を上げることもできます」とプラスアルファで提案し、実現したものです。
こんなふうに間取りを変えることは、意外とできます。
「マンションなのに、壁を取っちゃっていいんですか?」
と聞かれることも多いですが、マンションの中だったらコンクリート以外は何を壊しても全く問題ありません。
リノベーションには、こうした可能性があるんですね。
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・北島 一宏 /kazuhiro kitajima/ たじぃー
設計営業
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インテリアコーディネーター・インテリアプランナー・2級建築士
ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞
好きな本:指輪物語
好きな映画:スターウォーズ 新たなる希望EP4
好きな場所:パークハイアット東京の41Fのエレベーター出たところ
趣味:トライアスロン、トレイルランニング、ロードバイク、ウルトラマラソン。大会前日にレースのことをイメージしながらツールやウエアを選んでいる時間が好きです。
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