DUCK SEIRO
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DUCK SEIRO
家に住む人
2022年、エントリエに念願のリノベーションを依頼。2023年1月に完成。 夫・長男・娘+おいどんという猫と一緒に住んでいます。好きなものは、鴨せいろ。

リノベーションの一連を経験してみると「何を残し、手を加え、どう新しくするか」が大切なんだなと感じる瞬間がある。しかしいざやってみると、その取捨選択がなかなかにむずかしい。さらに今回は、中古物件購入からのリノベーション。「自分の生まれ育った家で、この部分に愛着があって……」なんて場所もない。

物件購入の契約をすると決まってからのことを思い出してみる。立地や広さ、予算などに納得してからはすぐに資金計画や引き渡しまでのスケジュール。とにかく一度にいろんなことが動く慌ただしさのなかで「この家が持つ良さ」についてじっくり考えることのできた時間はなかったなと思う(今回は、前に住んでいた家の売却もあったのだ)。

そんななかで購入した物件のBEFORE写真を、何気なくInstagramに公開したことがあった。そこで、友人が「ろくろ脚の手すりがとても素敵だ」とダイレクトメッセージを送ってくれた。

BEFORE

実はここ、はじめは「アイアンの手すりにでもしようかな」なんて思っていた場所。だけど、住みたい空間イメージを集めていくうちに、すっかり次の住まいに生かすということを考えていなかった。結局、ろくろ脚の手すりは残し、グレーのペンキを塗ってもらうことに。今ではお気に入りの場所のひとつだ。

思い返すと、リノベーションは建築士さんの力を借りながら、過去・現在・未来の間を丁寧に編んでいくような作業でもあった。過去を尊重し、すでにあるものの良さを感じながら、未来の自分とどう適応させていくかを考える時間は本当に豊かで楽しい時間だ。

春の訪れを感じはじめた最近、新しい仕事や人間関係も増えてきた。ろくろ脚の手すりのある吹き抜けを眺めながら、なんとなく当時のことを思い出す。これか訪れる時間や周囲との関係も豊かな時間にしていきたいなと思う。

【おまけ】猫の「おいどん」を探せ

今日のクイズは難易度レベル★☆☆☆☆

施工後にカメラマンさんに家の中を撮っていただく機会があった。お客さんがくるとついて回る、おいどんさん。そして、生まれ変わったろくろ脚の手すり。残すことができてよかった。


▷「家族が家族じゃなくなる家」を設計した人はこちら

鈴木 栄弥
設計営業・ウェブマガジン編集長

鈴木 栄弥 / Suzuki Emi

エイミー

2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー

静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。

小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!

わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!

●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞

●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞

●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞

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