DUCK SEIRO
記事を書いた人
DUCK SEIRO
家に住む人
2022年、エントリエに念願のリノベーションを依頼。2023年1月に完成。 夫・長男・娘+おいどんという猫と一緒に住んでいます。好きなものは、鴨せいろ。

自撮り写真が好き。とはいっても自撮りをすることではなく、はたまただれかの自撮りを指すわけではない。「今の自分、いいでしょ」というような自己表現に見えたとき、とても堂々としていて良いなと思うのだ(違うかもしれないけど)。

わたしは昔から、なんでも褒められると恥ずかしさから、つい謙遜したり、もっといくと自虐に走ったりしてしまう。でも、それも、少しずつ変わってきたように思う。特に、今の家に住み始めてからは。

リノベーションをしてみて、改めて、何か大きなものをつくるにはたくさんの人の技術や想いがこもっているのだとわかる。

例えばこの室内階段。「この斜線が揃っているでしょ」と、大工さんとおしゃべりをしたときに教えてもらった。そうか、確かに。わざわざ斜めに板をカットしなくても、つくれたはずの場所だ。細やかな配慮と技術。もしおしゃべりをすることができなければ、わからなかった。

ああ、そうやって思いを込めてつくってもらえた我が家は、とっても幸せな家だ。「良い家だね」といってもらったとき、素直に「わたしの家、いいでしょ」と返せるのは、建築士さんや大工さん、いろんな方の思いや技術、知識が込められていることを知っているからなんだろう。リノベーションに限らず、暮らしはある種自己表現みたいだな、と思うことがある。そこに関わる人が多ければ多いほど、当然、暮らしは愛おしくなるのかもしれない。

そんなことを考えながら、自分を好きになれずに数十年を生きていたことを思い出す。それってある側面では、周囲の人々を十分に大切にしてこなかったことに繋がっているのではないか。自分自身を大切にすることは、周りにいる人々の存在を全うに受け入れるというとても健全なことではないか(自宅のリノベーションを通して、こんなことを考えるとは、想定外だったけれど)。

そんなわけで、自分自身をもっと積極的に表現することの価値を見直すことが増えている(たとえそれが自撮りでなくとも)。自己表現や自尊感情は、結果的に周囲への深い敬意につながる。これがきっと、社会と豊かな関係を築く第一歩なのだ。

【おまけ】猫の「おいどん」を探せ

今日のクイズは難易度レベル★☆☆☆☆

大好きな場所に、大好きな存在(猫・作品・株分けしていただいた、植物)。


▷「家族が家族じゃなくなる家」を設計した人はこちら

鈴木 栄弥
設計営業・ウェブマガジン編集長

鈴木 栄弥 / Suzuki Emi

エイミー

2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー

静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。

小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!

わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!

●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞

●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞

●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞

LINKS