我が家の食卓に変化が訪れている。子どもの成長もあり、少しずつだけど食器を新調しはじめたのだ。割れないようにとか、洗いやすいようにとか、そういう基準をなくしてみる。
好きな食器を選べるのは、楽しい。
普段は青や黒が好きだけど、食器類はなんでだか黄色を選んでしまう。黄色は確か、幼稚園時に一番好きだった色だな。
あとはできるだけ、作り手や作られた土地がわかるものがいい。多分、私が惹かれるのは手作りだからとか、1点ものだからというのではなくて、買った日のことや作家さんと話したこと、その土地の雰囲気をいつでも思い出せるものが好きなんだと思う。
10代前半まではっきりしていた「好き」が、20代に入る頃にはすっかり霞んでしまっいたように思う。自分の好みや感性が曖昧になり、周囲の評価や流行に流されやすくなった時期。その頃は、自分の本当の好みを見失っているような、いつもフワフワと宙に浮いたような感覚に苦しんでいた。
そういえば以前、ヴィンテージショップのオーナーさんと「好きなものを選ぶ判断軸」の話をした。
「自分の好きなものを選ぶって、案外大人になっていくとできなくなるんだよね」。流行や世間の価値観に惑わされず、自分の感性への正直さだったり、自分なりにものを組み合わせる遊び心だったり、オーナーさんは年を重ねても持ち続けている(これは、私が彼女のことを好きな理由)。
最近こうやって好きなもののことを考えられるのは、住んでいる家で落ち着けたり、周りの人との良い関係があるからかな。40歳を目前にちょっと遅い気もするけど、あまり知らないこの感覚はわくわくする。
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鈴木 栄弥 / Suzuki Emi
2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー
静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。…
小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!
わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!
●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2024年 玄関・ホール部門 全国最優秀賞 受賞
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞
●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞
●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞