きれいなグラデーションのように、気温もやさしく変化してくれたらいいのに。一気に寒くなり、猫の「おいどん」は換毛期を迎えたようで、最近はいつも以上に至る所に細くて白い毛が舞っている。
寒いのも苦手だけど、それでも「涼しいぞ!涼しいぞ!」と走りながら叫びたくなるほど嬉しい。それくらい今年の夏は猛暑で、本当にみんなよく乗り切ったなと思う。
数日前、タオルケット1枚だけでは寒くなり夜中に毛布を引っ張り出してきた。一昨年、引越してきた際に「おしゃれなのに変えよう!」と思ったものの結局「次のシーズンでいいや」となった変なオレンジ色の毛布だ。色は変だけど暖かさが売りだっただけあり、毛布によって身体はすぐに温まる。
それにしても、暗闇の中でも変な色だ。やっぱり嫌だな、今年こそ買い換えよう、なんて思っているうちに、うとうとして半分夢をみはじめた頃、ずっしりと重いなにかがお腹の上にのしかかった。おいどんだ。
思い出したけど、この家に来た時からおいどんはこの毛布が好きなようで毛布の上に乗ってはフミフミしている。久しぶりに登場したこの毛布に気付き、わたしの腹の上でフミフミしている。夏はわたしの部屋の出窓で寝ていたおいどんは、この日以降わたしの横を寝床としている。
今年もおしゃれさよりも、猫に踏まれる幸せを選ぼうと思う。
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鈴木 栄弥 / Suzuki Emi
2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー
静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。…
小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!
わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!
●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞
●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞
●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞