カーテンに朝の光が当たって、凹凸が浮かび上がる。壁のブラケットライトに斜めの光の帯が走って、影が二重に生まれる。窓辺で丸くなった猫の背中の毛が、一本一本光っている。


たまにこういう、誰に見せるでもない写真を撮っている。時間が経つと消えてしまうので、なんとなく。こういう風景に、30秒でも時間を使えている時の自分は心も身体も調子がいい。
多分、リノベーションをしたってしなくたって、きれいだなと思える風景は、もともと暮らしのあちこちにあった。だって当然、朝になれば日は差し込んでくるから。
前の家にはなんとなくいつも忙しない空気が漂っていて、夫婦の会話も少なかった。お互いの機嫌や都合をいやいや気にして、なるべく感情を殺して生活をする。そういう朝には、光を眺める心の余裕なんて0.5秒もない。
暮らしが変わったから、自分が変わったのか。自分が変わりたかったから、暮らしを変えたかったのかわからない。できればもっと若いうちから、朝の光を楽しむ余裕がある人間として生きていたかった。猫を見ているとそんな朝を毎日迎えていそうで良いなと思う。

ともかく最近の自分にとって朝の光をぼんやり眺める時間が、生まれてよかった。今なら前の不満だらけの家でも、楽しく住める気がする。
最近の猫のおいどん

よく庭に遊びにくる猫「トム(仮名)」とお話ししている。
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鈴木 栄弥 / Suzuki Emi
2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー
静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。…
小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。気軽に「エイミー」と呼んでください!
わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!
●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2024年 玄関・ホール部門 全国最優秀賞 受賞
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞
●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞
●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞


