家族とエントリエ - LIFE STORY
《ヴィンテージテイストとダークトーンが調和したオフィス | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY 番外編
今回の『家族とエントリエ』は、番外編。担当の三島 美史(みしま・みふみ)がリノベーション ストーリーを語ります!
ヴィンテージテイストと
ダークトーンが調和したオフィス
初の事例紹介となるのは、無機質になりがちなオフィスです。こだわりのタイルをふんだんに使用し、お客さまの伝えてくださった「かっこよさ」を探りながら、カフェのような、でもどこか男らしさを感じさせる演出を端々に施しました。オフィスならではの配線や家具も、もちろん考慮。働く方のモチベーションが上がる、洗練されたオフィスのご紹介です。
物件について
所在地 | 東京都世田谷区 |
建物種別 | マンション(築39年) |
費用 | 約600万円(解体費・各種工事費用・デザイン費用全て含む) |
リノベ面積 | リノベ範囲42㎡ (全体42㎡) |
備考 | オフィス(建築関係) |
タイトル
テキスト
話し手
エントリエスタッフ 三島
担当スタッフ
北島 一広
施工事例でオフィスの紹介は、はじめてですね。
エントリエ 三島 美史(以下、三島):そうですね。今回は、施工事例『家族とエントリエ #3』にも登場していただいているAさまご家族の旦那さまが働く事務所……というご縁でリノベーションを担当させてもらいました。
エントリエではオフィスのリノベーションも多いのでしょうか?
三島:基本的には住宅がメインですが、これまでにエントリエでリノベーションをされたお客さまのご依頼やご紹介があれば、またいつか事務所や店舗もお手伝いすることがあるかもしれません。ご要望と建物の条件を確認し私たちができる範囲で、工事のご提案をさせていただきます!
どのようなご要望がありましたか?
三島:お客さまからは「かっこいい雰囲気で、素材にこだわり、他とは一味違う事務所」にしたいというご要望をいただきました。オフィスなので従業員用デスクや電気配線が多く、配線経路や家具を配慮したうえで、どうやって空間にインパクトをだすかが課題でした。
Before
After
Before
After
ご要望に対してどのような提案をしましたか?
三島:もともとご自宅のリノベーションの際に使用した無垢のフローリング材・タイル・壁紙をとても気に入られていて、同じ素材を使用しつつご自宅よりもダークトーンでまとめ、ヴィンテージモダンをイメージしながら仕様のご提案をしました。大切にしたのは、その素材をどういった施工方法・見せ方にすれば、お客さまのイメージする「かっこよさ」に近くかというところです。
ただ、とにかくAさまのセンスが良く、使用する内装材は「これがいいです」とご提案までいただき、豊かな感性と決断力の速さがとても印象的でした!
インパクトを出すという点では、どのような仕上がりになりましたか?
三島:玄関に入ったときの印象を大切にしました。土間部分はカラフルなモザイクタイル・正面にはグリーンのタイル壁を設置。タイルを使用することでアクセントとなり、ぐっと空間が引き締まります。壁もただタイルで装飾するだけではなく、裏側にはホワイトボードの扉と収納を造作してとっても実用的な壁になりました。
▷プランご提案時の図面
寸法に関しても使用する家具を教えていただき、プランに反映、解体後もぴったり収まるように大工さんと共有しました。配線も極力見えないように壁の中で隠蔽し、どうしても露出してしまう部分は足元にモールを取り付けるなど、なるべく目立たないように工夫しました。
ご提案にあたり一番こだわった点を教えてください
三島:無垢のフローリングの斜め貼り・デスク正面は足場板のふかし壁*・壁床のタイル・天井の板目など……こだわりがたくさん詰まっていて1つに絞れないです(笑)。ヴィンテージテイストとダークトーンな男らしさが建築系の事務所の雰囲気とぴったり合っていると思います。
*ふかし壁……既存の壁より手前にもう一つ壁を作ること。デザイン性を持たせたいときや配線を壁の中で隠したい時・既存の壁を傷つけてはならない時などに作ります。
施工後、お客さまからの反応はどうでしたか?
三島:おしゃれな事務所になったと、とても喜んで下さいました。他の従業員の方々からも「カフェみたいだね!」と好評でした。
配色や素材にこだわり抜き一見ヴィンテージテイストのカフェのような素敵な事務所ができました。従業員の皆様が心地よく働けて、お打ち合わせや休憩の際にもどこかモチベーションが上がるそんな空間になっていたら嬉しいです。
設計担当 : 三島より
北島 一広 / Kitajima Kazuhiro
2級建築士、インテリアコーディネーター、インテリアプランナー
リノベーション歴25年。
子ども時代は、布団屋さんを営んでいた両親の背中を見て育ちました。…
今まで様々な設計を通してたどり着いたルール、それは、「ゼロベース」。
固定概念や思い込み、売り込みや効率を一度無視して、お客様の言葉と自分の信念だけを考えて設計する事。
そこに新しい発見や驚きがあります。それこそが、人を喜ばせるトキを創り出せると思います。
ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞
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