家族とエントリエ - LIFE STORY - #54

ふたりの「好き」が創り出した、愛着のある住まい | リノベーション事例 #54

二見 奈々絵
設計した人
二見 奈々絵 / Futami Nanae
設計営業
幼い頃からモノづくりが大好きで自分の生み出したものが長年残る仕事がしたい!と建築 を志す。1989年生まれ 神奈川出身。法政大学 デザイン工学部 建築学科卒業。建築を学ぶ中でより身近な住宅設計に興味を持ち、大学卒業後は大手リノベーション会社に就職。お客さまと直接関わりながら設計・施工を一貫で行う大規模なリノベーションを経験する。型にハマった提案だけではなく、より自由でワクワクする住まいを設計したいと思っていた矢先、エントリエと出会う。好きなものを詰め込んだ空間づくりが得意。リノベーションで住まう人にとっての最高の住空間を提供することに幸せを感じている。
細野 由季恵
記事を書いた人
細野 由季恵 / Hosono Yukie
WEB編集者、ディレクター
札幌出身、東京在住。フリーランスのWEBエディター/ディレクター。エントリエでは 副編集長としてWEBマガジンをお手伝い中。好きなものは鴨せいろ。「おいどん」という猫を飼っている。

リモートワークの時間が増えたことで、「いつか」と思い描いていたまちへの引っ越しを決意したYさまご家族。物件探しからはじまったリノベーションでは、会社選びからお家のデザインまで最善の選択ができるよう、リサーチを重ね慎重に進めたそうです。すべてに「選んだ理由」がある愛着のあるお家が完成しました。

物件について

所在地神奈川県
建物種別マンション(築19年)
リノベ面積93.73㎡
費用1,400万円(解体費・各種工事費用・デザイン費込み)

暮らす家族

ご主人、奥さま、長男、猫さん

話し手

ご主人、奥さま

担当スタッフ

二見 奈々絵

リノベーションのきっかけを教えてください。

ご主人:大前提として、妻の“海の近いこのエリアに住みたい”という要望がありました。私は都内に住みたかったのですが……(笑)。でもその希望を叶えるなら、50代くらいでと考えていましたが、コロナ禍でふたりともリモートワークになり、早々に実現できそうだなと。ただこのエリアは、新築マンションや戸建てが絶望的になくて。そうすると自然と中古マンションでリノベーションという選択肢が浮かび上がってきた、というのがきっかけですね。

奥さま: 社会人になってからは、この土地が大好きで癒されて。人生の大切な節目もこのまちで過ごしました。

エントリエとの出会いを教えていただけますか?

ご主人: はじめは私がネットで見つけました。それまではInstagramでいろんな会社の事例を見ていて。でも、結局それだとキリがなかったんですよね。なぜかというと素敵な事例はいっぱいある。けれど新築物件じゃないからそれぞれが違っているものだし、果たして自分の家がそうなるのか、というところまでは全然わからない。だったら“具体的にリノベーションを進めていくプロセス”を見ていこうかなと思ったんですよね。

エントリエの決め手は、どこにありましたか?

ご主人:何社か比較する中で、自分たちの趣味嗜好が伝わらないまま、リノベーションが進むことには不安を感じました。でも、エントリエはブランドコンセプトから「どう暮らすか」にフォーカスしてる感じがしたんです。細かくいうと、10社くらいはその企業の口コミだけじゃなく、会社の沿革からディスクロージャー(財務・業務内容)などにも一通り目を通していましたが(笑)。

奥さま:彼は、とにかく調べる力がすごいんですよ。寝れないぐらいに悩んでくれて(笑)。わたしが検索したところで叶わない。そんな彼がエントリエに関しては「素晴らしい」と言っていたので、わたしも「じゃあ、ここがいいんだろう」と思って。

どんなご要望を伝えましたか?

ご主人:最初は、漠然とInstagramから好みのインテリアイメージを何枚かお見せしたのと、料理や仕事、子どもがあそんでいても、それぞれの空間がありつつ家族の存在がわかるリビングに、ということですね。

奥さま: わたしは、ワークスペースはリビングで、子どもが小学校になったときには隣で宿題を見れるような広いデスクにしたいということ。あとは造作洗面所に憧れていることや、タイルをどこかに使いたい、というフワっとした要望でした。

担当の二見 奈々絵にはどんな印象がありましたか?

奥さま:エントリエの記事(WEB)で、ご自宅を公開されていたのを見て「すごくセンスの良い方だな」と思って。個人的に、趣味が合いそうだなとは思ったかな。あとは打ち合わせを重ねるなかで、わたしと彼の意見が合わなすぎてなんども喧嘩になりましたが、二見さんは動じず(笑)。頃合いを見て、ふたりの意見を尊重した提案をくれましたね。

ご主人:「そろそろ良いですか」みたいにね(笑)。夫婦でインテリアの好みが全く違うんです。そこをどう中和させて、さらに調和させるかみたいな。とても難しいと思うんですけど、お互いの意見を消さずに上手に舵取りをしていただいたのかなって思ってます。

どのような提案がありましたか?

ご主人:4案出してくれたんですよね。伝えたことを取り入れつつ、わたしたちに考える幅を与えてくれたのかなと思います。攻めたプランから普通のプランまで用意してくれて、「ああ、こういうことがやりたかったんだ」という方向性が見えてくる感じがしました。

奥さま:間取り図もジブリの絵のようで、すごく感動しましたね。そこに既存の家具や細かい収納、猫トイレをどこに置くかまで詳細に描いてくださってて、イメージしやすかったです。起きたい収納ボックスのサイズ単位で提案してくれました。

BEFORE

AFTER

こだわりの場所を教えてください。

奥さま:ウォークインクローゼットです。全員の衣類を一箇所にまとめたかったので、家具からどれくらいのスペースにするかまで細かく話し合いました。アクセントクロスについては最初は夫に金額を理由に反対されましたが、二見さんに「ずっと住む家だから、気に入ったものにはお金をかけた方がいい」と言っていただき無事に実現できました(笑)。

ご主人:キッチンですね。料理をする際の動線や収納の量、シンク・調理スペースの広さを取れるといいなと。あとは、海外製の食洗機も希望しました。下がり天井に間接照明を取り入れたという点もあるかな。

楽しかった瞬間を教えてください。

ご主人:調べているときが楽しくも苦しくもあるんですけれど、“自分の選択が正しかった”と確信できた瞬間ですね。家ができて選んだアイテムやデザインがうまくハマっている様子を見て、「これでよかったんだ」と思えました。自分の選択が間違っていたと思うと、後悔し続けてしまうタイプなので。

奥さま:やっぱり完成した家を見たときですよね。実際に住んでみて、収納や使い勝手が思った通りで。本当に「ハマった!」という感動が強かったです。

▷ご主人さまセレクトの照明や真鍮のアクセサリーがアクセントになっています

お気に入りの場所を教えてください。

ご主人:やっぱりキッチンですかね。それは料理する時間そのものというよりは、“ものの位置が決まっている”という収納面が大きいです。妻と二見さんが一生懸命設計してくれたので。

奥さま:あえてあげるなら、洗面所。一目惚れしたタイルを使いたい、という希望も叶えていただきました。このタイルを眺めながら、お化粧のできる時間が好きです。でも、やっぱり全部気に入っていて、キッチンも前よりも料理をする時間が増えたりしたかなと。

お子さんや猫さんも喜ばれているのではないでしょうか。

奥さま:子どもは自分の部屋がしっかり決まっているので、おもちゃの収納もきちんとできるようになりました。楽しそうに遊んでいて、外に行きたくないって(笑)。

ご主人:リビングの小上がりもあるのですが、そこをマグネットの壁にしたので遊ぶ方法やアイデアが増えたようです。彼(猫)は、どうかな……でも、トイレや食事の場所の動線は意識しました。それぞれの部屋を引き戸にして少しずつ隙間を開けることにしているので、移動しやすくなったんじゃないでしょうか。

奥さま:昼間はリビングの窓際で日向ぼっこして。彼にとっても、いくつかお気に入りの場所があるようです。

暮らしてみてどうですか?

奥さま:二見さんは、わたしたちが喧嘩してもふたりの意見を調和させてくれた、と最初に伝えましたが、住んでみてもやっぱり「どちらかに寄ったテイストになった」と思わないんですよね。本当にすごいと思うんです。でもこのリノベーションを通して気づいたこともあって、夫は自分の意見を伝えているだけではなくて、全体の調和を考えてくれていたんだなと。

ご主人:それぞれが好きなテイストが、うまくつなげてくれたんだろうね。

リノベーションを体験してみて、いかがでしたか?

ご主人:新築マンションを購入したこともありますが、愛着が持てないんですよね。リノベーションは自分たちでキッチンのメーカーから色、柄、サイズ、すべてを自分たちで選ぶことができる。車と一緒なんじゃないかなと思うのですが、与えられたものよりも自分でじっくり調べて買うと、メンテナンスだってきちんとするじゃないですか。壁紙の色や部屋全体の雰囲気、細かいパーツ。いろんな積み重ねで、家全体に愛着がもてるんですよね。

STAFF VOICEFutami Nanae

初めてお会いした時、ご主人様の並々ならぬインテリアへのこだわりを感じましたし、奥様が長年愛されてきたこの街での新たなご生活への想いを受け取り、是非一緒に満足のゆくリノベーションをしましょう!とお話が進みました。 ご夫婦それぞれインテリアの好みが違うことをご心配されていましたが、折角ならお互いにやりたい事を詰め込んだ心地の良い空間にできたら、と客観的にアドバイスさせていただきました。 お手持ちの家具も素敵なものばかりでしたのでイメージしながら設計しましたが、先日家具が置かれたご自宅を拝見し、私も「ハマったな…!」と思いました!笑 ご主人様がこだわった壁紙やタイル、細かなパーツ全てが揃った時、素敵な空間になると確信しましたし、奥様とは収納計画において無印良品の収納ケースをシンデレラフィットさせるべく細かなお打ち合わせをしましたね。綺麗に収まっていて感動しました! 私もよく足を運ぶ素敵な街に自慢のお家ができて、ひたすら羨ましいです!いつもお食事に誘ってくださりありがとうございました、そして是非ご近所散策しましょうね〜!

二見 奈々絵
設計営業

二見 奈々絵 / Futami Nanae

2級建築士、インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター

神奈川出身 1989年生まれ
法政大学 デザイン工学部 建築学科卒業

幼い頃からモノづくりが大好きで自分の生み出したものが長年残る仕事がしたい!と建築を志す。
建築を学ぶ中でより身近な住宅設計に興味を持ち、大学卒業後は大手リノベーション会社に就職。
お客様と直接関わりながら設計・施工を一貫で行う大規模なリノベーションを経験する。

型にハマった提案だけではなく、より自由でワクワクする住まいを設計したいと思っていた矢先、
エントリエと出会う。好きなものを詰め込んだ空間づくりが得意。
リノベーションで住まう人にとっての最高の住空間を提供することに幸せを感じている。

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