1月は、新しい流れが静かに動き出すなかで、自分の足元を確かめ直す季節。占い師イルマーヤさんが今月のコラムで見つめるテーマは、「居場所」という心の土台です。本格的な一年の始まりに向けて、少し気が張ったり、知らず知らずのうちに疲れが溜まっていたりしませんか。今、あなたが「ホッ」と力を抜ける場所はどこでしょう。誰かの期待に応えるためではなく、自分自身が安心して戻れる場所を整えること。それは、これから先の時間をしなやかに生きていくための、大切な準備でもあります。
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心のより所をはぐくむ時
1月も中旬ですね。新しい一年が本格的に動き出す時期。 冷え込みが厳しい毎日ですが、皆さんは今、どこにいる時に一番「ホッ」と心を緩めることができますか?
実はいま、占星術的な視点ではとても大切な「土台作り」の時間が流れています。拡大と発展を司る幸運の星・木星が、2025年の後半から蟹座のエリアに滞在しているのです。
蟹座が象徴するのは、「家・家族・安心できる居場所」、そこで育まれる「心の土台(ベース)」。 この木星蟹座期は2026年の6月末まで続きます。つまり、わたしたちは今まさに、自分自身の根っこを深く降ろし、安心できる場所を耕していく季節の真っ只中にいるのです。
2025年7月、星の導きでやってきた家族
振り返れば、我が家に愛犬ロクがやってきたのは2025年の7月のことでした。 ちょうど木星が蟹座へと移動したタイミング。今思えば、この子との出会いそのものが「自分にとっての居場所とは何かを学ぼうね」という、宇宙からの贈り物だったのかもしれません。
そこからの毎日は、まさに居場所を整えることの連続でした。 ロクが滑らないように床のものを片付けたり、ゴミ箱に頭を突っ込まないように工夫したり、快適な温度を保てるよう空調に気を配ったり。お世話のための新しい習慣が始まり、家の中は少しずつ「ロクにとって安全で、みんなにとって暮らしやすい場所」へと形を変えていきました。
物理的に環境を整えることは、そのまま相手を大切に想う気持ちを形にすることなのかもしれません。

ケアをされる側からケアをする側へ
この変化は、子どもたちにとっても大きな成長の機会となりました。 これまでずっと親から“ケアをされる側”だった子どもたちが、小さな命を前にして、“ケアをする側”としての役割や自覚を持ち始めたのです。
フードを準備し、体調を気遣い、自分よりか弱い存在を慈しむ。 自分たちの行動ひとつで、この子の命や心地よさが変わるという経験は、子どもたちにとっては新しい責任感と、命に対する優しい想いを与えてくれました。家族全員でひとつの命を育む経験は、わたしたちの「家庭」というベースをより強固なものにしてくれています。
正解という型を手放し、余白を愛でる
ロクを迎え入れてから数ヶ月、最初はわからないことだらけでした。 ネットで情報を集めたり、しつけの動画を見たりして、「こうしなきゃいけない」「これができないとダメ」と、正解という型に自分や愛犬をはめようとする窮屈さを感じたことも。
けれど、日々向き合うなかで気づいたのは、正しいしつけの形よりも何よりも「目の前のこの子をしっかり観察すること」の大切さでした。 この子は何に不安を感じて、何に喜びを感じるのか。どんな時に安心して眠れるのか。
焦って答え合わせをするのではなく、時間をかけて関係を育みながら、少しずつの成長を見守る。完璧を目指すよりも、どこか「ほどほど」の器を持って、ゆらぎのある日常をそのまま受け入れる。 その学びは、いつの間にか、私自身や子どもたちに対する向き合い方にも重なっていきました。
理想の子育てやしつけという幻の物差しで、子どもたちをコントロールしようとしていなかったか。 ロクを一つの命として尊重するように、子どもたちも、そして自分自身も、一人の人間としてありのままを尊重したい。そんな当たり前で大切なことを、ロクが身をもって教えてくれたのです。

そこにあるのは、いつだって「愛」
こうして日々を積み重ねる中で、ふと気づいたことがあります。 私たちが必死に整えてきた環境や習慣、そのすべての土台にあるのは、「そつなくこなすコツ」ではなく「愛」そのものだったということです。
そしてもう一つ、大きな気づきがありました。 私はこの子を「見守っている」つもりでいましたが、実は私自身もまた、この子に「見守られている」のだということです。
わたしが疲れているとき、そっとそばに寄り添ってくれる温もり。 何も言わなくても、ただ肯定してくれるような真っ直ぐな瞳。 この子が私を信頼し、安心して眠る姿を見せてくれることで、私自身の心も癒され、守られている。
「居場所」とは、一方的に誰かが作るものではなく、互いに見守り、見守られる関係性の中で、愛を分かち合うことで育っていくものなのだと、感謝の気持ちをじんわり感じるのでした。

2026年後半、新しいステージへ向かう前に
この「ベース作り」の時間は、2026年の6月末まで続きます。 その後、木星は獅子座へと移動して「自分を外へと表現していく」という、より華やかなステージへとテーマが変わります。
豊かな花を咲かせ、堂々と自分を表現するためには、今のうちにどれだけ深く、栄養たっぷりの根を張れるかが鍵になるのかもしれません。
もし今、何かに焦りを感じていたり、自分を見失いそうになっていたりするなら、2026年の前半が終わるまでに、まずは自分の“居場所”を物理的にも精神的にも心地よく整えることを試してみるのはどうでしょう。
自分を愛し、大切に想う人たちを見守り、そして自分も見守られていることに感謝する。 そんな安心できる土台を作ることで、2026年後半からの新しいステージへもっと自由に、自分らしく踏み出していけると思います。
「みんなが心地よく暮らしていける」
そんなシンプルでいて、一番大切な目標を胸に、わたしも家族とロクとの日々を一歩ずつ重ねていきたいと思っています。 木星が次の星座へ移るその時、あなたの心に、温かくて揺るぎない「居場所」が育っていますように。


