イルマーヤ
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イルマーヤ / irrmarya
占い師/インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターの資格をとり、もっとお客さまの心の声が聞きたい!と思っ たら、うっかり占い師になりました。占星術とタロットで癒しと未来創造の占いを提供しています。インテリア、アート、本、文房具が好き。「irrma.」(イルマ)という名前で絵や刺繍作品などの創作活動もしています。

3月は、季節の変わり目とともに心の揺れも起こりやすい時期。占い師イルマーヤさんが綴る今月のコラムは、「変化のなかで自分を整えること」がテーマです。卒業や進級、新しい環境への準備など、慌ただしい季節だからこそ、立ち止まって自分の心を見つめる時間を持てていますか。焦って前へ進もうとするよりも、いま感じている不安や迷いに静かに寄り添うことが、春からの新しい一歩を軽やかにしてくれるはずです。
イルマーヤさんによる、3月の12星座別占いはこちら

変化に揺れる春、見通しの立たない「今」を抱きしめる

カレンダーをめくるたび、春の足音が近づいてくるのを感じます。3月は、4月からの新しい生活に向けた「間の時間」。期待はもちろんあるけれど、それ以上に「うまくやっていけるかな」という緊張感が、押し寄せてくる時期でもありますよね。

わが家でもこの春、大きな変化が待っています。息子が中学校を卒業して高校生に、娘が小学校を卒業して中学生に。二人揃っての卒業・入学が重なるこのスケジュールを思うだけで、わたしの心はザワザワしています。おめでたいはずなのに、頭の中は「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と忙しない。

特に学校からの連絡事項には、いつもソワソワさせられます。わたしは管理がうまくなくて、紙のプリントはどこへ行ったか分からなくなるし、デジタルのお知らせは通知を見落としがち。あの独特の言い回しを読み解こうとするだけで、なんだか膨大なエネルギーを使ってしまいます。

「お弁当作り、毎日続けられるかな?」「新しい環境で、子どもたちは楽しく過ごせるかな?」……ふと気づくと、まだ起こってもいない未来の悩みを想像して、勝手に胸を痛めている。そんな自分を、どこか「滑稽だなあ」と苦笑いすることもあります。でも、変化を前にして立ち止まってしまうのは、それだけ今の生活や家族を大切に思っている証拠。見通しが立たない不安というのは、あって当然の感情なんですよね。無理に動こうとせず、「ああ、わたしはいま、一生懸命になろうとしてるんだな」と、その震える心に寄り添ってあげるだけで十分なのかもしれません。

「正しさ」よりも、「心地よさ」を信じてみる

4月からは、いよいよお弁当作りという未知の習慣もスタートします。子どもたちの新しいリズムをどうサポートしていくか、考え始めると終わりがありません。「わたしがしっかりしなきゃ」「子どもが困らないようにしなきゃ」というプレッシャーが、いつのまにか自分を縛り付けてしまいます。

けれど、ふと立ち止まって考えてみると、わたしが「子どものために大事」だと思っていることと、子どもたちが「自分の人生で大事」に思っていることって、実は全然違っているのかもしれません。わたしは「忘れ物がないように」とハラハラするけれど、子どもにとっては「忘れ物をして困った」という経験こそが、未来の自分を助ける大切な糧になることもある。

すべてを完璧にコントロールしようとするのは、きっとむずかしいのだと思います。自分以外の誰かが関わる変化には、自分のペースが通用しない部分がどうしてもありますから。

わたしたちは無意識のうちに「こうあるべき」という完璧なストーリーを描き、そこから外れることを恐れます。でも、もし思い通りにいかないことがあっても、それこそが「通るべき道」なのだと信じてみたい。予定が狂った朝も、お弁当が茶色一色になった日も、それはそれでわたしの、我が家らしい人生の豊かな1ページ。

ハードルを思い切り下げて、「今日はこれでOK」と自分に許可を出していこうと思います。できない日があってもいいし、無理だと思ったらやめてもいい。続けることが重荷なら、その時々で一番楽な方法を探せばいい。そんな不完全さを面白がれる心のゆとりが、結果として家族の空気を柔らかくしてくれる気がします。

ネガティブな自分を抱きしめる「自愛」のかたち

世の中には「いつも前向きで、キラキラしていよう」というメッセージがあふれている気がします。でも、心が沈んでいるときに無理にポジティブになろうとすることって、今の自分を否定しているようで、なんだか悲しくなってしまいます。「もっと元気にならなきゃ」と無理やり気持ちを切り替えようとするのは、自分への思いやりとは少し違う気がするのです。

ネガティブな気分のときは、その気分でないと見落としているものに気づけるチャンスがあるのかもしれません。心が明るく晴れているときには手に取らないような、少し重ための本を読みたくなったり、社会問題を題材にした映画やドキュメンタリーに考えさせられたり、内面を深くえぐるようなアートに、ハッとさせられたり。

わたしがネガティブモードでいる時、自分の考えていることがあまりに極端で「こんなふうに、思っちゃうんだ」と客観的に感じることがあります。暗闇の中にいるからこそ、見える景色がある。不安な自分をまるごと受け入れ、その声をじっくり聞いてあげると、不思議と心がスッと凪いでいくことがあります。キラキラした状態を24時間維持するなんて、そもそも不自然なことなのかもしれません。ネガティブな自分と同居しながら、その時々のひらめきや気づきを大切にする。それこそが、「自愛」というものなのかもしれない。

「何かを学んでいなきゃいけない」「常に効率的に成長していなきゃいけない」というような、目に見える成果を求める空気感が、わたしには窮屈に感じます。たくさん目にする「賢いやり方」も「損するやり方」も、それはあくまでその人の視点。人生という大きな視点から見れば、それほど重要なことではないのかもしれない……。そう思うと、少し肩の力が抜けます。賢く生きることはできなくても、自分らしく生きていきたい。

「自由」という怖さと一緒に、軽やかな時代へ

星の動きに目を向けてみると、今は「山羊座時代」から「水瓶座時代」への大きな転換期。積み重ねた実績や組織、成功へのピラミッドを登るような時代から、個人の自由とフラットな繋がりを大切にする時代へと、風向きが大きく変わっています。

これまでの時代は、みんなが地位や肩書き、所有物を得ることを目指し、手に入れることが幸せだとされてきました。でもこれからは、その人それぞれの「必要な豊かさ」を見つけ、そこへ向かって生きていくことが、幸せだと感じられる時代になっていくように思います。誰かと比べるのではなく、自分にとってのちょうどいい心地よさを探していく。

水瓶座の時代は、自由です。いつ始めてもいいし、いつやめてもいい。でも、レールがない「自由」は、どこへでも行けるからこそ、「怖さ」を伴います。その怖さを否定せず、「怖いよね、でも大丈夫」と受け入れ、自分と自分の運命を信頼しながら進むこと。それが、この軽やかな時代を自分らしく生きていくための、大切なお守りになるのではないでしょうか。

お弁当作りも、子どもたちの新生活も、まずは気負わず、始めることを喜んでみようかな。完璧なストーリー展開は手放して、予定調和じゃない毎日を、わたしらしい道のりとして歩んでみる。「なんとかなるし、最後にはきっと良い方向へいく」と、自分の人生の力を信じてみる。

春の柔らかな光の中で、愛犬を撫でながら、「まあ、なんとかなるよね」って自分に声をかけ、そして同じように揺れている誰かに、「わたしもいるよ」って手を振っています。

イルマーヤ
占い師/インテリアコーディネーター

イルマーヤ / irrmarya

インテリアコーディネーターの資格をとり、もっとお客さまの心の声が聞きたい!と思ったら、うっかり占い師になりました。占星術とタロットで癒しと未来創造の占いを提供しています。インテリア、アート、本、文房具が好き。「irrma.」(イルマ)という名前で絵や刺繍作品などの創作活動もしています。

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