ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお聴きします。
ガラス作家 / 星 樹理亜
子ども時代のワクワクを今も
私にとって制作は、小さな頃から好きだった「手を動かすこと」と同じ感覚で、今も使う材料や道具が違うだけで感覚はほとんど変わっていません。ガラスを制作の素材として選んだのも、砂場の砂粒の中に光る珪砂を取って小瓶に入れたり、砂浜でシーグラスを拾ったり、透明な物を集めていた子ども時代の原体験があったからです。
そうして大学では、ガラスを学び、さまざまな技法を試すなかで「パート・ド・ヴェール」という技法を中心に制作するようになりました。この技法だからこそできる色の入れ方や透明度の調整を加えることで全体にリズムを与えています。
生活を彩るささやかなお手伝いができたら
作品は、空の色や海の色、貝殻、鉱物など自然が生み出す美しさ、また、古代文明の遺跡や発掘品などからインスピレーションを受けています。型からガラスを掘り出す作業は発掘に似ています。これが、とてもワクワクします。
私の作品は「ガラスに見えない」という感想をいただくことがあります。“一見ガラスに見えないけれど、ガラスでしかできない表現をすること”の魅力を感じています。その面白さを感じ取って頂けたら嬉しいですが手にとっていただいた方が、どのように感じるかはそれぞれ。悲しいときにふと眺めていたらほっとしたり、その方のその時の感情に寄り添えることができたら作品も喜ぶと思います。
小さなガラスの世界を楽しみながら
今はガラスを使ったアクセサリーの制作に力を入れています。技法は「フュージング」。オブジェをつくるのに比べると小さな作業ですが、だからこそ完成させる難しさがあります。でも、その作業も楽しみながら試行錯誤しています。
● ガラス作家 / 星 樹理亜
【Instagram】https://www.instagram.com/juriahoshi/
【web】https://juria-glassart.amebaownd.com/
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