気分の上がるアクセサリーを日常に
日常には、嬉しいことや楽しいこと、悲しいこと、寂しいこと、いろんなことが起こります。
どんな「今日」であっても、アクセサリーをつけて鏡を見たときに少し気持ちが和らいだり、元気が出たり。ときには背中を押すことができたら……そんなことを夢見ながら、ハンドメイドアクセサリーを制作しているsono(その)です。
作家活動をはじめたきっかけは、偶然雑誌で見かけた“フェルトを使ったコサージュ”のつくり方特集。
実際につくったものを使っていた所、ママ友だちに「かわいいから作家の作品を取り扱ってる雑貨屋さんに置いてもらったら?」といわれ、驚きながらも翌日には雑貨屋さんに問い合わせることにしました。
それから、3ヶ月の「お試し販売期間」がはじまり、徐々にお問合せを頂けるようになりました。その後、晴れて委託販売して頂けることが決まりました。
その頃の私は出産をして、育児と家事だけの生活。
自分だけ世間から置いていかれるような感覚で、幸せなのに、寂しさもありました。昼間は育児中心で過ごし、家族が寝静まった夜中から朝方まで「自分だけの時間」を楽しみながら、没頭して制作を続けました。
1年目から、お客さまに「ピアスはない?」「ネックレスも見てみたい」「ワークショップはしないの?」という声をいただき、すべて喜んで引き受けようと決めました。未経験なことも試行錯誤しながら形にし、さらに、お客さまに喜んで頂く。そういった経験は自分の成長につながります。
お客さまのお声を頂いたおかげで「コサージュ作家」だった私は、作品は20アイテムを越え、ワークショップでは10年でお客さまは3,000人以上となり、リピート率90%を越えています。
お客さまにも、作品にも、誠実に。
先日、男性から「奥さまへのプレゼント」をオーダー頂きました。
話を聞いてみると、中1の息子君のお誕生日に、息子君と一緒に日頃の感謝を込めて奥さまへプレゼントをしたいとのことでした。「なんて素敵なご家族さま」と感動しました。
息子君と一緒にInstagramから奥さまに似合うネックレス&イヤリングを選んで下さったおふたり。奥さまのお写真拝見させて頂き、こちらからもデザイン、色味、パーツをご提案させて頂きました。
「ワクワクします。楽しみです」
思いのままにメッセージを下さる男性。
3ヶ月程前から「sonoにオーダーしよう」と決めて頂いていたようで、私も幸せな気持ちでいっぱいになりました。その方が喜ぶ姿を想像しながら色々と考え、準備する時間も含めて「プレゼント」なんだと感じます。
こんな幸せな気持ちを共有させて頂けてなんて幸せなんだろうと感謝の気持ちが溢れました。見た目は、もちろん使いやすさ、耐久性、全てにおいて「質の良いものづくり」を高めていきたい。お客さまにも、作品にも誠実でありたい。初心に戻ることを改めて感じる出来事でした。
「上品でオトナ可愛い」「知性と品格」私がなりたい女性はこんなイメージ。制作するときは、“上品だけど遊び心がある”、“大人だけどどこか可愛い”を意識しています。身につけて下さる方には、更に更に輝いて頂きたい、その方の美しさを引き立てるアクセサリーでありたいと願います。
以前は自分のつくりたい物をつくっていましたが、2年程前からは、お客さまが求めてる物を形にするようにしています(そこに、自分らしさを加えるイメージです)。そして、お客さまのお声を大切にする。笑顔になって頂けることを形にする。感謝の気持ちを伝え続ける。これは、制作をはじめた頃から変わらずに大切にしていることです。
自分のためだけに使える時間は、癒しの場に
現在は“自由に自分らしい作品をつくりたい”方に向け、ワークショップも行っています。
私のワークショップは決められた物をつくるのではなく、私が普段製作に使用しているパーツ200アイテム以上を並べお好みのパーツを選び、お好きなデザインでお好きなアクセサリーをつくって頂いています。
私の役目はおひとりずつのお好みを伺いながら、より“その方らしい作品”ができるようにお手伝いすること。日常は「誰かのために費やしてる時間」が長いという方でも、ワークショップの3時間は「自分のためだけに使える時間」です。
じっくり自分の好きな物を見つけて思い通りに形にできたときは、みなさん本当に可愛い子どものような笑顔を見せてくれます。日常忙しい方程、涙をほろりと流される方もみえます。頑張って周りの方に尽くされてるんだな、と背中をなでることもあります。ここが癒しの場所になれたらと思います。
できた作品は「お店に並んでる商品」風に撮影し私のInstagramで、パーツを選ぶところから撮影している制作風景と合わせてリール動画にします。最後は、可愛くラッピングをしてお渡しますが、「封を開けられない」と何日も飾って頂いてる方が多いようです。帰宅されてからも思い出になって頂けたら嬉しいです。