愛しのものたち

ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、
こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお聴きします。

手描きアクセサリー作家 / かなねこや

リアルだけど、どこかコミカル。「かなねこの森に暮らす生き物」

かなねこや

アクセサリーづくりのきっかけは、母の誕生日に「きれいな鳥のブローチを贈りたい」と、それまで頭の中で構想していた樹脂素材に色鉛筆で彩色する手法で作ってみようと思ったこと。本で知ったその技法を自分なりにアレンジして、作品の出来上がりが油絵や七宝のように見せられないかなと挑戦してみることにしました。

出来上がりを見た母が「これ、あなたがつくったの?」と、喜んでくれたことを覚えています。はじめての作品づくり。母が使ううちに壊れてしまいましたが……一方で「買ってきたもの」といい意味で勘違いしてもらえた仕上がりになったのです。この経験が今の制作意欲に繋がっています。

生き物の美しさや発見する喜びを

かなねこや

はじめに制作した頃からは、お客さまが身に着けるものとしての強度や画材などを色々と研究し、あちこち改善させています。

制作する上で一貫して決めているのは、どの子もみな、空想の「かなねこの森に暮らす生き物」としていること。だから、羽や毛並みはリアルでも、表情はなるべくコミカルで豊かになるように心がけています。色もアクセサリーなのでなるべく明るくなるように。本物の生き物にはないような色を加えることもあります。

作品を通し、「地球にはこんなに面白くて、美しい生き物がたくさん暮らしている」そんなことを伝えられたらと思います。見知った生き物でも、新しい発見があります。

アクセサリーを身着けた方が、自分だけの小さな生き物として可愛がってくださったらとても嬉しいです。

現在は子育てを通して、新たな展開も模索中!

かなねこや

2歳になる息子が寝た後に制作している今は、疲れて一緒に寝てしまうことも。制作数が限られてしまっていますが、なるべくシーズンごとに新作を2〜3作品ほどお届けできるよう心がけています。これからは、技術を磨いて、より繊細なものやギミックの効いた作品を作れるようになることが目標です!

そして、私の影響もあり息子も動物が大好き。子ども向けの図鑑を読んで、難しい鳥や魚の名前を覚えている様子を見ると色々とアイディアが湧いてきます。

子どもは簡単にものを壊してしまうので「かなねこやの作品は子どもが身に着けるのには少し繊細すぎるのかな」とも感じていますが、今後はお子さんにも喜んでもらえるカジュアルなラインを模索していければ……と、思っています。

● 手描きアクセサリー作家 / かなねこや

【instagram】https://www.instagram.com/cananekoya/
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