ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお訊きします。
《 編み物作家 / PECO 》
母の手芸道具を受け継ぎたいと思って
編み物も縫い物もとても上手で、器用な母。子どもの頃からいろいろなものをつくってもらっていたことを覚えています。
ある日、実家にあるたくさんの編み物道具を見て、ふと「母が亡くなったらこの道具を受け継ぐ人はいないよな」と自分でも編み物をはじめました。
それから1ヶ月、もともと不器用な私は何度も挫折しましたが、YouTubeを見ながらひたすら真っ直ぐに編む練習しました。今思えば、ちょうど育児が落ち着いてきた時期で、淡々とこなせる編み物がストレス発散になってたと思います。
喜んでいる人の顔をみること、「ありがとう」と伝えてもらうことの喜び
はじめての作品作づくりは、娘の鞄。下手くそで網目もガタガタな鞄をもってニコニコしている娘をみて、嬉しくなりました。
それからも、空いた時間を見つけては作品をつくる日々。デザイン(形)は、いろんな方の作品を参考にすることもありますが、最終的には「自分が編んでいて楽しい色の毛糸」を使っています。
趣味で続けていた編み物の販売をはじめたのは、葛飾区にあるカフェ Ohana Cafeさんが「お店に置いてよ」と声をかけてくれてくれたことがきっかけ。
以前、作品を購入してくださったお客さまに偶然お会いしたときに「孫も娘もとても喜んでたのよ!!」と伝えてもらいました。買ってもらった側なのに、まさかお礼をいわれるなんて思ってもおらず、そんな言葉にとても感謝しています。
「今は、だれかに手にしてもらったというだけで嬉しいんです」
お店に置いてもらうなら値札カードが欲しいな……と地元でデザイナーをしている友人に相談するととてもかわいいロゴをつくってくれました。
今は出来上がったものを直接見ていただいた方に納得して買ってもらうのが1番だと思うので、オーダーやネット販売は考えていませんが、知人から頼まれることも。今は、販売してくださるOhana cafeさんを通して、作品をだれかに手に取ってもらえること、それだけで嬉しい気持ちになるんです。
● 編み物作家 / PECO
作品が購入できる場所:Ohana Cafe
住所:葛飾区お花茶屋1-21-18
営業時間:9:00 – 17:00
定休日:火,金
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