#158「秋」
むなしさという飴は
いつまでも
口の中で溶けずに
いつしか
いつもあることに
何も感じなくなる
薄い包装紙に
包まれた
少女の体は
成長という
さけられない
洗礼をうける
決められたことを
決められたとおりに
やるだけの毎日は
洗面所に並ぶ
色とりどりの
科学物質と溶け合って
秋の夜の闇に消えていく
mayamoon暮らしのエッセンス
「秋」
庭にも畑にもトンボの姿を見つけると、秋がやってきた実感がわきます。食欲の秋、読書の秋、今年の秋はどんな風にお過ごしですか? 私は家の本棚の本をもう一度読み返そうと思っています。