#168「ミニバラ」
あの子の爪は小さくて
頼りない肩から
ずり落ちるスリップ
古い畳は窓辺だけ焼け
やかんの底は黒ずんでいる
小さな赤い椅子に
大きなギターを抱えて
モヘアのカーディガン姿
どこかで耳にしたような
ミニバラの歌
卵だけ入れたうどん
湯気が立つアルマイトの鍋
泡のように
消えていった
不確かな毎日
小さな子供の隣で
微笑むあの子は
あの時の歌を
今も覚えているだろうか
mayamoon暮らしのエッセンス
「ミニバラ」
花色も豊富なミニバラは、コンパクトな株で環境が良ければ春から秋まで咲きます。プランターでも育てやすく、ドライにしても楽しめます。