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エントリエマガジンの編集部です。

エントリエでは、これまでたくさんのお客さまの「好き」を形にするリノベーションを手がけてきました。色や素材、ディテールにこだわり、自分らしさを詰め込んだ空間が生まれる一方で、余白を大切にすることで際立つ個性もあります。

たとえば、あえて飾りすぎず、シンプルに整えた空間。そこに置かれた家具や暮らしの工夫が、住む人の個性を自然と引き出してくれます。

今回は、そんな「引き算」 によって生まれる豊かさをテーマに、リノベーション事例を紹介します。

引き算でつくる心地よさ

白い壁、コンパクトなキッチン、すっきりとした収納。シンプルだからこそ、暮らしの中の本当に大切なものが引き立ちます。「足す」だけでなく、「引く」ことで見えてくる豊かさもあります。

例えば、エントリエ建築士 鈴木栄弥が担当した事例『イメージは白い箱。余白が生み出す「ひかり」と「ゆとり」がある住空間』のIさま邸。

「削ぎ落とすことで生まれる個性がありますよね。何かを付け足すのも一つの方法ですが、それにはコストや手入れの手間がかかるもの。だからこそ、不要なものを減らし、本当に大切なものだけを残すことで、その人らしさが際立つこともあります。

例えば、Iさま邸では、“普通はあるもの”を見直し、優先順位をつけながら取捨選択することで、空間に個性を生み出しました。具体的には、極力ドアをなくし、部屋の境界そのものを工夫することで、開放感とつながりを持たせています。 余白を活かすことで、住まいの表情がより豊かになりました(鈴木 栄弥)」

Iさま邸リビング。写真右のR壁奥には、Iさまご主人の書斎が。

この考えのもと、Iさまの住まいでは、他にも次のような選択がありました。

キッチンの飾り棚をやめる
洗面台下の収納をなくす
テレビを置かない

「キッチンの飾り棚をやめたり、洗面台下の収納をやめたり、テレビもやめたり。そうして無くしていくことで、逆に個性的になっていくんです。面白いですよね。普通はあるものをなくしてるから、ちょっと違和感が生まれる。それが自分たちらしさになっているかもしれないなって(奥さま)」

「色や素材はシンプルですが、Iさまらしさを感じます。」 と鈴木も語るように、削ぎ落とすことで、逆にその家族の個性が際立つ住まいとなりました。

自分らしさを大切に

リノベーションは、ただ間取りを変えるのではなく、自分らしい暮らし方を見つけるプロセスでもあります。

・何を大切にしたいかを明確にする
・「当たり前」にとらわれず、自分に合った選択をする
・まずはシンプルにして、あとから必要なものを足す

余白を生かすことで、暮らしの可能性が広がり、自分らしさが自然と形になっていきます。リノベーションは、新しい空間をつくるだけでなく、自分自身と向き合う機会でもあります。

家は、自分を映し出す場所。余白を大切にすることで、より豊かな暮らしへとつながります。

「シンプルだからこそ、心地よくなる」——そんな住まいづくりを、エントリエと一緒に考えてみませんか?

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