家族とエントリエ - LIFE STORY - #75

イメージは白い箱。余白が生み出す「ひかり」と「ゆとり」がある住空間 | リノベーション事例 #75

鈴木 栄弥
設計した人
鈴木 栄弥 / Suzuki Emi
設計営業・ウェブマガジン編集長
小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、 建築士になることが夢に。静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。日本女子大学家政学部住居学科卒業。ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いでホームテック株式会社に就職しました。現在は、エントリエ事業部で設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!私の手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!
細野 由季恵
記事を書いた人
細野 由季恵 / Hosono Yukie
WEB編集者、ディレクター
札幌出身、東京在住。フリーランスのWEBエディター/ディレクター。エントリエでは 副編集長としてWEBマガジンをお手伝い中。好きなものは鴨せいろ。「おいどん」という猫を飼っている。

長年住み慣れたまちとお家での生活を、より快適な空間に生まれ変わらせたい。そんな思いで、リノベーションを決意したIさまご夫婦。お仕事や日常で培われたセンスを最大限に活かした奥さまの思いを形にするために、ともに家をつくり上げるパートナー探しから力をいれました。選び抜かれたモノと、空間に余白を残しながらも、奥さまの感性が隅々まで行き届いた洗練された住まいが誕生しました。

物件について

所在地埼玉県さいたま市
建物種別マンション(RC造) 築27年
リノベ面積61㎡
費用1200万(解体費・各種工事費用・デザイン費込み)
時期2023年

暮らす家族

ご主人、奥さま、まあま(飼い犬)

話し手

ご主人、奥さま

担当スタッフ

鈴木 栄弥

リノベーションのきっかけを教えて下さい。

ご主人:もともと中古マンションを購入して暮らしていましたが、いつかはリノベーションしたいと最初の頃から言っていて。

奥さま:ここで10年ほど暮らすなかでも、変えたいなと思う部分がたくさんあって。間取りでいうと、玄関から廊下が暗く、洗面所が狭くて使いにくいなど、かなりストレスを感じていました。買い替えも検討しましたが、せっかく気に入っている場所だし、このままリノベーションで自分たち好みに変えるのがいいんじゃないかと。

エントリエの印象はいかがでしたか?

奥さま:はじめて恵比寿のお店に伺った時に、エントリエで働くみなさんがリラックスしていていいなって思いました。打ち合わせでお店に行くたび、明るくて柔らかい雰囲気で迎えてくれてスタッフ同士で仲が良さそうで。そういう会社の方が協力し合ってする仕事はいい仕事ができるだろうな、一緒にいいもの作れるだろうな、という印象でした。

3社に見積もりをお願いする中でどこもすごく良かったんですけど、エントリエの鈴木 栄弥さんがいちばん話しやすいなと思いました。どの会社さんとも何回か打ち合わせを重ねましたが、鈴木さんは素材を実際に見せてくれたり分かりやすくて、丁寧に準備してくれていることが伝わりました。それに、提案も押し付けのない感じがいいなって。私自身、やりたいことがすごくある人間なので、自分が思ったものを一緒に形にしてくれるような人を探していたんです。

BEFORE

AFTER

狭い洗面脱衣室でしたが、洗面台を廊下に出すことで脱衣・洗面・玄関ホールのそれぞれが広くなり、空間にゆとりが生まれるようにしました(鈴木)
壁をアールにして柔らかい雰囲気に、ガラス戸にすることで光が入り明るく開放的に(鈴木)

エントリエの決め手を教えてください。

ご主人:やっぱり1番イメージが伝わる会社かなっていう感じで選んだよね。

奥さま:実は相見積もりした中でも、エントリエさんは1番見積もりが高かったんです。それでも、すごく1番いい、合いそう、って思ったんです。

ただ、予算をすべての場所に割けるわけではないので、支給品(お施主さま持ち込みの部材)を使ったり、自分たちでできるとこは自分たちでやろう、本当に必要な箇所はプロにお願いしようと2人で話したんです。そんな気持ちも汲み取って鈴木さんは「大丈夫ですよ」と、メリハリをつけたプランにしていってくれました。

私たちにすごく寄り添ってくれているのを感じたし、不要なものを押し付けず、しっかりと住む人のことを考え、一緒に走ってくれそうなパートナーだなと感じました。

正面の格子はご友人の作品を後付け、右面の壁はご主人と奥さまのDIYで漆喰を塗れるように計画しました(鈴木)

かなり具体的にイメージされていらっしゃいました。リノベーションの構想はどのように考えていましたか?

奥さま:わたしは北欧のデザインをベースにしたアパレルブランドで、デザイナーをしています。それもあって入社してすぐに行った、フィンランドへのひとり旅からの影響があるかもしれません。それに、仕事柄、常にいろんな物を見て、写真や資料をストックしているんです。

イメージの写真とか、キーワードとか、気に入ってて残したい部分を考えて整理して、自分のやりたいことを伝えました。当初伝えていたのは、「白い箱みたいにしたい」「美術館みたいにしたい」とお伝えしてました。未完成でいいなって思っていて。余白があるうえで、暮らしてくうちに足していけたらいいなって。

イメージがはっきりあった分、近づけるのが大変だったのではないでしょうか?

奥さま:そこを鈴木さんに、一緒に進めてもらった感じですね。一緒にショールームに行ったり、「こういう部材はないですか」と相談したり。この床材も、動物を飼っても安全で、デザインやコストのバランスを考えて鈴木さんに提案してもらったものです。壁は白、床はグレーですべて統一したのは、部屋が変わっても空間が広く見えそうだと考えたからです。

床は滑りにくい素材を最優先に、傷や汚れに強く継ぎ目が少なくて済み、単調になりすぎない色味でデザイン性を残した長尺シートをご提案しました(鈴木)

リビングにはいると目に飛び込んでくるキッチンは、最後まで迷われていたそうですね。

奥さま:キッチンはたくさん迷いながらも、最後には好きな感じにまとまりました。アイランドキッチンって、すごく場所を取りますよね。だから「うちは置けないだろうな」と、壁付けのキッチンにしようと思ってたんです。

背面はカップボードなどの収納を置かずスッキリさせたことで、一面に貼った白いタイルがより印象的に(鈴木)

でも、ひとつ自分がやりたいって思ったものをドーンって入れて、逆に無駄なものなくした方が、かっこよく見えそうだなって思ってこの形になったんですが、そうしてよかったなって思います。器が好きなので、収納も十分にできるものを選びました。

奥さま:リビングの中にある仕切りのアール壁は、天井まであると空間が狭く感じるかなと思い、高さも相談しながら決めました。いかに広く見せて光をいれるか、ということを全体で大切にしたかったので、鈴木さんにも伝えて提案してもらいました。

リノベーション後の暮らしはいかがですか?

奥さま:いろんなストレスが減ったなって思ってます。嫌だったことは全部解決して、ゆったり過ごせています。すごく小さいことなんですけど、キッチンの水栓の裏の汚れが気になっていたのが、掃除しやすいものに変えて解決したり。そういうことが意外と一番嬉しいかもしれないです。

小さくて古い洗面台も、広くして廊下に出してもらったことで使いやすくなりました。計画中からわんこを迎えたかったので、お散歩から帰ってきて洗ったりもできるからいいな、と思って採用しました。

飼い犬のまあまさんも過ごしやすそうですね。

ご主人:以前は猫を飼っていたんですけど、床が動物向けではなく滑ってしまって。引っ越してきてこの子を迎えましたが、滑りにくい床材を選んでいるので過ごしやすいと思います。

奥さま:今回は、ペットドアもつけてもらって。前は、「隣の部屋に行きたい」っていわれたらその都度開けてあげていたのが、結構大変でした。寝室とリビングの2か所あるので、好きに移動しています。

この家での好きな過ごし方を教えてください。

ご主人:床に座ることが増えました。前はほとんど床に座ったりはしなかったのに、座っている時の風景が良くて。下から部屋を見回しても綺麗に感じるんです。

奥さま:わたしは、リビングのソファーとかで、わんこと一緒にのんびりするのが気に入ってます。

できるだけ高いものを置かないようにすることで広く見えそうだと思ったんです(奥さま)

色や素材はシンプルですが、Iさまらしさを感じます。

奥さま:プラスしようと思えばいくらでもできるのですが、迷ったら引き算するというのを心がけていました。その方が空間もスッキリして、やりたいことがより引き立つので。迷ったら引いて、どうしても欲しかったら後で足せばいいと思って。

キッチンの飾り棚をやめたり、洗面台下の収納をやめたり、テレビもやめたり。そうして無くしていくことで、逆に個性的になっていくんです。面白いですよね。普通はあるものをなくしてるから、ちょっと違和感が生まれる。それが自分たちらしさになっているかもしれないなって。

*こちらのお家のお写真や日常のようすをもっと見たい!という方、IさまのInstagramをぜひ覗いてみてください!

STAFF VOICESuzuki Emi

美しさだけじゃない、機能と居場所も兼ねそろえた住空間

ご指名をいただきまして担当させていただきました!ご自身の今の悩みやご要望、やりたいイメージ写真などをまとめて、初めてお会いした時に逆プレゼンしてくださったのを覚えております。やりたいイメージを実現するために、技術的にできるかどうかを検討したり、使いたい素材ややりたいことのメリットやデメリットをお伝えして、デメリットが多そうな場合は代わりとなるより良いものを提案したり、プロとしての知識をフル活用でお手伝いさせていただきました。お打合せのたびにイメージが具体的になっていき毎回楽しかったです!Iさまのセンスが素敵でデザインに注目しがちですが、家としての機能を上げる、使いやすい間取り、お手入れのしやすさ、ということが優先順位高く、ベースに一緒に考えて計画していきました。無駄なものは無くしつつも冷たくなりすぎないように、丸みと木目をポイントで入れることであたたかみがあるIさまらしい空間で、これからも楽しいおうち時間を過ごしてください♪ありがとうございました!

鈴木 栄弥
設計営業・ウェブマガジン編集長

鈴木 栄弥 / Suzuki Emi

エイミー

2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー

静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。

小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!

わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!

●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2024年 玄関・ホール部門 全国最優秀賞 受賞
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞

●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞

●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞

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