以前、軽井沢の旅で見つけた、蚊帳布の絞り染め。

なかなかのラフ品で、よく見ると穴があったり、よれていたり。
中古の蚊帳をほどき、輪ゴムで縛った跡がそのまま模様になっているそう。
古道具屋の店主が、合間の時間に実験のように染めたものらしい。
店内には、柿渋染めや浴衣をほどいた反物を染めたものも並んでいて、なかなかいい感じ。
しかも、お手頃な価格。
手を加えていない蚊帳布は500円、絞り染めしたものは750円から。
「ちょっと手間をかけた分、お代を頂いています」と、店主が笑いながら話してくれた。
いやいや、それでも十分安い。心の中でそうつぶやきつつ、2枚購入した。
脱衣所の窓の目隠しにしようと思ったけれど、それは夏のお楽しみに。

一枚だと透けるから、薄めの藍色の布と重ねて楽しむ構想。
今日は掃き出し窓に吊るしてみた。
道路からの目隠しにちょうどいいし、庭の緑がうっすらと映る。
風が吹くと揺れて、これがまた気持ちいい。
布一枚であれこれ考える時間が、心をリラックスさせてくれる。
ありがたいことだなと思う。
楽しみは、特別なものじゃなくても、身近にある。
考え方次第で、日常はいくらでも楽しくなる。
それが、タバタ流の丁寧な暮らしのひとつです。
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