たじぃーこと、北島一広を一言で表すと、“過ぎ”が付くほどのこだわり人間。とにかく自分が興味あることへののめり込み具合が半端ありません。そのこだわりぶりは、仕事でもいかんなく発揮され、ときにはお客様から「北島さん、そんなところ、誰も見ていないですよ」と飽きられるほど。ブログでは北島ならではの目線を通して、素材、建具、家具など建築のディテールにまつわる話を事例を交えて紹介していきます。

 

#16「良いものにこだわりたいシリーズ④左官壁

コストを抑えながら、こだわりのあるところはしっかり良いものを使いたい。

 そんなお客様の要望に応えて「こだわりたいシリーズ」をお届けします。

 今回は

・アクセントとして目立たせたい

そんな要望に応え「左官壁」をご提案しました。

 

内装の壁の仕上げは通常、「クロス」といわれるものがほとんです。

けれど「左官で仕上げる」という方法もあります。

上の写真でブルーの部分が「左官壁」といわれるものです。

これは、土みたいなものを練って壁に塗り付けています。

今回のお客さまは壁を「アクセントとして目立たせたい」ということだったので、まずはデザインでアクセントを、さらに仕上げとして「左官」を提案させていただきました。

 

アクセントにしたい! という場所には目線が集まるので、一般的に「アクセントクロス」という色付きのクロスを使ったりします。アクセントクロスは色つきの壁紙で、一面だけ色を変えたりしますが、それだと表面のテクスチャの違いを感じにくいんですね。


視線が集まる場所は、仕上げ材のグレードを上げることで、良さをアピールすることができます。
その方法のひとつが「左官」です。

特徴としては、表面に凹凸が出て、陰影を持たせることができます。
テクスチャを活かすという意味で、ほかの壁紙にはない存在感を出せることがメリットのひとつです。

もうひとつのメリットは、施工の自由度です。
カーブしているところや端は、壁紙でやろうと思うとなかなか上手くいきません。それが「左官」なら、どんな形状でもきれいに仕上がります。

左官仕上げは、通常の壁の5~8倍のコストがかかるため、全体に使うのは予算的に難しいところもありますが、アクセントに集約して使用することで、コストを抑えることができます。

目線がいく場所に上質な素材感をもたらすことで、ほかの部分の質感も高く感じられる効果もあるんですね。

こちらのお客様からは

「存在感が出て良かった。デザインも気に入っていますし、質自体も上がりました。提案してもらわなかったらできない選択でしたね」

という感想をいただいています。

左官壁のような質感のいいものを、アクセント部分に仕上げ材として使う。そうすることで、空間全体の質感が良いものになります。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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・北島  一宏 /kazuhiro kitajima/ たじぃー
設計営業

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インテリアコーディネーター・インテリアプランナー・2級建築士

ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞

好きな本:指輪物語
好きな映画:スターウォーズ 新たなる希望EP4
好きな場所:パークハイアット東京の41Fのエレベーター出たところ
趣味:トライアスロン、トレイルランニング、ロードバイク、ウルトラマラソン。大会前日にレースのことをイメージしながらツールやウエアを選んでいる時間が好きです。

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